こんにちは。理系就活情報局です。
「自己PRとガクチカを書いてみたけど、似たような内容になってしまう」
「そもそも、自己PRとガクチカってどう違うの?」
自己PRとガクチカを書くうちに、そんな疑問を抱く理系就活生も多いと思います。
今回は、自己PRとガクチカの違いを解説した上で、それぞれの書き方とアピールポイントについて解説します!
自己PRとガクチカに悩む理系就活生は、ぜひ参考にしてみてください!
▼あなたに合った企業の情報が届く▼
TECH OFFERで優良オファーを受け取る
自己PRとガクチカの違いとは?
自己PRは長所や強みをアピール
自己PRとガクチカでは、役割が異なります。
自己PRは、自分の長所や他の就活生とは異なる自分の強みを企業にアピールするものです。
自己PRでは、「就職後に企業に貢献するためにどんな能力を持っているのか」が問われています。
そのため、自己PRでは、自分の長所をアピールしましょう。
アピールする長所や強みは、専門性や論理的思考能力、粘り強さ、情報分析力といった経験・スキルなどです。
ガクチカは目標に取り組む姿勢をアピール
ガクチカとは、学生時代に力を入れて頑張ってきたことです。
そのため、ガクチカは必ずしも長所に限ったものではなく、学生時代に立ち向かった課題に対してどのように取り組んだのか、意欲や努力を書くことになります。
自己PRでは自身の強みを書くため、必ずしも学生生活について書かなくても良い一方で、ガクチカは学生時代に頑張ってきたことを経験に結び付けて書く必要があります。
ガクチカでは、取り組んだことを通して、目標に取り組む姿勢を示しましょう。
企業が自己PR・ガクチカを質問する理由
面接やESで企業側が質問するのは必ず意図があり、自己PRやガクチカを質問するにも理由があります。
質問の意図を理解して回答をしないと、見当違いな回答につながるため、質問の意図はおさえるようにしましょう。
企業が自己PR・ガクチカの質問する理由は以下のとおりです。
自己PR | 学生から長所や強み、特徴を聞き出して、自社で活躍できる人材かを確認したい |
ガクチカ | 学生時代に頑張ったことや課題を乗り越えた経験を聞き出して、自社にマッチする人材かを確認したい |
もちろん他にも自己PRやガクチカを質問する理由はありますが、代表的な意図は上記のとおりです。
自己PRとガクチカは違う内容になる?
アピールポイントが違えばOK
結論、アピールポイントさえ違っていれば、自己PRとガクチカのエピソードは被ってもOKです。
「自己PRとガクチカの違いはわかったけど、書いてみると同じ内容に見える……」
そんな疑問を持つ理系就活生も多いと思います。
同じエピソードでも、質問の意図に合わせてアピールポイントを変えれば、十分差別化できます。
たとえば、自己PRとガクチカの両方で研究について書く場合は、自己PRでは研究で発揮した粘り強さなどの強みを、ガクチカでは研究中にぶつかった壁と成長を中心に伝えるとよいでしょう。
ただし、自己PRとガクチカでアピールするポイントがどうしても似通ってしまう場合は、違うエピソードで書くことをおすすめします。
自信がない方は、自分の自己PRとガクチカを続けて読んだときに、採用担当者に「ほかに頑張ったことがない」という印象を与えないかをチェックしてみましょう。
自己PRでアピールするポイント
自己PRでは、長所や強みにフォーカスしましょう。
企業が理系就活生に自己PRを聞くのは、学生の人柄や能力を知りたいからです。
企業は、自己PRを通して、その学生を雇うことで自社にどのようなメリットがあるのかを検討します。
自己PRでは、他の理系就活生とは違った自分の長所や強みを、企業の求める人物像とマッチさせることが大切です。
しっかり企業分析をした上で、自分の強みを企業の求める人物像とどう重ねられるのかを検討し、ポイントを押さえて書くことが重要です。
ガクチカでアピールするポイント
ガクチカでアピールするポイントは、「どのような場面や物事に対して意欲が湧くのか」「どのように課題に取り組めるのか」ということです。
企業がガクチカを理系就活生に聞くのは、理系就活生が学生時代にどのようなことを経験してきたのかを知りたいからです。
企業は、ガクチカに書かれた理系就活生の経験を通して、価値観や物事への考え方や取り組み方を見極めます。
また、それらの経験からどのようなことを学んできたのか、問題にはどのように取り組んできたのかも重要になってきます。
ガクチカでは、具体的なエピソードを盛り込むことで、自分がその課題にどのように取り組んだのかを説明しましょう。
