こんにちは。理系就活情報局です。

「就職四季報ってよく聞くけど、本当に必要?」

「具体的には何がわかるの?」

「就活生のバイブル」と言われることもある就職四季報ですが、就職活動を始めたばかりだと、名前を聞いたことはあっても、実際にどんなものか知らない理系就活生もいると思います。

そこで、この記事では、「就職四季報って何?」から「就職四季報に関するよくある疑問」まで、就職四季報と就活の関係について掘り下げて解説していきます!

就職四季報について疑問を持っている理系就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください!

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就職四季報って何?

就職四季報って何?

東洋経済新聞社発行の就活データ集

就職四季報とは、東洋経済新聞社から発行されている、就活生がおさえておきたい企業の基本情報が網羅されている就活データ集です。

就職四季報には、5,000社にも及ぶ数の企業の最新情報が掲載されています。

この一冊があれば、企業の業績や採用プロセスなど、細かいところまで把握することができます。

就職四季報は、公式HPで謳っている通り、「人事部に直接聞きたくても聞けない」最新情報が集約されている、理系就活生にとって頼れるパートナーと言えるでしょう。

参考:東洋経済新聞社「就職四季報

載っている会社は上場企業が中心

就職四季報には、最もスタンダードな「総合版」をはじめ、複数の種類があります。

就活生が一番最初に手に取る「総合版」には、編集部が厳選した各業界の有力企業約1,300社について、独自調査で収集されたデータが掲載されています。

「総合版」は大手や上場企業が中心のため、気になる企業が載っていない時は、「優良・中堅企業版」や「働きやすさ・女性活躍版」を見ると良いでしょう。

就職四季報を買うタイミング

就職四季報は、毎年11月末に販売されます。

最新版が出た時に買う以外におすすめのタイミングとしては、大学3年生の4月が良いでしょう。

大学3年生の4月は、サマーインターンシップのエントリーが始まる直前にあたります。

エントリーする前に就職四季報を利用して、入念に企業研究をしておけば、インターンシップの面接にも通過する可能性が高くなります。

どれがいい?就職四季報2025の種類と違い

どれがいい?就職四季報2025の種類と違い

就職四季報は1種類だけではありません。

購入しようと思った時に「結局、どれを購入すればいいの?」と混乱しないために、以下ではそれぞれの就活四季報について解説します。

就職四季報2025の特徴一覧

掲載企業数発行時期こんな人にオススメ
就職四季報総合版約5,000社11月下旬・就活をスタートしはじめたばかりの人
・大手や有名企業に就職したい人
就職四季報働きやすさ・女子版約1300社11月下旬・ホワイト企業を探している人
・女性管理職の割合や産休育休について知りたい人
就職四季報優良・中堅企業版約4,000社11月下旬・中小企業に就職したい人
・自分の知らない優良企業を探したい人
就職四季報企業研究・インターンシップ版約1,000社5月頃・インターン情報を収集したい人
・インターンの詳しい内容を知りたい人
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就職四季報総合版

「総合版」は、四季報の中でもっともポピュラーでオーソドックスな種類です。

掲載されている企業からは掲載費用をとっていないため、中立的な立場から約5,000社分のデータが詳しく記載されています。

これから企業研究を始める理系就活生や、どれを買えばいいのか迷ってしまう理系就活生には、総合版がおすすめです。

就職四季報働きやすさ・女子版

働きやすさ・女子版は、働きやすい会社を探す女子就活生のための就活情報に特化していることが特徴です。

男女別の新卒3年後離職率や、女性の役職者の数、産休や育休の期間などが掲載されているため、ライフイベントに変化があっても働き続けられるホワイト企業なのかを見極められます。

ダイバーシティ化が進む現代社会においても、依然として日本のジェンダーギャップ指数は低いのが現状です。「本当に女性を採用する会社」「女性が活躍する会社がわかる」女子版を活用して、自分に合う企業を探しましょう。

就職四季報優良・中堅企業版

総合版で取り上げられているのは国内の上場企業のみであるのに対し、優良・中堅企業版には、中堅やベンチャー企業4,000社の情報が掲載されています。

大手だけでなく、中堅・ベンチャー企業への就職を視野に入れている理系就活生は、総合版と併せて購入することをおすすめします。

地方の有力企業や、注目を集めているメガベンチャーなどが多数取り上げられている上、エリア別検索が可能で、地方就活にも役立ちます。

大手企業にこだわらず、中堅やベンチャー企業の情報も知りたい方には、こちらがおすすめです。

就職四季報企業研究・インターンシップ版

企業研究・インターンシップ版は、初めての就職四季報におすすめです。

本格的に就活が始まる前段階にいる大学3年生を対象に作られており、就活スタートに向けて企業研究・業界研究を行うのに役立ちます。

インターン参加のための選考の有無や、本選考との関係などについて取材されており、インターンだけでなく企業研究をしたい方にもおすすめです。

また、大手企業1,000社の会社情報とインターン内容も掲載されています。

まずは気軽に始めたい・インターンシップ情報を見たい理系就活生には企業研究・インターンシップ版が、総合的に情報を得たい理系就活生は、総合版を購入すると良いでしょう。

