こんにちは!理系学生情報局です。

就活時の面接で聞かれることの多い、ガクチカ。皆さんはすでに、伝えるべきことの整理はできているでしょうか。ガクチカは自身のパーソナリティーや経験を伝える、担当者へのアピールができる質問のひとつ。面接を迎えるまでにガクチカのポイントを押さえ、テーマを探すことからまずは始めていきましょう。

今回は「就活時のガクチカを有利にするポイントから、例文や制作方法」までを徹底解説します。ぜひ面接時の参考にしてみてください。

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ガクチカで就活を有利にする3つのポイント 

ガクチカで就活を有利にする3つのポイント 

企業はなぜ、皆さんのガクチカに興味を持つのでしょうか。採用担当者がガクチカを聞く意図は大きく分けて3つです。ガクチカで就活を有利に進めるために、まずはそれぞれのポイントについて理解しましょう。

ガクチカによって得た経験値を書く

採用担当者はガクチカを聞くことで、「経験から何を学んだか」「どのような成長が得られたか」を評価しています。学びや気づきを次の仕事に活かすのは、社会人に求められる基礎的な能力の一つ。その能力の指標として、下記の要素を担当者はガクチカから汲み取っています。

・学びに対する積極的な姿勢をもっているか

・入社後も成長し続けられる人材か

・学びを実践に活かせる素養はあるか

ガクチカは、就活生の社会人としての将来性を図る指標のひとつともいえます。

企業や募集職種に絡め、適性をアピール

採用担当者が気にするポイントとして「内定者の定着率」が挙げられます。せっかく優秀な理系学生を採用できても、すぐに辞められては大きな損失です。そのため下記のような観点からも担当者は評価をしています。

・候補者の能力は、企業が求めるレベルと合致しているか(ロースペック・ハイスペック過ぎないか)

・考え方や行動指針が社風と合っているか

・配属予定部署のメンバーとの相性はどうか

長く働いて成果を出せる学生を採用するために、採用担当者はガクチカから候補者と企業とのマッチング度を図っているのです。

性格など人間性で個性をだす

学歴や成績からは判断できない、候補者本人の人間性を理解する上でもガクチカは重要な判断基準です。例として、下記のような項目にも着目しています。

・行動派 or 慎重派

・リーダータイプ or 専門家タイプ

・マルチタスク型 or 一点集中型

・モチベーションの源泉は何か

・コミュニケーション能力は備わっているか

内面的性質に優劣はありませんし、求められる資質は企業や職種によって大きく異なります。その候補者の内面と企業風土との相性を知るため、ガクチカが問われているのです。

ガクチカテーマの探し方  

ガクチカテーマの探し方  

では、具体的なガクチカテーマの探し方を解説していきます。

研究から就活に繋げる

ガクチカの一般的なテーマとして、サークル活動や留学経験などを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。研究中心の生活になりがちな理系学生は、研究中のエピソードや研究室の出来事をガクチカとして使って構いません。むしろ、研究をテーマとしたガクチカは理系の就職活動において大きな武器になります。研究をガクチカにすることで、以下のようなメリットが考えられます。

・志望職種の業務と関連づけやすい

・目的と結果が明確であり、ガクチカとして説明しやすい

・長期間目標に取り組んだ姿勢をアピールしやすい

・取り組んだ期間や実験結果など、ガクチカの成果を具体的に示しやすい

学生の本分は勉強です。理系学生の皆さんは、自信を持って研究をガクチカとしてPRしましょう。

アルバイト経験から語る

メインとなるガクチカは研究でも構いませんが、「研究や学業以外に頑張ったことはありますか」などと質問される場合があります。サークル活動やインターンなどガクチカとして語れそうな経験がない場合、アルバイト経験からテーマを探してみましょう。

ガクチカのテーマとしては地味に思えますが、疑似的な職場体験ともいえるアルバイトの経験は、うまくPRできれば高評価に繋がります。

・英語が得意なので、外国人のお客様向けに簡単な対応マニュアルを作った

・手書きだったシフト表をデータ管理できるように改善した

・顧客のクレームに対して冷静かつ真摯に対応した

自らが率先して行動した経験は、評価されやすいので覚えておきましょう。

アルバイト経験がない場合は、日常生活をテーマとしても問題はありません。

・ブログやTwitterなどで情報を発信した

・自炊、筋トレ、語学学習などを継続した

・無料のWebセミナーに参加して知識を身につけた

上記のように、時間やお金のコストをかけなくてもガクチカとしてPRできる日常の経験は多く存在します。就活開始までにまだ時間がある人は、思い切って何かを始めることも検討してみましょう。

