院生に限らず、参加したいインターンに全落ちすると「このまま本選考も失敗するのではないか」と不安になるものです。特に夏・冬インターンに参加できなかった場合、周囲と差がついたように感じる方もいるでしょう。
しかし、インターンに全落ちしたからといって、就活が終わるわけではありません。大切なのは、落ちた事実だけに落ち込むのではなく、ES・適性検査・面接・応募企業の選び方を見直し、本選考までに改善することです。
本記事では、「院生がインターンに全落ちしても大丈夫なのか?」という不安に対して、本選考への影響、全落ちしやすい原因、内定を勝ち取るための対策を解説します。
インターンは全落ちしても終わりではない

昨今、就活におけるインターンの重要性は高くなっており、競争は以前と比べ物にならないほど厳しくなっています。
院生とはいえ、インターンに全落ちする可能性は十分ありえます。
インターンの重要性を考慮すると「インターンの全落ち=就活は終わり」と考える方もいますが、決して就活の終わりではないため、安心してください。
本章では、インターンにおける選考の厳しさやインターンに全落ちしても問題がない理由を解説します。
理由①:インターンシップはそもそも倍率が高い
専門性の高い院生といえども、インターンシップはそもそも倍率が高いため、志望する企業のインターンに落ちる人は意外と多いものです。一般的にインターンシップの選考通過率は5~20%とされており、100名の応募があれば、5〜20名しか通過できません。有名企業や人気企業を中心に受けた場合には、全落ちする確率も非常に高くなります。
インターンシップに全落ちすると、これまでの自分が否定された気持ちになってしまう方もいるでしょう。
確かに一つも選考に通らないとショックを受けますが、インターンシップの選考を通過すること自体が難しいことです。
そのため、たとえインターンシップに落ちたとしても、必要以上に気を落とす必要はありません。
理由②:インターンの選考結果は本選考に影響がない
希望のインターンに全落ちすると落ち込んでしまいますが、本選考に直結するとは限らないため、必要以上に不安になることはありません。インターンシップの選考と本選考では、確認される観点が異なる場合があります。そのため、インターンシップの選考で落ちたとしても、本採用で内定を獲得できる可能性は十分にあります。
両者の具体的な違いは、以下のとおりです。
- ・インターンシップの評価基準:適性や協調性
- ・本採用:求める人物像に総合的に合致するか、熱意の高さ
もちろん、インターンはアピールの場として有効な機会ですが、企業は本選考に重きをおくのが一般的です。院生としてインターン全落ちの理由や原因を振り返り、逆に成長の機会として今後に活かすことをおすすめします。
理由③:インターンに落ちても本選考には進める
インターンシップに全落ちしたとしても、多くの企業では本選考にエントリーできます。インターンに参加していない学生を本選考の対象外にする企業ばかりではないため、必要以上に悲観する必要はありません。
ただし、企業によってはインターン参加者向けに早期選考や一部選考免除などのルートを設けている場合があります。そのため、インターンに参加できなかった場合は、通常の本選考で評価されるための準備を早めに進めることが重要です。
インターン全落ちの原因と対策

インターンに全落ちした場合は、やみくもに応募数を増やすのではなく、落ちた原因ごとに対策を見直すことが大切です。まずは以下の表を参考に、自分がどこでつまずいているのかを整理しましょう。
| よくある原因 | 見直すべきポイント | 今すぐできる対策 |
| ESで落ちる | 志望動機や自己PRが抽象的になっている | 結論ファーストで書き、研究・実験・チーム活動での具体的な行動を入れる |
| 適性検査で落ちる | SPIやWebテストの対策量が不足している | 苦手分野を洗い出し、同じ問題集を繰り返し解く |
| 面接で落ちる | 研究内容や志望理由をわかりやすく説明できていない | 専門用語を避け、課題・工夫・成果の順番で話す練習をする |
