こんにちは。理系就活情報局です。

就職活動がスタートして、「就職活動の軸」という言葉を耳にすることが増えたのではないでしょうか?

「就職活動の軸」は、就活生の指針となるものです。
就職活動において何を優先するのかは人によってさまざまなため、自分に合った指針を見つける必要があります。

そこで今回は、面接で採用担当者から質問されることもある「就職活動の軸」について解説していきます。

就職活動を始めたばかりという方も、選考が進む中で今一度自分を見つめ直したいという理系就活生の方も、是非参考にしてみてください!

「就職活動の軸」は二つの面がある 

就職活動において、最も大切なことだと聞くことも多い「就職活動の軸」
この言葉は、「就職活動をする上であなたが重視すること」を意味しています。

就職活動の目標は、言わずもがな「内定」です。
内定に到達するまでの道で、就活生は何度も決断することになります。

その時の判断基準となるのが、「就職活動の軸」です。
よく似ていますが、「就職活動の軸」は二つの面を持っています。

以下では、まず「就職活動の軸」がどんなものかについて、二つの面から解説していきます。

社会で働く上で譲れない「あなた」の価値観

「就職活動の軸」には、二つの面があります。
一つは、社会で働く上で譲れない「あなた」の価値観です。

例えば、下記のような「仕事へのやりがい」や「価値観」が該当します。

・これまで学んできた専門性を活かしたい
・働くことで社会貢献に繋がる仕事がしたい
・自分の研究によって誰かの笑顔になる仕事に取り組みたい
・新人であったとしても、きちんと意見を言いたい
・結婚して子供を作ること=正しい人生という考えの会社だとつらい

こういうことを考えるときに、「わがままかも……」と思う方もいるかもしれません。
ですが、就職活動を進める上では、自分の望みを把握することはとても重要です。

志望する企業を選ぶ指針

もう一つの「就職活動の軸」は、「志望する企業を選ぶ指針」です。
こちらの面については、すぐ思いつく方が多いのではないでしょうか。

例えば、下記のような「待遇」「職場環境」が該当します。

・完全週休2日制で、残業が少ない会社がいい
・男女関係なく評価される制度がある会社がいい
・退職金制度や各種手当てが充実している会社がいい
・安定的な基盤があり、景気に左右されにくい会社がいい
・フレックスなど、勤務時間に融通が利くのであれば尚いい

数ある企業の中から志望先を絞り込む上で、こうした指針は有用です。
しっかり自分の望みを見定めて、「自分にとってどんな会社が働きやすいのか?」を考えてみましょう。

「就職活動の軸」があることで得られるメリット

ここまでで、「就職活動の軸」が何なのかを把握できたと思います。

「自分が求めていることは、自分なりによくわかっているつもりだけど……」
「べつに就職活動の軸として決めなくても、何となくわかってることだよね?」

中には、そんなふうに感じた方もいるかもしれません。

確かに、自分の「就職活動の軸」がどこにあるのかは、何となく理解できている方も多いでしょう。

しかし、就職活動には判断をする機会がたくさん訪れます。
「何となく」で終わらせず、自分の望みを明確に言語化しておくことは、効率よく就職活動を進めるために有用です。

次は、「就職活動の軸」を持つメリットについて確認していきます。

自分の望みが分かっているから就職活動にブレが生じない

「就職活動の軸」を持つメリットの一つは、「自分の望みと目標を失わないこと」です。

数ある企業の中から志望企業を絞り込むエントリー段階から、面接を経て内定をもらった企業のどこに就職するのかを決める段階まで、「就職活動の軸」は深く関わってきます。

就職活動を進めていくうちに、「あの会社もいいな」と思うことは悪いことではありません。最初は「いちおう応募しておこうかな」と思っていた会社が、選考が進むにつれて本命企業となることはよくあることです。

