こんにちは。理系就活情報局です。
大学受験の際に、第一志望に合格できず悔しい想いを持って浪人を決めた方も少なくないはずです。
やっとの思いで大学に受かり、楽しく大学生活を続けている一方で、こんな疑問を持ってはいませんか?
「志望大学に合格してうれしかったけど、浪人経験って就活に不利?」
「やっぱり三浪もしていると、志望企業に内定できないのかな……」
今回は「三浪した理系学生の就職は不利?成功のポイント」というテーマで解説します。
浪人経験がある理系就活生は、ぜひ参考にしてみてください。
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大学三浪は就職できないといわれる理由は年齢
高難易度の大学の場合、浪人を経て入学する学生も少なくありません。
なかには三浪を経て、入学する方もいるでしょう。
基本的に浪人経験が就活に影響を及ぼすことはないとされている一方で、三浪の場合には話が変わります。
三浪の場合、高い年齢がネックとなり、就活に影響を及ぼすとされています。
本章では、大学三浪の方が就職できないといわれる具体的な理由や就活事情を解説します。
20代中盤は企業でいえば若手・中堅となる
三浪経験者が就活で苦戦する理由は年齢にあります。
たとえば学部卒の場合、三浪経験者が入社する際の年齢は24〜25歳と20代中盤です。
20代中盤といえば、企業においては若手から中堅と呼ばれる年代であり、戦力となっている年齢です。
本来であれば、戦力となっている年齢の人物に対して、新卒として育てることを避ける企業が現れても不思議ではありません。
教育担当となる若手と年齢が逆転する現象も起こりうるため、教育担当者が教えにくい点を考慮すると、積極的に採用されないでしょう。
企業によって三浪への扱いは異なる
三浪経験者が企業によって避けられるとされている一方で、三浪経験者の誰もが就活に苦戦するわけではありません。
理由は、三浪経験者への扱いは企業によって異なるためです。
年齢を理由に三浪経験者を避ける企業もあれば、三浪経験を気にしない企業も中にはあります。
中には三浪経験をプラスに受け取る企業もあります。
三浪経験者でも応募する企業によっては、内定を獲得できる可能性があるため、しっかりと対策を講じましょう。
早稲田・慶応でも三浪は就職に影響する
三浪経験者の中には、高難易度の大学出身者であれば、三浪経験も関係がないと考える方もいるでしょう。
確かに高難易度の大学出身はプラスとなりますが、高難易度の大学出身者でも三浪は就職に影響を及ぼします。
理由は前述しているとおり、年齢がネックとなるためです。
新卒採用の目的や企業内の年齢構成を考慮すると、いくら高学歴といっても三浪の場合は採用が避けられる可能性は十分にあります。
理系の三浪経験を就職活動に活かすポイント
大学受験に苦しんだ学生は多くいても、三浪まで経験した学生は多くないでしょう。
三年間も目標に向かって継続して努力した経験は、就職活動でも必ず活かせます。
本章では三浪経験を就職活動に活かすポイントを解説します。
目標を達成するための努力
浪人経験を就職活動に活かせるポイント1つ目は、目標を達成するためにした努力です。
浪人は大学入試まで1年の猶予があるように見えますがて、実際には合格しなければならないプレッシャーと戦う1年を過ごすことになります。
