こんにちは。理系就活情報局です。
理系学生にとって、他の学生がどんな就職先を目指しているのか、自分が専攻している学部の学生がどんな就職先を選んでいるのかが気になっている方もいるでしょう。
自分に合った就職先を選ぶことが大事だと思っている一方で、学生時代に学んだことを活かして専門的な職に就きたいと考えるのは自然なことです。
「理系学生に人気の就職先を知りたい」
「自分の専攻は、どんな部分を生かしてどんな企業を選べばいいのか」
と思っている学生に向けて、今回は理系の学生に人気の主食先を紹介します。
これから就活をする学生はぜひ参考にしてください。
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理系の就職先企業ランキング
毎年、マスコミなどで発表される就職人気ランキングが気になっておるという学生も多いのではないでしょうか。
様々なランキングがある中で、今回はマイナビ×日本経済新聞が発表している主食人気ランキングについて紹介します。
2025年卒に人気の企業
引用:2025年卒理系学生の就職人気企業ランキングTOP100 - 日本経済新聞連動特集 - |マイナビ2025
マイナビ2025×日本経済新聞連動「2025年卒版就職企業人気ランキング」によると、ソニーグループやパナソニック・キヤノンなどモノづくりに強い企業やSky・NTTデータなどのIT・コンサル大手などがランクインしました。
1~10位にランクインした企業は、年度により順位に変動はありますがおおむねベスト100までに必ずランクインする企業ばかりです。
同時に、文系学生にとっても人気が高い企業が並んでおり、志望している場合はライバルの多さを考慮した入念な選考対策と同時に、インターン段階からの参加が望ましいと言えます。
これらの企業については、大学の専攻や研究室によっては教授推薦が受けられるケースもあるため、志望している場合は推薦の有無を確認してみましょう。
理系女子に人気の企業
引用:2025年卒理系女子学生の就職人気企業ランキングTOP100 - 日本経済新聞連動特集 - |マイナビ2025
マイナビ2025×日本経済新聞連動「理系女子学生の人気企業ランキングTOP100」によると、男子学生と同様の企業もランクインする中、食品やヘルスケアなどの安定した業界や、化粧品など女性に人気の企業も名を連ねました。
これらの企業は、比較的安定した業界であると同時に女性社員の比率が高く、結婚や出産・育児に対するフォローも手厚い企業が並びます。
また、大学時代の専攻内容を生かした専門性も発揮でき、やりたい仕事と安定性の両立できる企業が多いと言えそうです。
もちろん、ランキング外の企業にも優良企業はたくさんあります。視野を広げて自分に合った企業を探してみましょう。
理系学生の就職率
引用:大学等卒業者及び高校卒業者の就職状況調査結果|文部科学省
文部科学省「令和5年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(4月1日現在)について」によると、2024年3月卒の理系学生の就職率は98.8%と非常に高い結果となりました。
2025年卒の理系学生については、まだ最終数値が出ていませんが2024年3月卒と同様の水準になると見込まれています。
専攻や大学によって多少の差はありますが、総じて理系学生の就職は高水準が続いているとみていい状況です。
少子高齢化による若者の人材不足、企業間の人材獲得競争の激化で今後もが癖にとって売り手市場が続くと見込まれます。ただし、経済状況の変化などで就活市場が変化することもないとは言い切れません。しっかりとした準備をし、就活に臨む姿勢が大切です。
理系就職の選択肢
理系の学部就職
理系の学部就職を選ぶ場合、いくつかの選択肢が考えられます。
それぞれの選択肢について、メリットやデメリットも含めて解説します。
専門性を活かした理系就職
専門性、つまり大学で学んだ専攻を生かせる企業や職種を選択するケースです。理系ならではの強みでもあり、武器になるため、文系よりも初任給が高いケースも珍しくありません。
ただし、自分がその仕事をしたいのかしっかりと見極める必要があるでしょう。
専門分野外の文系就職
専門分野以外、専攻とは違う分野や文系就職を目指す道もあります。事務系や営業・企画・販売などになるでしょう。
文系学生と競合するため、ライバルが多くなること、キャリアの積み方が大きく変わることを踏まえ、選考対策を入念にすることが求められます。
理系の大学院進学
理系の学部生は、全体的に見ると専攻にもよりますが、総じて大学院への進学率が高めだと言えるでしょう。ここでは、有名大学の学部卒の進路を例に出して解説します。
東大理学部物理学科の進路状況を見ると、学部卒業生の約81%が同大学の物理学専攻の修士課程へ、約10%が他選考・他大学の修士課程に進学しています。
