就活の早期化やルール変更により、インターンシップの重要性は高まっています。
早期の内定獲得を目指す場合は、インターンシップの参加が必須ともいえる状況です。
一方で、インターンシップに参加するには選考を通過する必要があり、通過率は決して高くはありません。
志望する企業のインターンシップに参加したい方にとっては、選考が大きな悩みのタネになるでしょう。
今回は、インターンシップの選考を通過するポイントや必要な準備を解説します。
インターンシップの選考に不安を感じている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
インターンの選考目的や選考フロー
インターンシップの選考を通過するポイントを解説する前に、本章ではインターンシップの選考を実施する目的や選考フローを解説します。
選考通過のポイントも基礎的な認識に誤りがあると効果を発揮しないため、選考の目的や内容、実施時期など基礎的な部分を再確認します。
企業がインターンの選考を実施する目的
企業がインターンシップの選考を実施する目的は2つあります。
1つ目は、参加人数を減らすためです。
インターンシップの受け入れ可能な人数には限界があり、応募数が多い場合は参加人数を限定するために選考を実施します。
2つ目は、優秀な学生に参加してもらうためです。
インターンシップは就活生と接触する貴重なきっかけとなるため、優秀な学生のみを参加させるために選考を通じて絞り込みをかけています。
インターンシップの選考は開催の1~2ヶ月前に実施される
インターンシップの選考は、開催の1〜2ヶ月前に実施されます。
たとえば、インターンシップの開催時期が8月の場合には、6〜7月には選考がおこなわれます。
開催の1〜2ヶ月前には、インターンシップの選考準備を整えるようにしましょう。
インターンの選考フロー①:書類選考
インターンシップの選考フローは企業によって千差万別ですが、書類選考と面接の2段階を経るケースがほとんどです。
書類選考では履歴書とエントリーシートの内容をチェックしており、なかでも志望動機やインターンシップで学びたいことが重要なポイントになります。
インターンの選考フロー②:面接
面接は提出した履歴書やエントリーシートを基におこなわれ、さまざまな質問がされます。
質問への受け答えや回答内容の他に、ビジネスマナーや立ち振る舞いなど総合的なチェックがおこなわれます。
インターンの選考通過率は低い
インターンシップの選考を受けるうえで、どれくらいの割合で通過できるのかは気になるポイントです。
すべての企業に当てはまるわけではありませんが、人気企業の場合はインターンシップの選考通過率が低いと考えましょう。
企業が受け入れ可能な人数には限りがあるため、本採用よりインターンシップの参加人数の方が少ない傾向にあります。
インターンの結果は採用選考で有利に働く
2023年に始まった現在のインターンシップでは、結果や過程を採用に用いられるようになっています。
インターンシップの重要性がさらに高まったのは、本選考において有利に働くようになったためです。
ただし、注意すべきポイントとしては、すべてのインターンシップが採用に影響を及ぼすわけではない点です。
就業体験の実施や5日以上の実施期間など、一定の基準を満たしたインターンシップのみが採用に影響を及ぼしており、採用に関係のないインターンシップもあります。
フランクな気持ちで参加できるインターンシップもあるので、すべてのインターンシップに肩肘を張る必要はありません。
インターンの選考を通過するポイントや基準
志望企業が開催するインターンシップにはできれば、参加しておきたいところです。
一方で、インターンシップの選考を通過するのは簡単ではないため、悩みどころとなります。
本章では、インターンシップの選考を通過するためのポイントや基準を解説します。
企業の社風・社内の雰囲気にマッチする
インターンシップ期間は実際の現場で働く以上、企業側は学生と社員・社内の雰囲気との相性を重視します。
インターンシップの選考では、企業の社風や社内の雰囲気に合う人材であるかも選考のポイントになります。
企業が求める人物像や社員インタビューを調べ上げ、社風や社内の雰囲気に合うポイントを自己PRや志望動機でアピールをしましょう。
インターンへの参加目的が明確
企業はインターンシップを通じて、成長意欲の高い優秀な人材を確保する狙いを持っています。
インターンシップへの参加目的が明確にあると成長意欲を感じられるため、選考では高い評価を得られます。
インターンシップに参加する目的は個々人で異なりますが、参加目的が明確であるかは重要なポイントです。
会話のキャッチボールが適切にできる
学生の持つ知識やスキルも重視していますが、企業側は現場に適応しながら働けるかも重視しています。
現場での適応力は「周囲と的確に意思疎通ができるか」が関係しているため、選考ではコミュニケーション力をチェックしています。
よくある質問や逆質問を準備して、面接では適切な会話のキャッチボールができるように心掛けましょう。
インターンの選考に向けた必要な準備
本選考と同様にインターンシップの選考は厳しいことから、準備が選考を突破するカギとなります。
本章ではインターンシップの選考に向けた必要な準備を解説します。
自己分析と業界研究
インターンシップの選考は本選考と同様に志望動機がカギであり、核となる就活の軸を見つける必要があります。
自分を振り返って大事にしている価値観や将来の目標などを洗い出すと、就活の軸が定まりやすくなります。
また、志望動機の作り込みには業界への理解も欠かせないため、業界研究も同時におこないましょう。
以下の内容を調べると、業界への理解が深まります。
- ・業界の仕組みや特徴
- ・業界の主な職種
- ・業界の規模と成長推移
- ・業界の課題と将来性
- ・関連する業界
筆記試験対策
