こんにちは。理系就活情報局です。
就活をしていてなかなか内定が決まらないと、「就職浪人になるのでは」と不安になるものです。
実際にこの記事を読んでいる方でも、就職浪人をしてしまい就活がうまくいくか不安な方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、就職浪人の割合や対策方法を紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください!
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就職浪人とは?
大学卒業後も就職活動をする人のこと
就職浪人とは、大学を卒業した後内定を辞退したり、内定が貰えなかったりしたなどの理由で就職せず、自分の力で就職活動を続けている人のことをいいます。
既卒就活や、就職留年と言われることもあります。
就活浪人する人の割合
文部科学省「令和5年度大学等卒業予定者の就職状況調査」では、大学卒業者のうち内定をもらえた人の割合は91.6%とあります。
ここから考えると、就職浪人をする人は大学卒業者のうち10%未満だと言えます。
就職浪人は新卒扱いになる
就職浪人とは、大学を卒業した後内定を辞退したり、内定が貰えなかったりしたなどの理由で就職せず、自分の力で就職活動を続けている人のことをいいます。
令和4年度の文部科学省「学校基本調査」「大学(学部)卒業者の主な進路状況」によれば、以下のデータが報告されています。
・就職した人: 74.5%
・進学した人: 12.4%
・就職でも進学でもないことが明らかな人: 13.1%
就職浪人は「就職でも進学でもないことが明らかな者」に含まれています。
この中には進学準備中の人なども含まれていますが、毎年一定数の人が就職浪人になっていることがわかります。
就職浪人は大学を卒業していますが、翌年も新卒枠で就活が可能です。
2010年に厚生労働省によって「3年以内の既卒者は新卒枠で応募受付可能にする」という通達が出されたことより、就職浪人した場合も、新卒扱いとなります。
しかし、新卒枠で応募できるといっても、他の新卒とのブランクや、一般的にみる新卒とは少し違ってくるので、面接などでの質問には万全に答えを用意しておかなければなりません。
このようなことから、既卒でも新卒として企業側に応募することはできるものの、企業側からは少し違った目線で目を向けられるので、内定を獲得することは容易ではないということが挙げられるのが現状です。
参考:厚生労働省「青少年雇用機会確保指針」
企業からはどう見られている?
新卒扱いを受けられるようになったとはいえ、就職浪人はネガティブなイメージを持たれやすいのが現実です。
まず、書類選考などにおいて新卒、就職浪人(既卒)で選ぶときに、前者は新卒のタイミングに合わせて準備を進めて、就職活動を行っているので、採用後もしっかり仕事を任せることができるという安心のイメージにつながります。そのため、新卒採用の方が既卒である就職浪人よりは、採用率が上がると言えるでしょう。
実際、企業側の採用担当も、なぜこの人は就職浪人になったのだろうかという理由を聞きたくなるのは当然のことです。就職に失敗してしまったのか、という想像からこの人に採用後も仕事をまかすことはできるのかという負のイメージにつながっていくことの方が多いのも現実です。
しかし、企業側も、就職浪人が応募してくるのを承知の上での既卒枠を募集しているので、就職浪人になったからという理由で就職に100%失敗するということではありません。
「なぜ就職浪人になったのか」という理由をしっかり述べた上で、「その経験から何を学んだのか」「その経験を今後どのように生かして成長していきたいか」をうまく伝えられれば、採用側も納得します。
たとえネガティブなイメージを持たれていても、そのイメージを払拭できれば、内定を獲得できるでしょう。
就職留年と就職浪人の違いとは?
就職留年と就職浪人の違い
就職浪人とは別に、就職留年という道も存在します。
就職留年とは、就職浪人が既に卒業した後も就活を続ける一方、卒業を延期して、大学に在学したままで就活をそのまま続ける道のことです。
就職留年は大学に在学している扱いになるため、新卒採用で就活が可能です。
新卒で就職活動ができるのは就活留年も同じですが、履歴書には留年の履歴が残ってしまいます。
就職浪人と同じく企業側からなぜ留年したのかと理由を聞かれるのに加えて、留年することで学費がかかってしまうなどのデメリットもついてくるのが、就活留年です。
就職浪人はやめとけ・きつい・不利と言われるデメリット
就活でマイナスイメージを持たれやすい
新卒と比較したときに、就職浪人はマイナスイメージを持たれやすいことは理解しておきましょう。
一概には言えませんが、企業の採用担当者は、評価が同じ程度の「就職浪人」と「新卒」がいれば、新卒を採用する傾向にあることは想像できると思います。
既卒3年以内は新卒枠での応募ができるとは言え、企業が「就職浪人」に対してマイナスイメージを持つ可能性が高いことを理解した上で、対策を練りましょう。
就職浪人期間の行動が問われる
採用担当者は、就職浪人した理由と同じくらい、「就職浪人期間中にいったいどのように行動したのか」という点も厳しく見ています。
就職浪人した理由をしっかり説明できたとしても、そこから得た学びや経験に乏しければ、就活への意欲や準備不足と捉えられてしまうでしょう。
就職浪人した事実を変えることはできませんが、就活に向けた行動は起こせます。
理由をきちんと説明できて、反省から来る確かな行動や成長をアピール出来れば、就職浪人というデメリットを強みにできます。
大学のサポートが受けられない場合がある
