製造業の企業は私たちと接点が少ないことが多く、志望動機を作るのは簡単ではありません。

志望動機を作るのが難しい中で、ものづくりが好きな気持ちやものづくりに携わりたいとの考えは立派な志望動機になります。

一方で、ものづくりに携わりたい気持ちを文章化して、志望動機にするのは難しく困っている方も多いでしょう。

今回は製造業の志望動機に、ものづくりを含める場合の構成と例文を解説します。

製造業の企業はものづくりが好きな方を求めているため、志望動機に含められれば、強いアピールになります。

ものづくりに携わりたい気持ちを志望動機に含めたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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製造業の志望動機にものづくりを含めるのは効果的

製造業の志望動機にものづくりを含めるのは効果的

ものづくりに携わりたいとの考えを、そもそも志望動機に含めてよいのか気になる方もいるでしょう。

結論からいうと製造業の志望動機に、ものづくりに携わりたい考えを含めるのは、効果的です。

本章では製造業の志望動機に、ものづくりが好きなどの考えを含めるのが、なぜ効果的なのかを確認します。

ものづくりが好きな方を求めているため

社員がものづくりの好きな方であれば、商品の改良や生産の効率化が期待できるため、企業が前に進む原動力となります。

また、常にモチベーションの高い状態を維持しやすいことを考えると、自然とものづくりが好きな方を集めた方が企業の成長につながりやすいです。

働く社員も企業側もWinWinの関係になりやすいため、企業はものづくりを好きな方を求めています。

コツコツと作業ができる方を求めているため

ものづくりが好きな方は、ものづくりの過程にある地味な作業・コツコツやる作業を苦にしない方が多いです。

企業の製造過程も地味な作業が多く、同じ作業の繰り返しになることは珍しくありません。

根気がいる作業に対応できる人材を求めているため、コツコツと作業ができるものづくりが好きな方が良い評価を受ける傾向にあります。

製造業の企業で自己PRをする際には、コツコツ作業できる点もアピールしましょう。

正確な作業ができる方を求めているため

企業の製造過程では正確さが必要な作業があり、対応できる人材を求めています。

ものづくりが好きな方は、一つひとつの作業を正確にできる技術・性格を有している方が多い傾向です。よって、企業が求める人物像と合致しているといえます。

製造業の志望動機にものづくりを含める場合の構成

製造業の志望動機にものづくりを含める場合の構成

製造業の志望動機をどのように作ればよいのか、わからない方は少なくありません。

本章では製造業の志望動機に、ものづくりを含める場合の構成を解説します。

構成①:志望理由の結論・まとめ

志望理由の結論・まとめから文章を書き始めて、大事なことを一番初めに伝えましょう。

結論から話せば、聞き手側は志望理由の説明が聞き取りやすくなります。

「私が貴社を志望する理由は、好きなものづくりに没頭できる環境が整っているからです」

ビジネス文書では結論から伝えているため、志望理由も同様に結論・まとめから伝えるようにしましょう。

構成②:ものづくりに携わたり理由や興味をもった理由

志望理由の結論を伝えた後は、ものづくりに携わりたい理由やものづくりに興味を持った理由を書きます。

理由を単に述べるだけでは説得力としては弱いため、エピソードを交えて書きましょう。

「私がものづくりに携わりたい理由は、自分の作った物で人に喜んで欲しいためです」

「私は小さい時、友人におもちゃを作ってあげたときに喜んでもらえた経験が強く印象に残っています」

理由とエピソードをセットで伝えれば、ものづくりに携わりたい熱意を伝えられます。

構成③:企業への志望理由

企業研究を繰り返して、数ある企業から企業を選んだ理由を書きましょう。

企業は、製造業を営む数多くの企業から自社を選んだ理由を評価ポイントにしているためです。

「数ある企業の中から貴社を志望したのは、独自の製造スタイルが私の考えるものづくりの姿勢に合致しているためです」

志望理由の説得力が弱いと、企業側に刺さりにくくなるため、よく企業を調べる必要があります。

構成④:入社後の展望・キャリアの希望

入社後の展望やキャリアの希望を書き、入社後の姿をイメージさせるようにしましょう。

「ものづくりの先頭に立てる人材を目指しており、入社後は基礎から丁寧に学びたいと考えております」

より具体的な展望を書くほど、入社後のイメージができるため、良い評価につながります。

また企業側からキャリアのアドバイスがもらえるなど、自身の将来像を固める良い機会にもなります。

製造業の志望動機にものづくりを含めた例文3選

製造業の志望動機にものづくりを含めた例文3選

本章では製造業の志望動機に、ものづくりを含めた場合の例文を3つ解説します。

基本的な構成は同じですが、自身に合う例文を参考にしましょう。

ものづくりが好きなことをアピールする例文

私が貴社を志望する理由は、熱力学の研究成果が生かせるからです。

私は小さいときから、ものづくりが好きで図工の授業が大好きでした。

大きくなるにつれて、将来はものづくりに携わる仕事がしたいと考えるようになり、製造業を志望しております。

製造業の中から貴社を選んだ理由は、大学での研究成果を生かしたものづくりができると考えたからです。

私のものづくりへの興味は車やバイクに傾き、大学ではエンジンの改良に向けた熱力学の研究をしております。

数ある企業の中でも、貴社はエンジン作りに一番力を入れている企業と伺っているため、貴社を志望しました。

貴社に入社後は研究成果を生かした開発をおこない、数年後は貴社で新たなエンジン開発に取り組みたいと考えております。

