こんにちは。理系就活情報局です。

大学院に進学したいと考えたとき、最初に求められるのが「志望動機」です。

大学の延長と考えてしまいがちですが、大学院は自らの研究テーマを深める場所であり、明確な目的と理由が問われます。

志望理由書の内容は選考の評価に直結し、面接でも質問のベースになります。

この記事では、「大学院の志望動機がなぜ重要なのか」「どのように書けば評価されるのか」などを具体的な書き方と例文を交えてわかりやすく解説します。

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大学院にも志望動機が要る?

大学院にも志望動機が要る?

志望動機が面接にも大きく関わってくる

大学院入試では筆記試験や書類だけでなく面接も重視されるケースが多く、合否に大きく関わってくるのが志望動機です。

志望理由書に書いた内容が面接で深掘りされるため、表面的な志望理由ではすぐに見抜かれてしまいます。

志望動機は、面接官に「一緒に研究したい」と思ってもらうための重要なアピール材料になります。

大学院入試で志望動機が必要な理由

大学院入試で志望動機が必要な理由

大学院でどんな研究をしたいのか知りたい

大学院は知識の習得だけでなく、自らのテーマに沿って研究を深める場です。

志望理由書では、「大学院で何を研究したいのか」「どんな問いに取り組みたいのか」を明確に記す必要があります。

研究内容が曖昧なままだと大学院に進めなくなってしまったり、進学したとしてもテーマが定まらず研究がスムーズに進まなくなったりする恐れもあります。

指導教員は志望者が自分の研究領域に合っているかを判断するためにも、志望動機から研究の方向性を把握したいと考えています。

進学への熱意を測りたい

大学院での学びには主体性が不可欠で、講義を受けるだけでなく自分から文献を探し実験や調査を繰り返しながら成果を出していく必要があります。

だからこそ、「なぜ院進したいのか」「どれくらい本気なのか」を志望動機で確認されます。

明確な目的や問題意識がある学生ほど、研究への取り組みも前向きで粘り強くなりやすいため、熱意の強さが進学後の成長可能性と結びついて評価されるのです。

面接の事前情報として使いたい

志望理由書は、面接官にとっての事前情報でもあります。

面接官は限られた時間で志望者を理解するために、事前に志望者が「どんな研究・経験をしてきたのか」を把握しておかなければなりません。

志望理由書の中で挙げた研究テーマや興味分野に沿って質問が展開されるケースが多く、内容が充実していれば、面接も深い議論になりやすくなります。

評価される大学院の志望動機とは?

評価される大学院の志望動機とは?

やりたい研究と理由が明確

志望理由書で最も重要なのは、「何を研究したいか」が明確であることです。

単に興味があると書くだけでなく、「どのような問いを立て、それにどう取り組みたいのか」を具体的に記す必要があります。

先行研究や社会的背景に触れながら、自分の研究テーマの意義を論理的に説明できると高評価につながります。

研究内容がはっきりしていれば、進学後の計画も立てやすく、教員側も受け入れの判断がしやすいです。

研究を選んだ経緯をエピソードで伝えられる

「なぜその研究に取り組みたいのか」という動機の裏には、何らかの経験や気づきがあるはずです。研究を選んだ背景を具体的なエピソードで伝えれば、志望理由に説得力が生まれます。