インターンシップの選考対策では面接やエントリーシートに目が向きがちですが、筆記試験も必要です。
筆記試験は想像以上にレベルが高く足切りの点数も高いため、準備なしで臨むと落ちる可能性は十分にあります。
筆記試験の対策は、本採用と同様にSPIやGAB、CABなどを想定して練習問題を解くなど準備をしましょう。
面接対策
本採用と同様に面接の重要度は高く、対策は必須です。
面接は質問への受け答えやビジネスマナーなど総合的な力をチェックされるため、模擬面接を中心とした実践的な対策がおすすめです。
よくある質問や逆質問の用意など、一人でも対策できることもあり、時間を見つけては対策を進めましょう。
面接対策は本採用の対策でも役立つため、準備をしておいて損はありません。
自分に合うインターン先の企業を探すならスカウトサービス
選考準備もさることながら、前段階であるインターンシップ先の企業をどのように探すかも重要です。
さまざまな方法がありますが、インターンシップ先の企業を探すのであれば、スカウトサービスがおすすめです。
スカウトサービスとは、登録された学生の情報を基に企業が学生にスカウトを送るサービスです。
企業は相性の良い学生にスカウトを送るため、学生は自分に合う企業と出会える可能性が高くなっています。
スカウトサービスは数あるなかで、理系学生におすすめなのが『TECH OFFER』です。
『TECH OFFER』は理系学生に特化したサービスであり、利用する企業も理系学生の採用を目指す企業になります。
利用企業はインターンシップへのオファーも『TECH OFFER』を通じておこなっており、会員登録すれば思わぬ企業からのオファーも期待できます。
会員登録はたったの5分かつ無料でできるため、この機会に登録してみてはいかがでしょうか。
インターンの選考に落ちる方の共通点
インターンシップが採用に関係する以上、選考に落ちることは少なからず就活に良くない影響を与えます。
本章ではインターンシップの選考に落ちる方の共通点を解説します。
共通点に当てはまる場合には、対策を講じるようにしましょう。
アピール内容が求める人物像に合わない
エントリーシートや面接でアピールする内容が素晴らしくとも、企業が求める人物像に合致しないと選考を突破するのは難しくなります。
特に、インターンシップでは現場の業務に支障をきたさないように、求める人物像とかけ離れた人材を避ける傾向にあります。
すべてを合致させる必要はありませんが、アピール内容は求める人物像にふさわしい内容にしましょう。
インターンへの参加目的が具体性に欠ける
企業は、インターンシップへ参加する目的が曖昧な学生よりも、具体的な目標を持つ学生を優先します。
具体的な目的を持つ学生の方が成長意欲を感じるため、参加目的が曖昧な場合よりも評価は必然的に高くなります。
エントリーシート提出時や選考時には、以下の方法を用いて参加の目的を具体的にしておきましょう。
- ・「なぜ・たとえば」を自問してイメージを膨らませる
- ・「5W3H」のフレームワークに当てはめる
コミュニケーション力が不足している
実際の現場で働くにはスキルも重要ですが、「報・連・相」などの伝達能力も重要になります。
特に、学生の場合は社会で働いた経験が乏しいため、今あるコミュニケーション能力が重要な評価対象です。
選考を通じて質問の受け答えやちょっとした会話からコミュニケーション力が不足していると判断された場合には、不合格の可能性は高まります。
選考では緊張から上手に話せない場面も多くなりますが、できるだけ落ち着いて話すようにしましょう。
企業側が話す言葉の意味がわからなければ、聞き返しても問題はありません。
内容を理解しないまま会話を進めた場合の方が、コミュニケーション力に疑問符がつくことになります。
インターンの選考によくある質問
インターンシップの選考は本選考と比較して情報が少ないことから、さまざまな疑問が浮かんでくるでしょう。
本章ではインターンシップの選考によくある質問を解説します。
インターン落ちたけど内定を貰えるパターンはあるのか?
インターンシップの選考結果が選考過程において評価対象となる可能性がありますが、直接採用可否を決めるわけではありません。
インターンシップの選考に落ちても本選考で内定を貰える可能性は十分にあります。
インターン結果は採用に直結する?
一定の条件を満たしたインターンシップは、採用に影響を及ぼします。
反対に、オープンカンパニーや採用セミナーといった旧来の短期インターンシップは、採用に直結しません。
インターンの選考の結果はいつわかる?
企業によって異なりますが、インターンシップの選考結果は1週間前後で届くケースが多いです。
2週間以上、選考結果が届かない場合は企業に問い合わせてみましょう。
インターンシップの選考で落ちる確率は高い?
企業によりけりな部分ではありますが、有名な企業は倍率が高いため、選考で落ちる可能性は高くなります。
選考に落ちた場合は、同業他社のインターンシップで経験を積むのも一つの選択肢です。
インターンの選考あり企業と選考なしの企業の違いは?
オープンカンパニーや採用セミナーなどの場合は受け入れ可能な人数も多いため、選考がない場合があります。
そもそも応募人数が少ない場合は、インターンシップの選考はなしで参加ができるケースも多いです。
まとめ
今回はインターンシップの選考を通過するポイントや必要な準備を解説しました。
今回解説した内容をまとめると以下のとおりです。
- ・企業にマッチするかが選考通過のポイント
- ・インターンシップへ参加する目的が具体的であることも選考通過のポイント
- ・インターンシップの選考に向けた準備でも自己分析は重要
志望企業のインターンシップに参加したい方にとって、選考は大きな壁となります。
ぜひ本記事を参考にしていただき、インターンシップの選考を突破していただければと思います。