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「就活生の本音を聞いて採用活動に役立てたい」
「内定後の対応や内定辞退について課題がある」とお悩みではありませんか?
2022年8月22日に開催した本セミナーでは、テックオーシャンの執行役員としてコンサルティングとカスタマーサクセスに従事する天野がモデレーターを務め、2023年卒学生3名が登壇しました。
- 就職活動のスケジュール感
- 内定を受諾した決め手
- 内定、選考を辞退したタイミングやきっかけ
パネルディスカッション形式で普段は聞けない就活生の本音を聞き出しています。
当日の様子をレポートでお届けします。
■登壇者
■学生
Uさん:23卒 修士 機械システム系専攻→機械メーカー内定
Fさん:23卒 修士 応用化学系専攻→自動車部品メーカー内定
Lさん:23卒 修士 機械工学系専攻→半導体メーカー
■モデレーター
理系学生の就活に対する本音から人事対応を学ぶ
就活生の心をつかむためには、実際に就活を終えた学生から本音を聞くのが一番です。就活生の本音を聞くことで、人事担当者とのギャップが見えてくるかもしれません。
今日は就活生が何を軸に活動しているのか、人事対応に何を期待しているのかなど就活に対する本音に迫ります。
アンケートから見る理系学生の本音
事前に2023年卒予定の就活生からアンケートを取得しています。アンケートから主に以下のことがわかりました。
- 多くの学生が前年の夏前には就活を開始
- 3月には内定を獲得する学生が増加
- 5月末時点では約8割の学生が内定を獲得
- 約4割の学生が仕事内容を軸に活動
- 志望度を向上させる選考が重要
- 内定後のイベントも重要
それぞれのアンケート結果を詳しく見ていきましょう。
多くの学生が前年の夏前には就活を開始
就活サイト等の登録を見ると、約半数の人が前年の4月までに就活を意識し始めていることがわかります。インターンシップへの参加時期は前年の8月が最も多く、研究等が忙しい理系学生は夏休みを活用してインターンシップに参加し始める人が多いことがわかりました。
実際にFさんとLさんは前年の6月、Uさんは5月と夏前から就活を開始したようです。多くの学生が早期から動き始めていることがわかります。
3月には内定を獲得する学生が増加
最初に内定が出た時期を見てみると、3月には半数以上の学生が内定を獲得していることがわかります。4月に入ると約7割の学生が内定を獲得しており、各企業の選考が早期化している表れでしょう。
驚くべきなのは、前年の10月に既に内定を獲得している学生がいることです。卒業まで1年以上ある中で内定を出すことは、内定辞退の確率も高まります。そのリスクを背負ってでも理系人材を獲得したい企業があるということでしょう。
5月末時点では約8割の学生が内定を獲得
5月末時点で内定を獲得している学生は8割以上です。さらに、約半数の学生は2社以上から内定を獲得していることもわかりました。
Fさんは4社、Uさんは5社、Lさんは3社から内定を獲得しています。多くの学生が複数社から内定を獲得していることから考えると、企業の採用競争は内定を出してからも勝負が続くということでしょう。
約4割の学生が仕事内容を軸に活動
上記のアンケート結果から就活の軸は学生によって異なり、多岐に渡っていることがわかります。その中でも約4割の学生が仕事内容を軸に活動しているようです。
ちなみに登壇者の皆さまの企業選びの軸は以下のとおりです。
- Fさん:研究内容を活かせる業界・企業で働きたい
- Uさん:仕事内容と会社の雰囲気。大学院で学んだことを役に立てたい
- Lさん:世界規模のビジネスフィールドで自分が活躍できるかどうか
志望度を向上させる選考が重要
学生は選考を通じて企業への志望度が上がる傾向にあります。実際に登壇者の声を確認してみましょう。
- Fさん:大学院で行った研究を直接活かせるということを、面談や面接を通して伺うことができ、入社してからの働くイメージを深めることができた。
- Uさん:工場見学に行った際、従業員同士のやり取りが自然なのを見て、雰囲気のいい会社だなと感じた。
- Lさん:合計2回の面接に外国人の社員が一緒に参加していて良かった。
企業側は「どうすれば学生の志望度を上げられるのか」ということを真剣に考えて、選考内容を精査することが大切です。
内定後のイベントも重要
多くの学生が複数社から内定を獲得しており、企業としては内定後のフォローにも力を入れる必要があります。
実際に登壇者の皆さまも内定後のイベントに参加して、入社への意欲が高まっています。
- Fさん:実際のオフィスや工場を見学して、働くイメージがついた
- Uさん:内定懇談会の工場見学が嬉しかった
- Lさん:バーベキューがあり、先輩からいろいろな話が聞けてよかった
