こんにちは。理系就活情報局です。

理系学生の中には、ゲーム会社へ就職したいと考えている人もいるのではないでしょうか。子どものころからゲームに親しんで育ってきた世代にとって、身近であると同時に、仕事にしたいと考えるのは自然なことです。

一方で、志望動機をどう書けばいいのか悩んでいる学生も多いでしょう。

「ゲーム会社を希望する際、志望動機はどう書けばいいのか?」

「ゲーム会社の選考で、他の学生と差別化するための要素は?」

この記事ではゲーム会社を志望する理系学生に向けて、向いている学生の特徴・志望同期の書き方について解説します。

ゲーム会社を考えている学生は、ぜひ最後まで読んでください。

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ゲーム会社とは?

ゲーム会社とは?

ゲーム会社には、家庭用ゲーム機の開発やスマホアプリで動くプラットフォーム開発会社などがあり、事業内容は様々です。

一社ですべてを開発できる会社は少数派で、多くの会社が協力してゲームを創り上げ、リリースしています。

そのため、どの会社を志望するかによって選考対策・入社後のキャリアが大きく変わることに注意が必要です。

ゲーム業界における会社の種類と具体的な企業

ゲーム業界における会社の種類と具体的な企業

ゲーム会社はいくつかの種類に分類でき、複数の分野にまたがった会社もあります。ここでは、主なゲーム会社の分類について紹介します。

ハードメーカー・プラットフォーマー

ハードメーカーは、家庭用ゲーム機器やそのソフトを作っている会社が該当します。例えば、ソニーのPlayStationや任天堂のNintendo Switchなど、子どものころから触ってきたことがある学生も多いのではないでしょうか。

プラットフォーマーは、GoogleやAppleなどインターネット上でゲームができるプラットフォームを提供している会社が該当します。

・家庭用ゲーム機

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE):PlayStationシリーズを展開し、高性能なゲーム機と豊富なソフトウェアタイトルを提供しています。

任天堂株式会社:Nintendo Switchシリーズをはじめ、ゲーム業界に革新的な製品を数多く送り出してきた老舗企業です。

マイクロソフト:Xboxシリーズを展開し、クラウドゲーミングなど新しいゲーム体験を提供しています。

・PCゲーム

NVIDIA:GeForceシリーズのグラフィックボードを開発し、PCゲームの高画質化に貢献しています。

AMD:Radeonシリーズのグラフィックボードを開発し、NVIDIAと競合しています。

Valve Corporation:Steamプラットフォームを運営し、世界最大のPCゲーム配信プラットフォームとして知られています。

・モバイルゲーム

Apple:iPhoneやiPadなどのiOSデバイス向けにApp Storeを提供し、モバイルゲーム市場を牽引しています。

Google:Android端末向けにGoogle Playストアを提供し、モバイルゲーム市場で大きなシェアを占めています。

Tencent:中国の巨大IT企業で、モバイルゲームを中心に多様なゲーム事業を展開しています。

・その他

Meta Platforms(旧Facebook):OculusシリーズのVRヘッドセットを開発し、VRゲーム市場に参入しています。

Sony Group Corporation:PlayStation VRなど、VR分野にも積極的に取り組んでいます。

ゲームパブリッシャー

パブリッシャーは、ゲームの企画・開発から宣伝・販売までを担う重要な役割を担っています。有名なタイトルを世に送り出している企業が多く、ゲーム業界を語る上で欠かせない存在です。