ガクチカの場合、結果ではなく過程を重要視する企業が多いため、企業の掲げる理念を把握した上で、自分がどのように物事に取り組んできたのかを説明することが大切です。
自己PR・ガクチカの書き方
選考における自己PRの目的は、長所や強みをどのように仕事へ生かせるかのアピールです。
自己PRに用いるエピソードは自身の長所や強みが、物事の解決や前進に役立ったエピソードを用いると構成しやすいでしょう。
自己PRの構成には、PREP法で組み立てるのがおすすめです。
自分がアピールしたいことを決めたら、以下の4点に沿って箇条書きしてみましょう。
①Point 1(要点・結論):長所を端的にまとめる
例:私の強みは、◎◎◎です。
②Reason(理由):結論につながる理由を示す
例:私は◎◎◎の◎◎◎に打ち込み、そこで◎◎◎という成果を上げました
③Example(具体例):理由の詳細を説明する
例:◎◎◎という課題があり、それを解決するために◎◎◎しました。
④Point 2(要点):①の結論をもう一度主張し、長所を活かして会社にどのように貢献できるのかを示す
例:この結果から、◎◎◎を学びました。この強みを活かして、貴社で◎◎職として貢献したいと考えています。
箇条書きした後、全体を見たときに文章が成立するよう内容を調整をすれば完成です。
ガクチカの目的は、学生時代の取り組みを通じて学んだ姿勢をどう業務に活かすかアピールすることです。
ガクチカに用いるエピソードは、文字どおり学生時代に学びを得た取り組みをエピソードに用いると構成がしやすくなります。
ガクチカの構成には、STAR法で組み立てるのがおすすめです。
自分がアピールしたいことを決めたら、以下の4点に沿って箇条書きしてみましょう。
①Situation(状況):学生時代に力を入れたことを端的に説明
例:私は、学生時代に◎◎◎に力を入れました。
②Task(課題・問題点):どんな目標を掲げて、目標のためにはどんな困難があったか
例:私は◎◎◎の◎◎◎に打ち込みましたが、◎◎◎という課題を抱えていました。
③Action(行動):課題への取り組みと行動
例:そこで、私は◎◎◎を行い、問題の解決のために行動しました。
④Result(結果):結果と学び
例:その結果、◎◎◎という成果を上げるとともに、◎◎◎の大切さについて学びました。貴社においても、この学びを活かして貢献したいと考えています。
箇条書きした後、全体を見たときに文章が成立するよう、肉付けと調整をすれば完成です。
自己PR・ガクチカの探し方
自己PR・ガクチカは過去の出来事や経験から導き出すため、まずは自身の過去を振り返るとよいでしょう。
振り返りをしても、自己PRやガクチカで使えるエピソードが中々出ない場合には、自分史を作り丁寧に振り返ることをおすすめします。
自己PRやガクチカのエピソードを探す際のポイントは他人目線ではなく、自分目線で探すことです。
大した成果ではないから自己PRやガクチカに使えないとはせずに、自分として頑張ったことや乗り越えたことであれば、エピソードの候補に上げましょう。
成果が伴うことが理想的ですが、就活の自己PRやガクチカは結果よりも過程を重視する傾向にあります。よって、成果に囚われない方向で問題ありません。
自己PRやガクチカになる長所や経験がいくつか挙げられる場合には、選考を受ける企業の求める人物像に合致するエピソードを採用しましょう。
自己PRやガクチカの内容が企業の採用したい人物像に近くなるほど、選考を突破する可能性は上がります。
自己PR・ガクチカのかぶりが気になる場合は「構成を変える」
作成した自己PRやガクチカを読み返すと、無意識のうちに内容が似通っているケースは珍しくありません。
内容が被る場合、文章の構成を変えるだけで印象がガラッと変わるため、構成を作り変えることをおすすめします。
文章の構成には以下のフレームワークを使うとよいでしょう。
PREP法 | 結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)の順番で物事を説明する構成。 |
STAR法 | 状況(Situation)→課題(Task)→行動(Action)・結果(Result)の順番で物事を説明する構成。 |
SDS法 | 要点(Summary)→詳細(Details)→要点(Summary)の順番で物事を説明する構成。 |
自己PRとガクチカを同じエピソードから作り上げている場合には、内容が被るケースが出るでしょう。
新たにエピソードを探して、文章を作り上げるのは大変ですが、構成を入れ替えるだけなら大きな負担にはなりません。
自己PR・ガクチカの例文
自己PRやガクチカの書き方を基に、例文を解説します。