シキホー!Mine

シキホー!Mine」は、就職四季報編集部が“失敗しない”就活をサポートするために運営している公式ブログです。

就職四季報の掲載情報をもとに、自分に合う企業が見つかるきっかけとなる記事や、就活をサポートする記事が掲載されています。

【都道府県・エリア別】年収ランキング-東日本編-

【都道府県・エリア別】年収ランキング-西日本編-

就活生が一度は気になる情報が掲載されていますので、就職四季報を買う前に雰囲気を知りたい方は、覗いてみてください。

就職四季報で分かること

就職四季報で分かること

給与や待遇に関する内容

就職四季報で分かること1つ目は、給与や待遇に関する内容です。

就職四季報では、理系就活生が「働きやすい会社」「自分に合う会社」を見極めるために必要な、給与や待遇について知ることができます。

・平均年収

・有休消化年平均

・配属勤務地

・初任給

・賞与・休暇

・平均勤続年数

・月平均残業時間

・3年後離職率

などが記載されています。

見るポイントとして、ここでは有給日数を取り上げます。

通常、企業が募集要項や採用サイトで公開している有休日数は、あくまで付与日数と考えましょう。つまり、付与されても実際に何日休めたのかがわかるわけではありません。

その点、就職四季報では、有休取得日数や付与日数に対する割合も掲載されているため、実際にその企業で働いた時の有給の取得しやすさがイメージしやすくなります。

気になる定着率や離職率など福利厚生についても記載があるので参考になるでしょう。

会社の基本情報・求める人材

就職四季報で分かること2つ目は、会社の基本情報・求める人材についてです。

・組合の有無

・今後力を入れる事業

・求める人材

・企業理念

・会社データ(本社、社長、資本金、業績など)

・上場市場

・企業の特色

などの項目があり、会社の基本情報・求める人材も把握できます。

見るポイントとして、ここでは業績を取り上げます。

「安定した会社に勤めたい」理系就活生は、業績をチェックしてみましょう。

売上高と利益の両方が増えていれば、順調に成長していることになります。また、本業の稼ぎである「営業利益」が赤字だと、採用の減少や見送りが想定されることが予想されます。

採用に関する情報

就職四季報で分かること3つ目は、採用に関する情報です。

・採用数

・エントリー受付開始

・終了時期

・採用プロセス

・筆記試験内容

・選考ポイント

・重視科目

・エントリーシート通過率

・応募倍率

・男女

・文理別採用実績

・採用実績校

などの項目が掲載されています。

採用実績や選考ポイントなど、気になる情報をまとめてチェックできます。

見るポイントとして、ここでは採用数を取り上げます。

就職四季報では、文理別・男女別・院卒・大卒別など、採用傾向を細かく見られます。

従業員数に比べて採用が多すぎる企業や、男女の採用人数に極端な偏りがある企業は、自分に合う企業なのか、よく検討してみてください。

就職四季報の見方

就職四季報の見方

有休の取得

就職四季報には、付与される総有給数・実際に取得した有給休暇の日数と付与日数に対する割合が掲載されています。

付与される日数は一般的には20日程度ですが、実際に取得できる日数は業種・企業の風土によって異なります。

年次年次有給休暇の付与日数は法律で決まっており、年10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対しては最低年に5日取得させることが義務づけられています。

10日取得できれば、平均的な水準です。

参考:厚生労働省「年次年次有給休暇の付与日数は法律で決まっています

残業時間

就職四季報では、企業選びの際に気になる残業時間も確認できます

労働者と会社が合意して残業時間の上限を定める「36協定」という法律で、残業時間の上限は月45時間、年間360時間と定められています。

残業は、月平均で20時間程度をベースとして考えましょう。

月に30~40時間を超える場合は、残業時間・業務量が非常に多いことがわかります。

開示度とNA

就職四季報には、独自に調査した企業情報が掲載されています。

企業情報の中には、時折「NA」という回答が見られます。

「NA」とは「No Answer」の略で、企業が情報を開示していない状態です。

一般的に、有給取得率が優れている場合は就活生へアピールするためにも開示される傾向にあります。NAと書いてある場合は、該当項目の数値が低い可能性があり注意が必要です。

