理系研究職は他の職種と比較し、年収が低いのか気になる方も多いのではないでしょうか?

理系研究職は他の職種と比較しても高い給与水準であり、勤務先によっては高待遇で就職できるケースもあります。

今回は、理系研究職の年収について、他職種の年収比較や高給与を獲得する方法も解説します。

研究職を目指し、高い給与を獲得した理系学生はぜひ参考にしてください。

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理系研究職とは

理系研究職とは

理系研究職は、理工学・医学など自然科学系の分野で研究活動を行う職種です。研究職は、日常の疑問・社会的な問題を科学的な手法で解明し、新しい知識・技術の開発を目指します。

多くの研究職は、大学・研究機関・企業の研究開発部門で活躍しており、基礎研究から応用研究まで幅広い領域で研究活動に従事しています。

理系研究職の種類

理系研究職は研究内容によって、主に以下2種類に分かれます。

基礎研究者人類がまだ知らない原理・法則の解明を目指す。大学や研究機関で行われるケースが多い。
応用研究者基礎研究の成果をもとに、社会の役に立つ形へと実用化を目指す研究。企業の研究開発部門で取り組まれるケースが多い。

理系研究職の平均年収

理系研究職の平均年収

理系研究職の年収は、研究分野・職務内容・経験年数・勤務先の種類(公的機関・民間企業など)によって大きく異なります。

しかし、研究者は専門性・高度なスキルが求められるため、一般的には高い年収が支払われる傾向にあります。

初任給と比較

令和4年の人事院による調査では、職種ごとに初任給を比較しており、以下の結果となっています。

職種学歴平均月額初任給
新卒事務員大学院博士課程修了272,914円
大学院修士課程修了234,747円
大学卒207,878円
新卒研究員大学院博士課程修了279,555円 
大学院修士課程修了235,874円
大学卒212,722円

出典: 令和4年職種別民間給与実態調査の結果|人事院

新卒の事務員と比較し、研究員の方が大学卒〜博士課程終了までいずれも初任給が高い結果となっています。

特に博士課程を修了した場合は、事務員と研究員に6万円以上の差があります。

海外で働く研究職の年収

海外で研究職として働く場合、より年収には大きな開きが生まれます。

海外の報告によれば、アメリカにおける研究者の平均年収は以下の通りです。

  • ・学部卒:約400万円
  • ・修士卒:約400万円〜800万円
  • ・博士卒:約800万円〜1200万円

参考:Career Earnings by College Major|The Hamilton Project 

特に博士卒の場合は、初年度から上記の平均年収をもらえるケースが多く、日本の研究者よりも高い給与をもらっています。

しかし、海外では物価に違いがあるため留意が必要です。

海外の研究機関や企業での実績が、国内でのキャリアにどう影響するかも考慮しながら、キャリアプランを立てると良いでしょう。

理系研究職の年収は低い?他職種の年収を比較

理系研究職の年収は低い?他職種の年収を比較

マイナビの「職種別平均年収ランキング」によれば、職種ごとの平均年収は以下の通りです。

順位職種平均年収
1位運用(アナリスト・ディーラー)623万円
2位システムコンサルタント610万円
3位MR598万円
4位管理職・マネージャー(営業系)580万円
5位プロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダー569万円
6位臨床開発モニター(CRA)557万円
7位製品開発・研究開発542万円
8位パッケージ導入コンサルタント(ERP/CRM/SCM等)532万円
9位財務・会計531万円
10位管理職・マネージャー(営業系)528万円

