就活において書類選考を突破すると、次に待ち構えているのは適性検査です。
基本的な学力や業務への適性をチェックするテストのため、適性検査をすんなりと通過する方もいるでしょう。
一方で対策をしたにもかかわらず、適性検査で落ちてしまう方も少なくありません。
面接に辿り着く前に選考に落ちてしまったことに、ショックを覚える方もいるでしょう。
今回は適性検査の基礎知識や対策方法を解説します。
適性検査の対策に不安を感じている学生の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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就活の適性検査とは性格や能力を確認する試験
適性検査の種類や対策方法を解説する前に、まずは適性検査とは何か、適性検査の目的について解説します。
就活に適性検査とは、選考対象者の性格や能力を確認する試験です。
適性検査を通じて、企業は採用したい学生の選抜をおこなっています。
適性検査とSPIの違いとは
企業の選考フェーズを見比べると、適性検査をする企業やSPIを実施する企業に分かれています。
適性検査とSPIの違いは、粒度の違いになります。
SPIは様々な種類がある適性検査の1種類です。
リンゴが果物というカテゴリー内の1種類であるように、SPIも数ある適性検査の中の1種類です。
企業が適性検査をする目的
企業が適性検査をする目的として、以下の3つが挙げられます。
・採用のミスマッチを防ぐため
・応募者数を絞り込むため
・応募者をより深く理解するため
上記の目的を理解して、適性検査の対策を進めましょう。
採用のミスマッチを防ぐため
適性検査は、応募者の性格・能力と求める職種との適合性を判断するのに役立ちます。
ミスマッチが起これば採用後に業務に馴染めず、結果的に離職に繋がってしまう可能性があります。
ミスマッチを防ぐためには、入社前に応募者の適性を見極めることが重要です。
適性検査では、応募者の知的能力・思考力・対人スキルなどを多角的に評価し、職務要件と照らし合わせて最適な人材を選抜できます。
ミスマッチを防げば、企業にとって採用活動費の無駄遣いを避けられるメリットもあります。
応募者数を絞り込むため
企業が適性検査を実施する理由として、応募者数の絞り込みも挙げられます。
多くの企業では毎年多数の応募があり、面接・テストなどを応募者全員におこなうのは現実的ではありません。
適性検査を面接前に実施すれば、結果に基づいて次のステップに進む候補者をある程度絞り込めます。
選考にかかる人的コストを減らせるため、効率的な採用プロセスを実現できる点がメリットです。
応募者をより深く理解するため
応募者をより深く理解するためのツールとしても、適性検査は活用されます。
履歴書・面接だけでは、応募者の能力・人柄を完全に把握するのは難しいケースも多いです。
適性検査は、応募者の強み・弱み・価値観などを数値ベースで客観的に評価できます。
検査結果を活用すれば、応募者一人ひとりの特性を多面的に捉えられる点がメリットです。
適性検査は単に採用に役立つだけでなく、入社後の育成面でも有益な情報になり得ます。
応募者の長所を生かし短所を補う研修を用意すれば、より効果的な人材育成が可能です。
適性検査には「能力検査」「性格検査」の2種類がある
企業は、応募者が自社の社風や求める人物像に合致しているかどうかを判断するために、適性検査で理系就活生をふるいにかけています。
適性検査は、大きく2つに分けられます。
1つ目は言語能力、計算力などの基礎能力から論理的思考などの一般常識などがどれくらい身についているのかを見るためのテスト「能力検査」です。
理系就活生がよく耳にする「SPI」や「玉手箱」も能力検査です。
出題内容は言語と非言語がメインとなりますが、企業や業種によっては、英語や時事問題などが出題されることもあります。
2つ目は、性格や特性といった学生のパーソナリティを把握するためのテスト「性格検査」です。
