こんにちは。理系就活情報局です。
学生にとって、就職活動は人生の大きな転機です。
その後を分けるからこそ、研究の時間を減らしてインターンに参加するか悩んでいる理系就活生も多いと思います。
今回は、インターンに参加することが実際に就活にどのように役立つのかを解説します。
インターンへの参加を迷っている理系就活生の方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
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インターンとは
専攻やキャリアに関連した就業体験のこと
文部科学省・厚生労働省・経済産業省は、令和4年6月に「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」を改正し、インターンシップの定義を決めました。
「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」で、インターンシップは「自身の能力の見極めや評価材料の取得を目的とした就業体験」と定義されています。
そのため、オープン・カンパニーやキャリア教育といった内容の場合はインターンシップに含まれません。
参考:文部科学省・厚生労働省・経済産業省「令和5年度から大学生等のインターンシップの取扱いが変わります」
インターンと本選考は評価基準が異なる
インターンシップと本選考は目的が違うため、選考時の評価基準は異なります。
インターンシップの目的は、企業が就活生に自社の魅力を理解してもらうことです。
採用につながるインターンシップもありますが、インターンシップの面接では質問を深く掘り下げるというよりも、自己PRやその企業に興味を持った理由を聞かれるものになります。
インターンはどのように就活に影響する?
早期内定や選考短縮のチャンスがある
インターンシップに参加すると、早期内定や選考短縮のチャンスがあります。
25卒からインターンシップの定義が変更されたことにより、企業は一定の要件を満たしたインターンシップに参加した学生の情報を採用活動に使用できるようになりました。
そのため、インターンシップで企業に有能な人材としてアピールできれば、就業選考に有利に働く可能性があります。
インターンの種類
オープンカンパニー
オープンカンパニーは、厚生労働省「学生のキャリア形成支援活動(4類型)― 特徴の比較 ―」で、「個社・業界の情報提供・PR」を目的とした説明会やイベントと定義されています。
オープンカンパニーはあくまで企業の文化や環境を体感する場のため、就業体験を伴わず、企業は採用活動に情報を活用することはできません。
採用につながることはありませんが、企業の文化やビジョンを知る良い機会です。
オープンカンパニーを体験することで、就活に対する意識も高められるでしょう。
参考:厚生労働省「学生のキャリア形成支援活動(4類型)― 特徴の比較 ―」
キャリア教育
キャリア教育は、大学や企業が実施する働くことへの理解を深めるための教育プログラムと定義されています。
キャリア教育で就業体験を加えるか否かは任意ですが、「仕事・働くこと」への理解を深めることが目的のため、企業は採用活動に情報を活用することはできません。
汎用的・専門活用型インターンシップ
汎用的・専門活用型インターンシップは、企業に行き、実務の体験をすることで、一般的なビジネススキルと専門分野の経験の両方を得るためのものと定義されています。
汎用的・専門活用型インターンシップでは就業体験が必須であり、5日以上の短期もしくは2週間以上の長期の開催です。
汎用的・専門活用型インターンシップは、社会に出てから働くイメージをつけられるほか、業務を通して自分にどのくらいの実力がついているのか、見極める機会となります。
高度専門型インターンシップ
高度専門型インターンシップは、先端技術や専門知識の獲得を目的とし、実務を経験するだけでなく、専門性を活用して向上させるものと定義されています。
高度専門型インターンシップは大学院生を対象としており、就業体験が必須であり、2ヶ月以上実施されます。
高度専門型インターンシップでは、自分の専門性を活かしながら企業で就業体験を積めます。
理系就活生がインターンに参加する7つのメリット
業界・会社・仕事への理解が深まる
理系就活生がインターンに参加するメリット1つ目は、業界・会社・仕事への理解が深まることです。
企業説明会や座談会、OB/OG訪問で企業の概要を知ることはできますが、それだけで企業の実態を理解するのは難しいものです。
