登録者情報
ニックネーム:トト
東北大学大学院 工学研究科 / 22卒

選考企業情報
企業名:テルモ株式会社
職種:
インターン参加:参加していない
最終選考結果:2次選考通過

エントリーシート

自己PR

私の強みは「状況に応じたコミュニケーション能力」です。環境や相手に合わせて必要な準備を行い、相手を想ってコミュニケーションを工夫することで環境に順応し、課題の解決につなげています。 高専専攻科時、インターンシップで、他大学へ専門外の内容を研修しに行きました。その研究室では中国人留学生が学生の8割を占めており、私の実験指導担当も中国からの留学生の方でした。研修は全て英語で行われ、専門外の内容を英語で学ぶことに最初は戸惑いましたが、資料で頻出する単語から優先的に学ぶ取り組みによって指導を理解し、実験を行うことが出来ました。また、「外国人に日本語で挨拶されると嬉しい」という自分の体験から、中国語の挨拶を学び、拙いながらも実践することで距離を縮め、留学生の方と食事や買い物に行くほど親密になりました。このように環境や相手に合わせて必要な準備と、相手を想ってコミュニケーションを工夫することで課題の解決につなげています。 現在の研究活動においてもこの考え方を活かして取り組んでいます。現在、活動のオンライン化によって研究室メンバーの「成果」以外の「意図」や「予想」、「悩み」等が見えづらくなっているという状況があります。これを理解し、自分の活動について、実験の意図、予想、方法、問題などを毎日スライド資料にまとめる取り組みをしています。そうすることで、例え同じ場所で研究活動をしていなくても、研究の任意の時点で、先輩や教授に意図と状況を理解して頂いた上での相談が可能となります。こうした取り組みから活発な議論を引き出し、円滑に研究活動が行えています。 貴社での仕事においては、患者様、医師様など技術者とは異なる立場の方との協力や意思疎通が重要であると考えています。そうした場面で、自分と相手の状況に合わせたコミュニケーションを行うことで、円滑に仕事を進められると考えています。

志望動機

これまで培った工学分野の知識を、医療機器に役立てて社会に貢献したいと考え貴社を志望します。人々の健康をサポートする分野としては、家電、食品、医療機器など様々な分野が考えられますが、臓器の機能を肩代わりする、体の内部を見るといった人間の能力の限界を超えて健康を支えることができるのは医療機器分野に他ならないと考えています。こうした考えから医療機器の開発を通して人々の健康を支えたいと考えます。  医療機器業界では、私の専門である電気工学だけでなく機械、材料、さらには医学の技術が融合して成り立っている分野であると考えます。そうした分野でも活躍できるよう、常に道の分野と触れ続ける環境を築いてきました。高専、大学では自分の専門である電気工学を深めることにとどまらず、インターンシップや、他分野の科目の履修を自分の単位や成績に関わらず履修することで知見を深めてきました。また、「生物・電気・機械・情報という異なる知見を組み合わせてものづくりをする」という経験を積むために大学院では生物模倣ロボットを構築する研究室を選びました。研究室では生物学者や獣医の方と関わることができ、その経験が自分の視野を広げていることを強く実感しています。  医療機器分野の中でも特に貴社の診断-治療-生命維持-在宅医療と医療のあらゆる面を支えている点に強く魅力を感じています。医療のあらゆる面をサポートするために、蓄積される知見やニーズには患者様、医師様の双方に価値を提供する医療機器を開発できる余地を多分に秘めていると考えます。そうした環境で開発に携わることで多くの人々の健康に貢献することができると考え、貴社への就職を志望します。

挑戦したいこと、実現したいこと

患者様への負担の少ない医療機器を開発し、「医療機器とともに暮らす社会」の実現を目標としています。  以前は、医療機器は病院に設置され、来院した患者様の診断を行う、身体機能が回復する、もしくはドナーが見つかるまでの間補助するといった役割を果たすことが一般的でした。しかし、高齢化に伴う患者数の増加、ドナーの不足等の社会課題を受け、医療機器は病院での一時的な働きを超え、患者様の生活の中での診断、治療、補助を行う「ともに暮らす」機能、性能が求められるようになっていると考えます。 このような社会課題がある中で、貴社は古くから「ともに暮らす」医療機器を提供し続けてきた企業であると考えます。貴社は体温計という「診断装置」を社会に広く供給するという志から始まった会社であり、私の家においても貴社の体温計や血圧計は日常の中で当たり前として根付いております。これらの機器の普及によって医療の知識のほとんどない私の祖父母でも自宅で自らの体温や血圧を測り、数値を参考に生活を調整するという「診断と治療」が行える社会が部分的に実現しているのだと考えます。 また、近年の貴社が提供する生活に密着した医療機器として、自動腹膜灌流装置とパッチ式インスリンポンプが印象に残っています。この二つの医療機器は小型化、自動化、簡便化の工夫によって患者様の日常生活への負担を大きく低減し、多大な恩恵をもたすものであると考えます。こうした貴社の古くから続く「医療機器とともに暮らしていく社会」の実現に向けた取り組みに感銘を受けるとともに、深く共感しています。私は、貴社での仕事を通して現在病院でしか使用できない医療機器を改良し、生活に溶け込んだ診断、治療、補助が行える社会を作っていきたいと考えています。

