こんにちは。理系就活情報局です。
就活では、自分の強みや価値観を整理することが重要です。
理系学生が就職活動を成功させるためには、スキルや適性を正しく理解する自己分析が欠かせません。
本記事では、理系向けの自己分析ワークシートのテンプレート6選を紹介し、そのメリットや作成のポイントについて解説します。
効果的な自己分析を通じて、理想のキャリアを見つけましょう!
自己分析のワークシートとは?
記入するだけで自己理解を深められるツール
自己分析のワークシートとは、自分の経験や考えを整理し、適性や価値観を明確にするためのツールです。
自己分析のワークシートは記入式のフォーマットになっており、過去の経験、強み・弱み、将来の目標などを段階的に書き出せるのが特徴です。
就活生にとって、自己分析のワークシートは自分自身を深く理解して自分に合う業界や仕事を見極めるための強力なサポートツールとなります。
また、自己分析のワークシートを書くことで頭の中が整理され、自己PRや志望動機の作成にも役立ちます。
自己分析の目的とは
自分の適性や強みを把握する
自己分析を行う最大の目的は、自分の適性や強みを把握することです。
これまでの経験やスキルを振り返ることで、自分が得意とする分野や向いている職種を見つけやすくなります。
特に理系の場合、論理的思考力や分析力が求められる職種が多いため、自分の特性とマッチする仕事を見極めることが重要です。
ワークシートを活用することで、これまでの経験を整理し、自分の強みや適性を明確にすることができます。
将来のキャリアビジョンを明確にする
自己分析をすることで、将来のキャリアビジョンが明確になります。
理系の職種は多岐にわたり、エンジニア、研究職、コンサルタントなど幅広い選択肢があります。自分がどのような環境で働きたいのか、どのようなスキルを活かしたいのかを考えることで具体的なキャリアプランを描けるようになります。
ワークシートを使ってキャリアの選択肢を整理し、自分の十年後、二十年後のビジョンについて考えてみましょう。
自己PRやガクチカの土台を作る
就活の際に必須となる自己PRやガクチカの準備にも、自己分析が役立ちます。
自己分析を通して自分の経験やスキルを言語化すれば、面接時に説得力のある回答ができるようになります。
ワークシートを活用して自分の強みや成果を整理し、企業にアピールできるポイントを明確にしましょう。
自己分析でワークシートを使うメリット
効率的に自己分析ができる
自己分析でワークシートを使うメリットの1つ目は、効率的に自己分析ができることです。
ワークシートを活用すれば、短時間で効率的に自己分析を進められます。
就活準備には多くの時間が必要ですが、ワークシートを使えば必要な情報を整理しながらスムーズに進めることが可能です。
ワークシートの構成や質問に沿って書き出すことで考えを深める時間を短縮し、的確な分析ができるようになります。
自分を客観的に分析できる
自己分析でワークシートを使うメリットの2つ目は、自分を客観的に分析できることです。
自己分析を行う際は、主観的な視点だけではなく客観的な視点も重要です。
ワークシートを使えば情報が整理でき、一覧化された情報をもとに客観的に自分を見つめ直すことができます。
また、他人にフィードバックをもらいながら記入することで、自分では気づかなかった強みや改善点を発見することも可能です。
自己理解が深まる
自己分析でワークシートを使うメリットの3つ目は、自己理解が深まることです。
ワークシートを使えば、自分自身の理解が深まり就職活動に自信を持って臨むことができます。
自分の価値観や志向性を明確にすることでESと面接での受け答えにも一貫性が生まれ、企業とのミスマッチを防げます。
特に理系職種は専門性が求められるため、自己分析を通じて自分がどの分野で活躍できるかを明確にすることが大切です。
【テンプレ付き】自己分析に使えるワークシート
自分史
自分史のワークシートは、自分の歴史を年表のように整理するものです。
まず、時系列に沿って重要な出来事を書き出し、大変だったことや頑張ったことを振り返ります。特に印象的な経験を思いつくままに記録し、それらの共通点を見つけることが重要です。
幼少期から現在までの出来事を振り返り、特に印象に残った経験や達成したことを記入することで、自分の価値観や適性を見つけやすくなります。
◎自分史のテンプレ
小学生 | 中学生 | 高校生 | 大学生 | 共通点 | |
勉強 | |||||
趣味 | |||||
部活・習い事 | |||||
アルバイト | |||||
人間関係 | |||||
