こんにちは。理系就活情報局です。
理系就活生は専門性が志望企業選びに直結しやすい傾向にあるため、分野によって就職事情もさまざまです。
別の学科の友人から就職活動の話を聞いて、「そっちではそうなの?」と驚いた人もいるのではないでしょうか?
今回は理工学部に焦点を当てて、就職先として人気の業界や就活の進め方を徹底解説します!
理工学部の進路

民間企業に就職する
理工学部で学んだ知識やスキルを活かして、民間企業に就職する選択肢があります。
就職先の選択肢は幅広く、メーカーやIT企業、コンサル企業など多種多様な業界が対象となります。
また専門知識を活かした就職だけでなく、営業や企画など文系職といわれる職種に就く方も少なくありません。
理工学部で培った論理的思考力や課題解決力は、多くの企業で評価されています。適したアピールができれば、良い評価を得られるでしょう。
公務員になる
理工学部で学んだ知識や経験を活かして、技術系公務員になる選択肢もあります。
技術系公務員になった場合には、インフラの整備や公的機関での研究などに携わることになります。
身につけた専門性で社会に貢献できる点が公務員になる魅力です。
一方で、公務員になるには試験を突破する必要があり、計画的に試験対策を進めるかが公務員になるカギを握っています。
大学院へ進学する
理工学部では、大学卒業後すぐに就職せず、大学院に進学する学生も多くいます。
明治大学の理工学部の進路・就職状況を見ても、半数近くの学生が大学院に進学していることがわかります。
- ・理工学部の卒業者数:934人
- ・就職者数:436人(約46%)
- ・大学院進学者数:456人(約48%)
大学院に進学すれば、自分の研究を発展させるとともに専門性が高まり、就職活動で有利に働くというメリットがあります。
研究職などの求人では、大学院修了が応募条件になるケースもあります。専門知識を深めて就職したい場合は、大学院進学も1つの方法です。
参考:明治大学 2024年度(2024年9月・2025年3月)卒業者の就職データ
理工学部に人気の業界

理工学部に人気の業界の平均年収と初任給をまとめると、以下のとおりです。
| 人気の業界 | 平均年収(目安) | 平均初任給(目安) |
| 通信・IT業界 | 約598万円 | 約23万〜25万円 |
| 半導体・電子部品メーカー | 約492万円 | 約22万〜24万円 |
| 電機・機械メーカー | 約492万円 | 約22万〜24万円 |
| 建設業界 | 約528万円 | 約23万〜25万円 |
| 金融業界 | 約636万円 | 約24万〜26万円 |
| コンサル・シンクタンク | 約620万円 | 約25万〜30万円以上 |
各業界の詳細は、以下で詳しく解説します。
通信・IT業界
理工学部で人気の業界1つ目は、通信・IT業界です。
日々新たなテクノロジーやサービスが生み出される現代社会において、情報処理能力に長けたITエンジニアのニーズは依然として高い状況です。
プログラミングスキルやシステムに関する知識、電気電子工学や機械工学などの専門性の高い知識があれば活躍できるでしょう。
厚生労働省が調査したところによると、通信・IT業界の平均年収は約598万円(月給約39.1万円+賞与約128.7万円)です。また、平均初任給も約23万〜25万円程度と比較的高い傾向にあります。
スキルに見合う好条件で働きたい方にはおすすめの業界といえるでしょう。
半導体・電子部品メーカー
理工学部で人気の業界2つ目は、半導体・電子部品メーカーです。
理工学部の専門知識を直接活かせる業界として高く支持されており、最先端技術に携われる点も魅力です。
近年はAIやIoTの普及により需要が拡大しており、将来性の高さやグローバルに活躍できる環境も人気がある理由の一つです。
厚生労働省が調査したところによると、半導体・電子部品メーカーが属する製造業の平均年収は約492万円(月給約31.8万円、賞与約109.8万円)です。なお、平均初任給の目安は約22万〜24万円となっています。
最先端技術に関わる半導体・電子部品メーカーのなかには、高額な年収を提示している企業もあり、年収が1,500万円を超えることもあります。
年齢を重ねてから高年収になるわけではなく、半導体・電子部品メーカーでは、30代後半からでも年収1,000万円を超えることも可能な環境です。
電機・機械メーカー
理工学部で人気の業界3つ目は、電機・機械メーカーです。
電機・機械メーカーの業界では、機械設計や開発部門などで理工学部出身者が活躍しています。
設計や開発を担当するのは就職した企業によって異なりますが、農業機械・建設機械・情報通信機・精密機械など、BtoBのモノづくりに携われる仕事です。