・スクウェア・エニックス:ファイナルファンタジーシリーズやドラゴンクエストシリーズなど、日本を代表するRPGを多数手がけています。

・カプコン: ストリートファイターシリーズやバイオハザードシリーズなど、人気のアクションゲームやサバイバルホラーゲームを開発・販売しています。

・バンダイナムコエンターテインメント: ガンダムシリーズや太鼓の達人シリーズなど、幅広いジャンルのゲームを展開しています。

・セガ:ソニック・ザ・ヘッジホッグシリーズやペルソナシリーズなど、人気キャラクターやシリーズを持つゲーム会社です。

・エレクトロニック・アーツ(EA):FIFAシリーズやバトルフィールドシリーズなど、スポーツゲームやFPSゲームを中心に展開しています。

ゲームデベロッパー

デベロッパーとは、ゲームの企画、設計、プログラミング、グラフィックデザインなど、ゲーム開発の全工程または一部を担当する企業やチームを指します。

パブリッシャーと違い、デベロッパーは一般的にゲームの販売やマーケティングは行いません。

・フロム・ソフトウェア:『ダークソウル』シリーズや『エルデンリング』など、高い難易度と独特の世界観で知られるアクションRPGを得意としています。

・モノリスソフト:『ゼノブレイド』シリーズや『スプラトゥーン』シリーズなど、壮大なスケールと個性的なキャラクターが魅力の作品を開発しています。

・スパイク・チュンソフト:『ダンガンロンパ』シリーズや『ニード・フォー・スピード』シリーズなど、多様なジャンルのゲームを開発しています。

・アトラス:『ペルソナ』シリーズや『真・女神転生』シリーズなど、RPGを中心に、独特な世界観と深いストーリーが特徴の作品を開発しています。

・コナミデジタルエンタテインメント:『メタルギア』シリーズや『ウイニングイレブン』シリーズなど、長きに渡り愛されている人気シリーズを多数抱えています。

ゲームエンジン・ミドルウェア

ゲームエンジンやミドルウエアは、開発やマーケティング・販売支援などをおこなう企業のことです。

・Unity Technologies:Unityは、世界で最も広く利用されているゲームエンジンの1つです。2D/3Dゲームの開発に幅広く対応し、モバイルゲームからPCゲーム、VR/ARコンテンツまで、様々なプラットフォーム向けのゲーム制作が可能です。

・Epic Games:Unreal Engineは、高品質なグラフィック表現が可能なゲームエンジンで、大規模なオープンワールドゲームやAAAタイトルの開発に多く採用されています。

・Crytek:CryEngineは、Crytekが開発した高性能なゲームエンジンで、リアルな物理シミュレーションと美しいグラフィック表現が特徴です。

・Havok:Havok Physicsは、物理エンジンとして広く利用されています。ゲームだけでなく、映画やシミュレーションソフトウェアなど、様々な分野で採用されています。

・Autodesk:Mayaは、3Dモデリング、アニメーション、レンダリングソフトウェアとして知られていますが、ゲーム開発にも広く利用されています。

デバッグ・テスト支援会社

ゲームの品質確保には、徹底したデバッグとテストが不可欠です。自社で全てを行うのは非常に難しく、人員も時間も到底足りないため、デバッグやテストを専門に請け負う会社が支援しているのが現状です。

・IMAGICA GEEQ:MAGICAグループの一員であり、ゲームのデバッグおよび品質検証、ユーザーテストを提供しています。特にスマートフォンゲームのデバッグに強みを持ち、豊富な端末と経験豊富なエンジニアが、高品質なテストを実施します。

・ノンバグ:ゲーム業界に特化したデバッグ専門企業です。ゲーム開発の全工程において、バグの早期発見と品質向上を支援します。

・株式会社デジタルハーツプラス:デジタルハーツグループの特例子会社であり、ゲームやソフトウェアの不具合を検出するテスト・デバッグを行っています。

・PTW:グローバルに展開する品質保証サービスを提供する企業です。ゲームデバッグだけでなく、ローカライゼーションやカスタマーサポートなども行っています。

・テスティー:クラウド型のゲームテストプラットフォームを提供しています。世界中のテスターを活用し、短期間で多量のテストを実施できます。

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ゲーム会社の主な職種

ゲーム会社の主な職種

デザイナー

キャラクターをはじめ、パッケージや世界観などデザイン関連全てを担当します。デザイン系の勉強や専門学校出身者などが担当するケースが多く、理系学生が入社早々に担当することはまずないでしょう。

エンジニア(プログラマー)

仕様書を作り、プログラミングしていく仕事です。

理系学生の場合は、この職種に配属される傾向にあります。

文系理系問わず、プログラマーの適性があると判断されれば配属されやすいです。

ディレクター・プロデューサー

ディレクター・プロデューサーは、開発の現場監督やプロジェクト全体のまとめ役となります。数年経験を積んだうえで適性があると判断された場合に、キャリアアップの一環としてなるケースが多いです。

また、他社から転職してくる方もおり、経験豊かな方が務めているのが一般的です。

シナリオ・構成

ゲーム全体のシナリオ夜行性を考えます。新卒でこの仕事に就くことは難しく、ゲーム人材養成の専門学校卒の方や、経験をある程度積んだ中途採用を中心に担当することが多いです。

サウンド

ゲーム内の音楽全般を担当します。こちらも、理系学生が最初に配属されることはほぼありません。音楽系の大学を卒業している学生や、専門学校でゲームサウンド・作曲などを学んだ方が中心になります。

営業

販路の開拓や販売数の調整などをおこないます。理系学生が配属されることもあり、自社の取扱製品の良さなどを分かりやすく伝えることが求められる仕事です。

バックオフィス

専攻や文系理系問わず、配属されます。

経理や総務など、どの企業にもある部門となるため、他社や他業界へのキャリアも考えやすいです。

ゲーム会社で求められる能力

ゲーム会社で求められる能力

ゲーム会社では、求められる能力がいくつかあります。特に持っておいた方がいい能力をいくつか挙げておきます。

プログラミング言語が使える

プログラミング言語が使えることが必須ではありませんが、使えると有利です。できれば、ゲーム会社の開発で使われる言語を調べておき、資格があれば取得しておくとアピールする際に有利となります。