インターンシップに参加することで、仕事や業界についての理解が深まり、入社後に「こんなはずではなかった」と後悔するリスクを減らすことができるでしょう。
また、自分に合う仕事がわからない人は、様々なインターンシップに参加することで、志望業界を絞りやすくなります。
実際の職場の雰囲気や仕事に触れられる
理系就活生がインターンに参加するメリット2つ目は、実際の職場の雰囲気や仕事に触れられることです。
インターンシップでは、HPや説明会からでは得られない体験が得られます。
インターンシップでは、実際の仕事を体験しながら、その企業で働く社員と直接コミュニケーションを取ることになります。
会社の雰囲気や社員同士のやり取りや実務との相性を確認し、「自分に合う企業なのか」「自分が働きたい企業なのか」を見極めましょう。
ガクチカのテーマにできる
理系就活生がインターンに参加するメリット3つ目は、ガクチカのテーマにできることです。
就職活動の準備をするにあたって、「ガクチカがない」と焦る人も少なくありません。
そんな理系就活生にとって、インターンシップの経験は有効な武器となります。
インターンシップは実際の職場体験のため、「仕事に対する姿勢」をアピールするガクチカにぴったりです。
本選考の練習ができる
理系就活生がインターンに参加するメリット4つ目は、本選考の練習ができることです。
2日以上のインターンシップや大手企業のインターンシップの場合は、参加するために選考が設けられています。
インターンシップの先行には、本選考と同様に、エントリーシートの提出やWeb テスト、面接などが含まれています。
たとえインターンシップの選考に通らなかったとしても、対策を行うことで、本選考の準備にも役立てることができます。
インターンシップで経験を積むことで、本選考では落ち着いて実力を発揮できるでしょう。
スキルアップができる
理系就活生がインターンに参加するメリット5つ目は、スキルアップができることです。
インターンシップでは、実務や社員からの教育を通して、ビジネスマナーやPCスキル、コミュニケーションなどの基本的なスキルを身につけることができます。
インターンシップでビジネスマナーや実務に関連したスキルを身につけることは、就活の際に大きな強みとなります。
早期内定がもらえる可能性がある
理系就活生がインターンに参加するメリット6つ目は、早期内定がもらえる可能性があることです。
就業体験を伴うインターンシップに参加すれば、内定獲得につながることがあります。
内定に直結しなくても、一次面接の省略など、本選考を有利に進められる案内を受けられる場合があります。
長期の場合は報酬が生じる
理系就活生がインターンに参加するメリット7つ目は、長期の場合は報酬が生じることです。
インターンシップには様々な形態があり、中には有給の場合があります。
報酬は企業にもよりますが、時給で1,000円~2,000円代、日給で10,000円~程度の報酬を得られます。
インターンシップで就業体験が得られるだけでなく、報酬をもらいながら就活対策ができるのは魅力です。
ただし、インターンシップでは相応の責任が求められることも多く、報酬を目当てに参加すると現実とのギャップを感じてしまう可能性があります。
報酬が生じるインターンシップに参加する場合は、しっかり内容を確認して検討しましょう。
おすすめのインターン参加時期
長期で実務経験を積むなら大学2年
インターンに参加するおすすめのタイミング1つ目は、長期で実務経験を積むなら大学2年です。
長期インターンは3ヶ月以上に及ぶ場合もあり、何かと忙しい理系就活生の場合は、大学3年生の夏以降は調整が難しくなりがちです。
長期インターンでは、社員と同様の業務を担当することが求められるため、頻繁に欠席することは難しく、周囲に迷惑をかけてしまいます。
厳しい研究室に所属したい方や生活のためにアルバイトをしている方は、スケジュール調整がしやすい大学2年生のうちに長期インターンに参加することをおすすめします。
就活情報解禁後の大学3年
インターンに参加するおすすめのタイミング2つ目は、就活情報解禁後の大学3年です。
就活情報解禁後の大学3年は、インターンに参加しやすいタイミングです。
研究室配属で忙しくなる理系就活生も、大学3年の夏なら参加しやすい方も多いでしょう。
この時期にインターンに参加するには、就活情報サイトなどでエントリー期限をこまめにチェックし、間に合うよう応募することが大切です。
大学3年時にインターンに参加すると、就活スタート時期に業界や企業について理解を深められるため、就活に活かせるでしょう。
内定直結の可能性がある大学4年