理工学部で開発設計や機械工学を学んだ理系就活生なら、品質管理や生産技術、機械開発や生産設備設計部門で活躍できるでしょう。
厚生労働省が調査したところによると、電機・機械メーカーが属する製造業の平均年収は約492万円(月給約31.8万円、賞与約109.8万円)となっており、一般的な年収より高いことがわかります。なお、平均初任給の目安は約22万〜24万円です。
メーカーの特徴として、年次を重ねるごとに給与ベースが上がるため、年収が高くなることがあります。
大手メーカーでは、年収1,000万円を超えることも珍しくないため、長期的な目線で業界を見定める必要があります。
建設業界
理工学部で人気の業界4つ目は、建設業界です。
インフラ整備や都市開発など社会基盤を支える役割を担い、自分の仕事が見える点や多くの人に知ってもらえる点に魅力があります。
古いイメージを持たれがちな業界ですが、近年はICTやDXの導入が進んでおり、技術革新に関わる機会も増えています。
施工管理や設計職など募集されている職種も多種多様な点が特徴的です。
厚生労働省が調査したところによると、建設業界の平均年収は約528万円(月給約35.2万円、賞与約104.5万円)となっており、一般的な年収を上回ることがわかります。なお、平均初任給の目安は約23万〜25万円です。
金融業界
理工学部で人気の業界5つ目は、金融です。
金融業界には、銀行・証券会社・信託銀行・保険会社・クレジットカード会社などの企業があります。
金融業界の仕事には、統計学などの数理的な手法が必要とされるため、理工学部の学生に向いています。
数値データを分析したり、これまでの統計や確率から数値を算出したりなど、数学的なデータ管理能力や論理的思考力を活かしたい人におすすめです。
厚生労働省が調査したところによると、金融業界の平均年収は約636万円(月給約41万円、賞与約143.3万円)となっており、一般的な年収より大きく上回ることがわかります。平均初任給も約24万〜26万円程度と高水準です。
また金融業界では成功報酬の報酬体系もあり、年収1,000万円を超えることも珍しくはありません。
コンサル・シンクタンク
理工学部で人気の業界6つ目は、コンサル・シンクタンクです。
コンサルティングファームやシンクタンクは、論理的思考力や分析力を活かしたい理工学部生から人気を集めており、自己成長を実現できる業界として選ばれています。
専門分野に限らず、企業の課題解決や戦略立案に関われ、幅広い業界知識を身につけられる点が魅力です。
厚生労働省が調査したところによると、コンサル・シンクタンクが属する学術・専門技術サービスの平均年収は約620万円(月給約40.1万円、賞与約137.9万円)となっています。平均初任給の目安は、約25万〜30万円以上と高水準です。
一般的な年収より大きく上回ることがわかり、コンサル・シンクタンク系の年収が高いとされている一般的な見解とも一致します。
理工学部に人気な職種

理工学部に人気な職種の平均年収と初任給をまとめると、以下のとおりです。
| 人気の職種 | 平均年収(目安) | 平均初任給(目安) |
| システムエンジニア(SE) | 約753万円 | 約23万〜25万円 |
| ITエンジニア | 約574万円 | 約23万〜25万円 |
| 研究開発職 | 約740万円 | 約23万〜25万円(院卒優遇あり) |
| コンサルタント | 約753万円 | 約25万〜30万円以上 |
| マーケティング職 | 約512万円 | 約22万〜24万円 |
| アクチュアリー | 約591万円 | 約25万円〜(専門性により変動) |
| クオンツ | 約591万円 | 約25万円〜(専門性により変動) |
| AIエンジニア | 約629万円 | 約25万円〜(専門性により変動) |
| データサイエンティスト | 約629万円 | 約25万円〜(専門性により変動) |
各職種の詳細に関しては、以下で詳しく解説します。
システムエンジニア(SE)
システムエンジニアは、企業の業務課題をITで解決する職種で、理工学部出身者に人気があります。
開発や運用まで幅広く関わり、論理的思考力や問題解決力が求められるため、理工学部の能力が活かせる職種です。
プログラミング経験があると有利ですが、入社後に学べる環境も多く、未経験からでも挑戦しやすい点が魅力です。
厚生労働省が調査したところによると、システムエンジニアが該当するシステムコンサルタント・設計者の平均年収は約753万円(月給約48万円、賞与約175.7万円)となっています。平均初任給の目安は、約23万〜25万円です。
一般的な年収を大きく上回っている一方で、システム導入・開発の要のポジションであるため、相応の年収ともいえます。
ITエンジニア