例文にオリジナリティを加えて、自分だけの自己PR・ガクチカを作成しましょう。
また繰り返し自己PR・ガクチカを作成すると、書き方の流れを掴めるため、何度も書き直しをするのもおすすめです。
- ・自己PR:明るさをアピールするパターン
私の長所はどんなことにも前向きにチャレンジできる明るい性格です。
困難な状況におかれても常に前を向き、笑顔を忘れずにチームやメンバーと一緒に取り組んできました。
大学の研究グループにおいて私たちの代では、過去に例のない難しいテーマに取り組むことにしました。
参考となるデータもない難しい挑戦だったため、思うような結果も出ずにグループの雰囲気が悪くなることもしばしばありました。
そのような状況においても、私は持ち前の明るさを生かしてメンバーの話を一人ひとり聞き入れ、お互いの妥協点を探るようにしました。
すると、徐々にではありましたが、メンバー間の会話も再び増え交流が盛んになりました。
グループの雰囲気も良くなるに従い、研究も軌道に乗って無事発表までこぎ着けました。
この経験から、どのような状況においても明るさはグループやメンバーの問題解決に役立つと理解することができました。
貴社に入社後も、持ち前の明るさを生かしたコミュニケーションで、グループの成果に貢献できるようにいたします。
- ・ガクチカの例文:アルバイトの経験を生かすパターン
私が学生時代に力を入れて取り組んだ取り組みは、塾講師のアルバイトです。
私は中学生の受験クラスを担当していました。
実際の点数はもちろん、理解力も生徒一人ひとりで個人差がありましたが、高いモチベーションを持っていた点が印象的でした。
私が塾講師のアルバイトに力を入れて取り組むようになったのも、生徒の高いモチベーションに惹かれたことが一因でした。
生徒の苦手分野に合わせたカリキュラムの設定や得意分野の強化など、志望校の合格に向けて私も真剣に取り組む日々を過ごしました。
途中で諦めそうになることもありましたが、最後まで全力で取り組んで最終的には私が受け持つ生徒は全員が志望校に合格できました。
私は塾講師のアルバイトを通じて、最後までやりきる責任感と諦めないことの大切さを経験しました。
貴社に入社後も困難な場面に直面することもあると思いますが、学生時代の経験を忘れずに最後まで全力で取り組み、成果をあげていくつもりです。
就職活動での自己PR・ガクチカのコツと注意点
業界や企業の志望動機と並び、自己PRとガクチカもエントリーシートや面接において高い確率で質問がされます。
自己PRとガクチカをいかに上手く構成・回答できるかで選考の通過率が変わります。
本章では就職活動での自己PRとガクチカのコツと注意点を見ていきましょう。
会社に貢献できる能力をアピール
自己PRでは、自分の強み=入社後に活躍できる根拠であることを示しましょう。
一度書いた自己PR見直すときは、自分のことを何も知らない人が見たときに、「その企業が求めているスキルを持っていて、どのように貢献できるのかといった想像ができる内容になっているのか?」を確認することをおすすめします。
自己PRの作成には自己分析が不可欠ですが、中には、なかなか自分の強みが見つけられないという理系就活生もいると思います。
その場合は、自分のことを良く知っている身近な人にヒアリングしてみましょう。
「ピンチになると一瞬落ち込むんだけど、そこから立ち直るまでが早いよね」
「困った時もポジティブな発言で空気を良くしてくれて、サークルでも助かっている」
自己PRでは、自分の強みを認識したきっかけとして、こうした第三者からのエピソードを盛り込んでみることもおすすめです。
ただ「自分の強みはこうです!」と主張するよりも、客観的な評価が加わることで、自己PRの内容に説得力が生まれます。
企業が求める人物像にフォーカス
学生時代に力を入れたことを伝えるためには、エピソードを通じて自分の経験を採用担当者にイメージさせ、さらにそこで得た学びまで説明する必要があります。
その際に基準となるのは、企業が求める人物像です。
どんな人物像が求められているのかを理解した上で、何を書けばいいのか逆算的に考えましょう。
エピソードを整理して具体性を持たせて、採用担当者が「この理系就活生と一緒に働いてみたい」と思えるエピソードにしましょう。
自己PRに関するよくある質問
自己PRはエントリーシートや面接で必ず聞かれるほど、就活では定番の質問です。
頻出レベルな質問である一方で、どのように答えるかは学生に任せられているため、回答に困る学生も多いでしょう。
本章では自己PRに関してよくある質問を解説します。
自己PRが思いつかないときはどうすればいい?
