こんにちは。理系就活情報局です。
「就職活動はいつから始めればいいの?」
「研究で忙しいけど、先輩たちはどうしてた?」
就活をいつから始めるのかという悩みは、多くの理系就活生がぶつかる悩みです。
就活の開始時期で悩む理系就活生向けに、先輩たちのアンケートをもとに現状と対策を紹介します。
いつから就活を始めるべき?
就活の早期化と多様化で迷う学生も多い
大学3年生の春から就活を本格的にスタートするのが一般的です。しかし、近年では優秀な人材を早期に確保しようとする企業の増加により、大学3年生のうちに内々定を得る学生も増えています。
大手企業や人気の業界では早い段階で選考が進むため、遅れを取ると内定を得るチャンスが限られてしまいます。
就活の早期化が進む一方で、採用活動を行うタイミングは業界や企業によってさまざまです。
志望する業界が複数にまたがる場合は、内定の返事や対策のタイミングなどに注意が必要です。
26卒の最新アンケートに見る就活事情
多くの学生が就活開始時期に悩んでいる
dodaキャンパス事務局による「【26卒】就活意識アンケート結果」をもとに、26卒就活生のリアルな声を見ていきましょう。
「いつ頃から就職活動を開始予定ですか?」という質問に対して、最も多かった回答は「いつから始めるべきかわからない」が33.8%でした。
就活生の多くが開始時期に悩んでおり、どのように就活の早期化と多様化に対応していけば良いのか迷っていることが伺えます。
大学3年の2月~4月が最多
「いつから始めるべきかわからない」の次に多かったのが、「24年2~4月」の21.6%です。
いつから始めるか判断が付かない中で、基本スケジュールである「大学3年の春」を意識している就活生が多いことがわかります。
さらには、「既に就活を始めている・24年1月~」と回答した就活生が8.4%います。
上記から、26卒は就活の早期化を意識して着実に準備していきたいと考えているのがわかります。
25卒のアンケートに見る内定までの道
25卒も大学3年の春から就活スタート
株式会社Synergy Career「25卒の就活状況」アンケートによれば、就活を始めた時期は大学3年の春(4~6月)が23.2%、大学3年の夏(7~9月)が21.4%という結果です。
春~夏に分散傾向があるものの、25卒も大学3年の春から本格的に就活をスタートしていることがわかります。
25卒のGW前の内定保持率は68.5%
同アンケートによれば、25卒のGW前の内定保持率は68.6%と高いものの、内定を持っていない人の割合も32.1%と高い状況です。
内定数は1社が28.5%、2社が20.0%、3社が8.5%で、平均内定社数は1.42社です。
早い人であれば5月に1~2社内定が出ているものの、まだ1~2社であれば就活を終わらせない選択をしてもおかしくありません。
GW後も59.4%の学生が就活を続けている
ゴールデンウィーク時点での内定保持率は68.6%でしたが、就活をすでに終えている人の割合は38.7%です。
実際に、GW後も就活を継続している人の割合は以下の数値を合計すると半数以上となります。
- ・「内定を承諾しているが、実はまだ続けている」人が16.1%
- ・「内定は持っているが、承諾せずに続けている」人が14.3%
- ・「内定は持っておらず、続けている」人が28.6%
上記から、多くの学生が内定確定後も他社の選考にも挑戦し続けていることがわかります。より良い勤務先を選択するための戦略的な行動といえるでしょう。
早期化に対応!理想的な就活スケジュール
大学3年の春から就活スタート
25卒・26卒のリアルな声からは、就職活動の開始時期は大学3年生の春がスタンダードだとわかりました。
夏に開始している就活生が多いのは、サマーインターンシップの時期に就活を意識・開始する学生が多いからでしょう。
早ければ大学3年の春中に、遅くとも夏には就活に取り組むことが、準備時間を充分に確保できて内定獲得のチャンスも広がる条件です。