性格検査は性格の良し悪しを判断するのではありません。
理系就活生のストレス耐性や価値観、資質などが企業の掲げるビジョンとマッチするかを問うテストになります。
就活で実施される適性検査の種類7選
適性検査は実に様々な種類があり、各々で検査できる項目が異なっています。
また検査の目的が同じだとしても、検査方法が異なるケースがあるので確認をした方が良いでしょう。
本章では就活で実施される適性検査の種類を5つ、ピックアップして紹介します。
SPI
適性検査＝SPIと思う方がいるほど、有名な適性検査の1種です。
人材採用支援会社の大手であるリクルートの関係会社が、提供している適性検査になります。
SPIは基本的に「能力検査」「性格検査」の2つで構成されており、中には「英語」が検査に追加されるケースもあります。
玉手箱
適性検査の中では、SPIに次いで採用している企業が多い適性検査です。
玉手箱は「能力検査」「性格検査」で構成されており、能力検査の分野では基本的な学力をチェックする問題が多く出題されています。
バイタリティーの高さやプレッシャーへの耐性など、ビジネスをする上で欠かせない要素がチェックされる検査でもあります。
TG-WEB
TG-WEBは2,500社以上に導入されている適性検査の1種です。
SPIや玉手箱と同様に「能力検査」「性格検査」で試験は構成されています。
能力検査には言語や数理を問われる問題が主に出題されます。
CAB
CABは、システムエンジニアやプログラマーといったエンジニア職の適性を確認するための試験です。
暗算や法則性などの数理的能力が問われる問題が多く出題されます。
またチームワークやバイタリティーなどのパーソナリティもチェックがおこなわれます。
クレペリン検査
クレペリン検査が開発されたのは、1900年代の前半という歴史ある適性検査です。
数字を足して空欄に記入していくというシンプルな手法でありながら、能力面と性格面がチェックされる検査になります。
特別な準備が要らないメリットがある一方で、素のポテンシャルが測られる検査でもあります。
cubic適性検査
cubic適性検査は、就職活動において広く利用されている総合的な適性検査システムです。能力検査と性格検査の2種類を提供しています。
性格検査は設問が123問用意されており、検査時間は約20分です。「受験者がどのような人物なのか」を見極めるため、慎重性・気分性・積極性など幅広い観点を設問を通して計測しています。
能力検査は言語・数理・図形・論理・英語の5科目が用意されているのが特徴です。企業の求める人材レベルに合わせて、基礎編・応用編・総合編の3種類を各科目で用意しています。検査時間は科目・レベルごとで異なりますが、1科目5分〜25分の間で設定されています。
TAL
TAL（Talent Assessment for Leaders）は、株式会社人総研が提供する総合的な適性検査システムです。36問の質問形式・図形アイコン配置式の2種類で検査内容が構築されています。受験者がどのような人物かを把握するための性格検査のみを提供している点が特徴です。
質問形式の問題では、7つの選択肢から自分が適切だと思う回答を選ぶ方式です。図形アイコン配置式では、画面内に表示される図形を組み合わせて問題に解答します。
適性検査で落ちるケースは存在する？
適性検査は採用プロセスの一環として広く用いられていますが、検査で落とされるケースも存在します。
適性検査で落ちる要因は後述で詳しく紹介しますが、企業との相性の不一致・対策が十分でないなど様々です。
エントリーシート・面接対策に重点を置く就活生も多いですが、適性検査が不合格だと次の選考ステップに進めません。
他の選考と同様に、適性検査への対策も忘れずにおこないましょう。
適性検査に落ちる割合・確率
適性検査で不合格となる割合は、一般的に公開されていません。
多くの企業では適性検査の正答率が70％を通過のボーダラインとしています。
