【セミナーレポート】<23卒内定者座談会>内定複数獲得学生のリアルな選択~知名度に負けない魅力づけ~

中小企業が知名度に負けない魅力づけをおこなう方法を解説

「大企業に採用競争で負けてしまっている…。」

「就活生にとって魅力的な会社とはなんだろう?」とお悩みではありませんか?

2022年11月29日に開催した本セミナーでは、テックオーシャンの執行役員としてコンサルティングとカスタマーサクセスに従事する天野がモデレーターを務め、2023年に卒業予定の学生3名が登壇しました。

  • 就活中の企業選びの軸
  • 企業規模や知名度を気にして就活していたか
  • 大手や中小ベンチャーと比較して迷ったポイント

上記のような本音を3名の登壇者から聞き出していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

当日の様子をレポートでお届けします。

■登壇者(学生)

登壇した学生を紹介

Kさん:23卒 学士 情報学専攻→IT企業内定

Mさん:23卒 修士 生物学専攻→設備メーカー内定

Sさん:23卒 修士 生命環境学専攻→IT企業内定

■ モデレーター

モデレーターの天野
株式会社テックオーシャン 執行役員コンサルGrマネージャー 天野 太樹

就活生の本音から大手企業に負けない自社の魅力づけを学ぶ

企業間の採用競争は年々激しくなっています。IT推進やDX化の中心人材となる理系人材を巡る争いは特に激しいのが特徴です。

一般的には大手企業の方が中小やベンチャー企業に比べて、知名度が高くて採用予算も豊富といわれています。そのため、中堅・中小やベンチャー企業は採用競争で苦戦を強いられるケースが多いでしょう。

本セミナーでは実際に中堅・中小やベンチャー企業に就職する学生に話を聞くことで、大手企業に負けない魅力づけを行うためのヒントを探りました。

3名のパネルディスカッションから就活の本音に迫る

登壇した3名の学生はどのようにして就職活動を行ったのでしょうか。さまざまな切り口から本音を確認することで、学生の本音が確認できます。それぞれを詳しく見ていきましょう。

就活を開始した時期

就活を開始した時期を紹介

就職活動のスケジュール:理系学生アンケートデータ

まず就活を開始した時期ですが、事前のアンケートでは約50%の学生が前年の4月までに就活サイトへの登録や自己分析などの活動を始めています。登壇者の3名はどうだったのでしょうか?

Kさん:前年の9月から『TECH OFFER』などの逆オファーサイトへの登録を始めた

Sさん:前年の10月から開始

Mさん:前年の4月からいろいろなサイトに登録し始めて、インターンシップの検討を始めた

バラつきはあるものの、3名とも前年から就職活動の準備をしており、就職活動自体が早期化していることがうかがえます

就活中に最も重視した軸

就活生は何らかの軸を持って、就職活動に臨んでいます。この軸が企業と合致していなければ就活生の志望度は上がりません。自社の魅力づけを行う上でも、就活生の軸を確認しておくことは大切でしょう。3名の就活の軸は以下のとおりです。

Kさん:個性を発揮できる企業に就職したい

Sさん:プログラミングに触りたいので、IT企業に絞って活動

Mさん:社員の人柄や気持ち良く働けるかどうか

就活前から志望業種を絞っている人もいる一方で、業種を絞らずに自分の個性を活かせる仕事を探す人もいます。アンケートでは就活の軸に変化があったと答える人も約20%ほどいるので、選考を通じて軸が明確になっていく就活生もいるといえるでしょう。

選考に参加した企業数と内定数

優秀な学生ほど多くの内定数を獲得しますが、実際に何社ほど受験しているのかは気になるポイントです。登壇者3名はどうだったのでしょうか?

Kさん:10社以上選考に参加(内定数3社)

Sさん:5社選考に参加(内定数2社)

Mさん:15社選考に参加(内定数5社)

3名とも複数の企業から内定をもらっていることがわかりました。複数の内定先があるということは、必ず内定辞退を経験する企業があるということです。内定辞退を防ぐためにも、自社の魅力づけは重要です。

内定先企業の規模がいいなと思った点

理系学生の希望する企業規模に関するアンケート

理系学生アンケートデータ「理系学生の希望する企業規模」

就活生が希望する企業規模は上のグラフのとおり「大手企業に行きたい」という人が75%を超えています。中堅・中小企業を希望する就活生は10%未満となっており、中堅・中小企業にとっては悩ましい結果だといえるでしょう。

しかし、3名の登壇者のように大手企業を選ばなかった人がいることも事実です。3名はどのような理由で内定先企業をよいと思ったのでしょうか?