ITエンジニアは、理工学部の専門性と親和性が高く人気を集める仕事です。
ITエンジニアの仕事内容は、専門領域によって異なります。プログラマーやWEBエンジニア、データサイエンティストなどがその一例です。
どの種類のITエンジニアになったとしても、スキルが身につくため、将来性に期待できる職種といえるでしょう。
一つの会社でスキルを磨くことはもちろん、転職や副業、独立などスキルを武器にさまざまなキャリア展開がしやすい点も魅力になります。
厚生労働省が調査したところによると、ITエンジニアをソフトウェア作成者とした場合の平均年収は約574万円(月給約38.6万円、賞与約110.6万円)となっており、一般的な年収を大きく上回ることがわかります。平均初任給の目安は約23万〜25万円と、高水準です。
ITエンジニアの年収は高く、人気の職種ではありますが、日進月歩の業界についていく必要があるため、研鑽が欠かせないという意味では大変な職種といえます。
研究開発職
食品・化粧品・化学などのメーカーで働く研究開発職は、理工学部で人気の仕事です。
「研究職」は製品開発に向けた研究を行い、「開発職」は研究職の成果をもとに製品を作り出します。
研究開発職は、一つの技術・製品の開発に時間がかかるため、5〜10年がかりのプロジェクトになることも珍しくありません。
研究開発職は、腰を据えて粘り強く物事に取り組める人に向いているでしょう。
厚生労働省が調査したところによると、研究者の平均年収は約740万円(月給約47万円、賞与約186.3万円)となっており、一般的な年収を大きく上回ることがわかります。初任給の目安は約23万〜25万円程度ですが、大学院修了者が優遇されるケースも多く見られます。
研究開発職に就くためには相応の知識・スキルが必要になりますが、年収をみると研究開発職に見合った額といえるでしょう。
コンサルタント
コンサルタントは、企業の経営課題や業務改善に対して戦略的な提案を行う職種です。
理工学部で培った分析力や仮説思考を活かし、企業の経営層や現場責任者の意思決定を支援します。
企業の経営層や上層部と接する機会が多いため、厳しい成果を求められますが、成長できる環境のため、人気の職種です。
厚生労働省が調査したところによると、コンサルタントが該当するシステムコンサルタント・設計者の平均年収は約753万円(月給約48万円+賞与約175.7万円)となっています。平均初任給の目安は、約25万〜30万円以上とかなりの高水準です。
高い年収となる一方で、相応の成果が求められるため、精神的なタフさが必要になります。
今回はシステムコンサルタントの年収を挙げましたが、経営・戦略コンサルタントの場合はさらに高額な年収となります。
マーケティング職
マーケティング職は、商品やサービスを売るための戦略立案や分析を担う職種です。
理工学部出身者はデータ分析やロジカルな思考を活かし、デジタルマーケティングや市場分析の分野で活躍しています。
著名なマーケターも数学的分析を用いて成功を収めており、数理的な能力が活かせる職種といえるでしょう。
厚生労働省が調査したところによると、マーケティング職に該当する営業・販売事務従事者の平均年収は約512万円(月給約34万円、賞与約102.7万円)となっています。平均初任給の目安は、約22万〜24万円程度です。
営業・製品開発などあらゆる分野にマーケティングは必要となるため、組織に広く関わりを持ちながら働きたい方にはおすすめの職種です。
アクチュアリー
アクチュアリーは、保険や年金分野で統計や数理モデルを用いて、リスクを評価する専門職です。
資格取得が必要になるため、難易度は高いものの、専門性が高く希少価値の高い職種といえるでしょう。
高度な数学力を求められるため、理工学部で培った数学的能力を活かしたい場合にはおすすめです。
厚生労働省が調査したところによると、アクチュアリーに該当する他に分類されない専門的職業従事者の平均年収は約591万円(月給約38.3万円、賞与約131.2万円)です。平均初任給の目安は、約25万円〜となっています。
一般的な年収を大きく上回っていますが、他に分類されない専門的職業従事者はアクチュアリー以外も含まれています。そのため、実際はより高額になると考えてよいでしょう。
専門性の高いアクチュアリーは、相応の年収が期待できます。
クオンツ
クオンツは、金融市場で数理モデルや統計手法を用いて、投資戦略の開発やリスク管理をおこなう職種です。
数学やプログラミング、金融知識など高度な知識・スキルが求められるため、アクチュアリーと同様に希少性の高い職種です。
数学や物理を専攻している理工学部生に人気があり、高い報酬水準や専門性の高さが魅力とされています。
