こんにちは。理系就活情報局です。

エンジニアをめざしている理系就活生の方は、「市場価値」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

エンジニアにとっての市場価値は、自分の能力や給与、将来のキャリア形成を左右するものです。

エンジニアを志望する場合、就職活動の時点から市場価値を意識するとより将来的なキャリア形成に役立つでしょう。

一方でどのように自身の市場価値を測り、高めていくかわからない方は多いでしょう。

今回は、エンジニアをめざす理系就活生の方を対象に、「エンジニアの市場価値とは?市場価値を高める方法」というテーマを取り上げます。

エンジニア志望の理系就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください!

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エンジニアの市場価値

エンジニアの市場価値

まず初めに、エンジニアの市場価値とはどういうことなのか。

また、どのように市場価値は決まり、どう向き合えば良いのかについて解説します。

市場価値が高いエンジニアとは?

市場価値が高いエンジニアとは、言い換えれば企業に求められるエンジニアであることです。

代えの効かない技術やスキルをもっていることも、市場価値が高いエンジニアであることの重要な要素のひとつです。

例えば、以下の特徴をもつ人材が市場価値の高いエンジニアとして評価される傾向があります。

  • ・新しい技術の知見があり、柔軟にとりいれる
  • ・他のエンジニアに比べ高い技術がある
  • ・他社での経験を応用し、新たなものを生み出す再現性のある技術がある

マネジメントや教育、協調性やコミュニケーション能力なども市場価値を決めるポイントです。

ポイントを押さえて自分なりに努力をすれば、自身で市場価値をあげられます。

エンジニアの市場価値はスキルとキャリアで決まる

あらゆる業種でITが欠かせない存在となっている現在、ITエンジニアはニーズの絶えない職種の1つと言えるでしょう。

そんなエンジニアの市場価値は、「スキル」と「キャリア」で決まります。

「スキル」と「キャリア」は、社会に出てからエンジニアとしてどんな仕事を経験していくかによって変化します。

たとえば、「Web開発やデータベースの経験は豊富だが、組み込みの経験はない」といった偏りは大なり小なり生まれてしまうのです。

自ずと、経験値の高い分野では市場価値が高くなり、反対に未経験の分野では市場価値が低くなります。

エンジニアの価値創出は努力がカギ

エンジニアは自分自身で市場価値を上げられますので、日々の努力がカギとなります。

では、どんなことから努力すれば良いのでしょうか?

結論としては、自身の能力とその能力を発揮するためのスキルを養うことがおすすめです。

エンジニアとはいえ、現代ではスキル+αの能力が求められています。

周囲との協調・対話やマインドの部分など、幅広い+αを身につけることが市場価値を高めるうえで非常に大切です。

育てるべき能力を見つけるためにも、自分自身としっかり向き合うことをおすすめします。

エンジニアの市場価値を把握すべき理由

エンジニアの市場価値を把握すべき理由

エンジニアが市場価値を把握した方がよい理由は、以下の3つとなります。

  • ・市場価値から自身の年収が適性なのか判断するため
  • ・市場価値を上げるために、何をするべきか明らかにするため
  • ・転職先が自身の市場価値に適正なのか判断するため

エンジニアにとって市場価値は、自身の価値を測るためのバロメーターです。

定期的に市場価値を確かめて、自身が望むキャリアを目指せるようにしましょう。

市場価値が高いエンジニアに求められるもの

市場価値が高いエンジニアに求められるもの

ここからは、市場価値が高いエンジニアに求められる、具体的な能力をみていきます。

自身が育てるべき能力やスキルをみつけるうえで、ぜひご参考ください。

コミュニケーション能力

市場価値が高いエンジニアの条件の1つに、コミュニケーション能力があります。
プロジェクトには、異なる強みを持つ技術者が複数参加します。
それぞれに仕事を分担し、協力してプロジェクトを完成させるためには、少なからずコミュニケーションを取り合わなければなりません。
プロジェクトの中心的な役割を担当したい場合には、協調性やコミュニケーション能力を磨いて、パートナーとスムーズに仕事ができる人材を目指しましょう。

プログラミングスキル

市場価値が高いエンジニアの条件の1つに、プログラミングスキルがあります。幅広い領域のプログラミングスキルを持っていれば、さまざまな仕事のニーズと合致します。
さらに以下の組み合わせのように複数のスキルを掛け合わせることで、仕事の幅は格段に広がります。

  • ・需要がある言語を複数習得 × インフラ構築の技術も身に付ける

新しいスキルや知識を取り入れる向上心
エンジニアに求められるスキルは、時代によって変化していきます。
時代の変化を認識し、必要な知識を学んでスキルアップを目指す向上心も、市場価値の高いエンジニアの特長です。
数年前に身に付けた技術をもとに同じ仕事に従事していると、時代に必要とされるスキルがない市場価値の低いエンジニアになる可能性があります。
たとえ今すぐ転職するつもりがなくても、興味と向上心を持って新しい技術を学び続けることが、エンジニアの仕事です。

