理系職の中には、専門的な知識や経験を生かしてモノづくりに携わる仕事が多くあります。

たとえば、開発職は製品やサービス、新しい技術を生み出す仕事になります。

モノづくりに憧れる方は多い一方で、開発職に自分が向いているのかと疑問を持ち、あと一歩が踏み出せない方は多いでしょう。

新卒で入社をする会社では失敗をしたくない気持ちが、より一層行動に踏み切れない原因となります。

今回は開発職とは何か、開発職に向いている人の特徴や就活のポイントを解説します。

開発職に興味のある方はぜひ参考にしてください。

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開発職とは製品・サービスを生み出す職業

開発職とは製品・サービスを生み出す職業

企業の募集要項に記載されている研究開発職・技術開発職に対して、具体的なイメージを持てない方は少なくありません。

研究職はイメージができるが、開発職とは何かと疑問に持つ方も多くいるでしょう。

開発職とは研究で発見した概念・法則を用いて、製品・サービスを生み出す仕事になります。

本章では開発職の種類・各開発職の違いを解説します。

開発職の種類①:研究開発職

研究開発職とは基礎的な研究をおこない、高度な研究へとつなげる職種です。

研究開発職はあくまで基礎研究の内容をいかにして、新たな技術や次の研究へつなげるかを担当するため製品の開発はおこないません。

研究開発職の成果は製品のようなわかりやすい成果ではありませんが、製品の基礎を支える研究のため、欠かせないものになります。

研究開発職とはR&D(Research And Development)とも呼ばれています。

開発職の種類②:技術開発職

技術開発職といっても業務の幅は広く、主に2つの仕事を担っています。

・新製品の開発に対して、どのような技術を活用すればよいのかを決定する
・新製品の開発に向けて、生産方法を開発する

研究開発職や商品開発職と比較して、技術開発職はより生産現場に近い開発職といえるでしょう。

モノづくりの仕事を現場でしたい方には、技術開発職がおすすめです。

開発職の種類③:商品開発職

商品開発職は研究開発職が新たに発見した技術・研究結果を基に文字どおり、商品を開発する職種です。

発見した技術や研究結果を基にした商品では実際に売れる商品とはならないため、企画部門とすり合わせをしながら商品化をおこないます。

商品開発は新規の開発だけでなく、既存製品のアップデートも担当するケースもあります。

自身が担当した商品が世の中に出回るため、目に見える形でモノづくりの成果が感じられ、大きなやりがいとなるでしょう。

開発職と研究職の違いは付加価値の生み出し方

研究開発職のように1つの職種として括られやすい開発職・研究職ですが、両者は付加価値の生み出し方に違いがあります。

具体的には以下のとおりです。

・開発職:新しい技術や概念を活用して、新たな製品を生み出し企業に貢献
・研究職:製品開発の土台となるような新しい概念や未知の発見で企業に貢献

開発職・研究職は類似した職種と考えられがちですが、役割は似て非なるものです。

開発職と技術職の違いは仕事上での工程

製品へ強く関わる開発職と技術職ですが、製品に関わるタイミングが異なります。

技術職は製品を実際に作りだす工程や現場に携わり、製造方法や生産ラインの管理・整備、製造の効率化を担当します。

一方で開発職はどのような製品を作るのか、どのような技術を活用するのかといった製品を作り出す前に多く関与します。

製品が出来上がる前に多く関わるのが開発職、製品を作り上げるタイミングで関わるのが技術職と認識しておきましょう。

開発職に向いている人の特徴3選

開発職に向いている人の特徴3選

開発職はモノづくりに携われるため、興味のある方は多いでしょう。

一方で残念ながら仕事には向き・不向きがあり、向いていない仕事に就くと当人も企業も復興な結果となります。

本章では開発職に向いている方の特徴を3つ解説します。

自身をよく振り返り、開発職に向いているかをチェックしてみてください。

開発職に向いている人の特徴①:広い視野を持つ方

新しい技術や概念を研究職のチームが生み出したとしても、開発職が簡単に製品化できるとは限りません。

ましてやヒットが期待できるような商品を作ろうと思えば、尚更難しくなります。

開発職では仮説の構築と実践・結果の確認を繰り返しながら製品化の道を目指しますが、考えが凝り固まってしまうことも珍しくありません。

異なる角度や違ったものの見方が打開策となることもあるため、広い視野を持てる方は開発職に向いています。

開発職に向いている人の特徴②:発想力のある方

市場に出回っている製品・サービスの二番煎じでは、よほどの強みがなければ製品化をしてもヒットは期待できません。

既存の技術や研究結果で製品化を目指す場合には、思いもよらないアイデアを生み出す必要があります。

1つのアイデアをきっかけにして、製品化が進むことも珍しくないため、いかにしてアイデアを捻りだすかは開発職には欠かせません。

発想力に自信のある方も開発職に向いています。

開発職に向いている人の特徴③:粘り強く取り組める方

新しい技術の開発や製品化の糸口が掴めたとしても、簡単に結果が出るケースは多くありません。

