【企業向け】理系学生の就活事情とは?文系との比較を徹底解説

理系学生の就活事情を解説

デジタル化や脱炭素化が注目される中で、専門知識を持つ理系学生を採用したいと考える企業は増えています。 しかし、就活事情は年々変化しており、文系と理系でも異なるのが特徴です。

求める人材を確実に採用するためには、学生の事情や他社の動向を把握し、状況に応じた対策を立てることが大切です

本記事では、理系学生の就活事情について、文系学生と比較しながら詳しく解説します。採用を成功させるためのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

【事実】文系と理系で就活事情は違う

はじめに、文系と理系の就活事情の違いについて解説します。採用戦略を立てるうえで大切なことなので、頭に入れておきましょう。

  • 進学率
  • 就活時期
  • 学校推薦
  • 学業の忙しさ
  • 人気の業種・職種

進学率

理系の学生は、文系に比べて大学院への進学率が高いのが特徴です。

文部科学省の調査によれば、大学から大学院に進学する人の割合は文系・理系あわせて10.1%でした。しかし、学部別に見てみると文系学部の進学率は2~4%台であるのに対し、理系学部の進学率は理学部が40.3%、工学部が35.6%、農学部が22.7%となっています

このことから、理系学部を卒業した学生の3人に1人ぐらいは大学院に進むということが分かります。

参考:R2年度学校基本調査|文部科学省

就活時期

文系と理系の就活時期の違いを解説

引用:理系の学科系統による活動の違いは?|リクルート

就活時期は志望業界によって異なりますが、全体的に文系よりも理系の方が早い傾向があります。上記は、リクルートが22卒の内定率の推移を調査した結果です。大学生全体の内定率(青色)に比べて、理系学部の学生には早い段階で内定が出ていることが分かります。

特に情報工学系(黄色)の学生は就活時期が早いのが特徴です。政府の就活ルールで選考が解禁される6月1日時点では79.5%もの学生がすでに内定を獲得しています。

学校推薦

理系就活の大きな特徴の1つが、学校推薦や研究室推薦、教授推薦などの推薦応募です。推薦応募とは、大学や教授に寄せられた求人に、学生が推薦してもらうという就活方法です。

もちろん、推薦応募なら必ず受かるというわけではありません。ただ、推薦状があるということは、成績や人物面は教授の「お墨付き」ということです。したがって、一般応募よりも合格率が高くなるのが特徴です。

学業の忙しさ

理系学生は、文系学生に比べて学業が忙しい傾向にあります。

一般的に、文系学生は3年生までにほとんどの単位を取り終えており、4年生の授業は週1〜2回程度になることが多いです。一方、理系学生は4年制で研究が本格化します。研究内容によっては、毎日研究室に通ったり、泊まり込んでデータを取ったりする人もいます。そのため、4年生で学業と就活の両立に苦労する学生が多いのが特徴です。

人気の業種・職種

文系と理系では、人気の業種や職種も異なります。

文系学生には、商社やコンサル、広告、金融業界などが人気で、営業職や事務職を目指す人が多いです。一方、理系学生にはメーカーやIT、建築業界が人気であり、大学で学んだことを活かして研究開発職やエンジニアになる人が多いです

もちろん、文系からエンジニアになる人や、理系か金融業界を目指す人などもいますが、実際に企業で活躍する人たちの出身学部にも文系・理系の偏りはあります。

理系学生の採用に成功した事例

理系学生の採用に成功した事例を解説

ここでは、理系学生の採用に成功した事例を3つ紹介します。

  • 伸和コントロールズ株式会社
  • 株式会社テンダ
  • JCOM株式会社

伸和コントロールズ株式会社

伸和コントロールズ株式会社は、バルブや精密温調装置のメーカーとして高い技術力を有する企業です。新卒採用では、就活サイトを利用して合同説明会に参加したり、全国の大学を説明会で回ったりしてきましたが、応募が少なく苦戦していました。

そこで同社は、理系に特化したダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』を導入することにしました。『TECH OFFER』で自社が求める専門性を持った学生にアプローチした結果、今までには接点の無かった院卒学生や有名大学の学生からも応募が来るようになり、採用活動がガラっと良い方向に変わりました