インターンに参加するおすすめのタイミング3つ目は、内定直結の可能性がある大学4年です。
内定に直結するインターンは、大学4年の春から増加する傾向にあります。
内定までのステップを省略できる可能性を狙いたい場合は、大学4年の時期にインターンシップに参加することをおすすめします。
内定直結の可能性があるインターンに参加すると、一次選考の免除や本選考に有利な評価を得られるメリットがあります。
インターンに参加するために必要な準備
業界・企業研究をする
インターンに参加するために必要な準備の1つ目は、業界・企業研究です。
業界・企業研究を事前に行うことは、インターンに参加する上で重要です。
志望する業界の特徴や将来性を調べて、インターンに参加したい企業のウェブサイトやIR情報を調べましょう。
事前の企業研究を通して、参加する企業への理解を深めておくことは、インターンで得られる経験値を底上げすることにつながります。
自分の関心に合った企業について、しっかりと調査を行ってください。
ES対策をする
インターンに参加するために必要な準備の2つ目は、ES対策です。
インターンのエントリーにESが必要な企業も増えており、インターンに参加する目的や自己PRが参加の鍵を握ります。
どんなに志望意欲が高くとも、採用担当者に通じなければ意味がありません。
参加意欲をアピールできるよう、自己分析を行って自分の魅力を言語化する練習をしましょう。
WEBテスト対策をする
インターンに参加するために必要な準備の3つ目は、WEBテスト対策です。
インターンの選考で、Webテストを導入している企業もあります。
Webテストに慣れていない場合、せっかくES対策をしていても合格基準に達せず、インターンに参加できない可能性もあります。
そのため、最低でも1ヶ月前からWebテスト対策を行うことをおすすめします。
Webテストの代表的な例としては、SPI、玉手箱、GAB、CABなどがあります。
志望企業が利用しているWebテストを確認するためには、インターネットの口コミなどを参考にすると良いでしょう。
面接練習をする
インターンに参加するために必要な準備の4つ目は、面接練習です。
インターン選考では、ESやWebテストだけでなく、面接が設けられている場合があります。
インターン選考で面接がある場合は、想定されるよくある質問に回答できるよう練習しておきましょう。
よくある質問で戸惑っていると、準備不足な印象を与えてしまい、インターンに参加できなくなる可能性があります。
インターンの探し方
就活情報サイトで探す
インターンの探し方の1つ目は、就活情報サイトです。
リクナビやマイナビなどのナビ型の就活サイトには多くの企業が採用情報を登録しており、その一環としてインターンの情報も公開されています。
ナビ型サイトは利用する企業も多いため、広範囲の企業のインターン情報をカバーできます。同時に、ナビ型サイトは就活生側の利用も多く、インターンに参加するには選考を突破しなくてはならないことが多いです。
インターン情報サイトで探す
インターンの探し方2つ目は、インターン情報サイトです。
就活サイトの中には、インターンに特化したサイトもあります。
インターンの情報に絞って検索できるので、自分が参加したいインターンを探しやすく、同業他社との比較検討もしやすいです。
ただし、インターン情報サイトは採用情報が書かれていなかったり、ナビ型サイトと比較して利用企業数が少ない側面もあります。
自分が参加したいインターンを見逃さないためには、複数のサイトの利用をおすすめします。
逆求人サイトからオファーをもらう
インターンの探し方の3つ目は、逆求人サイトからオファーをもらう方法です。
逆求人サイトは、就活生のプロフィールや研究実績をみた企業から直接オファーが来る仕組みの就活支援サービスです。
就活生と企業のニーズが一致しやすく、入社後のミスマッチを防ぐ意味でも利用する企業が増えています。
企業から就活生に届くオファーの中には、インターンなどの選考に参加する案内も含まれます。企業から魅力的な人材と思われれば、インターンに参加できる可能性があるのです。
逆求人サイトの中でもおすすめなのが、「TECH OFFER」です。
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まとめ
インターンへの参加は、理系就活生の就活に有利に働きます。
インターンで企業を肌で知り、実務経験を積むことで自信を持てれば、企業へのアピールポイントを増やせます。
自分の将来の選択肢を増やすためにも、ぜひインターンシップに挑戦してみてください!