| 大手・人気企業ばかり受けている | 応募先の倍率が高く、選考通過が難しい | 中堅企業・BtoB企業・研究内容と親和性のある企業にも応募先を広げる |
原因を整理すると、次に取るべき行動が明確になります。ES・適性検査・面接・企業選びのどこに課題があるのかを確認したうえで、優先順位をつけて対策を進めましょう。
ES・適性検査の対策が不足している
本選考に比べて、インターンシップのESには時間が割きにくく、内容が不十分になりやすいため、インターン全落ちの原因になります。特に院生や理系学生の場合、研究・実験・学会準備と並行して就活を進めるため、ES作成に十分な時間を割けないことも少なくありません。
研究との並行で、ES対策に時間を割きにくいですが、以下4つのポイントは意識するようにしましょう。
- ・結論ファースト:最初に伝えたい強みや成果を書き、読み手が内容を理解しやすくする
- ・研究経験を企業向けに言い換える:専門用語に頼らず、課題解決力・分析力・継続力などに置き換える
- ・具体性を上げる:研究・実験・チーム活動での役割、工夫、成果を具体的に示す
- ・求める人物像に合わせる:企業が求めるスキルや価値観と、自身の経験・強みを重ねて伝える
上記の対策を盛り込むことで、論理的に自身をアピールできるようになります。
また選考対策は面接対策に目が向きがちですが、前段階である適性検査を侮ることはできません。
ポテンシャルが高いとしても、適性検査の対策に力を入れない場合、インターン全落ちにつながる可能性は十分にあります。
ひと通りの対策に加えて、苦手分野の対策には力を入れることをおすすめします。
苦手分野で点数を落とすと、足切りラインに届かず、落ちる可能性が高まるためです。
苦手分野の問題を繰り返し解くことで、出題パターンや解法をマスターしましょう。
面接の対策が不足している
本選考と同様に、インターンシップの選考でも面接の重要性は高く、対策が不足しているとインターンシップ全落ちの原因となります。
インターンシップの面接対策は、基本的な対策は本選考と同様であり、以下の点を意識・改善するようにしましょう。
- ・身だしなみを清潔に整える
- ・入室時や退室時のビジネスマナーを身につける
- ・背筋を伸ばし、面接官の目を見て話す
- ・頻出の質問には確実に答えられるように準備する
- ・逆質問は必ず用意する
また基本的な対策は同じですが、昨今はオンライン面接もあります。
カメラの画角チェックや安定した回線の用意、マイクチェックなどオンラインならではの面接対策もおこないましょう。
また、インターンシップの面接では「なぜその企業のインターンに参加したいのか」「自分の研究や専攻をどのように活かせるのか」を具体的に伝える必要があります。
理系学生の場合、研究内容の説明が専門的になりすぎると、面接官に強みが伝わりにくくなることがあります。研究テーマの詳細だけではなく、「どのような課題に取り組み、考え、工夫をしたのか」まで整理して話せるようにしましょう。
大手・人気企業ばかり応募している
大手メーカーや有名IT企業、人気の研究職・技術職ばかりに応募していると、倍率の高さからインターンシップに全落ちする可能性が高まります。選考対策をしていても、応募先が一部の人気企業に偏っている場合、実力だけでなく倍率の影響を強く受けてしまいます。
業界や職種への理解を深めたい場合は、研究テーマや専攻と親和性のある中堅企業やBtoB企業、ニッチな技術を持つ企業にも目を向けることが大切です。知名度は高くなくても、理系学生の専門性を評価している企業は多くあります。
なお、業界の優良な中堅企業を探す場合、オファー型サイトの活用もおすすめです。
オファー型サイトとは、企業があなたの経歴や強みを評価して面談・説明会・インターンシップなどをオファーするサービスです。
オファー型サイトは数多くありますが、理系学生におすすめなのが『TECH OFFER』です。
『TECH OFFER』とは理系学生に特化したサービスであり、理系学生を採用したい優良企業が数多く利用しています。
