こんにちは。理系就活情報局です。

マーチ(MARCH)の理系は就職に強いと言われていますが、実際はどうなのでしょうか。

そこで今回は、マーチ(MARCH)の理系就活生の就職について解説します。

マーチの理系に興味がある方・マーチの理系就活生の方は、是非参考にしてみてください。

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マーチ(MARCH)とは

マーチ(MARCH)とは

MARCHとは、東京の難関私立大学を示す通称で、明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学の頭文字から取られています。

マーチは全国的にも知名度が高く、首都圏の私大の中でも早稲田や慶応、上智といった難関大学グループに次ぐ評価を得ており、入試難易度も高めです。

最近では、学習院大学(G)を含めて、「ジーマーチ」(GMARC)という呼び方をされることもあります。

マーチ(MARCH)が就職に強い理由

マーチ(MARCH)が就職に強い理由

MARCH卒の学生は、なぜ就職に有利と言われているのでしょうか?

ここでは、MARCH学生が就職に強いと言われる理由を3つ解説します。

一定の学歴フィルターをクリアしている

就活には「学歴フィルター」が存在しており、偏差値の低い大学だとエントリーシートを提出しても、学歴フィルターにかかり落とされるケースがあります。

一部の難関企業では、東大・東工大・早慶など難関大学の学生しか通過できないケースもあります。

しかしながら、MARCHの学生は一定の学力を備えているとみなされるため、学歴フィルターにひっかかることはほとんどありません。

MARCHの学生は、学歴フィルターによる足切りを受ける可能性が少ないことから、多くのチャンスに恵まれるため、他大学より有利と言えるでしょう。

多くの企業を受ける上で学歴フィルターは関係がないため、心配する必要はないでしょう。

大学のサポートが手厚い

明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の5大学は、ともに学生のキャリア教育に力を入れており、就職活動へのサポートも十分です。

大学による学生への就職活動のサポートも、高い就職率の一因です。

私大は国立大学に比べてキャリア支援が手厚い大学が多く、大学主催の就活イベントや就活フォローなどのサポートが充実しています。

充実したキャンパスライフが期待できる

MARCHは全国的にも人気が高く、規模の大きい大学のため、多数の部活・サークルが存在します。

また、学内のみならずインカレもあり、大学を超えて同年代の学生と関わるチャンスがあります。

加えて、大学の立地も良いため、アルバイトや課外活動にも取り組みやすいでしょう。

同じ理系でも地方国立よりMARCHが都内大手に就職しやすい

同じ専攻分野でも実は大学によって、就職しやすい企業が存在しています。

カリキュラムや土地柄、経験を積む機会など、さまざまな事情から就職のしやすさに差が生まれます。

たとえば、同じ理系でも地方国立より、MARCHの方が都内大手に就職しやすい状況です。

主な理由としては、以下の内容が挙げられます。

  • ・都内大手の就活は都内がメインの会場となるため、アクセスしやすさに差が出る
  • ・安定志向の学生は地方学生に多いため、そもそも都内大手を目指す学生が少ない
  • ・サークル・部活・セミナー・アルバイトなどの経験を積む機会に差がある

マーチ(MARCH)は本当に就職に強い?各指標で比較

マーチ(MARCH)は本当に就職に強い?各指標で比較

偏差値で比較

東進の大学入試偏差値ランキング」によれば、マーチ(理系)の偏差値は以下の通りです。

M:明治大学 総合数理学部現象数理学科70
A:青山学院大学 理工学部情報テクノロジー学科68
R:立教大学 理学部化学科69
C:中央大学 理工学部ビジネスデータサイエンス学科68
H:法政大学 理工学部応用情報工学科68