Kさん:意思決定、情報伝達が速く、社長や役員との距離感が近い

Sさん:風通しがよく、意思決定が速く、昇進も早い

Mさん:人事としっかりと話ができて、配属先ややりたいことの融通が利く

大手企業とは違い、意思決定が速くて入社後すぐに活躍できるのが、中堅・中小企業の魅力だといえます。3名の登壇者も「やりたいことがやれる」という環境に魅力を感じて、いまの内定先企業を選んだことがわかりました。

“大手”と“中小やベンチャー企業”で比較して迷ったポイント

大手企業と中小やベンチャー企業では魅力が異なります。最終的に内定承諾に至ったポイントは何だったのでしょうか?3名の登壇者に大手企業と内定先企業を比較して迷ったポイントを聞きました。

Kさん:大手企業は安定や福利厚生面がよかったが、内定先企業にはそれを上回る魅力があった

Sさん:大手企業は安定が魅力で親にも勧められたが、自分の行きたい企業への気持ちが勝った

Mさん:大手企業は海外勤務や仕事の規模感が魅力だったが、入社後早い段階でいろいろできそうな内定先企業を選んだ

多くの人が大手企業の安定感や福利厚生面に魅力を感じていることがわかります。中堅・中小やベンチャー企業は、入社後すぐにさまざまな業務に携われるなど仕事面でのアピールが必須だといえるでしょう。

“中小やベンチャー企業”の方がいいなと思ったエピソード

最後は登壇者3名に「ズバリ中小やベンチャーの規模の方がよいな」と思ったエピソードを聞きました。

Kさん:採用担当者が親身になってアドバイスをくれた

Sさん:面接時にいろいろなことを手厚く教えてくれた

Mさん:営業所を見学でき、どの社員も親身になって話を聞いてくれた

3名とも共通して採用活動中に「親身になって話を聞いてくれた」と回答しています。大手企業の選考では多くの学生を面接するため、1人あたりの対話時間が短くなりがちです。中堅・中小やベンチャー企業は、学生一人ひとりと丁寧に対話をすることで、自社の魅力を上手く伝えられるかもしれません。

登壇者のリアルな声をさらに知りたいという方は、下記ボタンよりアーカイブの視聴申込みができます。ぜひ内定者の本音を直接聞いてみてください。

中堅・中小企業の採用活動には勝ちパターンがある

一般的に大手企業と比較して採用コストや知名度で劣る中堅・中小やベンチャー企業は、いかに就活生と対話して自社の魅力を伝えるかが重要です。特に以下は中堅・中小やベンチャー企業の採用活動における勝ちパターンだといえます。

  • 若手のうちからさまざまな業務に携われることをアピールする
  • やりがいをもって働いている社員を紹介する
  • 会社の業績や今後のビジョンを示して安定性があることを伝える
  • 学生一人ひとりのスキルを会社でどのようにして活かすかを示す
  • 福利厚生を充実させ、ユニークな制度を導入する

上記を伝えることで、早期から活躍したいと考えている就活生の志望度が上がる可能性があります。大手企業に負けない魅力を伝えて、採用活動を有利に進めましょう。

大手に負けない採用活動なら『TECH OFFER』

TECH OFFERの紹介

競争が激しい理系採用の中で、大手企業に負けない魅力を発信するのであれば、ダイレクトリクルーティング『TECH OFFER』をおすすめします。

『TECH OFFER』を使えば、サービスに登録している理系学生と直接コンタクトが取れるので、自社の魅力を余すことなく伝えられます。自社のニーズに合った学生にのみアプローチできるので、採用工数の削減も可能です。

自社の魅力や熱意をダイレクトに伝えたい採用担当者様は、ぜひ一度『TECH OFFER』の導入を検討してみてください。

セミナー中の質疑応答ピックアップ

本セミナーでは多くの参加者様からご質問をいただきました。いくつかのご質問と回答を参考に掲載します。

文系理系関係なく、人気の業界や社風はあったか?

Q.ご友⼈含めて⽂系理系関係なく、⼈気の業界や社⾵はありましたか︖

A.文理関係なく認知度が高い企業が人気でした。単純に「知っているから」という理由が多いので、企業説明会でカバーできるとは思います。IT業界は特に伸びている感じがしました。風通しがよい社風はほとんどの人が求めていると思いますね。

内定後のフォローでよかったことは?

Q.内定後のフォローでよかったもの、どんなフォローで心をつかまれましたか?

A.多くの社員や他の内定者との交流があって、企業の雰囲気を知れたのがよかった点です。10月くらいまで就活を続けていいよと言われて、逆に安心できました。他の企業は内定を辞退できる期間が短すぎて、企業の雰囲気がわからなかったので。

採用担当やメンター等でロールモデルのような人はいたか?

Q.採⽤担当、⾯接官、メンター等でこういう社会⼈になりたいなみたいなロールモデルの⼈はいましたか︖

A.一番魅力的だと思ったのは、自分の不安を理解した上でアドバイスをいただいた人です。スマートで話しやすく、自分もこんな社会人になりたいなと思いました。

中堅・中小企業でも魅力づけは十分に可能

中堅・中小やベンチャー企業が大手企業に採用活動で負けないためには、自社の魅力づけを行い、就活生に情報を届ける必要があります。

優秀な理系学生をピンポイントで採用したいなら、理系採用に特化したダイレクトリクルーティング『TECH OFFER』を検討してみましょう。気になる方はテックオーシャンまでお問い合わせください。

本セミナーはアーカイブ配信を行っています。興味がある方は、下記ボタンからお申し込みをお願い致します。