一時期は院卒の採用を見送っていましたが、『TECH OFFER』のおかげでこれまで出会えていなかった院生とも出会えるようになったそうです。

参考:全国の学生にアプローチ!これまで出会えなかったターゲット学生の母集団形成に成功

株式会社テンダ

株式会社テンダはITソリューションやビジネスプロダクト、ゲームコンテンツなどを提供する企業です。ITエンジニア獲得のため、未経験でも熱意を重視して若手の採用を行ってきましたが、企業の知名度が高くないため新卒採用では苦戦していました。

そこで導入したのが、狙った人材に求人をダイレクトに届けられる『TECH OFFER』です。企業の知名度に関係なく「こんな会社があるんだ」「自分がやりたいこととマッチする会社だ」と認知してもらうことができ、理系学生の採用に成功しました。

理系学生はある程度ITや理系の基礎知識を持っているので、研修もスムーズに乗り越えられており、先輩社員からの評価も上々だということです。

参考:希望人材の採用に成功~テンダについて知らなかった学生との出会い~ |

JCOM株式会社

JCOM株式会社はケーブルテレビや通信事業などを幅広く展開している企業です。新卒採用では理系職種としてインフラ設備、システム・アプリ開発、データサイエンスの3つの領域で募集をしています。

以前は全学部が対象のダイレクトリクルーティングを利用していましたが、思うように理系の母集団が集まらないことが課題でした。ただ、採用担当の人数が限られているため、オファー業務ばかりに時間をかけるわけにもいかず、困っていました。

そんなときに理系特化型の『TECH OFFER』なら自動でオファーが送れることを知り、利用を開始したそうです。その結果、採用担当4名体制で、150〜160名の採用にも対応できるようになりました。

オファーがきっかけで、学校推薦で応募してくれる学生に出会うこともできたそうです。

参考:理系特化型で母集団形成に成功!自動と手動の良いとこどりで工数削減 

理系学生を採用するためのポイント

理系学生を採用するためのポイントを解説

理系学生の採用を成功させるためのポイントは以下の4つです。

  • 理系学生に合わせた採用スケジュールを組む
  • 大学や研究室とのつながりを作る
  • 全国の理系学生にアプローチする
  • 理系に特化した採用ツールを使う

理系学生に合わせた採用スケジュールを組む

理系学生は文系学生に比べて授業や研究にかける時間が多く、就活との両立に苦労しています。そのため、説明会や面接を企画する際は柔軟なスケジュールを組むことが大切です。

最近はインターンシップを実施する企業も増えていますが、インターンシップも学業の妨げにならないよう、曜日や時間を工夫するようにしましょう。

大学や研究室とのつながりを作る

理系学生を採用するためには、大学や研究室とのつながりを作ることも有効です。既存社員の出身大学や研究室を紹介してもらって、学生の推薦を依頼しましょう。

社員個人にパイプ役を任せきりにしてしまうと、異動や退職のタイミングで交流が途切れてしまう可能性があります。採用担当者も挨拶に同行するなどして、組織として関係性を継続することが大切です。

全国の理系学生にアプローチする

理系学生の採用に苦戦する企業は、地元の学生にしかアプローチできていないことが多いです。例えば「うちは田舎だから、Uターン以外に都会の学生は来ないだろう」と思い込んでいると、良い人材を逃すことになります。

地方の企業でも、事業内容が魅力的だったり、学生の研究分野と近かったりすると、就職を機に移住してくれることもあります。知名度が低い企業は求人が認知されにくいため、ダイレクトリクルーティングのようなツールを活用することが有効です。

理系に特化した採用ツールを使う

理系採用を成功させるためには、理系に特化した採用ツールを使うのがおすすめです。全学部型のツールを使った場合、登録者数は多いかもしれませんが、マッチングの精度が下がるというデメリットもあります。

母集団形成では、エントリー数を増やすことも大切ですが、自社にマッチする人材でなければ意味がありません。本当に自社の事業に興味を持ってくれる学生や、仕事に必要な基礎知識を持っている学生に出会うためには、理系に特化したツールを使う方が効率的です。

理系学生の採用なら『TECH OFFER』

理系学生の就活事情には、進学率や学校推薦など文系学生と異なる点がたくさんあります。理系人材を採用する企業側も、学生の事情をよく理解して採用活動に取り組むことが大切です。

理系採用に特化したダイレクトリクルーティングをお考えの方には、『TECH OFFER』がおすすめです。機械・電気・情報・建築・土木など幅広い学部の学生に、企業の魅力を直接アピールできます。ターゲットとなる学生の検索条件を設定すれば、自動でオファーが送信できるため、工数も大幅に削減できるのがメリットです

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