※各大学の理系学部で一番偏差値の高い学部学科の偏差値を掲載

学部学科は異なりますが、マーチ(理系)の偏差値は68〜70で、序列をつけるほど差がない状況です。

就職率で比較

以下は、マーチの理系学部の就職率一覧です。

各大学に掲載されているデータは、年度や算出方法が異なるため、完全な比較とは言えません。

ですが、マーチは文系・理系を問わずに就職率は90%以上の学部・学科が多く、高い状態にあると言えるでしょう。

明治大学

電気電子生命学科95.1%
機械工学科94.0%
機械情報工学科96.4%
建築学科96.4%
応用化学科93.9%
情報科学科98.1%
数学科100.0%
物理学科100.0%
法律学科97.5%
商学科98.3%
政治学科97.3%
経済学科98.1%
地域行政学科99.2%
文学科94.8%
史学地理学科94.3%
心理社会学科94.8%
農学科98.1%
農芸化学科100.0%
生命科学科94.7%
食料環境政策学科96.7%
経営学科96.6%
会計学科96.7%
公共経営学科98.8%
情報コミュニケーション学科97.2%
国際日本学科93.8%
現象数理学科96.2%
先端メディアサイエンス学科96.2%
ネットワークデザイン学科100.0%
参照:明治大学「2023年度学科別就職率

青山学院大学

物理・数理学科91.2%
化学・生命科学科95.8%
電気電子工学科90.3%
機械創造工学科100.0%
経営システム工学科98.0%
情報テクノロジー学科100.0%
英米文学科94.6%
フランス文学科96.9%
日本文学科92.3%
史学科87.2%
教育学科97.6%
心理学科96.5%
経済学科94.7%
現代経済デザイン学科96.5%
経営学科93.9%
マーケティング学科97.1%
国際政治学科97.1%
国際経済学科96.1%
国際コミュニケーション学科98.5%
総合文化政策学部95.7%
地域社会共生学部96.9%
コミュニティ人間科学部97.6%
参照:青山学院大学「2023年度卒業者の就職率(学部・学科別)

立教大学

理学部56.3%(進学37.9%)
文学部82.2%(進学4.8%)
異文化コミュニケーション学部82.1%(進学7.3%)
経済学部82.6%(進学4.8%)
経営学部88.4%(進学3.3%)
社会学部88.5%(進学2.9%)
法学部81.9%(進学5.4%)
観光学部89.6%(進学2.0%)
コミュニティ福祉学部89.3%(進学3.3%)
現代心理学部73.1%(進学7.2%)
参照:立教大学「学部別進路決定状況 2023年度

中央大学

理工学部53.8%(進学42.7%)
文学部86.3%(進学4.4%)
商学部87.1%(進学1.4%)
経済学部89.5%(進学2.4%)
国際経営学部79.1%(進学5.4%)
総合政策学部88.5%(進学2.9%)
法学部75.4%(進学14.8%)
国際情報学部87.3%(進学5.2%)
参照:中央大学「2023年度 学部別進路・就職データ

法政大学

理工学部89.9%
デザイン工学部92.5%
生命科学部95.3%
法学部91.5%
文学部90.8%
経済学部91.1%
社会学部92.5%
経営学部90.6%
国際文化学部93.5%
人間環境学部93.4%
現代福祉学部93.0%
情報科学部96.5%
キャリアデザイン学部93.4%
グローバル教養学部76.4%
スポーツ健康学部93.4%
参照:法政大学「全学部・学科 就職および進学率一覧

平均年収ランキングで比較

日経転職版「大学年収調査2023年」の出身大学別年収ランキングによれば、マーチの年収は以下の通りです。

大学名順位平均年収(万円)
M:明治大学22位782.2万円
A:青山学院大学24位768.8万円
R:立教大学29位725.0万円
C:中央大学15位829.8万円
H:法政大学30位720.7万円

マーチはいずれも30位以内にランクインしており、中でも、マーチ内TOPの中央大学の

平均年収は829.8万円と高収入になります。

国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は458万円であることから、マーチの平均年収はかなり高いと言えるでしょう。

