こんにちは。理系就活情報局です。

就活本番を迎え、企業説明会や面接などの選考の予定が入ってくると、研究室に行くことができないことが出てきます。時には、立て続けに数日間行けない場合もあるでしょう。

「就活で研究室を休んだらいったいどうなるのだろう?ペナルティがあるのだろうか…」

「研究室と就活をうまく両立できるようにしたいが、どうしたらいい?」

「究と就活の両立について知りたい」と考えている理系就活生に向けて、今回は求就活で研究室を休む際に気を付けたいことや、休んだ後の対策について解説します!

これから就活本番を迎えるという理系学生の方はぜひ参考にしてください。

研究室を休むとどうなるのか

研究室を休むとどうなるのか

実際に就活が本番を迎えると、どうしても休まざるを得ない日は出てきます。

休むことで、どんな影響が出るのかを紹介します。

卒論の準備が遅れる

まず、研究室を休むと自分が取り組んでいる研究に遅れが出ます。

グループで取り組んでいたり、誰かがフォローしてくれたりするのであれば別ですが、基本的に自分の研究については自分で責任を持つしかありません。

休んだ分を別の日に補ったり、時間をやりくりして休みの日に出てきたりするなど、相応のリカバリーをしなければならないことは覚えておきましょう。

共同研究をしている場合は他の学生に迷惑がかかる

共同研究をしている場合、他の学生に休んだ分迷惑が掛かります。

就活については、どの学生も取り組むことですので、選考の進み具合によって突発的な休みが出てくることもお互い様だと分かっています。

ただ、休んで当たり前という態度を取られると、一緒に研究している仲間としてあまりいい気分はしないでしょう。

しっかりとフォローを入れておくことはとても大切になります。

休み過ぎると卒業単位に影響する可能性も

大学側や研究室の教授も、就活が本格化すると選考の都合で突発的な休みがあること、選考の進み具合によっては休みが重なることは理解しています。

ただし、理系学生は研究論文が卒業単位に組み込まれていることが多く、研究が未完成のままでは卒論の完成もできませんし、大学側も単位を認めることが難しくなります。

せっかく志望企業に内定をもらっても、卒業できなければ内定も取り消され、就活そのものをやり直すことになりかねません。

休み過ぎにはくれぐれも注意してください。

研究室を休む前にしておきたいこと

研究室を休む前にしておきたいこと

研究室を休むのは仕方のないことですが、休む前にやっておくことで最小限の影響で済ますことも可能です。

その方法について紹介します。

スケジュール管理

実験のスケジュールだけでなく、就活のスケジュールもきっちりと管理するようにしましょう。

選考中に面接の案内などは突発的に入るものですが、大抵の場合企業側も学生の都合をある程度考慮してくれます。

スケジュールを管理できていれば、企業から提示された日程の中で、研究室と重ならない日や、研究スケジュールに影響が出にくい日を選ぶことも可能です。

いつスケジュール確認してもいいように、常に最新の状態にし、すぐに見れるようにしておくことをおすすめします。

教授へこまめに研究状況を報告する

研究状況は、こまめに教授へ報告しておきましょう。

教授も、自分の仕事や研究室に在籍している学生たちの指導で忙しく、各学生の細かな研究状況までは把握できていない場合があります。

こまめに報告して相談することで、教授も状況が分かりますし、場合によっては研究計画の修正・フォローが入り、卒論への影響を避けることができるかもしれません。

くれぐれも、手に負えない状態になってから教授に泣きつくことだけはしないようにしてください。

先輩に就活と研究の両立のコツを聞く

先輩に、就活と研究をどうやって両立していたのかコツを聞いてみるのもおすすめです。

キャリアセンターで相談するのもいいでしょう。

就活を同じように潜り抜けた先輩の体験談だけでなく、キャリアセンターにある先輩の事例を見ることで、メリハリのある就活を実現できます。

また、テックオファーのようなスカウト型サイトに登録しておくと、企業側から学生にスカウトが直接届き、選考期間も短縮できるのでおすすめです。

就活の窓口を増やすために登録してみてはいかがでしょうか。

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可能な限り複数の説明会などの選考を同じ日にする

選考の日程は、可能な限り同じ日に複数詰めるようにすると、研究室を休む頻度を抑えられます。

ただし、面接などの日程は企業側から複数提示があるとしても、必ずしも希望通りにならないこともあるので、無理のない範囲でやりましょう。

逆に、自分の都合ばかり主張すると採用担当者に悪い印象を与えかねません。

せっかくの選考機会をつぶしかねませんので、同日に予定を組むのはできる範囲にしてください。

また、あまり面接をいくつも同じ日にすると移動も大変ですし、面接対策が大きな負担になることもあります。

どちらにしても、やりすぎは禁物であると肝に銘じておくことが大切です。

研究室を休む時はどうしたらいいのか

研究室を休む時はどうしたらいいのか

では、研究室を休む際にやっておきたいことを紹介します。

事前に連絡を入れる

休みが分かっている際は、分かった段階で連絡を入れましょう。

前日や当日に予定が変更した場合も、すぐに連絡を入れるのが基本です。

ゼミの授業と重なっていれば、発表などの順番と重なることもあります。

無断欠席は、教授も理由が分からず心配しますし、発表日と重なったりしていた場合は授業の進行に影響が出るのであまりよく思われません。

万が一、事後報告になった場合はしっかりとお詫びすることも忘れないでください。