登壇者のリアルな声をさらに知りたいという方は、下記ボタンよりアーカイブの視聴申込みができます。ぜひ内定者の本音を直接聞いてみてください。
人事対応で勝負が決まる
就活生の本音から人事対応が勝負の分かれ目だとわかりました。
マズイ人事対応をすれば学生は離れていき、良い人事対応をすれば学生の志望度は高まります。当たり前ですが、意外と実践できていない企業は多いかもしれません。
人事担当者の対応の良し悪しを少し掘り下げて確認していきましょう。
マズイ人事対応をすれば学生は離れる
人事担当者の高圧的な態度や言葉遣いによって、学生の志望度が下がる場合もあります。学生と企業はあくまで対等な立場だということを忘れないようにしましょう。
以下はマズイ人事対応によって、学生の気持ちが離れてしまった事例です。
- 採用担当者のやる気を感じられなかった
- 人事の方が質問に対してしっかりと答えずにズレた答えをしていた
- 座談会にいた先輩社員の態度が悪く一緒に働きたくないと思った
- 人事の方の進行がうまくなく頼りなく感じた
- 面接の変更連絡が急で志望度が下がってしまった
- 連絡のやり取りができず、選考に参加するのをやめた
- Web面接でカメラがずっとオフになっており話を聞いていないと思った
就活生は人事担当者の細かい点まで見ています。企業も学生に選ばれる立場であることを忘れずに、緊張感を持って対応することが大切です。
良い人事対応のおかげで学生の志望度は高まる
逆に良い人事対応をすれば、自ずと学生の志望度は上がります。選考を通じて志望度が上がれば、最終的に入社につながるケースもあるでしょう。
以下は良い人事対応で就活生の志望度が上がった事例です。
- 面接を通じて社員の雰囲気がわかり、自分に合っていると感じた
- 就活開始時点での第一希望企業よりも社員が魅力的に感じた
- 先輩との座談会で最終面接に向けてのアドバイスがもらえた
- 仕事への情熱や社員の優秀さが選考過程で感じられた
- 社員訪問会が開催されて会社への理解度が深まった
- 学生交流会で人事の方と話ができて志望度が上がった
- 技術職の方との座談会があり志望度が上がった
- 雑談会で人事の方が顔を覚えてくれていた
共通して言えることは、就活生が「働いている社員に魅力を感じた」ということです。将来、自分が働く会社の社員が魅力的かどうかは非常に重要となります。
理系学生の採用なら『TECH OFFER』
多くの理系学生が複数の企業から内定を獲得していることからもわかるとおり、理系採用は競争が激しいのが特徴です。理系学生を効率良く採用したいのであれば、ダイレクトリクルーティング『TECH OFFER』をおすすめします。
『TECH OFFER』を使えば、サービスに登録している理系学生に対して企業から直接アプローチが可能です。理系学生は技術キーワードと紐づけられており、自社のニーズに合った学生が必ず見つかります。
学生と直接コンタクトが取れるため、自社の魅力や熱意がダイレクトに伝わるのが『TECH OFFER』の特徴です。ぜひ活用をご検討ください。
セミナー中の質疑応答ピックアップ
本セミナーでは多くの参加者様からご質問をいただきました。いくつかのご質問と回答を参考に掲載します。
内定が出て第一志望が変わったことはある?
Q.最初に内定を貰ってから最後に内定をもらうところで志望分野や第一志望の会社が変わったことはありましたか?
A.変わったことがあります。元々の研究は機械学とナノテクノロジーなので、実際に研究しているものはカーボン系の材料です。
初めは材料系の企業を色々目指して頑張りましたが、途中で自分の人柄とか、未来の成果に基づいて最終的に半導体に決めましたので、第一志望の会社が変わりました。
大手企業を中心に就活した?
Q.内定先の企業の規模についてなんですけれども、企業規模において大手に行ったのか、中小に行ったのか、いかがでしょうか?
A.就職活動は大手企業中心に行いました。最後まで大手企業だけでした。
会社の雰囲気で何が一番内定承諾の決め手となる?
Q.会社の雰囲気で決め手になった、ウエイトが高かったのはどういうところですか?
A.従業員同士自然に挨拶していたこともそうなんですが、仲がよすぎるという雰囲気でもなく、派遣の方を差別する訳でもなく、ちゃんと対等に接しているところがよいなと感じました。
良い人事対応をして理系学生を採用しよう
アンケートからもわかるとおり、今後も理系採用は激しさが増していきます。優秀な理系学生に魅力を伝えて、内定を承諾してもらうためには「良い人事対応」が欠かせません。
良い人事対応とは理系学生一人ひとりと真剣に向き合うことです。ダイレクトリクルーティング『TECH OFFER』を使えば、理系学生に企業の想いや情熱を直接伝えられます。気になる方はテックオーシャンまでお問い合わせください。
本セミナーはアーカイブ配信を行っています。興味がある方は、下記ボタンからお申し込みをお願い致します。