就職活動の流れは企業や業界によって異なりますが、大まかな流れは以下の通りとまります。
時期 | 具体的な就活の内容 |
大学3年生の春 | 自己分析や業界研究を開始し、キャリアセンターのセミナーや就活イベントに参加する。 |
大学3年生の夏 | インターンシップに参加して、自分の適性や興味を深めていく。 |
大学3年生の秋 | 企業研究をより深めて、エントリーシートの準備や面接対策を行う。 |
大学4年生の春 | 就活が解禁されるので、順次選考活動に入る。面接やグループディスカッションなど、様々な選考プロセスを経て内定をめざす。 |
就活の開始時期はタイミングが重要
周囲を気にしすぎず自分のペースで進める
重要なのは、周囲を気にせず、自分に合ったペースと方法で就活を進めることです。
25卒・26卒のアンケート結果にも表れているように、就活生の多くが大学3年の春~夏に就職活動を始めているものの、全員が足並みを揃えているわけではありません。
早めに準備を始め、インターンシップや企業説明会に積極的に参加すれば、自身の適性や興味を見極め、理想の企業を見つけやすくなります。
就職活動は一人ひとり異なる道のりです。自分のペースに合わせて、一歩ずつ着実に進めていきましょう。
自信がない人は早めに行動を起こす
内定が獲得できるか自信がない人ほど、就活のスタートダッシュは重要です。
自信がないとわかっていれば、自分がどんな苦手や不安を克服していけばいいのか明確にわかると思います。
周囲よりも早めに行動を起こせば、自己分析や企業研究の時間を十分に確保できます。
まずは自分の強みや弱みを見つめ直し、自己分析から始めていきましょう。
研究の忙しさやバイトを考慮して計画する
理系の就職活動は、研究やアルバイトと両立させるのが鍵です。
忙しい中内定を獲得するためには、最初にスケジュールを立てて、自分がいつまでに何をしていなければならないのかを俯瞰してみましょう。
しっかりとスケジュール管理を行えば、就職活動を効率的に進められます。
研究の忙しさやアルバイトのシフトを考慮して、自分に合った方法で就職活動を行っていきましょう。
キャリアセンターの行事を目安にする
大学にあるキャリアセンターは、学生の就職活動を支援するための施設です。
キャリアセンターは学生の就活を支援しており、就活のガイダンスや就職セミナー、合同企業説明会など多くの行事を開催しています。
キャリアセンターは、就職活動に必要な情報やサポートを提供してくれます。
キャリアセンターの行事は就活スケジュールに沿って開催されるため、就活スケジュールの目安にすると良いでしょう。
今から始められる就活準備
就活に必要なスーツや鞄を揃える
まずは、就活に必要なスーツや鞄を揃えましょう。
大学の入学式に合わせて購入したものがあればそのまま使用できますが、体型が変化している場合は、仕立て直しや体に合うサイズの購入が必要です。
体に合わないスーツでは、不自然な印象を与えてしまいます。生地がへたっていたりセンタープレスが入っていないだけでも印象がわるくなるため、自分のスーツの状態を冷静に判断しましょう。
鞄は、ビジネス用のA4サイズの書類が収納できる大きさのものを選びましょう。底に鋲が付いていて自立するタイプだと、面接時にカバンを床に置く時も安心です。
靴は、特に指定が無い限り、男性は革靴、女性はパンプスを着用します。
足下は意外と見られるポイントのため、就活中の手入れにも気をつけましょう。
自己分析で就活の軸を知る
次に、自己分析で就活の軸を知りましょう。
自己分析は、就職活動において非常に重要なステップです。
自己分析を通じて自分自身の価値観や強み、興味を明確にしていけば、就活の軸が明確になります。
企業は、応募者がどれだけ自社を理解し、どのように自社に貢献できるかを重視しています。自己分析から就活の軸を設定して、自分に合う企業・職種を選びましょう。
業界・企業研究で自分に合う企業を探す
就職活動を成功させるためには、業界・企業研究も欠かせません。
