新卒面接の自己紹介は、氏名や大学名の他に学生時代に打ち込んだことを紹介します。
研究・部活動・アルバイトに打ち込んだ方もいれば、趣味に打ち込んだ方もいるでしょう。
学生時代を趣味に費やした方の場合、新卒面接の自己紹介に趣味を取り上げてよいのか疑問に思う方もいるでしょう。
研究や部活動と比較して、趣味は新卒面接に相応しくないと考えているためです。
今回は新卒面接の自己紹介に趣味を取り上げる際のポイントと自己紹介の例文を解説します。
学生時代に打ち込んだ趣味を自己紹介に取り入れれば、自身の人柄を上手に伝えられます。
新卒面接の自己紹介に趣味を取り上げてよいのか不安に感じている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
新卒面接の自己紹介で趣味を紹介するのは問題なし
新卒面接の自己紹介に趣味を取り入れるポイントを解説する前に、そもそも趣味を取り上げるのはどうなのかを解説します。
結論として、新卒面接の自己紹介に趣味を取り上げるのは問題ありません。
本章では、新卒面接の自己紹介に趣味を取り入れることに問題がない理由を解説します。
アイスブレイクの話題として趣味は適している
面接の自己紹介は基本的な情報紹介の他に、緊張をほぐすためのアイスブレイクも兼ねています。
面接では自分をよく見せたい気持ちから、緊張が解けない方も珍しくありません。
趣味の話であれば落ち着いて話せるケースも多いです。緊張をほぐしやすいと感じる方は、趣味の話を自己紹介に取り入れるのも1つの面接での作戦になります。
趣味の内容から企業側は学生の人となりが判断できる
基本的な情報の紹介やアイスブレイクの他にも、自己紹介から学生の人柄をチェックしたいと企業側は考えています。
趣味の話からも学生がどのような性格をしているかがわかるため、自己紹介に趣味を取り入れるのも1つのアプローチです。
たとえば「趣味は毎週のアウトドアとキャンプです」と紹介した場合には、活発で能動的な性格をしていると多くの企業は判断します。
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趣味の話なら話題を弾ませやすい方におすすめ
面接ではコミュニケーション力がチェックされますが、会話のキャッチボールが得意ではない方もいるでしょう。
会話のキャッチボールが苦手な方におすすめなのが、自身の詳しい話題や得意分野の話に引き込むことです。
自身の詳しい分野・得意分野であれば、上手に話せる方は少なくありません。
自己紹介に趣味の話題を取り入れれば、自身の詳しい分野・得意分野で話せる機会を増やせるため、会話のキャッチボールが上手くできる可能性を上げられます。
もちろん趣味の話だけでは面接を通過できないため、ガクチカや志望動機の受け答えができるように訓練は積んでおく必要がある点も忘れてはいけません。
新卒面接の自己紹介で趣味を紹介している例文
大学時代は時間にゆとりがあることから、趣味に没頭する方も珍しくありません。大学時代に最も打ち込んだことは、趣味と答える方は多くいるでしょう。本章では新卒面接の自己紹介で趣味を紹介している例文を解説します。
旅行を趣味している学生の自己紹介 例文
ABC大学理工学部応用化学科から参りました、田中達也です。
私は北海道旅行がきっかけとなり、旅行を趣味としています。
ふらっと行く旅行も好きなのですが、私は計画的な旅行に楽しみを感じております。
優先順位を設定して計画を立てながらも、現地で思い通りにいかない場合には柔軟に対応しています。
御社に入社した際には旅行で培った計画性と咄嗟の対応力を生かして、御社に貢献したいと考えております。
本日はよろしくお願いいたします。
読書を趣味している学生の自己紹介 例文
ABC大学理工学部応用化学科から参りました、田中達也です。
私は高校の読書時間をきっかけに読書が趣味となり、現在は毎週1冊のペースで読書をしています。
私が趣味の読書を通じて、身につけたことは想像力です。
日常の場面でも咄嗟に対応するのではなく、一歩先を想像して行動ができるように心掛けています。
御社の業務は顧客のニーズを把握することが、最も重要な仕事と伺っております。
趣味で培った想像力を生かして顧客のニーズを把握し、御社に貢献したいと考えております。
本日はよろしくお願いいたします。
映画鑑賞を趣味している学生の自己紹介 例文
ABC大学理工学部応用化学科から参りました、田中達也です。
私は名作映画を鑑賞したのをきっかけに映画鑑賞が趣味となり、毎週3本のペースで視聴、累計で400本以上の映画を鑑賞しました。
ただ映画を鑑賞するのも楽しいのですが、私は鑑賞した映画の言語化も並行しておこなっています。
鑑賞した映画のあらすじや良かった点、改善要望などを自身の言葉に表すようにしました。
顧客と顧客をつなぐ御社の業務では、顧客が抱える悩みや改善点を言語化する必要があると考えております。
私が御社に入社した際には、言語化の能力を生かして御社に貢献いたします。
本日はよろしくお願いいたします。
カフェ巡り・食べ歩きなど女子らしい趣味の自己紹介 例文
ABC大学理工学部応用化学科から参りました、鈴木園子です。
私は食べることが好きなため、カフェ巡りや食べ歩きを趣味としており、雑誌やネットで取り上げられた場所を多く巡っています。
カフェ巡りや食べ歩きを通じて、私は人の心を掴む要素は何かを考える習慣がつきました。
ただ料理が美味しいだけでは人を集めるのが難しく、差別化できる要素があるからこそ、多くの人を集めることに気がつきました。
御社に入社した際には趣味で培った洞察力と深い分析を活かして、御社に貢献したいと考えております。
本日はよろしくお願いいたします。