趣味のエピソードから語る

ガクチカにそぐわないと思われがちな、趣味の経験をテーマとすることも可能です。先程の章でも説明した通り、採用担当者の多くは就活生の人柄・性格を知りたいと考えています。そのため、マニュアル通りのガクチカを話すよりも、本当に興味をもって取り組んでい
る趣味の話題の方がよりパーソナリティーを表現できるはずです。

可能であれば下記のように、仕事に関連したテーマを選ぶと良いでしょう。

・ものづくりが趣味なのでオリジナル製品を作った

・興味のある専門分野をブログにして発信した

・草サッカーチームで大会に出場し、区の大会で優勝した

ポイントは仕事や働く姿勢をイメージできる内容にすること。

集中力や継続性をアピールしやすいテーマですので、企業との相性の良い部分をピックアップして伝えることが大切です。

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就活を有利にするガクチカ制作のコツ 

就活時のガクチカテーマが決まれば、次に制作のコツを覚えていきましょう。一度書いてみて上手く行かなかった方も、コツを参考に修正することがおすすめ。見直すごとに内容は深まりますので、ポイントを押さえて向上させることが大切です。 

職種に応じてガクチカを変える

ガクチカを語る場面では、エピソードから何をアピールしたいかを意識する必要があります。募集職種ごとに評価されるポイントは異なるため、PRしたい内容とガクチカをどう関連付けるかが重要です。

・研究開発職志望として、論理的思考能力をPRする

・品質管理職志望として、仮説・検証能力の高さと経験をPRする

・技術営業職志望として、プレゼン能力や折衝力をPRする

採用担当者から評価されるポイントとして、「ガクチカの経験を志望職種にどう生かせるか」、つまり就職した後の未来の情報について逆算して必ず盛り込むようにしましょう。

ちなみに同じガクチカのエピソードから、複数のPRポイントを見出しても構いません。経験値や成長性を伝えるのか、チームワークやリーダーシップなどを主軸にするか、選考の場面によってうまく使い分けましょう。

文系の担当者にも伝わるように書く

研究・開発職やエンジニア職の採用担当者が理系出身とは限りません。企業規模によっては、人事担当者が全員文系出身者のケースも珍しくありません。研究をガクチカのテーマにする場合、専門用語は使わず研究の細かい内容は省略して、誰にでも分かる内容に翻訳しておく必要があります。

文系出身者向けの説明内容のレベルとして、「両親や親戚など、研究を知らない大人が聞いて理解できるか」が目安です。重要なのは、研究の内容を理解してもらうことではありません。研究から得た経験でどう成長したか、社会人としてどう生かせるのかを伝えましょう。

課題・対策・結果を盛り込む 

ガクチカを考えるうえで、重要な3つの要素が「課題・対策・結果」です。入社後に取り組む仕事の多くは、課題を見つけ、対策を実行し、結果を検証する作業の繰り返しだからです。3つの要素すべてを盛り込んだガクチカを考える際、困難や失敗を乗り越えたエピソードが有効です。

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就活で活用できるガクチカの例文2選

就活で活用できるガクチカの例文2選

ここでは、実際に制作のコツを踏まえたガクチカ例をご紹介します。それぞれどんな部分に気を付けて作成したガクチカか考えて読み、最後に答え合わせをしてみるとよいでしょう。

就活時のガクチカ例文①

卒業研究において、従来の実験方法では自身の仮説を裏付ける実験結果が得られず、2か月以上研究が進まない時期がありました。関連する研究論文を20本以上参考にしましたが効果的な解決策は見つからず、一時は研究テーマを根本から見直すことを検討した程です。

日本語、英語の論文が参考にならなかったため、ロシア語の論文を検索しました。翻訳ソフトを使いながらの解読に苦労しましたが、関連する記述を見つけられました。実験手順の詳細が分からず発行元に問い合わせたところ、著者ご本人から英語で回答をいただけたのは大変な幸運だったと思います。

ロシア人研究者の方のアドバイスを試した結果、自身の仮説と相関する実験結果を得られました。教授のアドバイスによってさらに改良を重ね、最終的には当該分野における新たなアプローチとして実験方法を確立し、学会で発表できました。

