インターンシップは、人気企業になるほど多くの学生が参加します。
しかし、企業側もインターンシップに割ける日程と人員には限度があるため、全ての希望学生を受け入れられないのが現実です。
そこで、企業側はインターンに参加する学生を選考する資料としてESをはじめ、履歴書などを提出させるケースが多くなっています。
「インターンシップに参加するために、どんな書類を準備したらいいの?」
「インターンシップの選考を突破するために、どんな志望動機を書けばいいのかわからない」
志望動機をどう書いていいかわからない理系学生に向けて、今回はインターンシップで提出する書類や志望動機に盛り込みたいポイントについて解説します!
志望動機の作り方で悩んでいる理系就活生の方はぜひ参考にしてください。
インターンで提出する書類とは?
インターンシップへエントリーする際は、多くの企業で選考の資料として書類の提出が求められます。
どんな書類が必要となるのかについて解説します。
多くの企業はES・履歴書が必要
多くの企業では、インターンシップで受け入れ可能な学生の数以上に応募が集まります。
できるだけ多くの学生に参加してほしいと思っているものの、物理的に限度があるためES・履歴書・自己紹介書などの書類を提出してもらい、選考するのです。
提出された書類を基に選考を行い、インターンシップに参加する学生を選抜しています。
就活本番で提出する書類と同様、合否を分ける非常に重要なものなのでしっかりと対策を練って記入することが大切です。
ネット上で所定フォームへ記入・提出するケースも
一部の企業では、書類ではなくネット上で所定のフォームに記入・提出ケースもあります。
書類として提出しなくて済む反面、書き直しができませんので何度も念入りに見直してから送信ボタンを押すことが大切です。
所定フォームの場合も、基本的に内容はESや履歴書と変わりません。
紙で提出する必要がない分、締め切りギリギリでも時間を問わず提出できるメリットがありますが、基本的に提出した学生から順次選考が進みますので、早めの提出がベターです。
ESの志望動機が重視される理由
就活本番でも同様ですが、インターンシップでも志望動機の内容は重要な判断材料として扱われます。
企業側がなぜ、志望動機を重要視しているのかについて解説します。
より自社に強い興味・関心を持っている学生に参加してもらうため
人気企業になるほど、インターンシップに参加したいと希望する学生が多くエントリーします。
企業側も、できる限り多くの学生が参加できるよう調整していますが、希望している学生全てを受け入れることは不可能です。
そこで、ESなどの書類を提出してもらい、志望動機でより自社に強い興味・関心を持っている学生を優先的に選び、インターンシップに案内します。
志望動機をいい加減に書いていると企業から「うちの会社でなくてもいいのではないか」と思われ、選考で落とされてしまうのです。
人気企業の場合は本選考と同じように書類選考を行うため
人気企業のインターンシップには、本選考と同じように多くの学生からエントリーが殺到します。
何千、時には1万人を超えるエントリーが集まる企業もあり、すべての希望学生を受け入れることはできません。
そこで書類選考を行い、志望動機などで判断してインターンへ呼ぶ学生を順に選びます。
本選考と同様にしっかりとESなどの書類対策を行わないと、選考を通過できない可能性が高くなります。
ESの志望動機を書くために必要な情報とは?
志望動機を書くためには、必ず集めておきたい情報がいくつかあります。
これは本選考の書類でも同様で、志望動機の説得力を上げるために外せない情報です。
順番に解説します。
企業・業界研究をして志望企業の情報を集めておく
インターンシップに参加したい企業の情報をはじめ、業界についてしっかりと調べておくことが大切です。
同じ業界に属する企業でも、会社ごとに社風や取り扱う商品やサービス・立ち位置は異なります。
特に特定の業界を志望していて、同業界内で複数企業のインターンシップへ参加希望している学生は、企業ごとの違いや特徴をしっかり捉えておくようにしましょう。
「なぜ、その企業でなければならないのか」を言語化することは、本選考でも必須項目です。
自己分析をある程度しておく
自己分析も志望動機を考えるうえで必要な項目です。
志望企業で自分の強みや長所・特技をどのように生かせるのか、具体的なエピソードを添えて書くことが重要となります。
どこの企業でも通用しそうな内容を書くと、説得力がなく「別に他の企業でもいいのではないか」と判断され、書類選考を通過できません。
自分が周りからどう見られているのか、身近な家族や友人・先輩など様々な人に聞いて「外から見える自分」と「自分が思っている性格」のすり合わせをしておきましょう。
キャリアセンターで同じ企業を志望した先輩の情報を集める
キャリアセンターには、希望する企業に就職して活躍中のOB・OGの情報が蓄積されています。
実際に会って社内の様子を聞いたり、どんなキャリアを形成しているか聞いたりして、その企業で働いたらどのように活躍できそうか具体的にイメージすることも大切です。
