GoogleやAmazon、楽天、メルカリなど、今日では数多くのベンチャー企業の名前を毎日のように耳にしています。身近になったベンチャー企業で「働きたい」と考える就活生も増えています。
これまでベンチャー企業といえば、職務経験を積んだ即戦力や優秀な人材を求めるという印象がありました。しかし、今日では新卒、特に専門知識を持つ理系学生を求めるベンチャー企業も増えています。
本記事ではベンチャー企業に関心がある就活生に向けて、ベンチャーに就職するメリットや、どんな人が向いているのかを説明します。
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ベンチャー企業とは?
ベンチャー企業とは、革新的なアイデアやテクノロジーを活かして市場に参入し、成長を目指す企業を指します。大企業が取りたがらないようなリスクを進んで取り、挑戦を続けることで、多くの人を惹きつける魅力的な環境を備えていることが特徴です。
ベンチャー企業は企業規模が比較的小さい企業が多いですが、成長して規模を拡大したメガベンチャーと呼ばれる大企業もあります。
ベンチャー企業の種類と代表的な企業
ベンチャー企業には、さまざまな業界や分野における企業が存在します。主な業界と代表的な企業を紹介します。
- ・IT
情報通信技術を活かした製品やサービスを提供し、成長を目指す企業です。
代表的な企業:サイバーエージェント、Yahoo! Japan、LINE、DeNAなど
- ・バイオテクノロジー
医薬品開発や再生医療、ヘルスケア、農業、食品、環境など、多岐にわたる分野でバイオ技術を活用する企業です。
代表的な企業:サンバイオ、クオリプス、タカラバイオ、ツーセルなど
- ・クリーンエネルギー
脱炭素社会に向けた再生可能エネルギーの開発・展開に向けて、多くのベンチャー企業が取り組んでいます。
代表的な企業:ENECHANGE、レノバ、エクセルギー・パワー・システムズなど
- ・フィンテック
フィンテックは金融テクノロジーとも呼ばれ、個人や企業の資産管理を行うサービス提供を通じて多くの人のライフスタイルを大きく変えつつあります。
代表的な企業:PayPay、メルペイ、LINE Payなど
ベンチャー企業は新卒でも就職できる?
ベンチャー企業の採用戦略は企業ごとに異なるため、一概には言えませんが、一般的にベンチャー企業は転職者や経験者を優先し、専門知識や経験を持つ人材を求める傾向が高いのも事実です。しかし、ベンチャー企業によっては新卒学生の採用を行うケースもありますので、適切な企業を見極めることが重要です。
企業によっては新卒採用に力を入れて若手の新鮮なアイデアやエネルギーを組織に取り入れることを重視する場合もあります。新卒学生がベンチャー企業を志望する際には、自らのスキルや熱意を強くアピールし、企業の価値観や事業に共感を示すことが大切です。
また、ベンチャー企業にインターンシップに参加し、そこから正社員になるというルートもあります。ベンチャー企業の中には長期インターンを募集しているところもあり、数か月間から数年に渡って給料をもらいながら仕事をし、卒業後はそのまま正社員というルートもたどれます。
ベンチャー企業に就職を希望する人は、まずはインターンシップから参加を考えるのが近道です。
ベンチャーを含むインターンシップについて詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。
理系学生が就職するベンチャー企業とは?
理系学生にとって、ベンチャー企業は魅力的な就職先のひとつです。
大学で学んできた知識やスキルを、ベンチャー企業で活かせるからです。
特に、ITやバイオテクノロジー、クリーンテクノロジーなどの分野で革新的な技術を持つベンチャー企業では、専門知識や技術の理解を持つ学生が求められるでしょう。
ベンチャー企業に就職するメリット
ベンチャー企業に就職するメリットとして、次の3点があります。
学ぶ機会が豊富に得られる
成長段階にあるベンチャー企業では、組織の規模も小さく、個々のメンバーが担う役割は、どうしても幅広く、また重くなります。新入社員であっても、早い段階から重要なプロジェクトに参加し、成果も求められます。主体的に学ぶ機会が豊富にあり、また、挑戦できる環境です。
やりがいのある仕事ができる
ベンチャー企業は明確なビジョンと成長目標を持ち、事業や製品開発に取り組んでいます。企業のビジョンに共感し、成長に貢献することを、自己成長や、自分のやりがいと感じられる社員にとっては、大きな意義の感じられる仕事です。また、自分のアイデアや企画が採用されれば、直接成果が形になって返ってきます。自分の貢献がはっきりと形で表れるため、大きなやりがいを感じられるでしょう。
スピード感を持った仕事ができる
ベンチャー企業は市場の変化に対し迅速な対応が必要です。そのため、意思決定や承認作業、プロジェクトの進行が大手企業よりもスピーディーに行われる傾向があります。新規プロジェクトがどんどん生まれ、新入社員であっても経験を積む機会が数多く与えられます。その結果、短時間で多くのスキルや知識を身につけられます。