出典:職種別平均年収ランキング|マイナビエージェント 

研究職は、数ある職種の中でも全体の7位につけており、高い給与水準です。

また、国税庁の調査によれば日本人の平均年収は461万円であり、国民の平均年収よりも高い給与水準となっていることもわかります。

参考:平均給与|国税庁 

理系研究職の年収を決める要素

理系研究職の年収を決める要素

理系研究職の年収を決める要素として、主に以下の4つが挙げられます。

  • ・職位
  • ・専門分野
  • ・最終学歴
  • ・研究実績

職位

理系研究職の年収は、職位が大きく関係します。

研究職における職位とは、大学・研究機関でのポジション・役職を指します。たとえば、大学では講師・助教・准教授・教授などが一般的な職位です。

職位は経験年数・研究実績によって昇進していき、上位の職位になるほど年収は高くなる傾向です。

企業では、研究開発部門のリーダー・マネージャーとしての役職が年収に直接的な影響を持つことが多いです。

専門分野

専門分野も理系研究職の年収に大きく影響します。

例えば、AI・バイオテクノロジーなど現在の技術トレンド・産業需要に直結する分野では、企業の大きな業績向上が見込め、高い年収が期待できるでしょう。

どのような技術に需要があるかを把握しておくと、高待遇で研究職として働ける可能性が有ます。

最終学歴

最終学歴も、理系研究職の年収を決める重要な要素です。

特に博士号を持つ研究者は高度な専門知識・研究能力が認められるため、一般的には高い給与が用意される傾向にあります。

しかし、学歴だけで年収が決まるわけではなく、実務経験・研究実績も重要です。

研究実績

研究実績は、研究職の年収を大きく左右する要素となります。

論文の発表数・特許の取得数など、研究実績は研究者の価値を示すバロメーターです。

特に社会的・産業的なインパクトを持つ研究成果がある研究者は、高い評価・報酬を得られる可能性があります。

理系研究職が得られる給料以外の収入

理系研究職が得られる給料以外の収入

理系研究職は基本給・ボーナスといった一般的な給料以外にも、様々な収入の機会があります。

例えば、講演活動が給料以外の収入源として挙げられます。

研究者は、研究の成果・専門知識を広めるセミナーの講師として招待されるケースが多く、セミナーに登壇すれば講演料を支払われることが一般的です。

給与以外の収入源は、理系研究職の人々がキャリアを通じて培ってきた知識・技術を活かして得られるものです。

しかし、これらは本来の研究活動と異なるため、バランスを考えながら取り組んだ方が良いでしょう。

理系研究職で好きな研究をしながら高給与を獲得する方法

理系研究職で好きな研究をしながら高給与を獲得する方法

研究職で好きな研究をしながら高給与を獲得する方法として、以下の2つが挙げられます。

  • ・待遇の良い企業に就職する
  • ・海外で研究職として働く

待遇の良い企業に就職する

待遇の良い企業に就職すれば、高い給与を得られる可能性があります。

研究職の年収は、勤務先の企業・機関によって大きく異なります。

大手の製薬会社・IT企業など研究開発に多額の投資をしている企業は、研究者に高い給与を提供することが多いです。

ただし、大企業での研究は会社の方針・市場の需要に基づくテーマが多いため、完全に自分の興味・専門分野に沿った研究ができるわけではありません。

そのため、待遇の良い企業の中でも「自分の興味がある分野に取り組んでいるか」を見極める必要があります。

海外で研究職として働く

海外で研究職として働くことで、高い給与を獲得できる可能性もあります。

世界中の研究機関・大学・企業は、優秀な研究者を求めています。

アメリカ・ヨーロッパの先進国では研究者に対して高い給与とともに、研究のための十分な資金を用意しており、先進的な研究環境が提供されることが多いです。

多国籍な研究チームでの共同研究も、海外での研究職の魅力となっています。

海外で研究職を目指す際は、働く国で使われる言語の習得・コミュニケーション能力が求められます。

また、自分の研究テーマ・成果を的確にアピールするプレゼンテーション能力も必要です。これらのスキルを身につけることで、好きな研究を追求しながらも、高い給与と共に充実した研究生活を送れるでしょう。

理系研究職になるための方法

理系研究職になるための方法

理系研究職になるケースは、主に以下の2パターンがあります。

  • ・学部卒で研究職として就職する
  • ・修士/博士卒として研究職に就職する

学部卒として研究職に就職する場合、修士・博士卒と比較し専門知識や研究成果のアピールで難航するケースもあります。

そのため、選考ではコミュニケーション能力・リーダーシップなど汎用性の高いスキルをアピールし、ポテンシャルが高いことを伝えましょう。

修士・博士卒の場合は、大学院で習得した専門知識・研究成果を誰にでもわかりやすくアピールすることが大切です。

研究職は就職後も継続的な学びの姿勢が必要です。

科学技術は日進月歩で、常に最新の知識・技術を追従する姿勢が求められます。

まとめ

理系研究職は、新たな発見・技術革新を目指す魅力的なキャリアです。

大学や大学院での学びが基盤となり、研究分野における実務経験・論文発表などがキャリア形成のカギとなります。

年収は勤務先・専門分野によって異なるものの、講演活動などで高収入を目指す方法もあります。

「自分が興味のある分野に取り組めるか」就職先の情報を確認し、高待遇で研究活動ができる企業に就職しましょう。

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