就活時のガクチカ例文②

私が大学生活を通して働かせて頂いた、ITベンチャー企業でのアルバイトの経験は今後も活かせる学びが沢山ありました。〇〇社へはプログラミングを活かせるアルバイトということで入社し、主要事業であるアプリ開発を担当していました。

独学で学んだプログラミング技術でしたので、当初は質問するだけで一日が終わることもあったほど。そんな日が一週間続き、自分の意識の転換が必要だと感じ対策をとることにしました。それは簡単な予習や自主的な学習をして仕事に望むことです。

そうすることで日々の業務にも対応でき、勤務2年目の中ごろには開発チームに所属させて頂くこともできました。その後も一定の成果が出たことで、仕事へ主体的に関わる事の大切さと、継続して取り組むことの大切さを深く理解できました。入社することになれば関わることになる〇〇の開発も、継続性と主体性が必要だと考えています。アルバイトで得たこの経験を活かし、折れることなく組織に貢献したいと思っております。

ガクチカ例文のポイント

①の例文は課題・対策・結果を盛り込んだガクチカです。課題となる「研究が進まない状況」を2つの対策によって解消し、「実験方法を確立する」結果を得ています。挫折を乗り越えて、諦めず対策に取り組んだ姿勢がアピールのポイントです。

②の例文は①と同様に課題・対策・結果を盛り込み、最終的に入社後の仕事の適性に繋げています。アルバイトの話題は特に入社後の仕事や働き方を表現しやすいですので、ただの報告や感想文にならないよう、しっかりとアピールでガクチカを締めることがおすすめです。ポイントやコツを参考に、ご自身ならではのガクチカを制作してみましょう。

          

ガクチカをさらに強くする方法

ガクチカをさらに強くする方法

最後に作ったガクチカを就活時までにさらに強くする、チェック方法などをご紹介します。

何度も修正、改善する

前提としては、作ったガクチカをそのまま使うのではなく、何度も修正し改善して納得のいく内容に仕上げることが大切です。この後解説するチェック方法以外にも、自身で読んで修正したり、録音を聞いて客観的な視点から修正する方法なども活用し、より良い内容にして活用します。後悔の内容をしっかり見返して、良いものにしましょう。

第三者に添削を依頼する

信頼できる仲間や先輩に、ガクチカの添削を依頼することもおすすめです。自分とは価値観が異なる人物にチェックして貰い、自身の伝えたいことが伝わるかを確認します。専門分野をテーマとしたガクチカなら、一度は文系の人物にもチェックを依頼するなど、伝えたい対象をイメージして準備しておくことがポイントです。

逆就活サイトでの反応を参考にする

逆就活サイトのプロフィールなどへ登録して、企業の反応をみることもおすすめです。TECHOFFERなどの就活生プロフィールを基に、企業からのオファーが届くサービスであればガクチカのチェックができます。志望業界や研究分野などを記載した自己紹介と共に、作成したガクチカを記載しておくだけで問題ありません。

数日経過してオファーがいくつかきていれば内容は伝わっていますし、オファーが思うように来ていなければ修正の余地があります。また、オファーを介してインターンや説明会の案内がある場合もあり、就活を進めながらガクチカを修正していくことが可能です。オファーが内定に直結する事例も多くありますので、できるだけ早めに登録しておくと有利だと言えるでしょう。費用も掛かりませんので、早速下記リンクよりお試しください。

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これだけは知っておきたいポイント(まとめ)

本記事では「就活時のガクチカを有利にするポイントから、例文や制作方法のコツまで」を解説しました。ポイントやコツを押さえて制作すれば、ガクチカはより伝わるものになります。ぜひ今回の内容を参考に、納得のいくガクチカを作成してみてください。

ガクチカで就活を有利にする3つのポイント 

①ガクチカによって得た経験値を書く
②企業や募集職種に絡め、適性をアピール
③性格など人間性で個性をだす

ガクチカテーマの探し方  

①研究から就活に繋げる
②アルバイト経験から語る
③趣味のエピソード  
④そのほかの内容

就活を有利にするガクチカ制作のコツ  

①職種に応じてガクチカを変える
②企業に最適なガクチカを選定
③文系の担当者にも伝わるように書く
④課題・対策・結果を盛り込む 

就活で活用できるガクチカ例文2選

①就活時のガクチカ例文①
②就活時のガクチカ例文②
③ガクチカ例文のポイント         

ガクチカをさらに強くする方法  

①何度も修正、改善する  
②第三者に添削を依頼する
③逆就活サイトでの反応を参考にする