こんにちは。理系就活情報局です。
今回は、立命館大学を例に用いて、理系の就職活動事情を解説していきます!
就活シーズンが近づいてくると、これまでなんとなく存在を知っていた「学内にある就職支援をしてくれる場所」を意識することが増えてきます。
大学からも、就職活動のサポートを受けるようにという連絡が届くことと思います。
しかし、右も左も分からない中、就職支援を受けるだけでは不安が拭えない……という方も多いですよね。実のところ、どれだけサポートがあるのかという点については、大学によって様々です。
そこで、この記事では、理系の就職支援に力を入れている立命館大学に着目して、「立命館大学の理系就活事情」から「立命館大学を例に見る理系の就職活動のポイント」まで解説します。
「やっぱり、就職支援課に通ったほうがいい?」
そんな悩みを持っている理系就活生の方は、是非参考にしてみてください!
立命館大学の理系就活事情
学内にいるとわからないことですが、大学側が用意している就職支援サポートは、ピンからキリまで様々です。手厚いサポートを売りにしている大学もあれば、学生の主体性に任せる大学もあるのが現状です。
では、今回注目する立命館大学の場合はどうでしょうか?
立命館大学は、西の名門として名高い私立大学です。
京都・滋賀・大阪に3つのキャンパスを構える規模の広さと、「関関同立」の一つとして全国的に有名です。
キャンパスが複数あることからも分かるように、学部・学科の多い立命館大学は、就職支援に特化した職員が所属するキャリアセンターを構えています。
また、大学固有の就職支援WEBシステムを保有し、学生はログインすることで様々なサポートを受けることができます。
以下では、理系に焦点をあてながら、立命館大学の就職活動の実情に迫っていきます。
立命館大学の理工学部
立命館大学の理工学部は、8つの学科を抱えています。
数理科学科を筆頭に、物理科学科・電気電子工学科・電子情報工学科・機械工学科・ロボティクス学科・環境都市工学科・建築都市デザイン学科と、専門性によって細かく分けられています。
理工学部以外にも、立命館大学は情報理工学部や生命科学部、薬学部も抱えており、それゆえに学生の進路も多岐にわたります。
しかし、立命館大学は就職に強いことを売りとしており、「有名企業への就職に強い大学」ランキングでも39位に数えられています。
(参照:東洋経済ONLINE「最新!「有名企業への就職に強い大学」トップ200校」)
世間では理系とおおまかに纏められていても、専門性によってそれぞれ志望先が異なるため、就職活動事情も人によって様々なのが理系就活生の現状です。
では、立命館大学はどのように専門性の強い理系学生の就職支援をしているのでしょうか?
次は、実際にデータを見ながら立命館大学の理系就活実情に迫ります。
データから見る理系学生の進路
立命館大学の理工学部サイトでは、学科別に下図のような就職実績が公開されています。
- 物理科学科の就職実績
- 機械工学科の就職実績
(引用:立命館大学理工学部「学部の就職実績」)
引用した図を見ただけでも、学生の進路が自らの研究や専門性の延長線上にあることが分かります。
立命館大学の理工学部は、「理工系の基礎力」が身につく教育を掲げており、最先端の研究に触れることができる環境で、学生の人材としての魅力を育てています。
立命館大学の理工学部の就職実績からは、専門分野に特化した教育を施すことで、企業が欲しがる人材の育成に注力していることが分かりました。
立命館大学の理工学部の方針は、「グローバルな環境で活躍する人材を育てる」という点で一貫しています。その明確な方針があるゆえに、就職活動に強い学生が育つ基盤ができていると言えるでしょう。
理系の強みは、就活市場で売りとなる専門性があることです。
「専門性という武器があれば、理系就活生は自分が思い描くキャリアビジョンに近づける」
立命館大学の理工学部の就職実績は、そのことを証明しています。
就職先の大手企業
立命館大学では、就職に関係する詳細なデータが公開されています。