業界の動向や企業のビジョンや文化について理解を深めれば、業界や企業が本当に自分に合っているのかを確認できます。
また、競合他社や事業の方針を把握することで、面接で企業の強みや将来性を聞かれた時も、スムーズに答えられます。
「自分の専門性とマッチするか」「働きやすい環境か」「10年後のキャリアを思い描ける場所なのか」。自己分析で明確になった就活の軸をもとに、志望企業を絞り込んでいきましょう。
就活サイトに登録する
就活には、就活サイトの利用が必須です。
就活サイトに登録する最大のメリットは、様々な企業の求人情報をまとめて収集し、興味のある業界や職種を効率的に探せることです。
採用情報だけでなく企業情報や企業説明会、インターンシップ情報も掲載されているため、情報収集の一環として非常に便利です。
また、就活サイトによっては、登録したプロフィールを見た企業からのスカウトにつながることがあります。自己PRや志望動機をしっかりと記入し、アピールチャンスを増やしましょう。
ES・SPI対策を始める
自己分析を通じて得た自分の強みや価値観を、エントリーシートや面接でしっかりとアピールできるよう、ESの対策をしましょう。
ESでは具体的なエピソードを交えながら、自分がどのように企業に貢献できるかを伝えます。また、企業の求める人物像と自分の軸を結びつければ、より説得力のあるアピールが可能です。
同時に、SPI対策も欠かせません。
SPIは対策をせずに受験すると、数学に自信のある理系就活生でも得点を得られない可能性があります。SPI対策本には解き方のポイントや練習問題の解説も載っているため、まずは1冊通して解いてみましょう。
インターンシップの情報を集める
早期内定の可能性があるインターンシップは、就活生にとって大切なチャンスとなるイベントです。
早期にインターンシップに参加すれば、就職活動の準備を前倒しで始められ、多くの可能性という選択肢が得られます。
インターンシップの開催時期は企業によってさまざまなため、就活サイトや企業の採用HPで情報を確認し、チャンスを逃さないよう気をつけましょう。
就活開始時期に関するよくある質問
インターンシップに参加したほうがいい?
これからの就活で、インターンシップ参加はもはや必須条件です。
現在の就活では、採用直結型インターンシップが開催されており、うまくいけば早期内定ルートに乗って志望企業から内定をもらえます。
インターンシップは、情報やイメージで知っていた企業のリアルに触れ、仕事への適性を確認できるチャンスです。
入社後に「自分にこの会社は合っていなかった」と悔やまないためにも、できるかぎり参加しましょう。
スケジュール管理におすすめの方法は?
スケジュール管理は、アプリと手帳がおすすめです。
Googleカレンダーなどのスケジュールアプリを使えば、絶対に忘れたくない面接日に通知を出すことも可能です。
一方で、アプリでの予定管理が苦手な方は手帳を持っておくと良いでしょう。
就活サイトのおすすめはある?
現在は、さまざまな就活サイトが利用できる時代です。
すべての企業が同じ就活サイトに登録しているわけではありません。1つのサイトに絞らず、複数のタイプの就活サイトを使い分けることをおすすめします。
大手ナビ型サイトと併用するには、就活生ではなく企業からアプローチを行う逆求人サイトがおすすめです。
逆求人サイトでは、蓄積された膨大なデータやAIによるマッチングをもとに相性の良い企業と出会えます。
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まとめ
忙しい理系就活生は、就活はいつから始めるべきか悩んでいる人も多いと思います。
今回は、多くの就活生の声をもとにリアルな就活事情を紹介しました。
将来を左右する選択だからこそ、就活では早めに準備を始めて自己分析や業界研究を行うことが成功への道を切り開きます。
これから準備をはじめて、自分らしいキャリアの第一歩を踏み出しましょう!