頑張ったこと | |||||
大変だったこと | |||||
気づいたこと |
モチベーショングラフ
モチベーショングラフは、人生の出来事とモチベーションの変化を可視化して自分に適したキャリアを見つける方法です。
横軸に年齢、縦軸にモチベーションを設定し、曲線でモチベーションの高低を表します。
曲線に合わせて重要な出来事を記録することにより、モチベーションが上がる環境や条件、逆に低下する要因が見えてきます。
たとえば、モチベーションが高い出来事の共通点が「海外での経験や刺激を受けること」であれば、成長機会が多く、挑戦できる環境が適していると考えられます。一方、「非合理な強制がストレスだった」場合、細かいルールが多く、柔軟性に欠ける企業は避けるべきでしょう。
この分析を通じて、自分がモチベーション高く働ける職場の条件を明確にし、理想のキャリア選択につなげましょう。
◎モチベーショングラフのテンプレ

ライフラインチャート
ライフラインチャートは、縦軸に満足度・幸福度、横軸に時間を設定して人生の出来事ごとの充実度を可視化します。
モチベーショングラフが意欲の高低に焦点を当てるのに対し、ライフラインチャートはモチベーションの有無に関わらず、満足感や幸福度を分析できます。
まず、過去の出来事を整理し、満足度の高かった瞬間を曲線グラフにします。
曲線グラフから幸福感を感じた経験の共通点を見つけて、どのような環境や要素が自分にとって充実感をもたらすのかを把握してください。
ライフラインチャートで自分にとっての「幸せのパターン」を見極め、理想の働き方を考えましょう。
◎ライフラインチャートのテンプレ

SWOT分析
SWOT分析は、もともと企業の経営戦略を立てるために使われるフレームワークですが、自己分析にも応用できます。
SWOTは、「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」の頭文字を取ったもので、自分を多角的に理解するのに役立ちます。
SWOT分析は就活の選考対策としても有効で、よく聞かれる質問への回答を考えやすくなるメリットがあります。
自分の強みと弱みを整理し、チャンスや脅威となる環境要因を分析すれば、企業にどのように貢献できるかを明確にできます。
◎SWOT分析のテンプレ
プラスの要因 | マイナスの要因 | |
内部環境 | Strength:強み | Weakness:弱み |
外部環境 | Opportunity:機会 | Threat:脅威 |
will・can・must
will・can・mustは、自分のやりたいこと・できること・社会から求められていることの3つの視点からキャリアを考えるフレームワークです。
・will(やりたいこと):自分の欲求や動機
・can(できること):経験やスキル、強み
・must(やるべきこと):社会が求めるもの
SWOT分析と似ていますが、「心が動くこと」に焦点を当てるのが特徴で、仕事にやりがいや楽しさを求める人に適しています。
まずは、それぞれの要素を思いつくまま書き出しましょう。
その後、特に重要だと感じる項目を1つずつ選び、項目を満たせる仕事を考えます。
will・can・mustを掛け合わせれば、自分に合う仕事が見つかります。
◎will・can・mustのテンプレ

ライフプランニングシート
ライフプランニングシートは、3年後、5年後、10年後といった中長期の人生計画を考えるためのツールです。
まずは表にそって自分のやりたいことを洗い出し、仕事とプライベートの両方でやりたいことや展望を整理します。
次に、それを実現するために必要なスキルや資格、経験をリサーチし、仕事・趣味・家庭などの項目ごとに分類すると分かりやすくなります。
こうした計画を立てることで、「学生時代に何をすべきか」「どの業界・企業を選ぶべきか」といったキャリアの方向性が明確になります。
◎ライフプランニングシートのテンプレ
入社1年目 | 3年後 | 5年後 | 10年後 | |
仕事 | 仕事を一通り把握する | プロジェクトリーダーになる | 主任になる | 複数のプロジェクトを主導 |
社内にキャリアモデルをみつける | 社内表彰をめざす | 新規プロジェクトの立案 | リーダーの育成 | |
資格取得 | ◎◎事業の担当者になる | 海外研修 | 転職を検討 | |
プライベート | 一人暮らしスタート | ◎◎◎円貯金 | 出産・育児休暇 | マイホーム検討 |
英会話を始める | 結婚 | ◎◎◎円貯金 | ||
マイカー購入 |
自己分析のワークシートを書く時のコツ
事実のみを書き出す