学生生活で最も重視したこと

 研究活動において最も重視したしたことは「わかりやすく伝える」ことです。その中でも「伝え方を自問し続けること」、「納得できる目的を用意すること」の2点を重視しています。  第1の「伝え方を自問し続けること」とは、同じ説明を使いまわすのではなく、常に状況に応じ最適な説明を模索することです。研究活動における発表の聴衆は、研究室内、学会参加者、一般の方など多岐にわたります。そのため、各機会に応じて、聞き手の基礎知識や自分が使える資料は異なり、それに応じて「わかりやすい説明」のあり方も変化すると考えられます。そのため私は、自分と相手の状況に合わせて常に伝え方を自問し、時には恥ずかしさも捨て、大きなジェスチャーを取り入れる等の工夫を行っています。  第2の「納得できる目的を用意すること」は高専時からの長い研究活動で重視するようになりました。工学分野の研究活動では、どのように社会に貢献できるのか、という目的や展望の説明が求められます。目的や展望がはっきりしない場合、たとえ素晴らしい結果を報告したとしても、その素晴らしさと目的が結びつかず、理解されないと考えます。そのためどのような場での発表であっても常に目的をはっきりさせて説明することに努めています。 また、「納得できる目的を用意すること」の重要性は他者への説明にとどまらないと考えます。研究活動における実験は、結果に関係する要素が非常に多岐にわたります、各要素の数値を変えて実験結果を見るという作業に没頭すると、時折目的を見失い、意味のない実験をしてしまう場合があります。私は無駄な実験を行うことを防ぐため、あらゆる実験において「自分が納得できる目的」を用意することで、研究活動を常に有意義なものとするよう努めています。 以上の2点の意識づけによって他者だけでなく自分自身にも「わかりやすい説明」ができることを心がけて研究活動を行っています。

新しいアイディアを出した経験

 私は研究活動において「胴体の傾きを利用した制御」を考案し、ウマが示す脚と首の運動の再現に成功しました。  ウマやキリン、イヌなどの四脚動物は速度に応じて脚と首の運動を変化させることが知られています。私はこのメカニズムを解明し、動物が行う身体制御の工学に応用するというテーマで、研究活動を開始しました。まず、ウマを対象として「脚と首の動きにはどのような法則性があるのか」を探るためさまざまな先行研究を読み、動物の観察を行いました。しかし、多様に変化する足並みと首の法則性はなかなか見つからず、頭を悩ませていました。 そんな中、友人との他愛無い雑談の中でで「古武術に体の転倒する力を利用した走法がある」ことを知り、そこから着想を得て「脚と首」という狭い視野を捨て、体全体に着目してウマを観察と文献調査を行いました。その結果、ウマの体が傾くリズムと首が傾くリズムが一致していること、体が傾かない歩き方の時は首もほとんど動かないことに気づきました。  そこで古武術から発想を得た「体の傾く動きを利用した脚の制御」と、観察、文献調査から発送した「体の傾きに応じた首の制御」を提案しました。つまりこの制御は、脚と首の直接的な連動を考えるのではなく「胴体の動きを介することで脚と首に相互作用が生まれている」という仮説になります。この制御を導入したモデルでシミュレーションを行なった結果、実際のウマが示す脚と首の運動の変化を再現することに成功しました。 この経験から2点のことを学びました。1点目は観察を行う時、対象を絞りすぎず広い視野で観察することの重要性です。2点目は雑談から生まれるアイディアの貴重さです。コロナ禍において、会議のオンライン化が進行する中でも、雑談の機会を意識して確保し、活発な研究開発を行っていきたいと考えています。

各質問項目で注意した点

各設問が800字以内での記述と、他社と比べても多かったため、各設問ごとに2つほどの話題を用意し、それぞれについて述べて最後に総括するという方法を取りました。

結果通知時期および結果通知方法

結果通知時期:1週間以内 結果通知方法:メール