むしろ多くのパターンで結果が出るまでに、トライ&エラーを繰り返すケースがほとんどでしょう。

開発職には結果が出るまでに、繰り返し取り組めるだけの粘り強さが欠かせません。

開発職は周囲の部署と連携して仕事をおこなうことから、交渉や話し合いを繰り返す必要があるため、粘り強くコミュニケーションをする力も求められます。

開発職に就くための就活ポイント

開発職に就くための就活ポイント

開発職は理系職の中でも人気のある職種のため、厳しい競争が待ち構えています。

開発職のポジションで就職するためには、ポイントをおさえた就活をする必要があるのはいうまでもありません。

本章では開発職に就くための就活ポイントを解説します。

開発職に就くためのポイント①:志望動機・キャリアプランの整理

開発職を目指すきっかけはモノづくりに携われる、専門性が生かせるなどの理由で問題はありません。

一方でエントリーシートや面接を通過するためには、より深掘りした志望動機と将来を見据えたキャリアプランが必要です。

志望動機は自己分析を通じて、なぜ開発職を目指すのかを繰り返し問い続け、誰もが納得する志望動機のレベルに仕上げましょう。

キャリアプランに明確なビジョンがないのであれば、自身のモデルとなる先輩社員やOB/OGを見つけて、作り上げることをおすすめします。

開発職に就くためのポイント②:自身の専門性のアピール

研究開発職や技術開発職のように、専門的なスキルや知識が必要になるポジションでは研究成果や研究の取り組みに対する説明が求められます。

自身の専門性がアピールできるように、まずは研究概要・成果をまとめておきましょう。

研究で思うような結果が出なかった場合も質問されるケースが多いため、取り組みについても振り返りをしておくことをおすすめします。

開発職に就くためのポイント③:スカウトサービスの活用

一般的な就活方法で開発職のポジションを目指せますが、スカウトサービスの活用もおすすめです。

スカウトサービスは、あなたのプロフィールや研究成果を参考に企業がオファーをするサービスになります。

開発職のような理系職を目指す場合には、理系学生に特化したサービスである『TECH OFFER』がおすすめです。

『TECH OFFER』を利用する企業は理系学生の採用を目的としているため、開発職のポジションで学生にオファーをするケースもあります。

開発職を目指すためには従来の就活方法に加えて、『TECH OFFER』も並行して利用してみてはいかがでしょうか。

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開発職の年収・給料

開発職の年収・給料

開発職に限定して年収を示すデータはありませんが、開発職と並ぶ職業である研究職のデータが開発職の年収・給料を推定するのに参考になります。

厚生労働省が発表したデータによると、研究職の年収は平均704万円となります。

一般的な平均年収が約430万円程度とされている点から考えると、高額な年収です。

研究職と一致するとは限りませんが、近しい職種である点を考慮すると開発職も相応の年収が貰えると考えてよいでしょう。

参考:厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査

開発職に関するよくある質問

開発職に関するよくある質問

開発職を目指すうえで、将来に対する不安や就活のポイントなどさまざまな疑問が浮かんでくるでしょう。

本章では開発職によくある質問を解説します。

開発職はきつい・しんどい・やめとけと言われるのはなぜ?

常にクリエイティブな成果が求められるため、開発職はきつい・しんどいなどといわれます。

短期的であれば、クリエイティブな発想も可能かもしれませんが、常にクリエイティブな発想・成果を求められることの苦しさは容易に想像ができるでしょう。

誰もが常に新しい発想・斬新なアイデアを思いつくわけではないため、開発職をオススメしない方が多くなります。

開発職を目指すうえでおすすめの資格・本はあるのか?

結論からいうと、開発職を目指すうえで間違いのない資格や本は存在しません。

開発職を目指すのであれば、紹介した就活のポイントをより確実な内容にすることをおすすめします。

さらにプラスのアピールがしたい場合には、入社を目指す業界や企業に関連する資格の取得や書籍を読んでおくと、プラスに働くでしょう。

開発職は女性でも目指すことは可能か?

開発職は女性でも目指すことは可能です。

むしろ昨今では、女性目線を生かした製品開発を多く求められているため、女性を歓迎する企業は多くあります。

一昔前より確実に女性が開発職を目指せる土壌は整いつつあります。

まとめ

今回は開発職の基本や開発職に向いている方、就活のポイントを解説しました。

今回解説した内容をまとめると以下のとおりです。

・開発職は製品・サービスを生み出す職業
・開発職には広い視野を持ち、発想力のある方が向いている
・開発職を目指すには深掘りした志望動機と明確なキャリアプランが必要

開発職は魅力的な職種である一方で多くの理系学生が目指しているため、倍率の高い職種となります。

ぜひ本記事を参考にして、開発職を目指していただければと思います。

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