自己分析のワークシートを書く時のコツの1つ目は、事実のみを書き出すことです。
自己分析をする際は、主観的な感想ではなく、具体的な事実を書き出してください。
たとえば、「努力した」ではなく「◯◯のプロジェクトで△△の役割を担当し、成果を上げた」といったように具体的に記録しましょう。
事実を明確にすることで、自分の強みや改善点が客観的に見えてきます。
自分の考えを深掘りする
自己分析のワークシートを書く時のコツの2つ目は、自分の考えを深掘りすることです。
ワークシートには単に出来事を列挙するのではなく、「なぜその選択をしたのか」「どのように行動したのか」を深掘りしましょう。
たとえば、研究や課題に取り組んだ際にどのような工夫をしたのか、何を意識したのかを振り返ることで、自己理解がより深まります。
エピソードから強みを見つける
自己分析のワークシートを書く時のコツの3つ目は、エピソードから強みを見つけることです。
自分が成果を出した経験や困難を乗り越えたエピソードを振り返ることで、自分の強みを明確にできます。
たとえば、「チームワークを大切にしてプロジェクトを成功させた」なら協調性、「独学でスキルを磨いた」なら学習意欲の高さが強みになります。
就活の軸を決める
自己分析のワークシートを書く時のコツの4つ目は、就活の軸を決めることです。
ワークシートで自己分析を進めるうちに、自分が大切にしたい価値観やキャリアの方向性が見えてきます。
入社後のキャリアビジョンを検討しながら、「技術を追求したい」「安定した環境で働きたい」といった就活の軸を決めましょう。
自己分析のワークシートで将来のビジョンがつかめたら、志望企業を選びやすくなります。
自己分析のワークシートを書く時の注意点
書くだけで満足しない
自己分析のワークシートは、書くだけで終わらせないことが重要です。
ワークシートを作成することで自分の強みや価値観を整理できますが、書くだけで満足して就活に活かさないのでは意味がありません。
ワークシートに書いた内容をもとに自己PRや志望動機を具体的にまとめ、実際の選考で活用しましょう。
また、自己分析の結果を定期的に見直し、経験を重ねるごとにアップデートすることも大切です。
企業が求める人物像に捕らわれすぎない
企業の求める人物像を意識しすぎると本来の自分とは異なる姿を作り上げてしまい、入社後にミスマッチが起こる可能性があります。
企業のニーズを把握することは重要ですが、自分の価値観や特性を無視してまで企業に合わせる必要はありません。
長所と短所の両方を見つける
自己分析では、長所だけでなく短所も把握することが重要です。
長所を活かせる職種や企業を見極めるだけでなく、短所を理解して克服する方法を考えればより成長できるチャンスになります。
短所は裏を返せば強みにもなり得るため、「慎重すぎる=ミスが少ない」「決断が早い=行動力がある」といったように捉え直すことも可能です。
短所を認識し、どのように対処すれば良いかを考えることで、面接でもポジティブに伝えられます。
業界・企業研究をおろそかにしない
自己分析を徹底しても、業界や企業の研究を怠ると自分に合った仕事を見つけるのが難しくなります。
業界ごとの特徴や企業文化、求められるスキルを理解することで、自分の強みを活かせる分野を特定しやすくなります。
業界・企業研究を行うことで面接での受け答えにも具体性が生まれ、志望動機の説得力が増します。自己分析と並行して業界・企業研究を進めることで、より適したキャリア選択が可能になります。
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自己分析を通じて自分の強みや価値観を明確にしたら、逆求人サイトを活用するのがおすすめです。
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理系就活生は理系に特化したサイトを利用すると、自分に合った企業と効率的にマッチングしやすくなります。自己分析で得た情報を活用し、自分に適した企業からのオファーを受け取ることで、より良い就職先を見つけることができるでしょう。
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就活の選択肢を広げるためにも、活用を検討してみましょう!
まとめ
ワークシートを活用することで、自分の強みや価値観を明確にし、納得のいく就職活動ができます。
本記事で紹介したテンプレから自分に合うワークシートを選び、自己理解を深めましょう。
自分に合った企業や職種を見極めて、理想のキャリアを実現するために役立ててください!