下に引用したグラフからは、理工学部以下、理系の学科の進路先について業種別の割合を知ることができます。
(引用:立命館大学「立命館大学 2020年度 進路決定状況」)
それだけでなく、引用PDF内の「2020年度(2021年春)卒業生・修了者の就職状況 」(リンク先PDFの8~14p)には、進路先の企業名が業種別に一覧化されています。
立命館大学の理系の就職先には、三菱電機やエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ、トヨタ、パナソニック、旭化成など、誰もが知る大手企業の名が連なります。
引用先のデータには、業種によって細かく企業が分類されているため、「自分にはどんな会社が合うのか分からない」といった方や、「自分では見つけられない企業を知りたい」方は、ぜひ一度目を通してみることをオススメします。
「あの立命館大学の学生が選んだ就職先なら、この会社も検討してみようかな?」と、就職活動の幅が広がる発見ができますよ。
立命館大学が就職活動に強い理由
ここまで、立命館大学の理系学生の就職事情について、データを参照しながら確認してきました。
次は、立命館大学が就職活動に強いと言われる理由について解説します。
統計データを蓄積している
就職への強さを売りにする私立大学は、珍しくありません。
そうしたサポートの手厚さが、受験の際に国公立と比べて私立を選ぶ理由の1つでもあります。
そうした数多くの私立大学の中で、立命館大学が突出している点は、就職活動にまつわるデータ量です。
これまでにも引用してきたように、立命館大学の就職支援の強みは、多数の学部・学科を抱える大学ならではの学生数に基づいた「徹底的なデータの収集・蓄積」にあります。
もちろん、他の大学の就職支援課もそれぞれデータを蓄積しています。
ですが、ここまで明確なデータを公開している大学はそう多くありません。それも偏に、立命館大学が就職支援とデータの透明性に自信を持っているがゆえのことです。
大手企業とのパイプや大学経由のインターンシップ
立命館大学では、就職支援の一環として、企業側への働きかけも積極的に行っています。
学生からのOB・OG訪問の希望を受けて、企業に情報提供を呼びかけることをはじめ、採用担当者とキャリアセンターの面談を歓迎しています。
理系就職担当教員へのアポイントを取る導線も明記されているため、それまで採用実績がなかった企業もコンタクトを取りやすいのも重要です。
そうした基盤があるため、大学と企業のパイプがしっかり結ばれており、学内で個別の企業説明会や選考会(オンキャンパス・リクルーティング)も開催されています。
ほかにも、「立命館大学の人材を採用したい」企業からインターンシップ情報の提供を受けており、大学を経由した就職活動ルートが豊富に用意されている点も、理系就活生にとって心強いポイントです。
キャリアセンターによるきめ細やかなサポート
立命館大学のキャリアセンターは、適切かつ的確な就職データの蓄積を行い、企業とのパイプを持つだけではありません。
進路決定やインターンシップにかかわるオンラインガイダンスは、学部生3回・大学院生は1回必ず参加することが促されており、基本的な就職活動の情報が提供されます。
ほかにも、メールでエントリーシートの添削をしてもらえたり、事前予約制のオンライン模擬面接も積極的に受けることができます。
対面による個別相談も行われていますが、何かと忙しい就活生にとって、オンラインで個別サポートが受けられるのは大変魅力的です。
キャリアセンター主催の合同企業説明会がWEBで開催されるということからも、立命館大学のキャリアセンターが、いかに「現在の就職活動」に柔軟に対応しているのかが見て取れます。
立命館大学を例に見る理系の就職活動のポイント
実際に「就職への強さ」を売りにしている立命館大学における就職活動の実情を確認したことで、自分の現状についても俯瞰して見ることができるようになってきたのではないでしょうか?
