こんにちは。理系就活情報局です。

化学業界は石油や天然ガスなどの資源を原料として使い、プラスチックやゴムなどの最終製品を製造・販売しています。

化学業界に興味のある理系学生も多いかと思いますが、具体的にどんな企業がありどのような業務を行うのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は化学業界について現状や将来性・最新動向も含めて解説します。

化学業界に興味がある理系学生はぜひ参考にしてみてください。

化学業界にはどんな企業がある?

化学業界にはどんな企業がある?

総合化学メーカー

総合化学メーカーとは、原料の調達から製品の企画・開発・製造まで自社で一貫して行うメーカーのことです。

扱う製品を限定しているメーカーが多い中で、中間材料から最終製品まで幅広い製品を生産している総合科学メーカーは非常に技術力が高いと言えます。

代表的な総合化学メーカー:

三菱ケミカル株式会社・住友化学株式会社・三井化学株式会社・昭和電工株式会社・UBE株式会社・旭化成株式会社・東ソー株式会社

誘導品メーカー

誘導品メーカーとは原料から製造される中間材料を販売するメーカーのことです。

中間材料とは企業の製造過程において最終製品完成までの中間で使用される材料のことで、化学製品の中でも大きなシェアを占めます。

中間材料は消費者が手にする製品の製造に必須であり、最終製品の品質にも大きく影響します。

代表的な誘導品メーカー:

信越化学工業株式会社・東レ株式会社・帝人株式会社・JSR株式会社

電子材料メーカー

電子材料メーカーとは、電子材料の製造・販売を行うメーカーです。

代表的な製品として半導体やディスプレイが挙げられます。

電子材料は電子機器などの最終製品の製造過程で用いられるため、ビジネスモデルとしてはB to B(企業同士の商取引)となります。

化学メーカーの印象は薄くなりますが、電子材料メーカーも化学メーカーとして分類されることは覚えておいたほうが良いでしょう。

代表的な電子材料メーカー:

富士フイルムホールディングス・日東電工株式会社・住友ベークライト株式会社・東京応化工業株式会社

2025年の化学業界の動向

2025年の化学業界の動向

続く半導体市場の成長

化学業界は、最新テクノロジーの進化によって大きな変革を遂げています。

AI技術の発展により半導体などの化学製品への需要が急速に高まり、引き続き半導体市場は成長しています

化学製品は、バッテリーやICチップなど、電子機器の製造に不可欠な存在です。これらの製品は私たちの日常生活に深く関わっているため、需要は高い水準にあります。

今後、半導体市場の規模は2030年までに100兆円に達すると予想されています。それに伴い、化学製品の需要も大幅に増加すると見込みです

進む脱炭素化

化学業界では脱炭素化に向けた取り組みが加速しており、製造プロセスにおけるCO₂排出量の削減や再生可能エネルギーの活用が進められています。また、バイオマス原料やリサイクル技術の開発により、環境負荷の少ない製品の製造ニーズが高いです。

特に、大手化学メーカーはカーボンニュートラル実現に向けた技術開発を強化しており、水素やCCUS(炭素回収・利用・貯留)技術の導入も進んでいます。

今後も、持続可能な社会の実現に向けた革新的な技術が期待されています。

生分解性プラスチックへの注目

近年、化学業界では環境負荷を低減する取り組みの一環として生分解性プラスチックへの注目が高まっています

従来のプラスチックは自然分解されず、海洋汚染や廃棄物問題を引き起こしていました。

生分解性プラスチックは微生物の働きによって分解されるため、環境負荷の低減が期待されている素材です。

化学業界ではバイオマス由来の素材を活用した製品開発が進んでおり、食品包装や農業資材などへの応用が広がっています。

今後はコスト削減や耐久性向上が課題となりますが、持続可能な社会の実現に向けた重要な技術発展が見込まれます。

植物由来のサステナブル素材

近年、環境負荷の低減や脱炭素化の推進に向けて植物由来のサステナブル素材が開発されている状況です

例えば、パナソニックは従来の石油由来のプラスチックや化学製品に代わる持続可能な選択肢として植物由来のセルロースファイバーを高濃度で樹脂に複合する技術を開発しています。