ですが、「自分が会社に何を求めていて、そこで何をしたいのか」を見失ってしまうと、選択に迷いが生じてしまいます。

最低限これだけは譲れないものを「就職活動の軸」として明確にしておくと、「いったい自分は何がしたいんだっけ……?」と迷走してしまうことを防げるのです。

本当に自分に合う企業を見つけるために、「就職活動の軸」を見つけておきましょう。

自己アピールに説得力と自信が生まれる

「就職活動の軸」を持つメリットの二つめは、「自己アピールに説得力と自信が生まれること」です。

なんとなく分かっているつもりでも、自分の中で考えが整理できていないと、いざという時に失敗してしまったり、ボロが出てしまったりします。

もしかすると、面接で苦い思いをしたことのある方もいるのではないでしょうか?

就職活動を始めるにあたって、「自己分析」と「業界・企業研究」が必須項目であるのも、「自分や企業を知ることなしに内定は得られない」からです。

自分の望みをきちんと知らなければ、ことばに説得力は出ません。

どうしてその会社で働きたいと思ったのか。その会社で何をしたいのか。なぜ、その会社がいいと感じたのか。
これらは、全て自己アピールに結びつく「あなたの中にしかない」考えです。

自信を持って選考に臨むためにも、「就職活動の軸」をしっかり定めておきましょう。

理系就活生が「就職活動の軸」を見つける方法

ここまで、「就職活動の軸」とそのメリットについて説明してきました。

次は、実際に「就職活動の軸」を見つける方法について、3つのステップに分けて解説していきます。

まずは自分の本音を書き出してみる

「就職活動の軸」を見つけるためには、まず自分の望みを正直に認識することが必要です。

建前や遠慮は一旦脇に置いておき、自分の本音と向き合いましょう。

ノートでもスマホのメモでも構いません。
就職活動に関係する望みを、すべて書き出してみてください。
もしかすると、書き出すうちに自分でもはっきりと自覚していなかった望みが見つかるかもしれませんよ。

一通り書き出せたと思ったら、前述の2つの面を思い出してみましょう。
「自分の望み」と「企業選びの指針」でざっくり分けてみると、「まだ書き出していなかったけど、これが足りないな」という望みが見えてくることがあります。

自分の望みを叶えるための条件を整理する

次に、自分の望みを整理しましょう。

この時は、付箋を使うことをオススメします。
自分の望みを一枚一枚付箋に書き写して、優先順位をつけながら並び替えてみましょう。

たとえば、あなたが「企業選びの指針」として挙げた全ての条件に合致する企業は少ないかもしれません。でも、優先順位を決めておけば、最低限「ここまでの条件を満たした企業に応募しよう」という選択ができるのです。

並び替えていく中で、「これとこれは似ているな」と思ったり、「よく考えればこれは別に必須条件ではないかも」と思ったりすることもあるでしょう。その時々で判断しながら、自分の望みを整理していってください。

付箋を大きな紙に貼っておくと、就職活動を進めるうちに考えが変わったとしても、すぐに
貼り替えることができます。一つ一つの項目を一覧化できるので、後で見返したときにも分かりやすい方法です。

キャリアプランを立ててみる

最後のステップは、自分のキャリアプランを立てることです。

就職後から、ひとまず10年間の計画でも構いません。
付箋で整理した自分の望みを見ながら、「何歳の時にどんな仕事をしたいか」「同時にライフプランとしてはどんな目標があるのか」を書き出してみてください。