厚生労働省が調査したところによると、クオンツに該当する他に分類されない専門的職業従事者の平均年収は約591万円(月給約38.3万円、賞与約131.2万円)となっています。平均初任給の目安は、約25万円〜です。
アクチュアリーと同様に、他に分類されない専門的職業従事者はクオンツ以外も含まれているため、実際はより高額になると考えてよいでしょう。
AIエンジニア
AIエンジニアは、機械学習や深層学習を活用してシステムやサービスを開発する職種であり、最先端技術に携われることから人気があります。
さまざまな製品・サービスへAIの利用が増えているため、AIエンジニアは近年で最も需要が高まっている職種といっても過言ではありません。
理工学部で学ぶ数学やプログラミングの知識が、ダイレクトに活かせる点も人気の理由に挙げられます。
厚生労働省が調査したところによると、AIエンジニアに該当するその他の情報処理・通信技術者の平均年収は約629万円(月給約42.1万円、賞与約123.2万円)となっています。平均初任給の目安は、約25万円〜です。
一般的な年収を大きく上回っていますが、その他の情報処理・通信技術者はAIエンジニア以外も含まれています。
AI領域に特化した求人動向や昨今の需要を考慮すると、専門性の高さによってはさらに高い水準の年収が提示されるケースも多く見られます。
データサイエンティスト
データサイエンティストは、ビッグデータを分析し、ビジネスの意思決定に活かす職種です。
あらゆる意思決定にデータ活用が進んでいるため、昨今ではニーズの高い職種のうちの一つとされています。
統計学や機械学習の知識に加え、課題解決力や仮説を設定する力が求められており、理工学部で培った論理的思考力や分析力を活かせる職種です。
厚生労働省が調査したところによると、データサイエンティストに該当するその他の情報処理・通信技術者の平均年収は約629万円(月給約42.1万円、賞与約123.2万円)となっています。平均初任給の目安は、約25万円〜です。
一般的な年収を大きく上回っていますが、その他の情報処理・通信技術者はデータサイエンティスト以外も含まれています。
ビッグデータ解析の需要増加に伴い、民間求人サービスの動向などを見ると、高度な専門スキルを持つ人材にはさらに高額な年収が提示される傾向にあります。
理工学部の選考対策

専門性を言語化し分かりやすく伝える
理系就活では、自身の強みや力を注いだことをアピールするためにも、専門性を分かりやすく伝えましょう。
面接を担当するのは、常に理系の面接官とは限らず、文系の担当者であるケースも多いためです。
文系の担当者にとって、理工学部での研究内容は把握しづらく、専門性を言語化しないと相手に理解してもらえません。
研究の成果が伝わらないのは非常にもったいないため、専門性を言語化して分かりやすく伝える工夫が必要です。
また大学とは異なり、社会ではさまざまな立場の方と仕事をするため、自分のことを分かりやすく説明する訓練は、後々役立つでしょう。
忙しい時期から逆算してスケジュールをたてる
理系就活は研究と並行して進める必要があるため、忙しい時期から逆算して就活のスケジュールを立てるようにしましょう。
とくに学部3年の後期や修士1年の秋〜冬にかけては、実験の本格化や論文の執筆、学会発表の準備などで多忙を極める傾向にあります。
そのため、比較的時間の確保しやすい夏休みのうちに、サマーインターンシップへの参加や自己分析、業界研究などを終わらせておくのがおすすめです。
就活に本腰を入れて取り組める時期を把握することで、精神的に余裕のある就活がおこなえます。
年間のスケジュールがある程度見通しが立つ場合には、スケジュールアプリで大まかなスケジュールを決めるのもよいでしょう。
スカウト・オファー型のサービスを利用する
将来の選択肢が豊富な理工学部は、理系に特化したスカウト・オファー型サービスで自分の専門性をアピールするのも有効です。
自分のプロフィールや研究概要をスカウト・オファー型サービスに登録しておけば、企業からのアプローチが受けられ、就活を効率的に進められます。
スカウト・オファー型サービスの中でもおすすめしたいのは、理系に特化した逆求人型サイト「TECH OFFER」です。
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自分の専門性を活かしたい理系就活生の方は、さっそく登録しておくことをおすすめします。
まとめ
理工学部の就活生は、学生時代に培った専門性を幅広い業種で発揮できる可能性を持っています。
将来の選択肢が多いからこそ、「自分が本当にやりたい仕事」の軸を明確にしましょう。
自分の専門性や能力を活かせる仕事を見つけられれば、あとは内定まで進んでいくだけです。
入社後に後悔しないためにも、自己分析やインターンシップを通して、自分に合う企業を見つけましょう!