また、筑波大学理工学群の進路状況を見ると、こちらも78.3%が進学しています。
2つの大学の進路状況からは、理系の進学率の高さが伺えます。
もちろん、学費などの経済的理由など様々な理由で学部卒での就職を選ぶ学生もいます。大学院へ進む選択肢だけがいいとは言えませんが、学んだ専門性を生かした就職を目指す場合は、どうしても大学院卒のほうが優遇されるケースが増えます。
特に研究職の場合は「大学院卒」が応募条件になっていたり、初任給やその後のキャリアでも大学院卒が有利になったりするケースがあることは認識しておく必要があるでしょう。
理系の就職活動の進め方
理系の就職活動の進め方について解説します。
自由応募
自由応募は、自分で気になった企業にエントリーし、選考を受けます。基本的にエントリーする数も、業界や職種も自由です。
ただし、文系学生や留学生と競合するだけでなく、人気企業には数万件のエントリーが殺到するため、自分でOB訪問や筆記・面接対策などをおこなっていく必要があります。
学業と就活のスケジュールを両立する必要があるため、ハードになりがちな面があることも覚えておくといいでしょう。
推薦応募
研究室の教授推薦、学校推薦を受けて企業へ応募する方式です。理系学生は専攻にもよりますが推薦が多い傾向にあり、目標とする企業や職種が決まっている場合は非常に効率がいい就活方法となるでしょう。
反面、内定が出た場合は辞退が難しく、万が一自分と合っていない企業だった場合は入社後苦労する恐れがあります。また、やむを得ず内定辞退した場合は、後輩の推薦にも悪影響が出るなど、研究室や大学に迷惑をかける結果となるため、推薦を受けるかどうかは慎重な判断が求められます。
理系の就職活動スケジュール
理系の就活スケジュールは、自由応募か推薦応募かによっても変わります。
ただ、どちらを選択するにしても学部3回生または院1回生の春ごろからインターンのエントリーをし、夏のインターンに参加する学生が多数を占めることは共通しています。
インターンは学部3回生または院1回生より低回生でも参加できるものがあります。
また、資格取得や留学などを考えている場合は計画立てて実行することが求められます。
理系に人気の就職先
IT業界
理系学生の論理的思考力や問題解決能力を持っているという特徴がシステムエンジニアやプログラマーの仕事内容にマッチするため、情報系専攻の学生を中心に人気があります。
ただし、新卒の場合は文系でも適性があれば採用されます。文系学生と競合しやすいことも覚えておきましょう。
金融業界
理系学生の問題解決能力や数字に強い一面を持っているという特徴が金融系のアクチュアリーや製品開発などの仕事内容にマッチするため、数学系専攻や物理系学生などに人気があります。
ただし、職種によっては狭き門となるケースもあるようです。
メーカー業界
理系学生の専攻で培った専門性や、地道に粘り強く取り組むという特徴がメーカーの開発や品質管理などの仕事内容にマッチするため、幅広い業界で採用されています。
業界や事業内容に応じて、得意とする領域は企業によって違います。自身の専攻を生かしたい場合は、企業の求めている人材像と事業内容をしっかり確認し、マッチしているかを確認することが重要となります。
サービス・インフラ業界
理系学生の専攻で培った専門性だけでなく、チームワークで研究してきた経験や、粘り強く問題に取り組む姿勢がメーカーの開発や品質管理などの仕事内容にマッチするため、採用されています。
特に工学系や機械系、応用化学などを学んだ学生にとっては専攻で得た知識を生かしやすいため、人気があります。また、業績が安定しているだけでなく、給与水準も高い企業が多いのも特徴です。
【学部別】理系におすすめの就職先
理学部
理学部の専門性の高さや研究で身につけた問題解決能力という特徴がメーカーの仕事内容にマッチします。
例えば、化学系の学生は化学メーカー、物理系の学生は半導体メーカーや家電メーカー、食品衛生や生物系の学生は薬品メーカーや食品メーカーなどへ行くケースが多いでしょう。
工学部
工学部の機械や物質に関する知識の高さ、論理的思考能力という特徴が機械メーカーや自動車メーカーなどの仕事内容にマッチします。
例えば、機械工学を自動車や家電のメーカーで開発の仕事に就いたり、応用工学系の学生はプラントや大規模工場を展開するメーカーへの就職を目指すケースが多いようです。
農学部
農学部の生物や植物に対する知識の高さ、研究で得た知見や問題発見能力という特徴が食品メーカーやヘルスケアメーカー、製薬メーカーなどの仕事内容にマッチします。
特に水産や畜産の食品加工・ヘルスケア・サプリメントや化粧品系の企業と相性がいいでしょう。
建築学部
建築学部の建築構造や土木関係の知識、ち密な作業に慣れているという特徴が建設業界や不働産業界などの仕事内容にマッチします。
特に、ゼネコン・工務店・設計事務所・不動産会社・ハウスメーカーと相性がいいでしょう。
薬学部
