【セミナーレポート】<23卒内定者座談会>Z世代×理系女子 就活の本音に迫る!

Z世代×理系女子の就活の本音に迫る

「就活生の本音を聞きたい」

「内定辞退が多いのが課題…。」とお悩みではありませんか?

2022年6月29日に開催した本セミナーでは、テックオーシャンの執行役員としてコンサルティングとカスタマーサクセスに従事する天野がモデレーターを務め、2023年に卒業予定の学生3名が登壇しました。

  • 就活中の企業選びの軸
  • 仕事選びに影響している要素
  • 就活がもっとこうだったらよいのにと感じること

このようにパネルディスカッション形式で、普段は聞けない本音を聞き出しています

当日の様子をレポートでお届けします。

■登壇者

■学生

登壇した学生を紹介

Tさん:23卒 修士 農学系専攻→印刷メーカー内定

Mさん:23卒 修士 生命科学系専攻→大手鉄鋼会社グループSIer内定

Oさん:23卒 学部生 機械工学系専攻→家電・電気機器メーカー内定

■ モデレーター

テックオーシャン天野太
株式会社テックオーシャン 執行役員コンサルGrマネージャー 天野 太樹

Z世代×理系女子の就活に対する本音から人事対応を学ぶ

企業では理系女子いわゆる「リケジョ」を採用したいニーズが高まっています。一方で「どうすれば理系女子を採用できるのか悩んでいる」という声も多く聞かれるようになりました。

このセミナーではZ世代の理系女子3名から、就活に対するリアルな本音を聞き出しました。就活生の心をつかむ参考にしてください。

登壇者の本音から就活のリアルに迫る

登壇した理系女子3名はどのように就職活動を行ったのでしょうか。事前に取得した2023年卒の就活生アンケートと共に本音を確認していきましょう。

就活中の企業選びの軸

理系女子の就活に関するアンケートデータ
理系学生アンケートデータ「就職活動の軸」

アンケートデータからは「仕事内容」や「勤務地」で企業を選ぶ人が多いことがわかりました。理系女子3名はどうだったのでしょうか?

Tさん:面接などで聞かれる軸と、自分の中だけで持っている軸の2つがありました。前者は大学の勉強を活かせる環境問題の解決に貢献できること。後者は自分らしく働ける企業に入社したいという軸でした。

Mさん:製造業に何らかの形で携わりたいということを企業選びの軸にしていました。理工系の単科大学に通っていて、共同研究で色々なメーカーの方との関わりが多かったことが影響しています。

Oさん:面接では人に感動を与えられるような製品の開発をしたいという軸で伝えていました。自分の軸はやりたい職種で働けるかということや、興味を持てる業界であるかということでした。

3名とも仕事内容を軸に就活しており、企業選びの軸は就活前後で大きく変わらなかった様です。

大学で学んだことを活かしたいという軸で就活している人が多く、企業側は仕事内容をしっかりと伝えることでミスマッチの少ない採用活動が可能となります。

選考に参加する企業数

続いて選考に参加した企業数を確認していきましょう。

Tさん:エントリーは30社出しました。面接まで進んだのは18社です。

Mさん:本選考は2社参加しました。サマーインターンシップには15社参加しました。

Oさん:私は12社受けました。内定をもらえた1社以外は、内定後に選考を辞退しました。

インターンシップやエントリー数を含めると、3名とも10社以上とコンタクトがあることがわかります。

逆に言うと学生に認知されていなければ選考に進む10社の中には入れないということです。企業側は学生にどのように認知してもらうかを検討すべきだといえるでしょう。

選考に参加して志望度が上がったエピソード

実際に企業への志望度が上がったエピソードを3名に聞きました。

Tさん:実際に本社で社員の方とお会いしたり、会社を実際に見たりすると、すごくイメージが膨らんで入社したいと感じました。

Mさん:インターンシップのグループワークに対して、丁寧なフィードバックを頂いた企業は志望度が上がりました。グループワークの様子に対して具体的な名前をあげて「〇〇さんがこんな発言をしていたのがおもしろかった」や「□□さんの相づちがこのグループワークを救いました」など、よく見ていただいてるんだなと思い、とても印象に残ってます。

Oさん:インターンシップで社員さんの雰囲気がいい企業はいいなと思いました。トークにユーモアが溢れていてすごいなと思った企業があって、次の話に移るときに段取りと手際が良かったです。もし毎日一緒に働けたらすごく楽しいだろうなって思いました。

3名とも実際に会社で働く社員と会って志望度が上がっています。将来の働く自分をイメージできたことが志望度が上がった要因だといえるでしょう。

企業側は選考時に社員との交流会を開くことで、就活生の志望度を上げられるかもしれません

選考に参加して志望度が下がったエピソード

逆に志望度が下がったエピソードについても、3名に話を聞きました。

Tさん:準備から頑張って参加したインターンシップで、終わった後にメールをしたのに返信がなかった企業は志望度が下がりました。

Mさん:インターンシップの際に、自分の専門外だったので勉強してエントリーシートを書いたつもりでしたが、それに対するレスポンスがなかったのがとても悲しかったです

Oさん:選考が進むにつれて、自分のやりたい職種の募集が無いことを知り、志望度が下がりました。設計職で働きたかったのですが、ファブレス企業で、設計者の募集が無いことを三次面接ぐらいの時に急に聞かされた感じでした。募集要項に分かりやすく書いていたら、そもそもエントリー自体しなかったと思います。