また、現在働いている先輩社員の話は、ホームページや募集要項には載っていない生の情報が多く、業界・企業研究において非常に役立ちます。
また、選考の中でどのような質問を受けたのか、どのような回答をしたのかなど、書類選考の参考になる情報も豊富です。
志望動機などの書類をOB・OGが添削してくれる場合もありますので、積極的に利用しましょう。
志望動機に盛り込みたい内容
志望動機にしっかりと肉付けをするために欠かせない項目を具体的に解説します。
志望企業に興味を持った理由・熱い思い
志望企業に興味を持った理由・惹かれたポイントに、その企業でなければならない熱意を付け加えます。
どこの企業に提出しても通用しそうな内容だったり、当たり障りのない内容だったりすると、企業側は「別に他の企業でもいいのではないか?」と志望度が低いと判断します。
その企業にしかないサービスや製品、取り組みなどに注目してみましょう。
自分の特性や強み・専攻をどのように生かせるか
自分のどんな特性や強み・長所・専攻を志望企業で生かせるか、しっかりと具体例を挙げて書くことが大切です。
どのように生かせるか説得力を持って書くためには、志望企業の業務内容・業界での立ち位置などをしっかり知らなければ書けません。
「専攻しているこの知識を生かしたい」「自分のこの特性をこの業務で生かしたい」と具体例を考えてみましょう。
志望企業でやりたいこと
熱い思いや生かせるポイントを書くだけでは足りません。
さらに「将来こんな風に貢献したい」といった未来のキャリアを交えてストーリー化するとより説得力が増し、しっかりとした志望動機になります。
志望企業でやりたいことを挙げても、必ずしもできるとは限りません。
しかし、どのように活躍したいかを未来も踏まえて説明することで企業の担当者も学生が入社後どのように働いてくれるのか、具体的にイメージしやすくなります。
インターンシップの志望動機を書くコツと例文
具体的に、志望動機を書く時に意識したいポイントと例文を解説します。
志望した理由と貢献できる内容を客観的に結び付ける
その企業を志望した理由は色々あると思いますが、独りよがりな理由では説得力は生まれません。
企業のサービスや業務内容と、自分の長所・特性・専攻を掛け合わせて、客観的な内容に仕上げることが大切です。
特に、客観的に結び付けるために必要なのが具体的なエピソードや具体例を付け加えることです。
提出前にキャリアセンターなどで添削してもらう
自分ではいい内容だと思っても、他人がどう思うかは別問題です。
締め切りより早めに仕上げ、キャリアセンターや先輩・志望企業で働いているOB・OGに添削してもらうことをおすすめします。
第三者の視点で添削してもらうことで、より客観性がある志望動機につながります。
キャリアセンターの面談などは、即日で対応できず予約制であることも多いので余裕をもって仕上げるようにしてください。
例1)サービスや商品を展開している企業の技術開発職の場合
【例文】
私は、将来社会で○○の製品(サービス)で世界のIT化に貢献していることを第一線で感じられる御社の技術職で働きたいと思っています。中でも御社は、他社にはない○○の製品(サービス)で世界でも有数のシェアを持つだけでなく、最先端の技術開発にも力を入れており、世界の今と未来を担う強い使命感を持っている点に魅力を感じました。
御社でさらに世の中を便利にするために技術開発職の一員として、最先端の開発に携わり、より良い技術を生み出すための一翼を担いたいと思い志望しました。
業界で強い製品・サービスで技術力やシェアを持っていることに触れつつ、どう貢献したいのかを織り込んでいます。
例2)特定の分野に強い企業の研究職の場合
【例文】
大学で現在専攻している○○の研究では、○○の分野で様々な人々の生活を便利にするための素材について研究しており、とてもやりがいを感じています。
御社で取り扱っている○○の分野での実績をより強化していくために、現在の専攻で培った知見を生かして様々な人々の生活をより豊かにするお手伝いをしたいと考えました。中でも御社はこの分野でトップレベルの実績を持っており、さらなる発展のために貢献したいと思い志望しました。
現在専攻している分野で研究職として貢献したいという思いと、どのように社会へ還元したいかを織り込んだ内容になっています。
まとめ
・インターンシップでは、本選考と同じように書類選考としてES・履歴書などの提出を求められるのが一般的。
・人気企業には参加希望の学生が多くエントリーするため、書類選考でふるいにかけられる。企業によっては、本選考と同じくらい高い倍率となることもある。
・企業は、より自社に対して強い思い・熱意を持った学生に参加してほしいため、志望動機を重視している。
・志望動機は、業界や企業研究をはじめ、自己分析をして内容を作っていく。同時に、どのように貢献できるのか、将来のプランなど具体例を織り交ぜて説得力を上げる。
・提出前に、キャリアセンターなどで添削してもらい、独りよがりな内容になっていないかチェックしてもらう。