薬学部の物質などに対する知識や危険物に対する知識、研究の中で身につけた細かな対応という特徴が製薬業界やヘルスケア企業・食品業界の仕事にマッチします。
特に、製薬企業や治験などをおこなう企業、化粧品や食品会社、化学メーカーなどと相性がいいでしょう。
理系に人気の就職先職種4選
理系学生の中でも特に人気がある職種を紹介します。
研究職
理系学生の問題に真摯に向き合い、解決に向けて試行錯誤する姿勢や粘り強さ、専攻で得た知識が研究職とマッチします。
研究職は、業界にもよりますが募集が豊富にあるわけではなく、狭き門であることが一般的です。特に専攻を生かした分野の研究者を目指す場合は、修士ではなく博士課程まで修了していることが条件となる場合もあります。
また、毎年定期募集をしていない企業もあるため、研究職を目指す場合は入念な準備が必要になるでしょう。
開発職
開発職は、理系学生の問題解決能力だけでなく、論理的思考力とマッチしています。
業界・企業によって開発する製品やサービスなどは千差万別で、自分の専攻に合った企業を探しやすいという特徴もあります。
どんな企業があるかわからないという場合は、大学のキャリアセンターで同じ学部卒の先輩の進路を調べてみることから始めましょう。
品質管理職
理系学生のち密な測定力や望む結果を出すために努力する姿勢、原因追及能力が品質管理職とマッチしています。
品質管理は、製品に不具合やエラーが出た場合に何が原因なのか、どうしたら解決できるのかを徹底して調査し、改善する仕事です。業界や企業によって、専攻で学んだ知識も活かしながら貢献することができるでしょう。
セールスエンジニア
理系学生の論理的思考力や物事を多角的に把握する能力がセールスエンジニアとマッチしています。
セールスエンジニアは、クライアントに商品やサービスを分かりやすく説明すると同時に、専門知識を駆使して問題や課題を解決することが望まれます。
情報系や工学系の知識などを生かして、クライアントと自社の懸け橋となることができるでしょう。
人気の就職先を目指す時に注意したいこと
自分だけの企業選びの軸を持つ
人気企業には、インターン・採用選考本番どちらも数千人から数万人規模のエントリーが殺到します。
本当にその企業を受けたい場合は別ですが、「何となく知っているから」「有名だから」という理由で選考を受けても内定をもらうのは難しく、選考対策もうまくいきません。
まずは、自分が何を大切にして働きたいのか、どんな仕事に興味があるのかなど、自分の就活軸を明確にした上で企業を選択しましょう。
自分にとっての優良企業を探す
大手企業や有名企業があなたにとって合っているとは限りません。
企業には社風と呼ばれる風土や文化、制度がそれぞれ違います。自分にとって社風や制度、仕事内容が合っているかをしっかり吟味したうえで志望企業を選択しましょう。
大手や人気企業ばかり志望しない
大手企業・人気企業ばかり志望し、選考を受けた場合悪くすると全滅します。
理由は、志望者が非常に多い上に選考も厳しく、筆記試験や書類・面接対策に要する時間もかなり必要となるからです。
どうしても受けたい大手・人気企業は別ですが、それ以外にも企業規模や業界などに少しずつバリエーションをつけておきましょう。
人気の就職先を目指す時のポイント
専門性を強化する
死亡する企業や職種に寄りますが、自分が持っている専門性や強みを最大限武器にし、他の志望者との差別化を図りましょう。
得意なことや専門性を学生時代のうちに伸ばし、資格取得や様々な経験を付加して自分だけの強みとしてアピールできるように準備してみてください。
インターンシップに参加する
極力、インターンシップに参加しておくことも重要です。
企業の情報や早期選考案内などを得て、機会を増やすために、研究などの学業との両立が大変だとは思いますが、可能な限り参加しておきましょう。
万が一、インターンシップの専攻に落ちたり、諸事情で参加できなかったりしたとしても、一般選考を受けることはできますので安心してください。
逆求人型サイトに登録する
テックオファーのような逆求人サイトに登録することも大切です。
企業との出会いの機会を増やすと同時に、研究など学業と就活の両立を効率的に進めるために有効だと言えます。
思わぬ企業からオファーが来たり、あなたの登録情報から高い評価をしてくれる企業が出てきたりするかもしれません。
気軽に登録して、窓口を増やしておくことをおすすめします。
まとめ
以上、理系に人気の就職先やどんな業界が選ばれやすいのかなどについて解説しました。確かに人気の企業や業界は毎年ありますが、人気の有無以上に大切なのはあなたにとって長く働ける企業であるかどうかの方がはるかに重要です。
「知っているから」「人気だから」という理由ではなく、自分にとって納得のいく企業を選ぶようにしましょう。
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