しかし、企業によっては面接を重視するケースもあり、適性検査通過のボーダーラインを低く設定してるケースもあります。
よって、一概に何％以上得点すれば適性検査に合格できるとは言い切れないのが実情です。
適性検査で落ちるのはなぜか確かめられる？
適性検査で落ちる理由を直接確認することは、一般的に難しいのが現状です。多くの企業は、適性検査の結果を含む選考過程の詳細を開示していません。選考の公平性を保ち、企業の採用戦略を守るためです。
ただし、企業から直接適性検査に落ちた理由は確認できませんが、以下の方法で改善点を見つけられます。
・適性検査の種類を把握し、自分の回答を振り返って弱点を推測できる
・就活サイトなどで提供される模擬テストを受け、回答傾向を事前に把握する
・キャリアアドバイザーなど専門家のアドバイスを受け、適性検査における自身の特徴を客観的に理解する
上記の方法を通じて、直接的ではないにせよ適性検査における自身の傾向や改善点を把握可能です。
適性検査で落ちる理由・落ちる人の特徴
適性検査で落ちる理由・落ちる人の特徴としては、大きく以下の理由が挙げられます。
・性格検査で落ちる理由・落ちる人の特徴①：企業と相性が悪い
・性格検査で落ちる理由・落ちる人の特徴②：極端な回答が多い
・性格検査で落ちる理由・落ちる人の特徴③：矛盾した回答が多い
・能力検査で落ちる理由・落ちる人の特徴①：空欄がある
・能力検査で落ちる理由・落ちる人の特徴②：対策が十分でない
上記の要因に対して、事前に十分な対策をおこなってから適性検査に臨みましょう。
性格検査で落ちる理由・落ちる人の特徴①：企業と相性が悪い
性格検査の場合、企業との相性が悪いと判断されて落とされるケースがあります。
性格検査は応募者の価値観・行動パターンを把握し、企業文化・職場環境との適合性を評価する試験です。
例えば、チームワークを重視する企業であれば個人的な主張が強い応募者は不利になります。
また、サービス業では礼儀正しさなどのマナーが求められますが、対人スキルに乏しい応募者は採用されにくくなります。
上記のように性格検査で企業と相性が悪いと見なされれば、不合格の確率が高まります。
性格検査で落ちる理由・落ちる人の特徴②：極端な回答が多い
性格検査で極端な回答が多い場合も、落とされやすくなります。
例えば、「あなたは今までに一度も怒ったことがない」のような強い否定表現が入った質問に対して「はい」を選択してしまうケース等です。
上記の「一度も」という極端な表現に対して「はい」を選択してしまった場合、「嘘をついているのでは」と疑念を抱かれてしまいます。
企業から好印象を持ってもらうためにも極端な回答ばかり選択するのではなく、正確な状況を思い出して回答しましょう。
性格検査で落ちる理由・落ちる人の特徴③：矛盾した回答が多い
矛盾した回答が多い場合も、性格検査で落とされてしまいます。
性格検査では、同じような設問をいくつか変えて出題するケースがあります。
もし同種の設問に対して食い違った回答をしていれば、応募者の素性を疑われかねません。
企業側に不誠実な印象を与えてしまうため、同種の質問に対しては一貫性を重視して回答しましょう。
能力検査で落ちる理由・落ちる人の特徴①：空欄がある
能力検査の場合、空欄が多いと落ちやすくなります。
空欄が多い場合は当然ながら点数も下がるため、企業が求める評価基準に達しなくなる確率が高いためです。
能力検査で出題される問題は難易度こそ高くないものの、出題数が多い点が特徴です。
1つの問題に時間をかけすぎてしまうと、時間内に問題を解ききれず空欄が多くなってしまいます。
能力検査の対策では、時間内に問題を解ききる練習をしておきましょう。
能力検査で落ちる理由・落ちる人の特徴②：対策が十分でない
対策が十分でない場合も、能力検査で落ちやすくなります。
近年、企業による適性検査の傾向にあわせた対策サービスが増えてきました。
できるだけ多くの問題を解いておくと、実際の検査で高得点を取りやすくなります。