就職浪人は既卒扱いとなるため、大学によっては、キャリアセンターなどの就活サポートを受けられない場合があります。
大学のキャリアセンターは、長年蓄積した就活情報や卒業生のデータ、その大学独自の就活ノウハウを持っています。そうした情報や、求人やOG・OBの紹介、面接の練習などの機会が失われてしまうのは、就職浪人にとって大きな痛手です。
就職浪人することが確定した時は、すぐにキャリアセンターに問い合わせて、卒業後もサポートを受けられるのか確認しておきましょう。
就職浪人を選択する場合のメリット
就活に時間をかけられる
就職浪人を選択する場合のメリットの1つ目は、就活に時間をかけられることです。
就職浪人には大学の授業やテストがないため、就活に多くの時間を費やせます。
就活には自己分析や企業研究、面接対策など、やるべきことがたくさんあるため、時間的余裕は大きな強みです。
ただし、自由な時間を持っているからこそ、スケジュール管理をして気が緩まないよう気をつけましょう。
志望企業に再挑戦できる
就職浪人を選択する場合のメリットの2つ目は、志望企業に再挑戦できることです。
就活浪人は、在学中に一度落ちた企業に再度挑戦できます。
どうしても就職したい企業に再挑戦するために、就活浪人を選んだ人もいるのではないでしょうか。
企業によっては、一度落選した場合再エントリーが制限される場合もあるため、事前に情報収集をしておきましょう。
これまでの経験を活かせる
就職浪人を選択する場合のメリットの3つ目は、これまでの経験を活かせることです。
就職浪人は過去の経験を活かし、より効率的に就職対策が練れるメリットがあります。
たとえば、面接が苦手だった場合は面接対策を繰り返し行うなどの対策に充てられる時間があります。
また、就活の基本的な流れや自己分析、業界・企業研究のノウハウも蓄積しているため、スムーズに活動を進めることも可能です。
納得のいく就活経験ではなかったかもしれませんが、そこから学んだことを活かし、プラスの変化につなげていきましょう。
就職浪人になる前に就活を成功させるためのアクション
自己分析をやり直す
就職浪人になる前に就活を成功させるためのアクションの1つ目は、自己分析のやり直しです。
就職浪人になる前に、一度いまの就活の仕切り直しをしましょう。
その手段として有効なのが、自己分析です。
なぜ就活がうまくいっていないのかを見直すには、自分への認識と理解を深めることが有効です。
そうすれば、自分では意識していなかったり、これまでは取りこぼしていたりした就活の軸が定まります。
選考対策を見直して対策する
就職浪人になる前に就活を成功させるためのアクションの2つ目は、選考対策を見直して対策することです。
内定を獲得するには、選考プロセスの振り返りが不可欠です。
たとえ選考に失敗しても、原因を特定しなければ改善できません。
たとえば、書類選考は通過したものの面接で落選してしまった場合、面接での受け答えに課題があったと考えられます。
課題が分かれば、想定される質問に対する答えを事前に準備したり、模擬面接を繰り返し行ったりなどの対策が可能です。
選考の各段階で自己分析を行い、弱点を特定して対策を立てることが、内定獲得につながります。
インターンに参加する
就職浪人になる前に就活を成功させるためのアクションの3つ目は、インターンに参加することです。
就活に行き詰まったと思ったら、インターンに参加しましょう。
特に、いままでの就活を振り返ったときに、「企業や業界の知識不足だった」「自己PRが弱かった」と思う人におすすめです。
さらに、インターンへの参加は自己PRにしやすいというメリットがあります。
実際に仕事を行うことで、説得力のある志望動機や自己アピールが可能になります。また、働くことで気づいたポイントや大切にしたいことなど、就活でアピールできるヒントが見つかるかもしれません。
就職浪人にならないための3つの選択肢
大学院に進学する
就職浪人にならないための対策1つ目は、大学院に進学することです。
大学院に進学することで専門性も深まり、「就活浪人」ではなく「大学院を出た新卒」として扱われるため、就職浪人のままでいるよりも就活が上手くいきやすいと言えるでしょう。
一方で、大学院進学を選んだ場合は、学費と社会に出るまでの時間がかかってしまうので、人によってはデメリットとなる側面もあります。
海外留学をする
就職浪人にならないための対策2つ目は、海外留学をすることです。
大学4年生の途中から留学に行くことで、就活が遅れてしまった正当な理由を作ることができます。
しかし、海外留学に行く理由がただ就活を遅らせたいという理由だけだと、面接の際にうまく答えることができません。加えて、目的のない留学をすることで、時間とお金を無駄にしてしまうことになってしまいます。
就活留年をする
就職浪人にならないための対策3つ目は、就活留年をすることです。
前述で紹介したように、就活留年とは、就活のために卒業を1年遅らせるというものです。
就活留年をすることで新卒という切符を使える一方、学費がもう1年かかってしまうなどのデメリットもあります。自分にとって就活留年が一番良い選択なのであれば、面接官が納得できる理由を説明できるように整理して、就活留年中の行動で反省と成長を示しましょう。
就職浪人がきついと感じる場合は「逆求人型サイト」を利用
ここまで読んできて、就職浪人をするのはきついと感じた理系就活生もいると思います。
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まとめ
今回は、就職浪人について解説しました。
デメリットがある一方、ほかの選択肢や対策方法もあり、就職浪人したからと言ってすべてがだめになるわけではありません。
自分が思い描く未来を実現するために、今から出来るアクションを起こしていきましょう!