ものづくりが得意なことをアピールする例文

私が貴社を志望する理由は、自身の器用さを生かしたものづくりができると考えたためです。

私は手芸部での活動や経験を通じて、手先の器用さを生かしたものづくりが得意と自負しています。

将来は、自身の強みである手先の器用さを生かした仕事をしたいと考えており、製造業を志望しております。

数ある製造業の企業から貴社を選んだのは、繊細さが求められる業務をおこなっているためです。

インターンシップでの見学を通して、同じ業界の会社より扱う技術が難しく、繊細な仕事をしていると伺いました。

繊細で難しいものづくりをするからこそ、私の強みが一番生かせる企業と考え、志望しました。

貴社に入社後は一日でも早く仕事を覚え、ゆくゆくは最も難しい仕事にチャレンジしたいと考えております。

ものづくりにやりがいを感じることをアピールする例文

私が貴社を志望する理由は、ものづくりのやりがいを最も感じられると考えたためです。

学生時代に製作した茶碗を両親にプレゼントしたところ、大変喜んでくれました。

この出来事が強く印象に残り、やりがいを感じるようになった結果、ものづくりに携わる仕事として製造業を志望するようになりました。

製造業の中で貴社を志望した理由は顧客との距離が近く、やりがいを最も感じられる会社と考えたためです。

私は貴社の製品を小さいときから使用しており、頻繁にイベントを開き、ユーザーの声を拾い上げていることを知っています。

ユーザーとの距離が一番近くに感じられる会社こそ、ものづくりのやりがいを最も感じられると考えたため、貴社を志望しております。

貴社に入社後は一日でも早く戦力となり、貴社の製造に貢献いたします。

製造業の志望動機にものづくりを含めた例文のNG例

製造業の志望動機にものづくりを含めた例文のNG例

製造業の中には一般消費者との接点がある企業もあるため、製品が好きで志望する方も多くいます。

製品が好きなことを、志望のきっかけにすることは問題ありません。

ですが、以下のように製品が好きなことを前面に出してしまうのは避けましょう。

私が貴社を志望する理由は、貴社のバイクが好きなためです。

私は学生時代から貴社のバイクに乗っており、乗り心地は一番と考えています。

貴社のバイクに魅力を感じているため、バイク作りに携わりたいと思い、志望しました。

貴社に入社後は一日でも早く戦力となり、貴社の製造に貢献いたします。

働く側になる意識が欠けていると捉えられ、不採用の可能性が高くなります。

製造業の志望動機にものづくりを含める際の注意点

製造業の志望動機にものづくりを含める際の注意点

ものづくりに携わりたいとの考えは、製造業の志望動機にしやすいため、志望動機が組み立てやすくなります。

一方で志望動機にものづくりを含める際には、組み立てやすさ故に注意すべきポイントがあります。

本章では製造業の志望動機に、ものづくりを含める際の注意点を2つ解説しますので、ぜひ参考にしてください。

どこの企業にでも当てはまる内容にはしない

企業側は志望動機に、なぜ自社を選んだのかを重要視しています。

ものづくりがしたいことを前面に押し出した志望動機にすると、どこの企業でも当てはまる志望動機になるため、注意が必要です。

企業側が、ものづくりがしたいだけで自社に対する入社意欲が高くないと感じるリスクが増えます。

志望動機には必ず選考を受ける会社で、ものづくりがしたい理由を含めるようにしましょう。

具体性に欠ける内容にはしない

ものづくりに携わりたいとの気持ちは立派な志望動機になりますが、もう少し解像度を上げるとより良い志望動機になります。

たとえば、以下のように具体的なイメージを持った志望動機にすると、企業側はよく調べている学生と高い評価をします。

「貴社に入社してバイクのエンジン作りから携わり、トータルで製造ができるようになりたい」

反対に志望動機の抽象度が高いと、「本当にものづくりがしたいのか」「自社に入りたいのか」などマイナスの評価を受けやすくなります。

志望動機はできるだけ、具体性を持った内容にしましょう。

製造業やものづくりに携わりたいならスカウトサービスを

製造業やものづくりに携わりたいならスカウトサービスを

製造業の企業を応募する場合、企業へ応募する方がほとんどでしょう。

もちろん一般的な形で応募するのもよいですが、スカウトサービスの併用がおすすめです。

スカウトサービスとは、学生の登録したプロフィールを基に企業が学生へスカウトを送るサービスです。

スカウトの内容は、説明会の案内や面談・面接の案内などさまざまになります。

スカウトサービスの良いところは、過去のデータを参考に学生と企業をマッチするため、相性の良さが期待できる点です。

スカウトサービスはさまざまありますが、理系学生におすすめなのが『TECH OFFER』です。

『TECH OFFER』は理系学生に特化したサービスであり、理系学生を採用したい製造業の企業も活用しています。

『TECH OFFER』に登録した学生は平均20社からのスカウトを受け取っています。

ぜひこの機会に『TECH OFFER』の会員登録をしてみてはいかがでしょうか。

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まとめ

今回は製造業の志望動機に、ものづくりを含める場合の構成と例文を解説しました。

今回解説した内容をまとめると以下のとおりです。

  • ・製造業の志望動機に、ものづくりをしたい気持ちを含めるのは効果的
  • ・製造業の志望動機はどこの企業に当てはまる内容にしない
  • ・より解像度の高い志望動機にした方が企業側の評価は高くなりやすい

ものづくりに携わりたい気持ちから、製造業を志望する方は多くいます。

ぜひ本記事を参考に、ものづくりに携わりたい気持ちをのせた志望動機を作成しましょう。