「他の大学は、そんなに就活支援が手厚いんだ……」
「うちの大学のキャリアセンターは、ちょっと違うかも」
「大学の支援がなければ、やっぱり就活は難しい?」
中には、そんな不安を感じた理系就活生もいるかもしれません。
でも、立命館大学の例から分かる「理系就活生が内定獲得を目指す上で重要なポイント」を押さえておけば、安心です。
以下では、これから就職活動に挑むにあたって理系就活生が押さえておきたい点について解説します。
就職活動は情報戦
立命館大学のキャリアセンターの就職支援から分かるのは、就職活動における情報の重要性です。
就職活動に必須の「業界研究」や「企業研究」、参加しておくと有利に働く「インターンシップ」への参加や「OB・OG訪問」も、すべては少しでも志望企業について深く知ることに繋がっています。
インターネットやSNSを通じて、情報を得るのはたやすいと思っているかもしれません。
ですが、会社の評判を見ることができる口コミサイトが人気の理由は、単純に検索しただけでは見つけにくい企業の実情を知ることができるからです。
つまり、あなたが本気で志望する企業からの内定を欲しているのであれば、とにかく信頼できる情報を集めることが肝要です。
結論、就職活動とは情報戦なのです。
誰もが受ける選考こそが差のつけどころ
立命館大学のキャリアセンターほど手厚くはなくても、エントリーシートの添削や模擬面接は大学の就職支援として必ず行われていると言ってもいいでしょう。
どんな大学でも行われているけれど、就職に強い大学もまた熱心に取り組んでいるという点からも分かるように、就活生が等しく経験する選考に注力することが大切になってきます。
エントリーシートを会社ごとに用意するのは、地道な作業です。最初は時間もかかりますし、会社ごとの志望理由を考えるのは大変です。しかし、コツさえ掴んでしまえば、書類選考を通ることができるのです。
就活生一人ひとりの素養や専門性が違っても、通る選考過程は一緒です。
誰もが通る道ということは、謂わば他の就活生との差が作れることでもあります。
あなた個人をアピールできる面接にたどりつくためには、地道な選考対策をすることが大切です。
大学の支援を徹底的に利用する
就職活動への危機感や、ガイダンスへの参加を促す連絡を頻繁に受けることで、もしかすると「キャリアセンターにはあまり行きたくない……」という気持ちが育ってしまっている人もいるかもしれません。
ですが、あなたが所属する大学での就職事情に一番詳しいのは、就職支援を担当するスタッフです。
就活サイトにある情報も参考になりますが、これまで大学生の就職をサポートしてきた経験を持つ人から直接指導を受けることで、実情に即したアドバイスを得ることができます。
就職活動に不安を覚えている方こそ、大学が用意しているサポートを積極的に利用してみましょう。とりわけ、数をこなすことが成果に繋がるエントリーシートや面接を、大学に行くついでに練習できるのは大きなメリットです。
大学経由のルートは有力な可能性
大学の就職支援を利用するメリットの一つに、大学経由の就職ルートに乗ることができる可能性が挙げられます。
もしかすると、あなたも「非公開求人」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
これは主に転職エージェントなどで利用されるワードですが、平たく考えると、研究室からの推薦や教授が持っている伝手というのも「限られた人にしか提示されない」という点では一緒です。
大学のキャリアセンターには、企業から提供される求人情報が集まります。
中には、OBやOGの就職実績のある企業からの求人もあります。
その中には、あなたがこれまで知らなかった優良企業や、限定的な求人も含まれているかもしれません。そうした求人は、大学側が学生に勧めてもよいと判断しているという点でも、安心して応募できるものだと言えるでしょう。
キャリアセンター側としても、足繁く通ってくる熱心な学生には、魅力的な求人情報を紹介したくなるものです。
もしあなたがまだ大学のキャリアセンターを利用したことがなければ、一度足を運んでみましょう。もしかすると、思ってもみなかった企業との出会いがあるかもしれませんよ。
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
この記事では、「【必見!】立命館大学を例に見る理系の就職活動のポイント」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・立命館大学が就職活動に強い理由
➀専門性という武器を持つ魅力的な人材育成
②徹底的な実情データの蓄積
③大手企業とのパイプや大学経由のインターンシップ
④キャリアセンターによるきめ細やかなサポート
・立命館大学を例に見る理系の就職活動のポイント
①何よりも大事なのは信頼できる情報を集めること
②誰もが受けるからこそ選考対策を徹底する
③大学の支援は積極的に利用する
④大学経由のルートも可能性に含める
・活用するべき逆オファーサイト
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