就職四季報では、開示度という相対評価によって、各企業の情報開示の積極性を評価しています。

採用数

就職四季報には、文理別・男女別・院卒や大卒別などの採用数が掲載されています。

採用の内訳を見て採用傾向を推測できるほか、「従業員数に比べて採用が多すぎる場合は、大量離職の可能性がある」など、注意すべき企業を判断する基準になります。

採用実績校

就職四季報には、企業ごとに採用実績校がわかります。

全ての採用実績校が掲載されているわけではありませんが、大学のランク・偏差値を参照して自分が入社できそうかの指標にできます。

業績

就職四季報は、企業の業績・売上高・営業利益・経常利益・純利益を一覧で確認できます。

売上高・利益の両方が増加していれば、着実に成長を遂げていることがわかります。

利益は売上高に比べて変動が激しいため、赤字になることもあります。ただし、本業である「営業利益」が赤字になると、採用の減少・見送りが予想されます。

さらに、「経常利益」まで赤字であると会社の存続すら危うくなる可能性があります。

就職四季報を使うメリット

就職四季報を使うメリット

載っている企業の客観的で膨大なデータが得られる

就職四季報を参考にするメリットの1つ目は、客観的で膨大なデータが得られることです。

就職四季報に掲載されているのは、版元である東洋経済新聞社が企業からのアンケート回答をもとに作成した「客観的にまとめられた情報」です。

「企業側が就活生に出したい情報」だけで構成されておらず、あくまで「第三者の目から見た企業情報」を取っていることで、信頼の置ける情報になっています。

就職四季報は出版社が出しているため、情報の信頼性という点では、インターネットの口コミよりも数段階高いと言えるでしょう。

また、就職四季報では、業界ごとに企業が分類されているので、自分が見たい業種の企業情報にすぐたどりつけます。そのため、同じ業種の企業がしやすい点も特徴です。

採用情報や対策を確認できる

就職四季報を参考にするメリットの2つ目は、採用情報や対策を確認できることです。

就職四季報には、「エントリー情報と採用プロセス」欄があり、エントリー受付開始時期や面接回数、交通費支給の有無などが一目見て分かるようになっています。

就職四季報は項目が共通しているため、ページをめくっていて気になる企業を見つけたときも、簡単に比較可能です。

また、選考ポイントも掲載されているので、エントリーや面接においてどんなポイントに気をつければいいのかがわかります。また、選考通過率や倍率、男女や文理別の採用実績も掲載されています。

就職四季報の利用が向いている人

就職四季報の利用が向いている人

大手に就職したい人

就職四季報総合版は、大手をはじめとした有力企業の情報が掲載されています。

大手を中心にエントリーしようと思っている方は、就職四季報があると志望企業の情報がまとめて手に入ります。

色々な企業を比較したい人

就職四季報には、企業の理念・業績などの情報から選考のフロー・勤続年数・離職率など企業研究に役立つ情報が掲載されています。

企業を絞った後の研究にも役立ちますが、志望企業がまだ決まっておらず様々な企業を比較したい人におすすめです。

企業選びの軸が明確な人

就職四季報は、企業ごとに残業時間・有給取得日数・離職率などの情報が一覧化されています。

福利厚生や待遇など企業選びの軸が明確な人ならば、効率良く企業を比較可能です。

志望企業を絞り込む際に「これだけは譲れない」という条件がはっきりしている方は、就職四季報を利用してみてください。

就職四季報を使う時の注意点

就職四季報を使う時の注意点

就職四季報だけに頼らない

就職四季報は企業情報を効率良く収集・比較検討できるツールですが、就職四季報だけを頼りにするのはやめましょう。

1つの情報だけを頼りにすると企業の実態を正確に把握できないため、就活の情報収集は信頼できる情報を複数集めて比較検討することが大事です。

就職四季報の情報だけに頼らず、公式HP・採用サイトも併せて確認することをおすすめします。

情報源を就職四季報だけに頼らず、信頼できる情報を取捨選択しながら企業研究を行っていきましょう。

すべてが正しい情報とは限らない

就職四季報は、東洋経済新報社が企業からのアンケートを元にまとめた信頼性の高いデータで制作されています。ただし、すべてが正しい情報とは限りません。

たとえば、就職四季報の刊行後に選考フローが変更される可能性もゼロではありません。

就職四季報に関するよくある疑問

就職四季報に関するよくある疑問

無料で読める?

就職四季報は、無料では読めません。

膨大なデータ数が掲載されているにもかかわらず、1冊2,000円弱と安価のため、必要経費と割り切って購入しましょう。

大学のキャリアセンターや大学図書館によっては、学生のために就活四季報を購入している場合があります。就活費用を抑えたい方は、チェックしてみてください。

掲載企業一覧はある?

就職四季報の掲載企業一覧はありません。

自分が気になっている企業の掲載数で購入を決めたい方は、書店で実際に中身を確認してから購入しましょう。

自分の志望企業が載っていない

就活四季報も、全ての企業を網羅してはいません。

どのバージョンにも自分の志望企業が載っていない場合は、自分で企業研究に必要な情報を収集しましょう。

まとめ

就活四季報は、効率良く就活準備をしたい理系就活生に便利な情報源です。

就活四季報の活用と併せて理系就活生におすすめしたいのは、「TECH OFFER」への登録です。

「TECH OFFER」は、理系に特化した逆求人型サイトで、これまでの学びや体験をもとに、理系就活生の価値を最大化して、さまざまな企業とマッチングするサービスです。

就活生側からのアクションではなく、企業オファーから就活がスタートするため、就活四季報に載っていた企業や、就活四季報には載っていなかった優良企業との出会いが期待できます!

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