登録者情報
ニックネーム:K.T
京都工芸繊維大学大学院 機能物質化学専攻 / 23卒

選考企業情報
企業名:三菱化学株式会社
職種:生産技術、製造技術
インターン参加:参加していない
最終選考結果:最終選考通過(内定)

エントリーシート

応募職種を選択してください。

生産技術、製造技術

上記で選択した希望する「選考コース(職種)」を希望する理由を教えてください。

私は大学で生物化学工学を専攻しており、化学の力だけではなくバイオの力も融合し「化学とバイオの力で人々と地球を救いたい」と考えています。中でも化学工学の知識を活かし、貴社のユニークで多様な製品・サービスを人々が手にとる形にする生産技術職や安定供給することに貢献できる製造技術職で活躍したいです。

当社を志望する理由を教えてください。(200)

「たゆまない挑戦」ができる社風や「APTSIS」を大事にされている点に惹かれたことが理由です。私は貴社のOB訪問等に参加し、企業理念やモットーを学び、会社の雰囲気にも浸透していると実感しました。私は内気な自分を変えたいと思い、アメリカ留学へ挑戦した経験があります。留学では失敗を恐れずに挑戦し、目標達成する難しさと喜びを学びました。この経験からたゆまない挑戦を若手から行い、世界中を巻き込んで仕事がしたいです。

現在行っている研究概要を簡潔に記述してください。その際、従来技術(研究室の保有技術)とご自身の研究テーマ部分を明確に区別して記述してください。(500)

私は研究室内では完全新規テーマとして、あらゆる感染症に迅速かつ低コストで診断できる次世代検査薬の創成を目的とし、健常なラクダ科動物から得られるナイーブVHHライブラリを用いた検査システムの開発を行っている。現在、抗体を利用した検査手法が幅広く用いられている。しかし、一般的に用いられるヒト抗体は安定性や検査コスト、迅速性の面で課題がある。そこでヒト抗体の代替としてラクダ科動物由来の低分子抗体VHHに着目した。VHHは安定性に優れており検査薬へ応用できる可能性が高い。また大腸菌での生産が可能であるため低コストで生産できる。中でも健常なラクダ科動物から得られるナイーブVHHは免疫作業を必要としないため迅速に抗体生産が可能である。加えて約1億種類の多様性からあらゆる抗原に対して抗体を獲得できる。本研究ではライブラリ構築における条件の最適化を行い、7頭のアルパカからナイーブVHHライブラリ構築に成功した。また構築したライブラリから1つのモデル抗原に対する特異抗体の単離にも成功し、現在その単離法の有意性を検証している。本法の確立は様々な抗原に対して低コスト・迅速な次世代検査薬の創成に繋がると期待している。

上記の研究に取り組むうえで、見出した課題と、その解決手段、そこに至る背景(発想)について記述してください。※例えば、どのような実験中(解析中)に、どのような事象に気付いて(誰のアドバイスで)、何を考えた、など具体例を挙げて分かりやすく記述してください。(500)

私が研究に取り組む上で、課題を見出し解決するため力を発揮した場面は2つあります。1つ目はライブラリ構築の条件最適化を行った時です。従来のライブラリ構築に比べて健常な動物の血液を利用することから個体差の影響が大きく、従来の条件ではうまく行きませんでした。そこで同じような分野で活躍する企業や研究員の方々に協力を促し、本来学生が参加できないオンラインミーティングなどにも特別に参加させていただくことによって、従来の温度やPCRサイクル数などの検討の他に試薬の調製(特にMgSO4の濃度調製)まで検討するという発想ができ、条件最適化に成功しました。2つ目は抗体単離を行う際に従来とは別の単離担体を用いた点です。ナイーブVHHライブラリの長所である約1億種類の多様性が原因となって、従来の担体では非特異反応が起こってしまい、目的抗体のみを単離できませんでした。そこで非特異反応の原因を追求し、非特異反応の原因であるタンパク質を使わずに単離できる多重膜リポソームに辿り着き、自分の研究テーマに融合させました。多重膜リポソームを単離担体とすることで、1つのモデル抗原に対する抗体の単離に成功しました。

上記で記述した解決手段と従来の手段の差異と利点について記述してください。(200)

私が行った解決手段を用いることで、従来の方法では実現できなかった、ヒト抗体に比べてコスト面や安定性、迅速性、多様性など多くの面で優位であるナイーブVHH抗体の獲得が可能になります。このナイーブVHH抗体を用いた検査薬は新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスだけではなく、これから発生する未知のウイルスに対しても迅速に低コストで検査ができる次世代検査薬の創成に繋がります。

各質問項目で注意した点

研究概要などの自分の研究について深く質問されていたので、ESを書くタイミングでしっかりと自分の研究のオリジナリティや社会貢献性などを再度整理した。

結果通知時期および結果通知方法

結果通知時期:1週間以内 結果通知方法:メール