こんにちは。理系就活情報局です。
サマーインターンへ張り切ってエントリーしたのに、「採用にすべて落ちてしまった…」「これからどうしよう…」と悩んでいる人はいませんか?
しかし、企業によってはサマーインターンシップの倍率は、本選考より高い場合があります。全落ちする人は、意外に多いです。
落ちた原因を見極め、秋以降のインターンや本選考に活かすことが大切です。気持ちを立て直し、次の一歩を踏み出しましょう。本記事では全落ち後にどうするか、対策方法を説明します。
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厳しいサマーインターン選考
サマーインターン選考は、一般に厳しいといわれています。厳しい理由と、落ちても大丈夫な根拠を説明します。
なぜサマーインターン選考は厳しいのか?
サマーインターン選考は、主に以下の理由で厳しいと考えられます。
- ・サマーインターンは倍率が高い
サマーインターンを開催する企業は、大企業・有名企業が中心です。就活生もまだ企業研究が十分進んでおらず、広告などを通して認知度の高い企業に集中する傾向があります。結果として、500倍・1000倍ともいわれる倍率を潜り抜けなければならなくなってしまいます。
- ・早期選考の影響で参加志望者が集中する
就活の早期化は年々進んでおり、サマーインターンを本選考に向けての重要なステップと考える就活生も増えています。2023年のサマーインターンの参加率は93%にも上るとの統計もあります。しかし、新卒採用を希望する企業のすべてがサマーインターンを開催するわけではありません。多くの就活生が限られたサマーインターンの枠を争うことになります。
- ・就活生が自己分析・企業分析が十分にできていない
サマーインターンは、就活生にとって就活を始める上での最初のイベントです。そのため、自己分析や企業分析に慣れていない人も多く、十分に深掘りできないままエントリーシートを作成したり、面接に臨んだりする人も少なくありません。サマーインターン選考に落ちたとしても、しっかり振り返ることが大切です。
サマーインターン選考に落ちても本選考は受けられる
サマーインターンに全落ちしても、気持ちを落とす必要はありません。以下の理由から、前向きに捉えてください。
- ・サマーインターンの結果の本選考への影響は限定的
インターンの選考結果は、基本的に本選考に直接影響を与えません。多くの企業では、インターンは就活生に自社を認知してもらうため、本選考は採用活動のためと目的を分け、独立して行われます。そのため、インターンで全落ちしても諦める必要はありません。
- ・成長の機会
サマーインターンで全落ちしても、自分のエントリーシートや面接の欠点を洗い出す機会となります。キャリアセンターの職員や、OB・OGなど第三者の意見を聞きながら自分の弱点を見つけ、改善するチャンスだととらえましょう。
サマーインターンに落ちる割合
就職ジャーナルの調査によるとインターン選考で落ちる割合は書類選考で約40%、面接選考で約41.9%となっています。
仮に書類選考と面接の両方が課せられる場合、合格率は約35%です。65%前後の就活生が不採用になっているといえます。
全落ち後の気持ちの立て直し方
サマーインターンに全落ちしたら、誰でも落ち込んでしまいます。それでも、次の1歩を踏み出すためには気持ちを切り替えなければなりません。サマーインターンに全落ちした時の気持ちの立て直し方を紹介します。
自分を責めない
全落ちすると「自分はダメだ…」と自分を責めたくなるのは自然の感情です。しかし、自分を責めることは、問題の解決にまったく寄与しません。
例えば、コップを倒して水をこぼした人が「自分はなんてダメな人間だ」と頭を抱えているのを見たら、「そんなことよりすぐにこぼした水を拭かなくちゃ!」と思うでしょう。自分を責めているのは、こぼれた水を前に頭を抱えている状態だと理解してください。自分を責めず、次に向けて改善のステップを考えましょう。
気持ちを切り替える
落ち込むのは自然な気持ちの流れですが、長くとらわれるのは良くありません。気持ちを切り替える方法については以下の章で詳しく説明しますが、次に向けての行動がなによりの特効薬になります。
次に向けた行動を開始する
落ちたことを受け入れたら、次に向けて行動を起こしましょう。まずはエントリーシートに書いた志望動機や面接の各プロセスの見直しから始めてください。
- ・何がいけなかったのか?…客観的に第三者の視点で振り返る
- ・なぜそうなった(そうしてしまった)のか?…「なぜ?」「なぜ?」を繰り返し、原因を深掘りする
- ・改善するには何が必要か?…「頑張る」「努力する」ではなく、できるだけ具体的な対策法を考える
サマーインターンは、これから続く就活の最初のステップに過ぎません。次に向けて、前向きな気持ちで頑張りましょう。
全落ちしたらやるべきこと~振り返りを次に活かす
今回の失敗を次に活かすために、次の5点についての振り返りを行ってください。
有名企業ばかりエントリーしなかったか?
社会人経験のない就活生の場合、エントリーはどうしても知名度の高い企業はBtoC(消費者向け商品を販売する企業)に偏る傾向があります。そのため、サマーインターン時期の就活生は、BtoCの有名企業へのエントリーに集中しがちです。
自分が有名企業ばかりエントリーしなかったか、確認しましょう。理系学生を中心に採用しているBtoB企業をしっかり視野に入れ、企業研究していたかを振り返ってみましょう。
エントリーシートはどこが弱かったか?