製造コストの削減や大量生産技術の確立が課題となりながらも、植物由来素材の普及は持続可能な社会の実現に不可欠な要素として今後も開発が続いていくことが見込まれます。

参考:Panasonic「植物由来の「kinari」で“脱プラ”へ一歩前進 パナソニックが開発するサステナブル素材

化学業界の将来性

化学業界の将来性

製品出荷額40兆円を超える市場に

化学業界は日本の主要産業の1つであり、製品出荷額は現在40兆円を超える規模です。経済産業省の調査によると、2022年の化学工業の売上高は44兆円を超え、国内製造業全体においても重要な位置を占めています。

総合化学メーカーを中心に石油化学、ファインケミカル、電子材料、バイオ化学など幅広い分野で技術革新が進んでおり、脱炭素化や循環型社会に向けた取り組みも加速しています。

今後は、環境対応や持続可能な材料開発が業界の成長を左右する重要な要素となるでしょう。

主な化学品の需要は海外へ移行

国内の産業全体において、製造業全体のなかでも1割強を占めている化学業界は大きな存在です。

エチレンは化学業界における重要な原料であり、石油製品の基礎として幅広く利用されていますが、国内におけるエチレンの需要は減少傾向にあります。

一方で、エチレンの輸出量は着実に増加しており、海外での需要が高まっているのが現状です。

国内の化学産業は海外市場での需要が拡大しており、主な化学品の需要は海外へ移行していると言えます。

10年後を左右するのは脱石油

化学業界は原油価格の変動に大きく左右される産業のため、10年後を左右するのは脱石油の取り組みです。

石油化学への過度の依存は、不安定な国際情勢の影響を受けやすく、安定的な原料確保が困難になるリスクがあります。

現在、日本の原油輸入の90%以上が中東に依存していますが、中東地域は政情が不安定で、原油価格の高騰リスクが常につきまといます。

このようなリスクに備えるため、化学業界では石油依存からの脱却が喫緊の課題です。原料の多様化や、再生可能資源の活用など、新しい取り組みが求められています。

半導体やEV、リチウムイオン電池へ期待

現在、EV市場の拡大を見込んで、各化学メーカーは車体の軽量化につながる材料の研究開発や、リチウムイオン電池関連製品の生産能力増強に注力しています。

代表的な例として、大手化学メーカーの旭化成は、リチウムイオン電池用セパレーター事業を強化しています。軍用車両や乗用車の電動化に伴う需要増に備え、生産能力の増強と整備を進めている流れです。

さらに、従来の顧客対応型ビジネスから、自動車の材料置換を見据えた提案型ビジネスへと移行する化学メーカーの動きも見られます。

モビリティ分野への取り組みを通じて、化学業界は新たな価値創造の機会を掴もうとしています。

化学業界の今後の課題

化学業界の今後の課題

国内市場縮小への対策

化学業界において、国内市場の縮小は大きな課題となっています。

少子高齢化や製造業の海外移転で国内需要が減少する中、企業は新たな成長戦略を求められている状況です。

主な対策として、海外市場の開拓や高付加価値製品の開発、環境対応技術の強化が挙げられます。また、脱炭素化やリサイクル技術の進展により、新たな市場を創出することも求められています。

DX(デジタルトランスフォーメーション)

化学業界では、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が重要な課題です。

化学業界では製造プロセスの最適化や業務効率の向上、品質管理の高度化を図るためにAIやIoT、ビッグデータの活用が求められています。

特に、生産現場の自動化やスマート工場の導入はコスト削減や競争力強化につながります。しかし、DXの導入には多額の投資や専門人材の確保が必要であり、人材不足が大きな課題です。今後は、デジタル技術を活用した革新が業界の成長を左右する重要な要素となるでしょう。