マネジメントスキル

ITエンジニアとして市場価値を上げるには、マネジメントスキルを磨くという手段があります。
マネジメントスキルを高めるためには、プロジェクトマネージャーなどのリーダーポジションを経験しましょう。
たとえば、プロジェクトの立ち上げを経験すると、業務の全体像を把握する必要性やエンジニア同士のコミュニケーションの必要性が理解できるようになります。
積極的にプロジェクトの中心的役割を引き受けることで、リーダーシップやマネジメント力を高めましょう。

応用力

プログラミングやその他のスキルを使って、プロジェクトへ柔軟に対応する応用力も欠かせない要素です。
新卒入社で業務経験がない場合も、自分が持っている能力を応用しながら対応する力が非常に大切です。
指示されたことを実行する能力以外にも、スキルを有効活用する柔軟な発想力を養っておくと良いでしょう。
特にIT業界はニーズの移り変わりの早い業界です。
新たなプロダクトの開発や新技術への対応など、組織の要望に答えられるエンジニアが多くの企業から求められる傾向にあります。
今後のキャリアを築いていくうえで、移り変わりの早さを意識して仕事をするだけでも大きな違いが生めるでしょう。

エンジニアが市場価値を高める方法

エンジニアが市場価値を高める方法

基本的な能力・スキルを育てたうえで、さらに市場価値を高めるための方法を解説します。
特に難しい内容ではなく、ビジネスマンとしては基本的な内容ばかりです。
プロのエンジニアとして仕事を行うにあたって、市場価値を高める方法を整理しておきます。

クライアントやユーザー目線を養う

市場価値の高いエンジニアになるには、プロジェクトが完了した後まで見通す目を養いましょう。
エンジニアの仕事は、プロジェクトに自分の技術力を提供することですが、プロジェクトの先には必ずクライアントやユーザーが存在します。
いくら技術力が高いエンジニアだとしても、実際にシステムを使うクライアントやユーザーのニーズに合っていなければ、意味がありません。
だからこそ、プロジェクトの区切りがついた段階で思考をストップさせることなく、その先にあるユーザー目線で考える思考を養うことが大切です。

ポータブルスキルを強化する

市場価値の高いエンジニアになるには、業種や職種を問わず役立つ「ポータブルスキル」を強化しましょう。
具体的には、思考力やプレゼンスキル、コミュニケーションスキルや問題解決力、交渉力などがあります。
エンジニアの専門性となる技術力に加えて、プロジェクトを円滑に進められる能力がある人材は、どの現場でも重宝される存在です。
人材としての総合的なスキルを高めることで、エンジニアとしての市場価値を引き上げましょう。