ゲーム・アニメなどオタク系趣味の自己紹介 例文
ABC大学理工学部応用化学科から参りました、田中達也です。
私はマンガがきっかけとなり、トレーディングカードの収集とカードゲームの大会に出ることを趣味としております。
トレーディングカードはただ集めるだけでも面白いですが、カードを使った対戦の奥深さに楽しみを見出しています。
対戦では相手の持つカードや自身の持ちカード、場の状況などさまざまな要素を分析して、ベストな手を切らなければ勝てません。
御社の業務は分析に基づいてどのような戦略を打ち出せるかが、差別化に欠かせないと伺っております。
趣味で培った分析力と判断力を生かして、御社の事業に貢献したいと考えております。
本日はよろしくお願いいたします。
新卒面接の自己紹介で紹介しやすい趣味一覧
新卒面接の自己紹介で紹介しても問題のない趣味は以下のとおりです。
自身の趣味が問題ないかをチェックしておきましょう。
読書 | 音楽鑑賞 | スポーツ観戦 | カフェ巡り |
食べ歩き | 料理 | 映画鑑賞 | マンガ |
アニメ | ゲーム | 筋トレ | ランニング |
自動車 | バイク | 車 | バンド活動 |
ダンス | カメラ | 写真 | 資格勉強 |
新卒面接の自己紹介で趣味を入れる場合の構成
新卒面接の自己紹介に趣味を取り入れると、自身の人柄を伝えやすくなるため、趣味の話をしたい方もいるでしょう。
一方で自己紹介に趣味を取り入れる場合、どのような構成にすればよいのか迷う方も多くいます。
本章では新卒面接の自己紹介に趣味を取り入れる場合の構成を解説します。
STEP1:名前・所属大学を伝える
いきなり趣味について話す前に、まずは挨拶と名前、所属大学を伝えます。
自己紹介は自身の基本情報を伝えることが目的のため、名前と所属大学の情報は先に伝えます。
「ABC大学理工学部応用化学科から参りました、田中達也です。本日はよろしくお願いします。」
STEP2:趣味と趣味になったきっかけを紹介
氏名と所属大学を伝えた後は、自身の趣味と趣味になったきっかけを紹介します。
趣味の内容はもちろんですが、なぜ趣味となったかも伝えると人柄を伝えやすくなります。
「私は食べることが好きなため、カフェ巡りや食べ歩きを趣味としており、雑誌やネットで取り上げられた場所を多く巡っています。」
STEP3:趣味に関するエピソードを紹介
単に趣味を紹介するだけでは、良い印象を与えるまでにはいきません。
趣味に関するエピソードもあわせて紹介すれば、趣味を介して身につけたスキルや考え方のアピールができます。
「ただ料理が美味しいだけでは人を集めるのが難しく、差別化できる要素があるからこそ、多くの人を集まられることに気がつきました。」
STEP4:面接への意気込みを伝える
最後は面接への意気込みや入社後の展望を話して自己紹介を終えます。
「御社に入社した際には趣味で培った洞察力と深い分析を活かして、御社に貢献したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。」
最後に意気込みや展望を伝えることで、良い印象を与えたまま、自己紹介が終えられます。
新卒面接の自己紹介で趣味を紹介する際の注意点
新卒面接の自己紹介で趣味を紹介することはメリットがある一方で、いくつか注意点が存在します。
本章では新卒面接の自己紹介で趣味を取り上げる際の注意点を解説します。
趣味を必ず取り上げる必要はない
自己紹介に趣味の内容を取り入れると、会話が弾むなどのメリットがあります。
面接官によっては共通の話題となり、想像以上に話が弾む可能性があります。
新卒面接の自己紹介に趣味を取り入れるメリットはある一方で、必ずしも取り上げる必要はありません。
部活動や研究、アルバイトなどの方が話しやすければ、自己紹介では部活動や研究のことを話しましょう。
自己紹介は自身の特徴を表す内容の方が、自己PRや志望動機にもつなげやすくなります。
新卒面接に相応しくない趣味は伝えない方がよい
趣味の内容は個々人の自由となるため、ギャンブルや宗教活動を趣味にしている方もいます。
個人で楽しむ分には問題ありませんが、新卒面接には相応しくないため、伝えない方がよいでしょう。
金銭トラブルや人間関係のトラブルにつながりやすい趣味はリスクがあるとされ、敬遠される可能性が高いためです。
仮にギャンブルや宗教活動などを趣味にしている場合には、別の趣味やガクチカを自己紹介で取り上げることをおすすめします。
本当に趣味となっている場合のみ面接で紹介する
自己紹介に趣味の話を取り入れると、ポジティブな印象が与えられます。
たとえば趣味が登山やアウトドアを紹介すれば、能動的やアクティブな人柄などのイメージが与えられるメリットがあります。
一方でポジティブな印象を与えたいために、趣味でもないことを自己紹介で取り入れるのはおすすめできません。
紹介した内容を面接官が趣味としている場合に、話が広がるリスクがあるためです。
面接官の質問に上手く答えられない場合には、嘘をついている・コミュニケーション力が低いと判断され、マイナス評価となる可能性があります。
本当に自身の趣味としている場合のみ、新卒面接の自己紹介で取り上げるようにしましょう。
まとめ
今回は新卒面接の自己紹介で趣味を取り入れるポイントや自己紹介の例文を解説しました。
今回解説した内容をまとめると以下のとおりです。
・新卒面接の自己紹介で趣味を取り上げるのは問題ない
・新卒面接の自己紹介に趣味を取り入れる場合には、きっかけもつけ加える
・紹介する趣味には避けた方がよい趣味がある
自己紹介の出来次第で、面接が良い流れに乗れるかが決まります。
ぜひ本記事を参考にしていただき、趣味を上手に取り入れた自己紹介を作りましょう