M&A

化学業界では国内市場の縮小やグローバル競争の激化に伴い、M&A(企業の合併・買収)が重要な経営戦略となっています。

特に、事業の多角化や技術力の強化、新興市場への参入を目的としたM&Aが活発に行われています。

しかし、M&Aには統合後のシナジー創出や文化の違いを克服する難しさが伴うのが難点です。

買収後の経営統合(PMI)の成功が鍵を握り、技術・市場の相乗効果を最大限に活かせるかが今後の競争力を左右する重要な課題となっています。

環境問題への取り組み

化学業界にとって、環境問題への取り組みは切っても切れない存在です。

業界の発展には環境問題への取り組みが不可欠であり、社会全体においても環境問題は事業を展開する上で必須となっています。

特に、CO₂排出削減や再生可能エネルギーの活用、資源循環の推進が重要視されています。

化学業界ではバイオプラスチックの開発やリサイクル技術の向上、環境負荷の少ない製造プロセスの導入が進められています。

将来性の高い化学メーカーを見極めるポイント

将来性の高い化学メーカーを見極めるポイント

利益率

将来性の高い化学メーカーを見極める上で、利益率の高さは重要な指標となります。

利益率が高い企業は原材料価格の変動や市場の競争環境に左右されにくく、安定した経営が期待できるからです。

特に、付加価値の高い製品を開発して高い利益率を確保している企業は、技術力と市場競争力を兼ね備えていいます。

また、研究開発費の割合が高く、長期的な視点で成長戦略を持つ企業も注目です。

今後は、環境対応やデジタル技術の活用に強みを持つ企業が、さらなる成長を遂げる可能性が高い時代となります。

売上高

将来性の高い化学メーカーを見極める上で、売上高の規模とその推移は重要な指標となります。

売上高が大きい企業は安定した市場シェアを持ち、研究開発や設備投資に十分な資金を確保できるため、継続的な成長が期待できます。

また、売上高が右肩上がりの企業は新規事業の開拓や海外市場の拡大に成功している可能性が高いと予測できます。

一方で、単なる売上の増加だけでなく利益率や市場環境の変化にも注目し、持続的な成長が見込めるかを総合的に判断することが重要です。

社員の平均年収

将来性の高い化学メーカーを見極める上で、社員の平均年収もチェックすべきポイントです。

給与水準が高い企業は収益力があり、人材への投資を積極的に行っている可能性が高いと考えられます。

研究開発を重視する化学業界では優秀な人材を確保し、技術力を高めることが競争力の向上につながるからです。

ただし、一時的な好業績による給与上昇ではないかもあわせて確認しておきましょう。

石油製品以外の取り扱い

将来性の高い化学メーカーを見極める上で、石油製品以外の事業展開も注目すべき点です。

化学業界は、従来から石油由来の製品に大きく依存してきました。しかし、環境規制の強化や脱炭素化の流れにより、バイオプラスチックやリチウムイオン電池材料などの新分野へシフトする企業が増えています。

一方で、石油化学製品だけに依存している企業は原油価格の変動リスクを受けやすく、長期的な成長が不透明になりやすいです。

有望な市場の製品があるか

将来性の高い化学メーカーを見極める上で、有望な市場に向けた製品があるかもチェックしましょう。

化学業界で成長が期待される分野として次世代電池材料、バイオプラスチック、半導体関連材料、医薬品原料などが挙げられます。

上記の市場は技術革新や環境規制の影響を受けつつも、長期的に需要が高まる傾向にあります。

そのため、積極的に研究開発を行って新規市場への参入を進めている企業は、競争力を維持しながら成長を続ける可能性が高いです。

ランキングに見る化学業界の主な企業

ランキングに見る化学業界の主な企業

化学業界の主な企業として、「化学業界 売上高ランキング」の上位7企業を紹介します。

三菱ケミカル

三菱ケミカルは、化製品・樹脂・プラスチック加工品・炭素素材・電池材料・無機材料・化学繊維など、グローバルな主要トレンドを踏まえた市場に注力している会社です。

創業1933年8月31日
設立2005年10月3日
資本金500億円
従業員数66,358人(2024年3月31日現在)
売上収益4兆6,639億円(2023年3月期)
参考:三菱ケミカル株式会社_技術職_ 採用選考1次選考通過のES

富士フイルムグループ

富士フイルムグループは、創業以来、写真フィルムで培った独自技術を進化させながらさまざまな製品、サービスを世の中に提供し、事業を通じた社会課題の解決に取り組んでいる会社です。

創業1934年1月20日
設立1934年1月20日
資本金403億6,300万円(連結:2023年3月期)
従業員数73,878名(2023年3月31日現在)
売上収益2兆8,590億円(2023年3月期)