エントリー段階で落ちた人は、自分の作成したエントリーシートを第三者に評価してもらう必要があります。できればキャリアセンターの職員や企業で働いているOB・OG、社会人経験の長い保護者など社会人の視点で評価してもらい、わかりにくい点や独りよがりになっている点を指摘してもらいましょう。
インターンでのエントリーシートの詳しい書き方は、次の記事が参考になります。
自己分析は十分だったか?
志望動機を書く・参加する企業を決める上でも、自己分析は基礎となります。自己分析が十分できていないと、志望動機や自己PRも底の浅いものになってしまいます。エントリー・面接で落ちた人も、「自己分析は十分だったか」強みや志向性を自分自身がしっかり理解し把握できていたか」を振り返ってみましょう。
自己分析が不足していると感じたら、次回までに自分の価値観やキャリアビジョンを明確にしましょう。
企業分析・業界分析はできていたか?
企業分析や業界分析をしていないと、「なぜその企業・業界なのか」「その企業で何を成し遂げたいのか」などの質問に一般的な答えしかできなくなります。
突っ込んだ質問への回答ができないため「熱意が低い」「他の企業でも良いのではないか」など全体を通して志望度が低いと面接官に見なされてマイナス評価となってしまいます。
企業の事業内容や強み、業界の特色や将来性について新聞や経済誌など幅広く調べましょう。
企業研究については次の記事で詳しく説明しています。
インターン参加の目的は明確だったか?
インターン参加の目的が曖昧だと、志望動機もありきたりのものになってしまいます。仮にエントリーシートに通ったとしても、面接で深掘りした質問には答えられません。自分が何のために参加を志望したかを明確にし、志望動機を元に想定問答を作成しましょう。
全落ちしたときに気持ちを切り替える方法
サマーインターンに全落ちすると、頭の中は「どうしよう」「これからどうなるんだろう」と不安でいっぱいになり、簡単には気持ちが切り替えられないかもしれません。そのような時は、次の3つを試してください。
- ・信頼できる人に相談する
1人でいると不安感に押しつぶされそうになるときは、信頼できる人に相談することが大切です。人に話すことで自分自身の考えも整理されるため、話すだけで解決策が見つかることも少なくありません。可能なら、傾聴のスキルを持ったカウンセラーなどに相談しましょう。
- ・体を動かす
ダンスやストレッチ、散歩など体を動かすことでセロトニンが分泌され、不安感や鬱屈した気持ちが改善されます。
- ・瞑想する
背筋を伸ばして座り、「1、2、3、4」とゆっくり数えて息を吸いながらおなかを膨らませます。次に同じようにゆっくりと、息を吐きながらおなかをへこませましょう。5分ほど自分の呼吸に意識を向け集中すれば、心を落ち着けられます。
- ・温かいものを飲んだり、お風呂に入ったりする
体を温めることで、気持ちを切り替えられます。自分の体に意識を向け、「のどが温かい」「足が温かい」と温まっているところに集中してください。
秋・冬に向けてやるべきこと
サマーインターンで全落ちした後に秋・冬に向けてやるべきことを以下に説明します。
自己分析について評価を受ける
サマーインターンのために自分が行ってきた自己分析が「独りよがりになっていなかったか」「偏りはなかったか」など、キャリアセンターの職員や先輩を含めた信頼できる他者から客観的な評価を受けましょう。
また、友人・保護者・アルバイト先の同僚や上役・指導教官など、立場や関係性のさまざまな人から「自分をどのように思っているか」を聞く他己分析を行いましょう。「他者から見る自分」と比べることで、自己分析のバイアスに気づく場合もあります。
志望業界・志望企業を見直す
自分がサマーインターンを志望していた業界や企業が本当に自分に合ったところだったのか、再評価を行いましょう。
「ここしかないと思い込んでいなかったか?」「人気があるからと周囲に流されていなかったか?」などを冷静に振り返り、他の業界や企業も視野に入れて、幅広い選択肢を検討しましょう。自分の思い込みから離れ、まったく違うところに目を向けることで自分に合った企業を絞り込めます。
志望動機を見直す
志望動機は就活中に何度となく書くことになります。「自分の志望動機が選ばれなかった理由は何なのか」「採用される志望動機とどこが異なっているのか」を掘り下げ、なぜ選ばれなかったのかを理解しましょう。
OB・OG訪問を行う
大学のキャリアセンターなどで、OB・OGを紹介してもらえます。業界や企業の内部からの情報を得られるだけでなく、インターン経験・エントリーシートの書き方なども質問してみましょう。
面接練習を行う
面接で不採用になった人は振り返りを行い、「想定外の質問で答えられなかった」「抽象的な答えに終始してしまった」など、面接の課題を抽出して対策を立てましょう。
1人で想定問答の練習を行った後は、キャリアセンターや友人と模擬面接で練習を重ねましょう。
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全落ちしたからこそ得られる経験を大切にしよう(まとめ)
本記事では、「サマーインターンに全落ちしても、不安に思う必要はないこと」「全落ち後の対処法」について説明しました。
全落ち後は、気持ちの切り替えと振り返りが何より大切です。自分を責めず、秋以降のインターンと本採用に向けた活動に気持ちを振り向け、自己分析・企業分析を進めてください。
「全落ちすることで、就活の厳しさを身をもって体験できた」と前向きにとらえましょう。そして、就活のモチベーションを高めるきっかけにしてください。