ベンチャー企業に就職するデメリット
ベンチャー企業に就職するデメリットも押さえておきましょう。デメリットとしては次の3点があります。
経営上のリスクがある
ベンチャー企業は常に市場の先を読み、新しい製品やサービスを開発・展開しています。
そのため、市場の急激な変化や競合他社の動向に大きく影響を受けることもあるでしょう。急速に拡大することは同時に、経営上のリスクでもあります。業績が悪化すれば、組織再編や倒産も起こり得ます。新卒でベンチャー企業に入る場合は、そのリスクを理解し、自らのキャリアに影響を与える可能性を考慮する必要があります。
企業文化が合わない場合がある
ベンチャー企業の多くは創業年数も浅く、そこで働くのも若い社員が中心です。そのため、フラットな人間関係や、アットホームで柔軟性のある環境が多くなっています。しかし、一般的な企業とは異なる価値観やルールが存在する企業もあり、その場合、誰もが順応できるとは限りません。入社後に、企業文化が自分に合わないと感じられる可能性もあります。
主体的に動かないと放置される
ベンチャー企業は成長段階にあるため、組織が拡大し変化するスピードが速いところがほとんどです。新入社員といえども自分から意欲的に取り組み、アイデアを出し、行動することが求められます。そのため、主体的に動かなければ、わからないことがあっても放置される可能性もあります。
ベンチャー企業に向いている人は?
ベンチャー企業には向き不向きがあります。ベンチャー企業を志望する就活生は、求められる人材と自分が一致するかどうかを見ておきましょう。
主体性のある学生
ベンチャー企業では、主体性のある学生が求められます。新たなアイデアを提案し、仮に採用されなくても、フィードバックを受けてアイデアを練り直し、再提案するような、積極性と粘り強さの両方を持つような人材です。
成長意欲の高い学生
成長段階にあるベンチャー企業は、組織とともに成長できる人材を求めています。成長意欲が高く、自らの能力を向上させるために努力を惜しまない学生は、ベンチャー企業の成長に貢献する一員として適しています。
給与や福利厚生よりもやりがいを重視する学生
大手企業と比較すると、ベンチャー企業は給与や福利厚生の面では見劣りするかもしれません。その代わり、やりがいや成長の機会が豊富です。給与よりも自分の仕事に対する情熱とやりがいを重視し、自分自身で納得できるキャリア形成を志向する学生にとって、ベンチャー企業は魅力的な選択肢です。
ベンチャー企業は、人によって向き・不向きがあります。自己分析を通じて自分がベンチャー企業に向いているかどうかを理解してください。
ベンチャー企業への就活の注意点
ベンチャー企業に就活を行う場合は、次の3点に留意してください。
業務内容や企業文化にフィットできるか確認する
ベンチャー企業には独自の企業文化や働き方があります。可能であればインターンシップに参加したり、OB・OGに話を聞いてみましょう。それが無理でも、企業説明会に参加したり企業のWebサイトや採用情報、社員の声などをチェックして、その企業の特徴や価値観を調査・分析しましょう。また、業務内容についても具体的に把握し、自分のスキルや興味にマッチしているかを検討しましょう。
企業の成長性をリサーチする
ベンチャー企業は成長段階にある場合が多く、その成長性は就活生にとっても重要なポイントです。就業経験のない学生では、業績や経営戦略、市場動向などを十分に理解できないかもしれません。しかし、大学のキャリアセンターや、同じ分野の教授に相談するなどして、少しでも多くの情報を入手し、検討しましょう。
新入社員に求めるものを把握する
新卒の学生を求めるベンチャー企業は、独自の採用戦略を持っているはずです。採用情報は企業から就活生に宛てたメッセージでもあります。しっかり読み込み、新入社員にどのようなスキルや能力を求めているのか、徹底して企業分析を行いましょう。企業が求める人材と、自己PRや志望動機がフィットすれば、良い結果につながります。
企業分析はベンチャー企業に限らず、志望先を検討する際に、かならず行わなければならないことのひとつです。企業分析のやり方については、次の記事を参考にしてください。
圧倒的な成長が期待できるベンチャーに挑戦しよう
ITや専門知識を活かし、イノベーションによって成長を続けるベンチャー企業に魅力を感じる理系学生は多いでしょう。
ベンチャー企業は学ぶ機会の豊富さや、やりがい、スピード感など、大手企業にはないメリットがあります。
今日ではベンチャー企業の数も増え、一口にベンチャーといっても規模も業種もさまざまです。ベンチャー企業を志望すると決めたら、じっくり企業研究をしながら、自分に合ったところを見つけてください。
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