【大学別】マーチ(MARCH)理系の就職進路

【大学別】マーチ(MARCH)理系の就職進路

ここからは、「MARCH各大学の理系学部卒業生が選んだ業界・就職先」について解説します。

各大学の卒業生が多い業界・職種などを詳しくまとめていますので、MARCHの理系学生の方は、ぜひ注目してみてください。

明治大学

明治大学理工学部で多い就職先の業界は、1番目が情報通信業、2番目が製造業、3番目に建設業と続いています。

主な就職先を見てみると、SCSK、日立製作所、三菱電機、東京電力、鹿島建設など、さまざまな一流企業に就職しています。

参考:明治大学「卒業生就職データ2023

青山学院大学

青山学院大学理工学部の卒業生の就職先業界は、情報通信業がもっとも多く、その次に金融・保険業、複合サービス業などが続いています。

就職先としては、NTTデータや三菱電機、SCSK、富士通などに就職しています。

参考:青山学院大学「就職決定者数【業種別】」「学部別就職決定者数【上位企業】

立教大学

立教大学理学部の卒業生の就職先業界は、1番目が情報業、2番目が製造業、3番目にサービス業、4番目に運輸・通信業と続いています。

就職先にはりそなグループ・富士通・NECソリューションイノベータなどの有名企業に就職しています。

参考:立教大学「就職・進学データ

中央大学

中央大学理工学部の就職先業界をみると、通信・情報サービスが最も多く、次にメーカーが続いています。

理系学部全体の就職先としては、日本電気が多い一方、NECソリューションイノベータや富士通のように、理工学部の学生を満遍なく採用している企業もあります。

ほか、三菱電機・本田技研工業・日立システムズ・日産自動車にも多くの卒業生が採用されています。

参考:中央大学「業種別就職状況」「就職先企業データ

法政大学

法政大学理工学部の就職先業界は、情報・通信が約半数を占めており、製造業が続いています。

主な進学先は、NEC・日立製作所・三菱電機・スズキなどです。

情報科学部は7割が情報・通信で、日立製作所・本田技研工業などが就職先に挙がっています。

デザイン工学部は建設系が多く、清水建設・大和ハウスなどの大手ゼネコンへの就職が目立ちます。

生命科学部は、製造や情報通信など多岐にわたり、就職先も森永乳業・伊藤ハム・モランボン・富士通・インテック・りそなグループなどさまざまです。

参考:法政大学「学部別就職状況

マーチ(MARCH)で提供される就職サポート

マーチ(MARCH)で提供される就職サポート

大学の就職率・大手企業への就職実績は、大学の入学率に大きく影響するため、各大学は学生の就職サポートに力を入れています。

本章ではマーチの各大学で提供される就職サポートについて解説します。

大学に所属する学生であれば、誰でも利用できるため、大学の就職サポートは積極的に活用しましょう。

明治大学

明治大学ではインターンシップやOB・OG訪問の支援、面接対策など、就職サポートの体制が整っています。

また低学年向けの就職サポートも整えるなど、早期化する就活への準備も万全です。

明治大学の主な就職サポートは以下のとおりです。

  • ・インターンシップ
  • ・大学主催の就活支援イベント開催
  • ・求人情報検索システムの提供
  • ・OB・OGの訪問支援
  • ・就活や進路の個別相談
  • ・ES・履歴書の添削
  • ・面接練習

参考:明治大学「就職キャリア支援センター」

青山学院大学

青山学院大学では大学主催で企業説明会を開催しており、企業と学生が出会える場をセッティングしています。

またUターン・Iターンでの就職を希望する学生へのサポートなど、学生の幅広いニーズに応えています。

青山学院大学の主な就職サポートは以下のとおりです。

  • ・大学主催の企業説明会
  • ・インターンシップの支援
  • ・Uターン/Iターン向けの就職支援
  • ・就活や進路の個別相談

参考:青山学院大学「進路・就職支援の取組」

立教大学

立教大学では4年間を3つの期に分けて、段階的に就職サポートをしており、大学生活を通した就職支援を実施しています。

就職支援は各学部に応じた取り組みにしており、学生はより専門性を意識した就職活動ができるようになっています。

立教大学の主な就職サポートは以下のとおりです。

  • ・インターンシップの支援
  • ・就活や進路の個別相談
  • ・求人情報の提供
  • ・大学主催の就活支援イベント

参考:立教大学「立教のキャリア・就職支援」

中央大学

中央大学では、文系・理系で就職サポートのアプローチを変えており、学生が専門性を生かした就職活動ができるようになっています。

自己評価システムやキャリアノートを提供することで、より客観的な強みを理解して就職活動がおこなえる仕組みを整えています。

中央大学の主な就職サポートは以下のとおりです。

  • ・大学主催の就職セミナー
  • ・インターンシップの支援
  • ・就活や進路の個別相談
  • ・大学主催のOB・OGとの交流会
  • ・面接練習
  • ・キャリアデザインノートの提供