優良企業から面談のオファーが届けば、オファーをきっかけにインターンシップに応募してみるのもよいでしょう。
知らない企業ではなく、既に面談をしたことがある企業であれば、より選考対策もしやすくなります。
『TECH OFFER』の登録はたった3分でおこなえますので、ぜひこの機会に登録してみてはいかがでしょうか。
インターン全落ちの気持ちの切り替え方

成長の機会だと前向きに捉える
インターン全落ちだからといって必要以上に落ち込まず、まずは自分自身にとって成長の機会だと捉えることが大切です。だらだらと落ち込んでいると自信を失うとともに、行動や挑戦ができない状態になります。消極的な状況を避けるためにも、失敗を前向きに捉えることが非常に重要です。
企業の選考担当者からの視点でみれば、失敗をしてもへこたれず、前向きに乗り越えられる人材を求めています。今後も失敗に負けない自分をつくるためにも、まずは就活を通して成長したいところです。自身の課題と向き合うことは入社後にも役立つため、できることから対処していきましょう。
誰かに話を聞いてもらう
インターンシップに全落ちすると落ち込んだり、気持ちが焦ったりしますが、一人で抱え込まず誰かに話を聞いてもらいましょう。
話し相手は友人や家族、大学のキャリアセンターのスタッフ、就活サービスの担当者など自分が話しやすいと感じる人がおすすめです。
溜め込んだ気持ちを言葉にすることにより、脳はリラックス状態に近づくため、つらい気持ちは幾分か解消できます。
また、言葉にすることで、今の状況を客観的に整理できます。
インターンシップに全落ちすると、精神的なショックから視野が狭くなり、必要以上に状況を悪く捉えてしまう方は少なくありません。
自身を客観視することは、次のステップに動き出すためのカギになります。
リフレッシュの時間を設ける
インターンシップに全落ちすると気分が落ち込んでしまいますが、内定獲得に向けて切り替えるためにも、リフレッシュの時間を設けましょう。
「インターンシップに全落ちしたのに、リフレッシュの時間を設けてもいいのか」と罪悪感がある方もいるかもしれません。
ですが、落ち込んだ気持ちのままでは、本選考に向けて良い対策をするのは難しくなるため、切り替えの時間はどうしても必要です。
自分のリフレッシュ方法を知っている場合には、すぐに実践して気持ちを切り替えるとよいでしょう。
リフレッシュの方法が思いつかない場合は、以下の方法がおすすめです。
- ・デジタル・デトックスでさまざまな情報から距離を置く
- ・散歩などで体を動かす
- ・マインドフルネス瞑想で過去でも未来でもなく、今に意識を集中する
インターン全落ちから内定を勝ち取るコツ

最後に、インターン全落ちから最終的に内定を勝ち取るコツを解説します。
自己分析をやり直す
インターンシップ全落ちから内定を勝ち取るためには、もう一度自己分析をおこない、自身への理解を深めるとよいでしょう。
インターンシップに全落ちする原因はさまざまですが、自身への理解が足りないと、以下のような失敗を起こしやすくなります。
- ・適性のない企業へエントリーしてしまう
- ・強み・弱みを上手く答えられない
- ・志望動機が浅くなる
本選考で内定を勝ち取るためにも、自己分析を通して「価値観」「強み・弱み」「将来像」をもう一度確認しましょう。
上記の3つを、エピソードを交えながら説明できない場合には、まだまだ自己分析が不足している証拠です。
エピソードを交えて説明できるレベルまで、自身への理解を深めるとよいでしょう。
なお、自己分析では「自分の価値観」「強み・弱み」「将来像」だけでなく、研究活動を通じて身につけた力も整理しましょう。たとえば、以下のような経験は企業でも評価される可能性があります。
- ・実験がうまくいかなかったときに、原因を分析した経験
- ・研究計画を立て直し、改善に取り組んだ経験
- ・先輩や共同研究者と協力し、成果につなげた経験