そうすると、「この目標のためには明確な評価制度が必要だな」とか、「資格取得支援制度があると助かる」といった条件が見つかります。

「結婚して子供が生まれたら、育休を取りたい」「両親が高齢になったときに、働きながらサポートしたい」と思った時に必要な支援があるかどうかという確認にもなります。

キャリアプランを立てると、自分の望みを実現させるために必要な要素のことがしっかり認識できるようになります。

「こんなふうにはうまく行かないんだろうな」と思ったりせず、理想のキャリアプランを立ててみることをオススメします。

「就職活動の軸」に合う会社を見分ける方法 

これまで、「「就職活動の軸」は二つの面がある」から「理系就活生が「就職活動の軸」を見つける方法」まで紹介してきました。

段階を踏んで自分を見つめ直したことで、あなたらしい「就職活動の軸」が定まってきたことと思います。

最後に、これまでで見つけた「就職活動の軸」に添って自分に合う会社を見分ける方法について解説します。

意外と大事なのは社風

指針を掲げているのは、就活生の側だけではありません。
企業のHPには、必ずその企業が何を目標としているのかということや、社風について書かれたページが存在します。

いくつかの企業のHPを見てもらえればわかるように、社風は会社によってさまざまです。中には、「こんな会社だったんだ」と驚くようなことが書いてある場合もあります。

いま就職活動に向き合っている理系就活生にとって、ジェンダー観や働き方のスタイルは会社を選ぶ重要な基準です。
社風で企業の価値観を確認しておくと、入社後に「事業は好きだけど、上下関係がきつくて働きにくい」「数年で結婚して子供を作るのが当たり前という考えが強すぎてつらい」と悩むことも減りますよ。

福利厚生は重要な判断基準

企業を判断する上で、もっとも分かりやすいポイントは福利厚生と待遇です。
いざ志望企業を絞り込む段階になると、思いのほか差があって驚くポイントでもあります。

自分の「就職活動の軸」と照らし合わせながら、しっかりチェックしましょう!
最低限見ておきたい福利厚生と待遇は、下記になります。

・週休2日制 / シフト制(隔週で土曜出勤がある会社もあります)
・年間休日数(115~120日以上が健康的に働ける会社です)
・GWや年末年始などの長期休暇について
・有給休暇の取得率
・退職金制度や財形貯蓄制度の有無
・各種手当や補助制度
・産休育休制度、介護支援制度

離職率と各種休暇からの復帰実績の有無

福利厚生と待遇をチェックしたら、ある程度企業が絞り込めてきたと思います。

それでも数が多いという場合や、優先順位をつけてエントリー準備をしたいと思ったら、離職率と各種休暇からの復帰実績を確認するのがオススメです。

離職率の重要性はお分かりのことと思いますが、意外と見落としがちなのが産休育休からの復帰実績です。

産休育休からの復帰実績は、男女問わずその会社の方針を見るのに最適なのです。

必ずしも結婚して子供を産むことが人生モデルではなくなった現在だからこそ、人員に変化が生じる産休育休への扱いは、その企業の考えが反映されやすいポイントです。
産休育休に比べて言及は少ないかもしれませんが、もし介護休暇からの復帰実績に触れていたら、その企業は「社員のライフイベントの変化にも細やかに目配りしている」と判断できるでしょう。

入社後に「この会社だと生きづらいな……」と悩むことがないよう、入念にチェックして自分に合う会社を見分けましょう。

これだけは知っておきたいポイント(まとめ)

この記事では、「【理系就活生なら知っておきたい!】自分らしい「就職活動の軸」の見つけ方」について解説してきました。

重要なポイントをおさらいします。

・「就職活動の軸」は二つの面がある
 ➀社会で働く上で譲れない「あなた」の価値観
 ②志望する企業を選ぶ指針

・「就職活動の軸」があることで得られるメリット
 ①自分の望みが分かっているから就職活動にブレが生じない
 ②自己アピールに説得力と自信が生まれる

・理系就活生が「就職活動の軸」を見つける方法
 ①まずは自分の本音を書き出してみる
 ②自分の望みを叶えるための条件を整理する
 ③キャリアプランを立ててみる

・「就職活動の軸」に合う会社を見分ける方法
 ①意外と大事なのは社風
 ②福利厚生は重要な判断基準
 ③離職率と各種休暇からの復帰実績の有無

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