新卒面接ではガクチカや志望動機、キャリアプランなどがよくある質問です。
志望動機は自身の価値観や経験と企業の方向性が合致している点をアピールすれば、概ね良い回答になります。
自己紹介も新卒面接でよく聞かれる質問である一方で、シンプルな質問であるために何をいえばよいのかわからない方も少なくありません。
たとえば、趣味の話をしても良いのか、研究に没頭していた場合には何をいえばよいのかわからないなど、不安に思う方も多いでしょう。
今回は新卒面接の自己紹介で話すべきことや自己紹介の例文を解説します。
新卒面接の自己紹介で自身をアピールできれば、プラスの評価から面接が始まります。
ぜひ本記事を参考にして、新卒面接の自己紹介を作り上げましょう。
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新卒面接の自己紹介で何をいうか決める前に知っておくべきこと
新卒面接の自己紹介が単なる自己紹介でよければ、氏名と所属大学をいうだけで問題ないでしょう。
しかし多くの方がご存知のとおり、新卒面接の自己紹介は氏名と所属大学だけでは不十分です。
なぜなら、新卒面接の自己紹介には氏名と所属大学の確認以外にも目的があるためです。
本章では新卒面接の自己紹介で何をいうか決める前に、目的を改めて確認します。
目的を理解できれば、自己紹介で何をいうべきか方針が決められます。
面接官は自己紹介でマナーをチェックしている
ビジネスにおいて商材やサービスの内容、価格などは重要ですが、あくまで人と人とのやり取りで成立しています。
優れた商材やサービスを用意しようと、ビジネスマナーを備えていない人とは取引をしない会社は珍しくありません。
新卒面接の自己紹介では、学生が社会に出て通用する基本的なマナーを備えているかをチェックしています。
具体的には立ち振る舞いや表情、声の大きさや話し方などが確認されています。
マナーに自信がない方は模擬面接で、マナーの面をチェックしてもらうとよいでしょう。
面接官は自己紹介でコミュニケーション力をチェックしている
企業が採用活動に面接を取り入れるのは、面接でさまざまなことがわかるためです。
学生の人柄や雰囲気、コミュニケーション力は直接話さないとわからないため、面接をしています。
たとえば、自己紹介を求めたのに対して学生側が自己PRと変わらない自己紹介をした場合、企業側は良い評価をしないでしょう。
質問の意図を理解・確認せずに、回答をする学生と判断するためです。
自己紹介はもちろん、他の質問も質問の意図を汲み取り回答するようにしましょう。
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面接官は自己紹介から計画性や判断力を確認している
ガクチカや志望動機と並び、自己紹介は面接でよくある質問のひとつのため、学生側も回答を準備しています。
新卒面接では自己紹介の回答から、学生の計画性を確認しています。
回答ができない、もしくは中身の薄い回答であれば企業側は計画性のない学生と判断するでしょう。
また面接では自己紹介を30秒・1分などの制限をつけるケースがあります。
制限をつける理由は、準備した自己紹介をどのように要約するかの判断力をチェックしています。
自己紹介はシンプルながらも、多くの項目がチェックできる質問です。
新卒面接の自己紹介では何をいうべきなのか
新卒面接の自己紹介では、計画性やコミュニケーション力が確認されていることから、内容が伴った回答をする必要があります。
本章では新卒面接の自己紹介で何をいうべきかを解説します。
自己紹介でいうべきこと①:自身の基本情報
自己紹介は自身がどのような人物かを知ってもらうためにするため、氏名や所属する大学の基本的な情報は欠かせません。
氏名と所属する大学と学部は自己紹介に含めて、冒頭で話します。
「ABC大学理工学部工学科から参りました、田中達也です。本日はよろしくお願いいたします。」
自己紹介でいうべきこと②:ガクチカ・趣味の紹介
自身の基本情報だけでは中身の乏しい自己紹介となるため、ガクチカや趣味も紹介します。
ガクチカや趣味を単に紹介するだけではアピールとして少し弱く、会話も広がらないため、何を身につけたかをプラスで話しましょう。
「私は大学でAIの研究をしており、具体的には人の表情を読み取るAIの開発をしています。研究を通じて身につけたことは、諦めない取り組む精神です。」
自己紹介でいうべきこと③:面接への意気込み・熱意
自己紹介の締めくくりが悪いと、途中の内容が良くとも印象が薄れます。
自己紹介の最後は面接の意気込みと熱意を語り、良い締めくくりにしましょう。
「研究で培った諦めない精神を生かし、御社の業務でも結果が出せるように粘り強く取り組み、御社に貢献したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。」
新卒面接の自己紹介で何をいうべきかわからない方におすすめの例文