大切なのは、研究内容の専門性そのものをアピールするだけでなく、その過程で発揮した考え方や行動を言語化することです。研究経験を「企業で活かせる強み」に変換できると、ESや面接での説得力が高まります。
ESをブラッシュアップする
インターンシップ全落ちから内定を勝ち取るためには、ESをブラッシュアップして、相性の良さや志望度の高さを伝えるようにしましょう。
ブラッシュアップのポイントは、以下のとおりです。
- ・結論ファーストの文章で、論理的な思考力があることをアピールする
- ・1文は70文字にして、読みやすさを向上させる
- ・業界・企業を選んだ理由を具体化させて、相性の良さをアピールする
- ・将来像を具体化させて入社への意欲をよりアピールする
ESは、人柄や企業との相性が確認される最初の関門であり、通過率は決して高くありません。
ESをより洗練された内容にすることで、最初の関門をクリアし、内定獲得を目指しましょう。
適性検査の対策をする
インターンシップ全落ちから内定を勝ち取るためには、適性検査の対策を万全にして、確実に面接へ進めるようにしましょう。
適性検査を万全にするには、以下のように取り組みましょう。
- ・SPIは採用企業が多いため、対策を優先する
- ・対策の教材は繰り返し解くことで出題パターンや解き方をマスターする
- ・1問あたりにかけられる時間を測りテストに慣れる
適性検査はESと同様に選考における最初の関門であり、通過率が高くありません。
面接に辿り着くためにも、適性検査を確実に突破できるよう学習を積み重ねましょう。
逆就活サイトで就活の効率を上げる
企業との接点を広げ、より多くの企業を知るためには「TECH OFFER」などの逆オファー型就活サイトの活用がおすすめです。「TECH OFFER」は理系に特化した就活サイトで、簡単なプロフィールを登録しておくだけで利用できます。一般的な就活サイトと異なり、企業からオファーが届く逆オファー型就活サイトであるため、効率良く多くの企業に触れられるでしょう。
企業から届くオファーはインターンや説明会、本選考の面接などさまざまです。企業からあなたのスキルを求めるオファーが届けば、自信が回復するメリットもあります。早期登録がオファーを多く集めるポイントであるため、できるだけ早めの登録をおすすめします。
インターン全落ちに関するよくある質問

インターン全落ちは本選考に影響しますか?
インターンに全落ちしたからといって、本選考で必ず不利になるわけではありません。ただし、インターン選考で落ちた原因を改善しないまま本選考に進むと、同じ理由で不合格になる可能性があります。ESの内容や適性検査の点数、面接での受け答えを振り返り、本選考までに改善しましょう。
冬インターンに全落ちしたらやばいですか?
冬インターンに全落ちしても、本選考で挽回することは可能です。ただし、本選考までの期間は限られているため、早めに対策を始める必要があります。特にESのブラッシュアップや適性検査の対策、応募企業の見直しは優先して進めましょう。
インターンに何社落ちたら見直すべきですか?
明確な基準はありませんが、同じ選考段階で複数社落ちている場合は対策を見直すべきです。ESで落ち続けているなら書類の内容、適性検査で落ちているなら学習量、面接で落ちているなら話し方や回答内容に課題がある可能性があります。
インターン全落ち後は何から始めればよいですか?
まずは、どの段階で落ちたのかを整理しましょう。ES・適性検査・面接・応募企業の選び方のうち、最も課題が大きい部分から改善するのがおすすめです。原因を曖昧にしたまま応募を続けるよりも、落ちた理由を分析してから対策した方が、本選考での通過率を高めやすくなります。
まとめ
今回は「インターン全落ちしても大丈夫なのか?」について、原因や本選考への影響、内定を勝ちとるコツを解説しました。長い人生でみれば、インターン全落ちなんて気にするほどの失敗ではありません。しかし、失敗を成功につなげるコツを掴むことは非常に大切です。全落ちから気持ちをしっかりと切り替え、内定獲得を目指して、できることから対処していきましょう。