しかし、まったく対策をしていない場は問題の形式に慣れていないため、時間内に解ききれないなど得点を稼ぐのが難しくなります。
学力に自信があったとしても、適性検査に対して十分な対策が必要です。
就活の適性検査で落ちないための対策
面接では担当官との相性がある点は否めないため、対策をしても落ちてしまう可能性があります。
一方で適性検査は対策可能な試験のため、対策した分がキッチリと自分に返ってきます。
本章では就活の適性検査で落ちないための対策方法を解説します。
企業ごとの就活適性検査を把握する
就活適性検査で落ちないための対策1つ目は、企業ごとの就活適性検査を把握することです。
SPIや玉手箱が有名ですが、適性検査にはいくつか種類があり、企業によってどの試験を採用するのかは異なります。
せっかくの対策が無駄になってしまわないよう、事前に就活四季報などで企業ごとの適性検査を調べましょう。
適性検査には、それぞれ参考書が販売されています。
SPIはアプリで対策をすることも可能です。
本番と同じ形式で練習する
就活適性検査で落ちないための対策2つ目は、本番と同じ形式で練習することです。
特に時間配分をミスしてしまいがちな理系就活生は、本番と同じ時間制限を設けて、適性検査を繰り返すことで、当日の失敗を防げます。
繰り返し本番と同じ形式で練習すれば、当日焦ってしまうことも減っていきます。
性格検査はポジティブに回答
就活適性検査で落ちないための対策3つ目は、性格検査はポジティブに回答することです。
問題を解くことで解き方を覚える能力検査と比べて、正解が企業によって異なる性格検査は対策が立てにくいと感じるかもしれません。
対策としては、企業が求める人物像を把握した上で、素直かつポジティブに回答することが挙げられます。
企業によって求める人物像は異なりますが、マイナスな回答よりもポジティブな回答が好ましいと言えるでしょう。
就職活動で重視される協調性や積極性、向上心も、ポジティブな性質です。
そのため、プラスなイメージに繋がることを意識するようにしましょう。
問題集を繰り返して解く
適性検査対策で最も基本的なのが、問題集を繰り返し解くことです。
書店などで売られている適性検査対策用の問題集なら、実際の試験に近い難易度・問題傾向を把握できます。
最初のうちは、時間を気にせずに解いてみましょう。
自分の苦手分野を発見し、理解が不十分な単元を特定することが目的です。
次に、時間制限を設けて本番さながらの雰囲気で解いていきます。
単に正解を出すだけでなく、効率的に素早く解答することが鍵です。
同じ問題でも、より速く正確に解ける練習が重要です。
間違えた問題については解説を読み込み、どこが分からなかったのかを確認しましょう。
上記のように繰り返し演習を重ねることで計算力・読解力など様々な能力が身につき、本番で力を発揮できるようになります。
苦手分野は早めに克服する
苦手分野があると高得点が難しくなるため、早めに解消する必要があります。
問題集を解いていく中で、「計算問題が苦手」「読解問題に時間がかかる」など自分の苦手分野が見えてくるはずです。
例えば計算問題が苦手なら、四則演算・分数の計算を繰り返し解くなどの対策をおこないましょう。
上記のように苦手分野を克服していけば、次第に適性検査全般に自信がついていくはずです。
事前の準備が整えば、本番で高得点を取れる確率は格段に高まります。
適性検査本番での注意点
適性検査本番での注意点として、以下の2つがあげられます。
- 能力検査では空欄回答はやめる
- 性格検査はES・面接とのズレがないようにする
適性検査本番では、上記ポイントを意識して回答しましょう。
能力検査では空欄回答はやめる
能力検査では、空欄回答を避けましょう。たとえ答えが分からない問題でも、推測して回答すれば正解の可能性が生まれます。空欄のままでは確実に得点の機会を逃します。