新卒面接の自己紹介はクラスや部活動での自己紹介とは異なるため、どうしても考えが浮かばない方もいるでしょう。
本章では新卒面接の自己紹介で何をいうべきかわからない方に向けて、自己紹介の例文を解説します。
新卒面接の自己紹介1:研究に力を入れたことをアピール
ABC大学理工学部宇宙工学科から参りました、田中達也です。
私は宇宙飛行士の方と話したことがきっかけとなり、宇宙に興味を持ち、現在は宇宙飛行士の方が身につける飛行服の研究をしております。
研究を通じて、私が身につけたことはチャレンジ精神です。
高い安全性が求められる研究は失敗に終わるケースがほとんどであり、チャレンジ精神がなければ続けられませんでした。
御社に入社した際には研究で培ったチャレンジ精神で何事にも挑戦し、御社に貢献したいと考えております。
本日はよろしくお願いいたします。
新卒面接の自己紹介2:アルバイトの経験をアピール
ABC大学理工学部応用化学科から参りました、田中達也です。
私は両親が教師をしていた影響もあり、学生時代は塾講師のアルバイトをしていました。
塾講師のアルバイトを通じて、生徒の成績を伸ばすために必要なことを考える客観性や分析力が養われました。
単に問題集を解くだけでは生徒の成績はあまり向上せず、苦手教科の底上げや得意分野の強化をするからこそ伸びます。
御社に入社した際には分析力や客観的に俯瞰する力を生かし、自身に求められる役割をしっかりと果たしていきたいと考えております。
本日はよろしくお願いいたします。
新卒面接の自己紹介3:趣味での経験をアピール
ABC大学理工学部応用化学科から参りました、田中達也です。
運動不足の解消をきっかけにランニングが趣味となり、月1回のペースで大会に出場しております。
私が趣味のランニングを通じて、身につけたことは計画性です。
大会で良い結果を出すためには、どのようなタイミングでスパートをかけるかなど先を見越した戦略性が重要になります。
御社の業務であるコンサルティングは、顧客の一歩先を行く戦略性が重要と認識しております。
趣味で培った計画性を生かして、顧客をリードできる人材となり、御社に貢献したいと考えております。
本日はよろしくお願いいたします。
新卒面接の自己紹介で何をいうべきかわからない際の注意点
とにかく何かを話さないといけないと考えて、新卒面接に臨むと思わぬミスをする可能性があります。
ある程度の内容が求められているとはいえ、新卒面接の自己紹介で話す内容には注意点があるためです。
本章では新卒面接の自己紹介での注意点を解説します。
自己PRとならないこと
自己紹介と自己PRは別物です。自己PRと変わらない自己紹介をするとマイナス評価となります。
企業側が求めているのは自己紹介であり、自己PRではないためです。
自己PRと変わらない自己紹介をすると、質問が理解できない学生と判断されます。
自己紹介にも自己PRの内容を含めても問題はありません。しかし、自己PR部分を抑えるなど注意が必要です。
自己PRを話す機会は面接で用意されるため、自己紹介を求められた場合には自己紹介自体に徹しましょう。
長すぎる自己紹介にしないこと
自己紹介は基本的な情報と学生の特徴などを知るために質問をしており、長さは1分前後が理想的です。
長すぎる自己紹介は良い評価とはならないため、注意が必要です。
企業側の立場で考えると、自己紹介を5分・10分も話す学生にはプラスの評価はつけがたいです。
新卒面接の自己紹介では、企業側が持ち時間に制限をつけるケースがあります。
時間制限がついた場合でも自己紹介ができるように、準備をしておくことをおすすめします。
情報を盛り込み過ぎないこと
新卒面接では自己紹介も評価の対象となっているため、できる限りアピールをしたいと多くの方は考えます。
強いアピールのために自身の情報を盛り込み過ぎると、かえって印象に残りづらくなります。
「私は学生時代にカラオケのアルバイトと趣味の登山、ボランティアサークル、地域の清掃コミュニティで活動していました。」
上記の場合、色々と活動をしている学生と思われますが、今ひとつ印象が弱くなります。
自己紹介で取り上げる内容はできるだけ絞り、特化した方が印象に残る自己紹介になります。
まとめ
今回は新卒面接の自己紹介で何をいうべきかわからない方に向けて、ポイントや例文を解説しました。
今回解説した内容をまとめると以下のとおりです。
・新卒面接の自己紹介では複数のポイントがチェックされてい
・自己紹介は「基本情報」「ガクチカや趣味」「面接の意気込み」の3つで構成する
・新卒面接の自己紹介にも複数の注意点がある
新卒面接の自己紹介は同級生同士の自己紹介とは異なるため、何を言うべきか戸惑う方も多いでしょう。
ぜひ本記事を参考にしていただき、自信を持って話せる自己紹介を作りましょう。
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