精神的には非常に追い込まれる状況下においても目標に向かってひたむきに努力できる人材は、日々の仕事でも粘り強さを発揮できると評価してもらえます。
努力を続けられる姿勢や忍耐力は就職活動において高い評価を得られると同時に、自分の強みになります。
企業側は、新卒で採用した学生に長く勤めてほしいと考えています。
浪人経験と努力や忍耐力を結びつけたアピールをして、自社に長く貢献してくれる存在として見てもらいましょう。
選考の際に印象に残りやすい
浪人経験を就職活動に活かせるポイント2つ目は、選考の際に印象に残りやすいことです。
新卒の応募に占める割合は、浪人生よりも現役入学が多いと見て良いでしょう。
多数の現役入学者の中で、浪人経験があることは、その他大勢の理系就活生よりも印象に残りやすいというメリットがあります。
三浪した経験は苦い思い出かもしれませんが、浪人した経験を生かすことは可能です。
「他の理系就活生とスタート時点で差をつけられる」「顔を覚えてもらいやすいかもしれない」とポジティブに発想を変えて、アピールの仕方を考えましょう。
苦労したことをアピールできる
浪人経験を就職活動に活かせるポイント3つ目は、苦労したことをアピールできることです。
就職活動では、ストーリーが重要です。
自己PRやガクチカで過程と結果(成果)を書くように、浪人経験を面接官に伝える時はストーリー仕立てで伝えてみましょう。
浪人経験は「合格」というわかりやすいゴールがあるため、「どういう壁にぶち当たって浪人し、どのように挫折を乗り越えたのか」を組み立てやすいのも魅力です。
苦労を結果に変えた「成功体験」としてアピールしてみてください。
三浪の理系学生が就職活動を成功させるための方法
三浪の経験がある場合でもポイントをしっかりと押さえた就活をおこなえば、内定を獲得することは十分に可能です。
本章では三浪の理系学生が就職活動を成功させるための方法を解説します。
自己分析を念入りにする
三浪経験のある理系学生が就職活動を成功させるためにしたいこと1つ目は、自己分析を念入りにすることです。
浪人経験を持っているからこそ、自己分析はしっかり行いましょう。
浪人経験を必要以上にマイナスと捉える必要はありませんが、目を背けないことが大切です。
面接官に深掘りされても筋の通った説明や自己PRをするためには、まず自分を知るところから始めなければなりません。
まずはストレングスファインダーの活用や自己分析に関する本を購入して自己分析を開始しましょう。
さらに周囲の友人、家族、ゼミの先生などに普段の自分に対する評価を聞いて、「自分から見た自分」と「周りから見た自分」を知ると自己への理解が深まります。
学生生活を通してガクチカを作る
三浪経験のある理系学生が就職活動を成功させるためにしたいこと2つ目は、学生生活を通してガクチカを作ることです。
就職活動では、学生生活を通して頑張ったことをアピールする機会が必ず出てきます。
特に浪人経験を持つ理系就活生の場合は、学生生活においてどのように励んだかが、就職活動での印象を左右します。
自分の学生生活を振り返って、ガクチカに書けるエピソードを探してみましょう。
面接官にも伝わるようにアピールするためにも、以下の質問を通して、自分が経験したエピソードを整理してみてください。
- ・部活動やサークル、アルバイトでどんな役割を担ったのか?
- ・学生生活でどんなことに取り組んだのか?
- ・自分が取り組んだことから、いったいどんな学びを得たのか?