旭化成グループ

旭化成は化学の技術をベースに、ケミカル・生活製品・繊維・住宅・建材・電子部品・電子材料・医薬・医療の事業を展開する総合科学メーカーです。

創業1922年5月25日
設立1931年5月21日
資本金1,033億円
連結従業員数連結:49,295名(2024年3月末時点)
売上収益連結:2兆7,848億円(2024年3月末)

住友化学

住友化学は、エッセンシャルケミカルズ・ネルギー・機能材料・情報電子化学・健康・農業関連事業・薬品の事業分野にわたって、幅広い産業や人々の暮らしを支える製品をグローバルに提供している会社です。

創業1913年9月22日
設立1925年6月1日
資本金90,059百万円 (2024年7月19日現在)
従業員数単体 6,706名 (2024年3月31日現在)連結 32,161名 (2024年3月31日現在)
売上収益2兆4,469億円(2023年度連結)

信越化学工業

信越化学工業は、ハイテク素材を主軸に卓越した企業を目指す化学メーカーです。

世界トップシェアを誇る塩化ビニル樹脂や半導体シリコン、国内トップシェアのシリコーンを強みとし、グローバル市場で競争力を発揮しています。

創業-
設立1926年(大正15)年9月
資本金1,194億1,900万円(2024年3月)
従業員数単体 3,680名/連結 26,004名(2024年3月末時点)
売上収益2兆4,149億3,700万円(2024年3月期)

三井化学

三井化学は化学技術を活用し、社会課題の解決に貢献する企業です。ライフ&ヘルスケア、モビリティ、ICTソリューション、ベーシック&グリーンマテリアルズの4事業領域を展開して幅広い分野で先進的な素材を提供しています。

創業1997年10月1日
設立1997年10月1日
資本金1,257億3,800万円
従業員数7,073名 (2023年3月/単独)18,933名(2023年3月/連結)
売上収益売上収益 1兆8,795億円(2023年3月/IFRS)

花王

花王はハイジーン&リビングケア、ヘルス&ビューティケア、ライフケア、化粧品の4事業を軸に展開して生活者向け製品を提供しています。さらに、ケミカル事業では産業界の多様なニーズに応える製品を開発し、持続可能な社会の実現に貢献しています。

創業1887年6月
設立1940年5月
資本金854億円
従業員数8,199名 ※2023年12月31日時点
売上収益連結売上高 15,326億円(2023年12月期)

化学業界にはどんな仕事がある?

化学業界にはどんな仕事がある?

研究開発

理系学生の志望職種として人気なのが「研究開発」です。

仕事内容は、新素材の研究や新規製品開発はもちろん、製品の基盤となる技術の開発も担当します。

研究は成果が出るまでに時間がかかる上、最新技術を常に勉強し続ける必要があるため根気と継続力の求められる仕事です。

またチームで仕事を進めるケースが多いため、コミュニケーション能力も重要となります。

自分の開発した製品が世の中の社会課題解決につながり大きな変革をもたらす可能性があるため、世の中を変える一端を担いたい理系学生にはおすすめの職種です。

生産技術

生産技術も、化学業界の業務において重要な仕事です。

生産技術は調達した原料を加工し製品を生産する業務で、生産計画の策定や納品期限の進捗管理なども担当します。

生産技術の業務は化学製品の品質に影響するだけでなく、製造コストの削減などを通して企業の利益にも貢献できる職種です。

営業

化学業界での営業職も、他の業界と同じく顧客に対して自社製品の提案を行います。

顧客とのコミュニケーション能力も重要ですが、製品に対する専門的な知識を保つことも重要です。

入社前には専門知識がなくても就職できますが、就職後は顧客に対して製品の説明や提案を行う必要があるため、自社製品の勉強を常にし続ける必要があります。

企画

化学業界の企画部門では、研究・開発によって生み出された素材や製品の機能・性能を最大限に引き出すためのマーケティング戦略を担当します。

競合他社の中から自社製品を選んでもらうための戦略を立案し、実行することが主な業務です。そのため、市場動向の分析やターゲットの選定、販売促進施策の立案などが求められます。