「自分には、社会で通用するようなスキルがない」と落ち込んでしまう方は少なくありません。
応募する仕事に直結するスキルがなくても、アピール方法はあります。
これまでの経験を振り返り、「それまでできなかったけれど、克服できたこと」など、成長したと思えた体験や周囲から言われたことを書き出して、整理してみてください。
志望企業とは関係のない趣味でも自己PRになる?
趣味も立派な自己PRのテーマです。
たとえば、「水泳が得意だから、貴社で活躍できる」と述べると唐突に思えます。
「趣味の水泳では、一つのことにコツコツと取り組み、フォームや筋トレによる改善をくり返しながら、粘り強くタイムを縮めることに成功しました」と書けば、企業にあなたの強みをアピールできるでしょう。
まずは、趣味に取り組むことでどんな成長があったのかを書き出してみてください。
アピールできる長所が複数ある場合は全部書いても良い?
アピールポイントがたくさんあるのは素晴らしいことですが、複数挙げた場合、焦点がぼやけてしまい、採用担当者があなたの人柄や強みを把握しづらくなるなど、逆効果になってしまう場合があります。
自己PRは、1つの長所に絞ってアピールしましょう。
自己PRと強みの違いとは?
自己PRと強みの違いは、企業へのメリットを提示しているか否かです。
自己PRはあくまで企業にとって自身の強みが、どれだけ役に立つかを目的としています。
一方で強みは主観的・客観的に分析した自身の得意分野やスキル、人間性になります。
自己PRと強みの内容が似ていても、問題はありません。
ガクチカに関するよくある質問
ガクチカは学生の個性が表現されるため、学生の人柄や価値観を把握したい企業側は注目しています。
注目度の高さは学生側も理解しているため「どのような内容がプラス評価となるのか」「どのような内容がマイナス評価となるのか」気にする方も多いでしょう。
本章ではガクチカに関するよくある質問を解説します。
力を入れたことは、大学より前のエピソードでもいい?
伝えたいことがはっきりしていて、その企業にアピールする理由があれば、エピソードの時期は大学時代に限定しなくても構いません。
ただし、すべてのエピソードが大学以前になってしまうと、「大学生の時には言えるエピソードがなかったのかな?」「大学はあまり頑張っていなかったのかな?」と思われてしまう可能性があります。
自己PRとのバランスも考慮して、アピール内容を整理してみましょう。
研究成果がパッとしないけれど、ガクチカにできる?
大きな成果を伴わなかったとしても、学生時代に力を入れていたことに変わりはありません。
研究が途中だったり、大きな成果には結びつかなかったりした場合は、過程をよりアピールするチャンスです。
仕事では、すぐに結果がでないこともしばしばあります。
「先が見えないことでも、試行錯誤しながら取り組める」など、努力を続けた過程に注目してみましょう。
文章は書けても、面接でガクチカを深掘りされるとうまく答えられない
深掘りされてうまく答えられないのは、自己分析不足です。
ガクチカを書き上げたら、文章を客観的に読み直し、「自分が面接官だったら、どんな質問をするのか?」という視点で質問をぶつけてみましょう。
まとめ
これから本格的に就職活動を進める理系就活生は、併せて「TECH OFFER」へ登録しておきましょう。
「TECH OFFER」は、理系に特化した逆求人型サイトです。
登録したプロフィールを見た企業から、インターンや選考案内などのオファーが届きます。
自己PRとガクチカの違いを認識して書き分けることで、就活を有利に進めましょう!
▼あなたに合った企業の情報が届く▼
TECH OFFERで優良オファーを受け取る