TさんとMさんは人事担当者の対応、Oさんは希望とのミスマッチにより志望度が下がったことがわかりました。

人事担当者は自社も学生から選ばれる立場と考えて、選考中から丁寧な対応を心がける必要がありそうです。

理系女子の視点で就活がもっとこうだったらよいのにと感じること

「リケジョ」の視点から3名に就活がこうだったらよかったと思うことを聞きました。理系女子を採用したい企業はぜひ参考にしてください。

Tさん:結婚などを考えたときに、勤務地など、働き方を明確に示してもらえるといいかなと思います。

Mさん:例えば女性社員の1日スケジュールをホームページに載せたり、動画で見やすく紹介してあったりすると、自分の将来を想像し易いかな、と思います。実際に載せていた企業はとても配慮がすごいされてるなっていう風にプラスの印象を受けました。

Oさん:私は女性比率が低いことによって、聞きにくい質問とかができてしまうところを改善したほうがいいかなと思いました。理系女子のために何か線引きがあって、理系女子セミナーとかあるじゃないですか。女性はそちらに必ず応募しないとそういう質問ができないっていう状況になってしまうと、2倍で時間がとられてしまうことになるので、それはちょっと改善してほしいかなと思いました。

Oさんは「リケジョ」という線引き自体を無くしたほうがよいという意見でした。日本の企業ではまだまだ理系女子の割合が少ないのが現実ですが、今後時代の流れとともに変化していく可能性はあります。

登壇者のリアルな声をさらに知りたいという方は、下記ボタンよりアーカイブの視聴申込みができます。ぜひ内定者の本音を直接聞いてみてください。

就活では理系女子への配慮が大切

理系女子の就活に関するアンケートデータ
理系学生アンケートデータ「理系職種についての不安」

上のグラフのとおり、理系女子の約6割が理系職種への就職に不安を感じています。不安を感じながら就活を行っているため、企業としても最大限の配慮をして接することが大切です。

理系女子への配慮について少し詳しく確認していきましょう。

理系職種は男性が多いというイメージがある

日本企業における理系女子の比率はまだまだ低く、理系職種は男性が多いというイメージがあります。実際に理系女子へのアンケートでも以下のような声がありました。

  • 女性の少ない職場で気の合う友人ができるか
  • 女性が少ない職場は少し不安がある
  • 男性ばかりの職場だとあまり休まないイメージがあり、体力的についていけないかもしれないと思う
  • 昇進しても「女性だから」と周りに思われる恐れがありプレッシャーに感じる
  • 生理による体調不良や妊娠の場合など、男性上司から理解を得られるか不安

理系女子は就活中から男性が多い職場に就職する覚悟を持って活動していることがわかります。

受け入れる企業としては、女性が働きやすい環境づくりに取り組み、採用活動時に理系女子に説明することが配慮だといえるでしょう。

性別問わず気軽に質問できる環境が大事

事前のアンケートで「理系職種においての就活で辛かったことや大変だったこと」について確認したところ、以下の意見がありました。

  • 社員が男性しかいない説明会だと、産休育休の話が詳しく聞けない
  • 女子座談会の場合、理系女子座談会に申し込まないと欲しい情報が少なかったりする
  • 座談会で、女性が働くことをよく思っていない上司がいると言われて、志望度が下がった
  • 面接官が全員男性で違和感を感じた
  • 女の子にはキツイけど大丈夫?と聞かれることが多かった

男性担当者のふとした発言がきっかけで理系女子の志望度が下がってしまう場合もあります。

採用活動を行う企業は、性別問わず気軽に質問できる環境をつくることが大切であり、参加する社員全員が共通理解を持って対応することが重要です。

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セミナー中の質疑応答ピックアップ

本セミナーでは多くの参加者様からご質問をいただきました。いくつかのご質問と回答を参考に掲載します。

よく使っていた就職情報サイトは?

Q.よく利用していた就職情報サイトはありますか?

A.マイナビをよく利用していました。

希望職種を絞ったタイミングと理由は?

Q.設計職に絞って就活されていたと聞きました職種を絞ったタイミングと理由を教えてください。

A.大学でCADを使っていてすごく楽しいと感じていました。それで設計職に就きたいと決めた感じです。

就活を終えたいと思った希望時期は?

Q.就活をいつまでに終えたいと思っていましたか?実際にいつ終了したかも教えてください。

A.4月末に終わらせると公言しており、ギリギリ4月で終了しました。

良い人事対応をして理系女子を採用しよう

理系女子を狙って採用活動を行うためには、これまでの採用手法を見直すことが大切です。

戦略的に理系女子を採用したい企業は、理系採用に特化したダイレクトリクルーティング『TECH OFFER』を検討してみましょう。気になる方はテックオーシャンまでお問い合わせください。

本セミナーはアーカイブ配信を行っています。興味がある方は、下記ボタンからお申し込みをお願い致します。