たとえば、卒業研究の中で感じた課題意識など自分の中で問題意識が芽生えた瞬間を語ると、志望動機に一貫性が生まれて読み手に納得感を与えられます。

進学後のビジョンが書かれている

大学院は通過点であり、進学後に何を目指しているのかまで書かれている志望動機は評価されやすくなります。

「研究職に就きたい」「業界で専門性を活かしたい」「博士課程への進学を見据えている」など将来の展望を明確にすれば、学びへの本気度が伝わりやすいです。

進学後の目標が定まっていれば学びの計画も立てやすく、指導する教員側にも「長く一緒に取り組めそうだ」と信頼を与える要素になります。

大学院の志望動機を書く準備

大学院の志望動機を書く準備

大学の研究を振り返る

志望理由書を書く前に、自分が「これまでどんなテーマに興味を持ち、何を学んできたか」を振り返ることが大切です。

卒業研究やゼミ活動、授業での気づきなどから研究に対する姿勢や関心の変化を整理しましょう。

過去の学びの延長線上に大学院での研究があると、志望動機にも一貫性が出ます。

「研究のどのような点に惹かれたのか、なぜそれを深めたいと思ったのか」を自分の言葉で確認することが、志望理由書の準備の第一歩です。

所属したい大学院の研究室について調べる

志望理由書では、「なぜこの研究室なのか」を説明する必要があります

そのためには指導教員の研究テーマや論文、研究室のプロジェクト内容を具体的に調べておきましょう。

大学院のHPや学会発表、業績一覧などを確認すると、研究の方向性や雰囲気が見えてきます。

自分の関心とどのように重なるのかを明確にし、「この分野をこの先生のもとで学びたい」という理由を言語化するのが大切です。

キャリアプランを立てる

大学院での研究はゴールではなく、将来のキャリアにつながる通過点であるため、進学後にどのような道を進みたいのかを考えておくことが重要です。

研究職・民間企業・博士課程など、自分の目標と大学院での学びがどう関係するのかを整理すると志望理由書にも説得力が出てきます。

キャリアの方向性が決まっていない場合も、進学によって得たい知識やスキルを明確にしておくとよいでしょう。

大学院の志望動機の構成

大学院の志望動機の構成

なぜその大学院の研究室に進みたいのか

志望理由書の中心は、「なぜその大学院の研究室なのか」という意思表明です。

「興味関心のある研究テーマが一致している」「使いたい手法が導入されている」「研究環境に魅力を感じた」など、自分の関心との接点を具体的に書きましょう。

指導教員の著書や論文を読んで感銘を受けたなど、具体的なきっかけがあるとより説得力が高まります。

大学名ではなく、研究室単位で選んでいると明確に伝えることが重要です。

その大学院を志望した経緯

志望理由書では研究室への関心があるだけでなく、大学院を選んだプロセスや理由も伝えましょう。

「大学院の特色」「学際的な連携」「他大学との共同研究」など、カリキュラムや研究体制の魅力に触れると効果的です。

大学院についてよく調べたうえで志望していることが伝わると、熱意や真剣度が評価されやすくなります。

「知名度が高いから」「キャリア形成に有利だから」といった漠然とした理由ではなく、自分にとっての必要性をしっかり言語化しましょう。

進学後のビジョンとキャリア

志望理由書では、大学院に進学する目的やその先のキャリアを描けているかどうかは大きな評価ポイントになります。

「進学後にどのようなテーマに取り組み、どんなスキルや知見を深めたいのか」、また「その学びを将来どう活かしたいのか」を明確にしましょう。

「研究者としての道を目指すのか、実務に生かすのか」によって進学の意義も変わります。

将来像が見えている人ほど、研究にも前向きに取り組むと判断されやすくなります。

大学院の志望動機の例文

大学院の志望動機の例文

学びを深めたいと伝える例文

私は学部で学んだ〇〇〇の基礎知識をもとに、特に関心を持った〇〇〇分野についてさらに深く研究したいと考え、大学院への進学を志望しています。

学部時代に取り組んだ卒業研究では〇〇〇というテーマに取り組みましたが、限られた期間では十分に掘り下げきれず、より高度な理論や先行研究をもとに再検討したいという思いが強くなりました。

貴学の大学院では、該当分野における研究実績が豊富で指導体制や資料環境も充実しているため、私の研究テーマに適していると判断しました。

進学後は現象を多角的に捉える分析力と論理的思考をさらに鍛え、将来的には研究を社会課題の解決や実務に応用する力を身につけていきたいと考えています。

やりたい研究と研究室を結びつけた例文

私が進学を希望する理由は、学部での学びを通じて形成された研究関心が貴研究室の研究テーマと強く重なると確信したためです。

特に、◯◯教授が取り組まれている◯◯に関する研究には以前から関心があり、研究室の過去の論文や共同研究内容を拝見する中で、私自身の研究アイデアと密接に関連していると実感しました。

卒業研究では△△をテーマに扱い、方法論やアプローチの部分で今後の発展性を感じており、さらに実証的に展開できる環境として貴研究室を志望しています。

入学後は積極的に文献調査とフィールドワークを行い、学術的な知見と実践的な感覚を両立させた研究を進めていきたいと考えています。

大学院の志望理由を書く際の注意点

大学院の志望理由を書く際の注意点

提出フォーマット・字数などを確認する

大学院の志望理由には、大学ごとに形式や提出方法に明確な指定がある場合があります。

「所定のフォーマットがあるか」「手書きかPC入力か」「PDFでの提出か」などは、必ず募集要項や指示書類で確認しましょう。

また、字数制限も重要なポイントです。オーバーしていると形式面で減点されるケースもあるため、事前に「何文字で」「どの内容を」書くかの設計をしておくと安心です。基本的なルールを守る姿勢も評価の対象になります。

誤字脱字がないかなど文章をチェックする

志望理由書の内容がいくら充実していても、誤字脱字や日本語の不自然な表現が多いと悪印象になる可能性があります。

提出前には時間を置いて読み返したり、信頼できる第三者に読んでもらったりして誤字脱字がないか文章をチェックをしましょう。

また、助詞の使い方や主語と述語の関係など、細かい文法にも注意が必要です。

自分の志望を丁寧に伝えるためにも、誠実な姿勢で推敲を重ねて正確で読みやすい文章を目指しましょう。

まとめ

大学院の志望理由書は、自分の研究テーマやキャリアビジョンを明確に伝える重要な機会です。

過去の学びや経験を丁寧に振り返り、進学する理由と進学後の目標を論理的につなげて書くことで、より説得力のある内容に仕上がります。

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