資格を取得する

市場価値の高いエンジニアになるには、自分が持っているスキルを示すために資格を取得するのもおすすめです。

現代のITエンジニアには、システムの構築から管理まで、幅広いスキルが求められます。

特定分野に特化したスキルとキャリアに加えて、周辺領域の技術を習得しておくと、エンジニアとしての付加価値をつけられます。

知識を体系的に学べる資格の勉強は、スキルの幅を広げるのに最適です。

「自分に足りないものは何か」「あと一つ何ができるとしたら、もっと活躍の幅が広がるのか」と考えて、自分の強みを増やしていきましょう。

市場価値の高いエンジニア職3選

市場価値の高いエンジニア職3選

一言でITエンジニアといっても、実にさまざまなタイプがあります。

中には、市場価値の高いエンジニア職もあります。

本章では市場価値の高いエンジニア職3つをピックアップして解説するので、ぜひ参考にしてください。

AIエンジニア

人手不足を解決するために、AIの活用を多くの企業が進めています。

AIを活用して企業活動をおこなうかが、今後の企業戦略のカギとなるといっても過言ではないでしょう。

AIエンジニアは、機械学習モデルの開発や開発したモデルの実装などをおこなうエンジニア職です。

プログラミングスキルはもちろん、ビッグデータ分析・解析スキルも求められる職種です。

AIエンジニアは世に現れて間もない職種ですが、最も市場価値が高いエンジニア職の一つといえるでしょう。

セキュリティエンジニア

昨今は不正アクセス等によるセキュリティ被害が、企業に多大なダメージを与えています。

セキュリティ対策は企業にとって、もはや必要不可欠な存在です。

セキュリティエンジニアは企業が持つ情報資産を守るために、サイバー攻撃への対策をおこなうエンジニア職です。

具体的には、以下の業務をセキュリティエンジニアはおこないます。

  • ・システムを設計する際にセキュリティ面からのチェック
  • ・社内に設置してある機器のセキュリティ設定
  • ・セキュリティへの啓蒙活動

IoTエンジニア

昨今ではさまざまな物がインターネットに接続して、私たちの生活を支えています。

スマートフォンによる家電の操作やカギの開閉などが代表的な例でしょう。

IoTエンジニアは、IoT製品の開発やIoT関連技術の開発をおこなうエンジニア職です。

プログラミングスキルに加えて、ハードウェアやセキュリティの知識が求められます。

今後もさらに多くの物がインターネットと接続する点を考慮すると、IoTエンジニアに対する需要は増えるでしょう。

エンジニアが自分の市場価値を診断するには

エンジニアが自分の市場価値を診断するには

エンジニアが市場価値を知る方法①:WEBの診断ツール

エンジニアが自分の市場価値を知るには、WEB上にある診断ツールを利用しましょう。
診断ツールに、学歴・経験した業界・身に付けたスキル・経験年数などを入力するだけで、あなたの市場価値が客観的に算出されます。
また、自分と似たスキルや経歴を持つ人の年収を知ることも可能です。
これからエンジニアを目指す理系就活生の場合は、診断ツールをキャリアビジョンの作成に役立てる方法もあります。
働き始めて数年後の目標を診断ツールに入力すれば、自分が得る予定のスキルや経験がどれだけの市場価値があるのかがわかります。就職後も、定期的に診断ツールを利用するとよいでしょう。
客観的な市場価値を認識することで、「これからどんなスキルを身に付けていけばいいのか」という指針が得られます。

エンジニアが市場価値を知る方法②:転職エージェントを参考にする

理系就活生が就職後のキャリアを考えたい時や、将来的な目標を設定したい時は、エンジニア向けの転職エージェントサイトの情報が参考になります。
実際に転職エージェントに相談するのは就職してからになりますが、エージェントサイトには以下の情報が詰まっています。

  • ・転職市場のトレンド
  • ・今後のキャリア形成の参考になる情報

たとえば、転職エージェントサイトに掲載されている求人からは、業務で要求されるスキルやキャリアを読み取ることが可能です。
もし志望する会社の求人情報が掲載されている場合には、中途で入社する際に求められるスキルや経験がわかります。
中途採用で必要されるスキルや経験は、入社数年後に必要なスキルや経験であることが確認できるのです。

エンジニアとしてステップアップしていきたい方は、一度転職エージェントサイトを覗いてみましょう。

エンジニアが市場価値を知る方法③:逆オファー型就活サイトを活用する

登録したプロフィール(希望職種・業界・専攻、専門分野、自己PR)などをみた企業からオファーが届く、逆オファー型サイトの活用もおすすめです。
数ある逆オファー型サイトの中でも、「TECHOFFER」は無料で利用できるため、おすすめです。
TECHOFFERではプロフィールを登録するだけで、企業から説明会や面接などのオファーが届きます。
オファーの数や企業のタイプから、現時点でのエンジニアとしての市場価値が判明します。

TECHOFFERは企業との関係性を深めやすく、内定確度が非常に高いことも特徴の無料就活サービスです。
就活を有利に進めるためにも、早期登録をおすすめします。

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エンジニアの市場価値を高める上での注意点

エンジニアの市場価値を高める上での注意点

基本的にエンジニアの市場価値は、日々の業務を通じて高まっていきます。

一方で、どのような仕事でもエンジニアの市場価値が高まるわけではないので注意が必要です。

たとえば、客先用の資料作成はビジネスマンとしての市場価値は上がりますが、エンジニアとしての市場価値は向上しにくいでしょう。

同様に類似のプログラム開発を繰り返していても、市場価値は一定のレベルまでしか上がりません。

どのような仕事でもエンジニアの市場価値の向上につながるわけではないので、携わる業務を選ぶ意識はつけておきましょう。

どのように市場価値を上げていくかを意識するためにも、定期的に自身の市場価値を把握しておく必要があります。

エンジニアの市場価値に関するよくある質問

エンジニアの市場価値に関するよくある質問

自身の市場価値を今後高めるために、市場価値について検索を繰り返した方も多いでしょう。

本章ではエンジニアの市場価値に関するよくある質問を解説します。

英語ができるとエンジニアの市場価値は上がる?

エンジニアの市場価値は掛け算で高まるため、英語ができると市場価値は上がるでしょう。

プログラミングスキルの高い人材は世の中に多くいますが、プログラミングに加えて英語ができる人材ともなると少なくなります。

昨今のプログラム開発は国内だけでなく、海外のエンジニアに依頼をして完成させるケースも少なくありません。

英語でのコミュニケーションができる場合には、現地との架け橋になれるなど貴重な存在となります。

さらにプログラム開発に必要なツールなどは、日本語対応がされていないケースもあるため、英語力があると便利です。

実務経験1~2年のエンジニアの市場価値はどれくらい?

昨今は入社から数年での転職が一般化しつつあるため、入社1~2年での市場価値がどれくらいか気になる方も多いでしょう。

実務経験1~2年のエンジニアの市場価値は、あまり高くありません。

一般的に入社してから1~2年は、重要なポストを任されないため、高い市場価値は期待できないからです。
もちろん携わる実務の内容によって変わるため、一概に市場価値が高いとも低いともいえないのもまた事実です。

より具体的に市場価値が知りたい場合には、転職エージェントやWebツールで確認することをおすすめします。

まとめ

この記事では、「エンジニアの市場価値とは?市場価値を高める方法も解説」について取り上げました。

エンジニアを志す場合は、就活生の内から市場価値を高めるべくポータブルスキルの強化などに取り組みましょう。

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