コミュニケーション能力

ゲーム会社では、非常に多くの方と連携して1つの作品を創り上げます。

プログラマーだけではなく、多くの職種や企業・実際のユーザーの声を聞く機会も多いです。

高いコミュニケーションがあると、仕事を進めやすくなります。

好奇心旺盛

新しいゲームだけでなく、業界のトレンドなどにも興味を持ち、新たな情報を積極的に仕入れたり、勉強したりすることが求められます。

ゲームに限らず、様々なことを知り、楽しめる能力があるとよいです。

継続力や諦めない力

ゲームを創り上げるために、プログラミングなどで行き詰まることもあります。その際、あきらめずにやり抜き、継続できる力があると仕事で成果をあげやすくなります。

発想力やひらめき

発想力やひらめきは、困難な事態を打開する局面で力を発揮します。

違う見方や考え方を取り入れ、そこから打開策を考えられる力は、プログラミングでも大いに役立ちます。

ゲーム会社の志望動機を考えるポイント

ゲーム会社の志望動機を考えるポイント

ゲーム会社の志望動機を考える際のポイントを解説します。

単なる「ゲームが好き」なだけでは厳しい

単にゲームが好きな気持ちをアピールするだけでは、選考を突破できません。

ゲーム会社を志望する学生は、みんなその企業のリリース作品が好きだったり、ゲームそのものが好きだったりする人ばかりです。

ゲームが好きな気持ちだけでは、他の学生との差別化にはなりません。

好きな気持ちを前面に出すのではなく、客観的な要素を付け加え、説得力のある志望動機を練りましょう。

具体的に自分のどんなスキルを使ってどういう風に働きたいか考える

自分のどんなスキルを使い、そのゲーム会社でどのように働きたいかを考え、具体的な言葉にしていきましょう。

自分がどのように貢献できるかを考える

具体的にどう貢献できるのか、自分の強みや特技と合わせてアピールしましょう。企業側も、具体的にあなたが入社した場合、どんなことができるのかを知りたいと考えているからです。

ゲーム会社の具体的な志望動機の例文

ゲーム会社の具体的な志望動機の例文

社風と自分のスキルを掛け合わせる

御社の経営理念である○○という点に共感し、私も御社の作品を世に広げてたくさんの方を笑顔にしたいと考えました。

具体的に私が●●で培ってきた○○のスキルを使って御社の●●の仕事に貢献し、発揮したいと思い、志望しました。

職種と自分の能力を掛け合わせる

私は御社でディレクター職を希望しています。

御社のゲームは子どものころから親しんできましたが、特に○○な点が他社にない強みであると感じています。

私の持っている●●の能力を生かして○○な風に貢献できると考え、志望しました。

ゲーム会社の志望動機を考える際の注意点

ゲーム会社の志望動機を考える際の注意点

ゲーム会社の志望動機を作る際の注意点を解説します。

どの会社でも通用する内容になっていないか気を付ける

ゲーム会社だけに限りませんが、どの会社の志望動機でも通用しそうな無難な内容になっていないか気をつけましょう。

多くの企業を受けるにあたり、企業ごとに志望動機を考えるのはとても大変な作業です。しかし、その企業だからこその内容になっていなければ、採用担当者に即座に見抜かれ、落とされます。

独りよがりな内容にならないようにする

志望動機は、採用担当者に対するプレゼンの1つです。

内容に自分の気持ちや希望を盛り込み、オリジナリティを持たせることは必要ですが、独りよがりの印象を与えてしまうと評価が下がります。

一方的な主張にならないよう、気をつけましょう。

自分の特技などを書く際は客観的なエピソード等を盛り込む

自分の特技などと絡めて書く場合は、客観的なエピソードや実績を交えて書きましょう。

「○○が得意です」「○○ができます」と主張することは誰にでもできます。

実際にどの程度の実力を持っているのかについて、客観的に資格やエピソード・経験を交えて説得力を持たせることが求められます。

まとめ

この記事では、ゲーム会社を志望する理系学生に向けて志望動機の書き方の考え方や具体例などについて解説しました。

ゲーム会社は、文系・理系に関係なく志望者が多い業界です。また、近年は海外展開を視野に入れた留学生採用も増えており、ライバルとなる学生は広がりを見せています。

ぜひ、しっかりと業界研究や企業研究を行い、オリジナルの志望動機を完成させてください。

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