また、理系職である研究所や工場の技術者と連携しながら、市場の開拓や新製品の導入を推進して技術と市場の架け橋となる役割を果たします。

購買・物流

化学業界の購買・物流部門では、企画で決定した素材や製品の製造に必要な設備や原料の調達を担当します。

製造に必要な機械設備全般の選定・導入を行い、スムーズな生産体制の構築を支える役割を担います。

また、物流では大量の原料を安定的に調達して効率的に運搬する必要があるため、コスト削減や供給の安定化を考慮した最適な物流戦略を立案・実行することが重要な業務となります。

有望な化学メーカーの探し方

有望な化学メーカーの探し方

ホームページと口コミを調べる

有望な化学メーカーを探すポイント1つ目は、ホームページと口コミを調べることです。

企業のホームページには、企業概要に売上高・利益率・資本金などの情報が掲載されています。

併せて、口コミサイトや就職四季報で、企業の実態を調べることをおすすめします。

就活サービスを利用する

有望な化学メーカーを探すポイント2つ目は、就活サービスを利用することです。

就活のノウハウは、就活サービスや就活のプロであるエージェントに蓄積されています。

自分一人では行き詰まってしまうため、専門家のサポートを受けると、情報収集・分析・自己アピールの準備がスムーズに進められます。

逆求人サイトで化学業界に就職しよう

有望な化学メーカーを探すポイント3つ目は、逆求人サイトを使うことです。

逆求人型のサイトに登録すれば、企業からオファーが届きます

自分のスキルやアピールポイントを掲載するだけで、企業から声をかけてもらえる機会が増えるため、まずはプロフィール登録から始めましょう。

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化学業界の志望動機の例文

化学業界の志望動機の例文

電子材料メーカーの志望動機

私は最先端の技術を支える電子材料の開発に携わり、社会に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
電子機器の進化はスマートフォンや自動車、半導体デバイスなど、私たちの生活に不可欠な分野であり、その基盤を支える電子材料の役割は極めて重要です。
大学では材料科学を専攻し、特にナノ材料の特性評価に関する研究に取り組みました。研究を通じて、材料の微細な構造や組成がデバイスの性能に大きな影響を与えることを実感し、より高機能な電子材料の開発に貢献したいと考えるようになりました。
貴社は半導体やディスプレイ向けの高性能材料を提供し、グローバル市場で高い評価を得ています。特に、環境負荷の低減を考慮した技術開発にも力を入れており、持続可能な社会の実現に貢献する姿勢に共感しました。私は、これまで培った材料分析の知識と研究経験を活かし、貴社の製品開発に貢献したいと考えています。
将来的には、より高性能な電子材料の開発だけでなく製造プロセスの改善や新規材料の探索にも関わり、貴社の技術力向上に貢献できる人材を目指します。

生産技術部門の志望動機

私は製造プロセスの最適化を通じて高品質な製品の安定供給に貢献したいと考え、生産技術部門を志望しました。
ものづくりにおいて、生産技術は設計と製造をつなぐ重要な役割を担い、効率的かつ高精度な生産体制の構築が求められます。特に、IoTや自動化技術の進展により、製造現場の技術革新が加速する中で生産プロセスの改善に携わる仕事に大きな魅力を感じています。
大学では機械工学を専攻し、材料加工や生産システムに関する研究に取り組みました。特に、工程設計や品質管理の手法を学ぶ中で、生産性向上のためには設備やプロセスの改善が不可欠であることを実感しました。また、実験でのデータ収集・分析を通じて問題の原因を特定し、最適な解決策を導き出す能力を身につけました。
貴社は最先端の製造技術を活用し、高品質な製品を安定供給するための生産技術力を強みとしています。私は、これまでの学びを活かして製造工程の最適化や設備の自動化、品質向上に貢献したいと考えています。将来的には新たな生産技術の開発やDXの推進にも携わり、貴社の競争力向上に貢献できる人材を目指します。

まとめ

学業界は市場規模も大きいことから理系学生に根強い人気を誇っており、採用競争率も高い業界です。

化学業界での就職を考える場合、ESや面接などへの対策はもちろん、業界研究も怠ってはいけません。

近年化学業界は海外進出が積極的になっているなど転換期にあるため、就職できれば革新的な取り組みに携われる可能性があります。

化学業界について詳しく理解し、第一志望企業への就職を成功させましょう。