また、能力検査は限られた時間内でどれだけ多くの問題を正確に解けるかを測定する試験です。空欄回答が多いと、時間管理能力や効率的な作業能力が低いと判断される可能性があります。たとえ不正解でも、全ての問題に取り組む姿勢を示すのが重要です。
性格検査はES・面接とのズレがないようにする
性格検査は、応募者の性格特性や行動傾向を評価するために多くの企業で実施されています。検査で高評価を得るためには、ESや面接での自己表現と一貫性を保つのが極めて重要です。
性格検査での回答内容とES・面接での発言が一致していない場合、採用担当者が違和感を感じてマイナス評価となります。自己分析で準備してきた内容を性格検査で記載し、ES・面接でも一貫して表現しましょう。
適性検査を受検する方法
就活の適性検査は企業に赴いておこなう試験と想像している方もいるでしょう。
もちろん、企業でおこなう試験もありますが、様々な方法で試験はおこなわれます。
本章では適性検査を受検する方法を4つ紹介します。
受験方法①：テストセンター
テストセンターとは、企業が用意した適性検査を受けるための会場です。
会場にはパソコンが設置されており、検査を受ける方はパソコンで適性検査を受けます。
企業から指定された期間内に予約を取り、会場で検査を受ける形式が一般的です。
受験方法②：Webテスト
Webテストとは文字どおり、Web上で検査を受けるタイプの受験方法です。
Webテストの検査期間はテストセンターと同様に、指定された期間内に検査を受ければ問題ありません。
自宅のパソコンからでも検査を受けられるため、都合の良い時間に検査を受けられる点がメリットです。
受験方法③：企業でのペーパーテスト
企業でペーパーテストという形で適性検査を受ける方法もあります。
企業でのペーパーテストの場合、説明会や一次面接とセットで受験する形が多くなります。
普段の試験と変わらない点がメリットの受験方法です。
受験方法④：企業のパソコンでテスト
多くはありませんが、企業のパソコンで検査を受けるケースもあります。
形式的にはWebテストと同じ形式になりますが、使い慣れないパソコンを操作しなければならない点が不安材料です。
どんなに対策しても適性検査に落ちてしまうケースはある
適性検査は就職活動において重要な選考ステップですが、どんなに対策を重ねても落選してしまうケースが確かに存在します。対策をしても適性検査で落ちてしまう理由は、以下のとおりです。
| 対策しても適性検査に落ちる理由 | 概要 |
| 企業の求める人材像とのミスマッチ | 企業はそれぞれ独自の企業文化や価値観を持っており、それに基づいて人材を選考します。どんなに優秀な人材でも、企業の求める特性や適性に合致しない場合は、選考から漏れる可能性があります。 |
| 他の候補者との相対評価 | 適性検査は絶対評価ではなく、他の応募者との相対評価で判断されるケースも多いです。そのため、自身の能力が高くても、さらに優秀な候補者が多数いる場合は、落選する可能性があります。 |
| 当日のコンディション | 体調不良や精神的なストレスなど、検査当日のコンディションが悪いと、普段の実力を発揮できないケースがあります。 |
| 企業の採用枠の制限 | 企業の採用予定数には限りがあります。適性検査の結果が良くても、より上位の候補者が多い場合は、採用枠の関係で落選するケースがあります。 |
上記の要因を考慮すると、適性検査のみで自身の価値を判断するべきではないことが分かります。適性検査で落ちたとしても、必ずしもあなたの能力や価値の否定ではありません。むしろ、企業とのミスマッチを早期に発見できたと前向きに捉え、自分に合った環境を探す機会として活用しましょう。
適性検査で落ちた場合にやるべき2つのこと
適性検査で落ちた場合にやるべきこととして、以下の2つがあげられます。
・自己分析を再度実施
・業界・企業分析で求める採用像とマッチしているか確認
自己分析を再度実施
適性検査で落選した後の自己分析は、次の就活に向けて極めて重要なステップです。自身の強みと弱みを再評価し、キャリアゴールを再確認できます。