アルバイトやインターンシップに取り組んだ経験も、ガクチカに書けるエピソードです。
バイトを長期間続け、バイトリーダーとして他のアルバイトをまとめる役割を経験していれば、採用面接で周りと協力して成長できる点をアピールできます。
また長期インターンシップは組織の一員として働くビジネスパーソンの精神を早い時期から学ぶことができます。
最近では1〜2年生から挑戦できるインターンシップもあるので、ぜひ挑戦してみてください。
三浪である点を気にしない
三浪経験のある理系学生が就職活動を成功させるためにしたいこと3つ目は、三浪である点を気にしないことです。
三浪経験がある学生の中には、三浪経験に引け目を感じながら、就職活動をしている方もいるでしょう。
引け目を感じると、どこか自信のない学生にみえるため、就職活動に良い影響を及ぼしません。
自信のなさそうな学生を、積極的に採用したい企業は多くはないからです。
いきなり引き目をなくせというのは難しいですが、三浪である点は気にせず、就職活動をおこないましょう。
どの企業も前向きな姿勢を持つ学生は好印象を持つため、三浪である点を気にしない方が就職活動も良い方向に転がります。
「TECH OFFER」を活用する
三浪経験のある理系学生が就職活動を成功させるためにしたいこと3つ目は、「TECH OFFER」を活用することです。
理系に特化した逆オファー型サイト「TECH OFFER」は、専門性やスキルに注目した企業からアクションが届きます。
独自の技術によって、理系就活生と企業をマッチングさせるシステムを整えているため、「浪人経験ではなくあなた本来が持っている人材としても魅力」にフォーカスしてもらいやすいのです。
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三浪経験者が就職活動でさらに不利になるポイント
ここまでの解説で、浪人経験がプラスに転換できることは分かったと思います。
一方で、三浪経験者が就職で不利になる条件もいくつかあるので注意が必要です。本章では三浪経験者が就職で不利になるポイントを解説します。
留年した場合
三浪経験者が就職活動で不利になるポイント1つ目は、留年した場合です。
もしあなたが三浪した上に留年した場合は、「浪人したが努力して、志望大学に合格した」というストーリーが揺らいでしまいます。
面接官からみると「そんなに努力して入学したのに、どうして留年したのだろう?」と矛盾を感じるからです。
留年理由を採用担当者に質問された場合、相手が納得できるような回答を用意しなければいけません。
仮に以下の原因で留年した場合には、本人の自己管理能力が不足しているとして採用面接で良い印象を与えることは難しいでしょう。
- ・授業の出席回数が足りなかった
- ・バイトに熱中しすぎて必修を落としてしまった
ガクチカがない
三浪経験者が就職活動で不利になるポイント2つ目は、ガクチカがない場合です。
就職活動では自分の強みを採用担当者に向けてアピールすることで、人材としての自分を売り込みます。
4年間の学生生活の中で頑張ったこと・努力したストーリーがなかった場合、採用担当者は学生の特性、スキルなどをはかることが難しくなってしまいます。
他の理系就活生が持っている強みをまったく持っていなければ、企業に魅力的な人材として見られる可能性は低いと言えるでしょう。
4年間の学生生活のうちにバイトやインターン、部活動などに積極的に参加して、自分のオリジナルストーリーを用意しておく必要があります。
資格やスキルが少ない
三浪経験者が就職活動で不利になるポイント3つ目は、資格やスキルが少ない場合です。
自分の専門性を活かして働きたい場合、理系就活生は採用選考時に自分と同程度の大学・専門性・スキルを持つ就活生を比較されます。
どの企業も採用するなら、少しでも能力が高く活躍してくれそうな人材を求めているためです。
さまざまな要素で比較をおこなうため、資格やスキルが少ない理系就活生は不利になってしまいます。
以下のようなアピールポイントが少ない場合、浪人経験の方に注目されてしまうため、不利な展開になることは想像に難くありません。
- ・浪人経験をした分、研究に注力し学会で発表をした
- ・資格取得を頑張った
また、最近では学生に対して最低限の語学力を求めているケースが増えています。
英語を使う機会が少なさそうな日系の企業においても、昇進の際にTOIECのスコアを参考に選定しているケースや採用基準に設定している場合もあります。
他にも、IT業界のように専門知識が必要となっている業界では、以下の資格等でIT知識やパソコンスキルを証明する資格があります。
- ・ITパスポート
- ・マイクロソフトオフィススペシャリスト
志望企業がどんな人材を求めているのか把握したうえで、計画的に資格取得を行いましょう。
まとめ
浪人経験は、努力して目標を達成した素晴らしい経験です。
「自分は現役合格じゃないから……」とマイナスに考えすぎないようにしましょう。
三浪した経験があったとしても、就職活動で巻き返すことは十分に可能です。
自己分析と就活対策をしっかり立てて、自分が目指す志望企業に就職する未来を見据えて頑張りましょう!
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