参考:中央大学「キャリアサポート」

法政大学

法政大学では就職支援の対象を1・2年生と3年生、4年生の3つに分けており、必要なタイミングで効果的なサポートができるようにしています。

インターンシップのサポートは大学経由型や一般応募型など、さまざまな種類を用意しており、早期から就職活動をする学生に対応してるのが特徴です

法政大学の主な就職サポートは以下のとおりです。

  • ・インターンシップの支援
  • ・キャリア教育授業の実施
  • ・就活や進路の個別相談
  • ・大学主催のOB・OGを交えたイベント

参考:法政大学「キャリアセンター」

 就活が本格化する前にやっておくべきこと

 就活が本格化する前にやっておくべきこと

理系学生の場合、就活が本格化する時期は研究と並行作業になるため、思うように時間が取れません。

就活につながる経験や勉強は、就活が本格化する前にやっておく必要があります。

本章では就活が本格化する前にやっておくべきことを2つ解説します。

ビジネスで役立つ資格を取得する

資格の取得は一朝一夕では取得できないため、時間をかけて勉強する必要があります。

就活と研究が並行する時期では勉強時間の確保が難しいので、時間に余裕のあるタイミングで取得しておきましょう。

資格を取得すれば、要資格の職種で有利に働くことはもちろん、熱意のアピールにもなるため、有効です。

海外留学など興味がある分野に挑戦する

海外留学や起業など興味にある分野への挑戦は、時間がある内に取り組みましょう。

就活と研究が始まれば、時間が足りなくなるため、興味のある分野への挑戦も難しくなります。

興味のある分野への挑戦はガクチカの元ネタや人生経験となるので、取り組める機会があれば、進んでチャレンジしましょう。

早慶・国立大の学生から一歩リードするための就活におけるポイント

早慶・国立大の学生から一歩リードするための就活におけるポイント

マーチの学生にとって、早慶・国立大の優秀な学生は就活でライバルといえる存在です。

志望する企業の内定を得るには、早慶・国立大の優秀な学生を上回る必要があります。

本章では、早慶・国立大の学生から一歩リードするための就活におけるポイントを3つ解説します。

企業・業界研究を徹底する

他の学生と差をつける要素として有力なのは、志望動機です。

志望動機は、「自身の価値観と企業との相性が良いこと」や「熱意の伝わる志望動機を書けるか」が合否の差を分けます。

差がつく志望動機を書くためには、材料となる企業・業界研究を徹底しておこなう必要があります。

説明会やOB・OG訪問、インターンシップでしか手に入らない情報を取得して、志望動機をより具体性にある内容にしましょう。

エントリーシート(ES)で差別化を図る

エントリーシートは機械的に学生を選抜する手段である一方で、強いアピールのあるエントリーシートは採用担当者の印象に強く残ります。

選考の初期段階から差をつけるためにも、ガクチカや志望動機、入社への熱意を強くアピールできるエントリーシートを作りましょう。

エントリーシートは自身で作成した後は、キャリアセンターや就職エージェントなどに添削してもらい、完成度を高めていくことをおすすめします。

面接の練習は必ずおこなう

エントリーシートや志望動機なども他の学生と差をつける要素ですが、面接でのアピールも差別化の方法として有効です。

面接でよくある質問への対策はもちろん、マナーや話し方、姿勢なども改善して面接対策を万全にしましょう。

面接の練習をしっかりとしておけば、面接への自信が生まれ、企業にもポジティブな印象を与えられます。

逆求人型サイトでマーチ(MARCH)の就活における可能性を広げよう

逆求人型サイトでマーチ(MARCH)の就活における可能性を広げよう

マーチの理系は就職に強く、幅広いポテンシャルを持っています。

マーチのポテンシャルを最大限に発揮する企業を探すには、大学のキャリアセンターやナビ型サイトだけでなく、企業からオファーが届く逆求人型サイトも利用してみましょう。

理系就活生には、理系に特化した逆求人型サイト「TECH OFFER」がおすすめです。

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まとめ

本記事では、マーチ(理系)の就活について解説しました。

マーチの理系は、自分の強みを活かして社会で活躍できるポテンシャルを持っています。

自分らしく働ける未来を実現するために、さっそくアクションを起こしましょう!