まず、適性検査の結果を冷静に分析しましょう。「どの部分で点数が低かったのか」「自己認識と結果にズレはなかったか」「時間配分は適切だったか」などを振り返ります。分析により、改善が必要な領域を特定できます。
次に、今までの経験や実績を振り返り、自身の強みと弱みを再評価しましょう。周囲の人からのフィードバックを集めたり、性格診断ツールを活用したりするのも効果的です。上記の過程で、自己PRや面接での発言内容の改善点が見つかるかもしれません。
自己分析は一度で終わるものではありません。定期的に見直して更新すれば、自己理解を深めて効果的な就活につなげられます。
業界・企業分析で求める採用像とマッチしているか確認
適性検査で落選した後、業界や企業の分析を通じて、自身と企業の求める人材像とのマッチングを再確認するのは非常に重要です。単に落選の理由を理解するだけでなく、自身のキャリアパスを再考し、より適切な就職先を見つける機会にもなります。
まず、志望業界の特性や動向を改めて調査しましょう。業界が直面している課題や今後の展望などを理解すれば、求められる人材像がより明確になります。例えば、急速に変化している業界であれば、柔軟性や適応力が重視されるかもしれません。一方、安定性が重要な業界では、慎重さや正確性が求められます。
次に、志望企業の企業理念・ミッション・ビジョンを再度確認します。多くの企業は上記の要素と合致する人材を求めています。企業のウェブサイト・採用情報、さらには社員インタビューなどを通じて企業が重視する価値観や行動規範を理解しましょう。
分析の結果、自身と企業の求める人材像にズレがあると感じた場合は次の2つの選択肢を検討します。
・自身のスキルや姿勢を改善し、企業の求める人材像に近づける
・より自身の特性にマッチする企業や業界を探す
どちらの選択肢を取るにせよ、分析過程は自己理解を深めて的確な就職活動につながります。適性検査での落選を単なる挫折ではなく、自身のキャリアを見直し、より良い選択をするための機会として捉えるのが重要です。
最終面接後の適性検査は落ちやすい？
最終面接後の適性検査は、一見すると形式的なものに思えるかもしれませんが、実際には重要な選考ステップです。最終面接での適性検査は、選考過程で得た印象を客観的に裏付けるために実施されるケースが多くあります。
最終段階だからこそ、気を抜かず真摯に取り組むのが大切です。また、面接やエントリーシートでのアピールと矛盾のない回答を心がけましょう。
適性検査は総合評価の一部であり、今までの選考結果と合わせて判断されます。したがって、最後まで自分らしさを表現し、一貫性のある態度を保つのが重要です。
適性に合う企業を探すならスカウトサービス
適性検査の目的は、企業に合う人材かどうかをチェックするためにおこなわれています。
適性検査を通して、マッチする自身がマッチするかを判断してもらうのも1つの方法です。
一方で理系学生には逆求人サイト・スカウトサービスを利用して、相性を確かめる方法があります。
スカウトサービスでは過去の膨大なデータから、相性の良い企業と学生を結び付けるサービスをおこなっています。
数ある逆求人サイト・スカウトサービスの中で、理系学生におすすめなのが『TECH OFFER』です。
「TECH OFFER」は、逆求人型サイトのため、プロフィールを登録しておけば、企業からインターンシップや選考参加のオファーが届きます。
複数の就活方法を併用しながら、賢く自分の選択肢を増やしましょう。
▼あなたに合った企業の情報が届く▼
TECH OFFERで優良オファーを受け取る
まとめ
せっかくエントリーシートが通ったと思ったのに、適性検査で落ちてしまうことが続くと、「自分には社会人としての適性がないのかな」と落ち込んでしまうと思います。
ですが、取るべき対策をきちんと行えば、次のステップに進む可能性は高くなります。
今まで失敗続きだったという理系就活生の方は、これから対策をし直して、適性検査の先を目指しましょう！