他の日にできることがあればやっておく

他の日にできることがあれば、前倒しで行いましょう。

実験は日数や時間を図るものもありますので、前倒しできることばかりではありませんが、調べものやデータの整理なら前倒しでできることもあります。

できるだけ、時間がある時にやっておくと後が楽になります。

共同研究の場合は仲間と日頃から協力体制を作っておく

複数の学生と共同研究している場合は、一人が休んでも誰かがカバーすることが可能です。

もちろん、他の学生も就活がありますので全員が研究室に行けない日もあるかもしれませんが、誰かが行くことで実験を遅れなく進めることができるかもしれません。

仲間と日頃から良好な関係を築き、予定を共有するようにしておきましょう。

就活と研究を両立するためにできること

就活と研究を両立するためにできること

低学年の時から就活の準備を進めておく

理系学生が研究室に入るのは、3年生からです。

1〜2年生の間に、就活対策でできることは前倒しで進めておきましょう。

筆記試験対策・資格取得・自己分析・業界研究・インターンシップや就活スケジュールの収集は低学年でもできます。

特に時間がかかる筆記試験対策・資格取得・自己分析は計画的に進めて、可能であれば3年生になる段階で終わっていると後が楽です。

他の学生よりも先に終わっていると精神的に余裕を持てるだけでなく、学業への影響も最小限で済むでしょう。

3年生からはインターンシップの参加や業界研究・企業研究に打ち込める体制を作っておくと研究室との両立もしやすくなります。

キャリアセンターで相談する

キャリアセンターには、同じ専攻の先輩たちの進路情報をはじめ、多くの卒業生の進路が蓄積されています。

また、先輩たちが先行を受けた企業の選考内容・スケジュールの記録や連絡先もあります。

他にも、民間就職・教授推薦就職・公務員や教職に就いた先輩の情報や最新の就活スケジュールについての情報も豊富です。

キャリアセンターの職員は、理系学生の多忙さや教授推薦など独特の就活ルールを理解したうえで有益な情報を提供してくれます。

積極的に利用し、就活の効率的な進め方や学内セミナーなどの情報を得るようにしましょう。

理系学生に特化したセミナーや、学内企業説明会などの開催情報も得られるでしょう。

教授や先輩など研究室の仲間と良好な関係を築いておく

就活の選考で、突発的に休む可能性があるのは、先輩や同級生・後輩も同じです。

普段から教授はもちろんですが、研究室の仲間といい関係を築いておくことで、いざという時に助けてもらえる可能性も高まります。

他の研究であまり関わらない学生もいるかもしれませんが、同じ研究室に属している仲間とはいい関係を心がけておきましょう。

誰かほかの人が休んだ時も、できるだけフォローできることは積極的にしましょう。

「お互いにフォローし合おう」という助け合いの精神は、社会に出て会社で働くようになった時にも必要です。

研究計画を定期的に見直す

研究計画は、定期的に見直すようにしましょう。

進捗はもちろんですが、研究を進めるうちにテーマが少し変化したり、実験の手法が変わったりすることは珍しくありません。

教授に定期的に相談し、適切に計画が進められているか、前倒してできることはないかなど計画がスムーズに進むように確認しておきましょう。

次に研究室へ行った時に御礼とお詫びを伝える

自分が休んだ時は、次に研究室に行った際に御礼とお詫びを言いましょう。

誰かがフォローしてくれたとしても、それは善意でやってくれたことです。

やってもらって当たり前ではありません。

御礼もお詫びも伝えなければ、周囲との関係にも影響し、そのうち誰もフォローしてくれなくなります。

早めに志望業界や企業を絞りこむ

簡単にはできないかもしれませんが、できるだけ志望業界や志望企業の絞り込みは早めに行いましょう。

絞り込みができれば、業界研究・企業研究も進めることができ、それに合わせたESなどの書類作成・面接対策もできます。

人によっては、時間がかかるかもしれませんので無理のない範囲で構いません。

できる限り絞り込みが早期にできるよう、インターンシップや業界理解セミナーなどがあれば積極的に参加し、情報を得るように心がけておくことをおすすめします。

まとめ

この記事では、「就活で研究室を休んだらどうなるのか?研究と就活の両立のためにできること」について解説してきました。

重要なポイントをおさらいします。

・研究室を休むのはやむを得ないが、休み過ぎには注意が必要

1.卒論の準備に遅れが生じ、別の日に行くなどの対応が必要。
2.大学側も、休みが出ることは理解している。しかし休み過ぎると卒業に影響することもある。

・研究室を休む前にしておきたいこと

1. スケジュールは常に管理し、研究状況についても教授へマメに報告する。
2.先輩に研究と就活の両立のコツを聞いたり、説明会などは可能な範囲で同日にするなど休む日を減らす工夫をする。

・研究室を休む時はどうしたらいいのか

1. 休みなどの連絡は分かった段階ですぐに入れておく。
2. 前倒しでできることがあればやっておき、休んでもリカバリーできる体制を整える。
3.共同研究の場合は仲間と日頃から協力体制を作り、自分が休んだ時だけでなく仲間が休んだ時もフォローできることはやるように心がける。 

・研究室と就活を両立するためにしておきたいこと

1.低回生の時から就活の準備を進めて、早めに準備する。またキャリアセンターも積極的に利用する。可能なら志望業界や志望企業の絞り込みも早めに行う。
2.教授や先輩など研究室の仲間と良好な関係を築き、休んだ後は御礼やお詫びをしっかり伝える。また他の人のフォローも積極的にできる範囲で買って出る。
3.研究計画を定期的に見直し、無理のないものになっているかに気を遣う。