電気工事士は、電気・電子系を専攻した学生にとって目指しやすい職種の一つです。
実際に電気工事士を目指す学生は少なくありません。
一方で、電気工事士を目指す際に大きなハードルとなるのは、自己PRです。
同じ専門性を持つ方の中で、自分をアピールするのは簡単ではないためです。
今回は電気工事士向けの自己PRの書き方と評価されるポイントを解説します。
電気工事士向けの自己PRの作成で悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
電気工事士の仕事と仕事内容
電気工事士向けに自身PRを作成するには、電気工事士がどのような仕事をしているのか把握してなくてはなりません。
電気工事士がおこなう仕事は、主に以下の2つとなります。
- ・建築電気工事:ビルの電気設備工事やテレビの配線工事など
- ・鉄道電気工事:路線工事や変電設備の工事、駅構内の点検など
電気工事士の仕事は、生活に欠かせないインフラに携わることから、社会的な影響力が大きい仕事といえるでしょう。
電気工事士の自己PRで評価されるポイント
自己PRには、各職種で評価されるポイントと一般的に評価されるポイントがあり、どちらも踏まえる必要があります。
本章では電気工事士向けの自己PRで評価されるポイントを解説します。
電気工事・機械に触れることが好き
電気工事士向けの自己PRでは、電気工事や機械に触れることが好きとアピールしましょう。
企業側は、コストをかけて採用した新入社員にできるだけ長く定着して、活躍して欲しいと考えています。
入社後に定着・活躍する人材の特徴はさまざまありますが、仕事内容が好きな方は挙げられる特徴の一つです。
求める人物像に合致する人柄である
電気工事士を募集する企業は求める人物像に、地道に取り組める方を求める傾向があります。
自己PRは地道に取り組める方、もしくは準ずる内容がアピールできると高い評価を得られるでしょう。
地道に取り組めること以外にも、求める人物像を掲げている企業もあります。
どのような強みをアピールするにせよ、企業が求める人物像をチェックしてからアピールするようにしましょう。
入社後の活躍をイメージさせる内容である
自己PRは、求める人物像に沿った強みをアピールしつつ、入社後の活躍をイメージさせる内容にしましょう。
たとえば、電気工事士の仕事はチームで取り組むことがほとんどです。
チームで取り組み、物事に成功した経験をアピールすると、企業側は入社後に活躍するイメージを持ちやすくなります。
電気工事士の自己PRの作り方
志望動機をスムーズに作れる方はいる一方で、自己PRの作成に苦戦する方は少なくありません。
自分の強みがわからず、強みを理解していたとしてもどのようにアピールすればよいのか、わからない方が多くいるためです。
本章では電気工事士向けの自己PRの作り方を解説します。
自己分析を通じてアピールポイントを整理する
電気工事士の自己PRをいきなり書き始める前に、まずは自身の強みがどこにあるのかを整理します。
自身の強みを理解しているつもりでも、改めて自身を振り返ると、別の強みが見えてくるケースは少なくありません。
自身の強みを見つける方法としては、自己分析がおすすめです。
過去から現在までを振り返り、上手くいったことや他人から褒められたことをピックアップしていくと、自身の強みが把握しやすくなります。
アピールポイントが伝わるエピソードを整理する
自身の強みとなる特徴が思い浮かんだ際には、強みを裏付けるエピソードもあわせて整理します。
強みを裏付けるエピソードがないと、企業側は何を根拠に強みとしているのかわからなくなります。
数字やデータを添えるとエピソードの具体性が高まるため、当時の記録を調べ直すのもよいでしょう。
アピールポイントを仕事にどのように生かすかを考える
自己PRに取り上げるアピールポイントが整理できたら、仕事への生かし方を考えます。
同じ強みでも仕事への生かし方は千差万別なため、オリジナリティーが発揮できる部分です。
たとえば、粘り強さをアピールする場合でも業務への粘り強さなのか、仕事に必要なスキルアップへ粘り強く取り組めることなのかは、各々で異なります。
どのような方法・環境であれば、自身の強みを最大限に仕事へ生かせるかを考えるようにしましょう。
PREP法でまとめる
電気工事士の自己PRに用いるアピールポイントとエピソードが整理できたら、PREP法で文章化していきます。
- ・Point(要点):自身の強みをできるだけ簡潔に説明する
- ・Reason(理由):自身が強みと感じる理由を説明する
- ・Example(具体例):どのような場面・環境で強みを発揮できたかを説明する
- ・Point(要点):電気工事士としてどのようにあ強みを生かすかを説明する
電気工事士の自己PRの例文5選
電気工事士の自己PRのイメージがわきにくい方のために、本章では電気工事士の自己PRの例文を紹介します。
違う強みを持つパターンを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
電気工事士の自己PRの例文:丁寧さをアピール
私の強みは、周囲の状況を観察して対応する力です。
約10名で構成されたスマート住宅の効率的な配電を研究するチームを率いています。
研究過程では意見のぶつかり合いもあるなかで、各メンバーや状況の把握に意識を割く内に洞察力が身につきました。
以前の研究チームより雰囲気が良いため、周囲から評判の良いチームとして認識されています。
研究チームが円滑に運営できているのは、メンバーのお陰ですが、自身の特徴が生かせた結果とも自負しております。
入社後はメンバーを観察して、一人ひとりに合った対応を心がけ、組織が円滑に回るようにサポートしていきます。
また将来的には、経験を生かして組織を引っ張る人材となりたいと考えています。
電気工事士の自己PRの例文:協調性をアピール
私は電気電子工学のゼミで、10名のチームリーダーとしてスマート住宅における電気効率に関する研究をしていました。
実験素材の収集や配線工事、データ収集と分析、資料作成などの役割を各個人の得意分野にあわせて分担しました。
分担作業になると、自分の担当範囲にしか興味を示さないメンバーが増えだしたため、情報共有に力を入れることにしました。
メンバー全員が研究や各メンバーの進捗状況を把握できるように、オンラインで共有しました。
個別の課題を取り上げて、チームで共有することで、チームの一体感を高めるように工夫しました。
研究は無事に終了して、産学協同のプロジェクトの一部に採用されるなど成果を残せました。
チームを一つにまとめるマネジメントは、御社に入社後も役立つと考えており、円滑な業務遂行につながると考えています。
電気工事士の自己PRの例文:責任感の強さをアピール
私は自分が設定した目標に向けて、やり遂げられることが強みだと考えています。
大学の研究で大型建築物用の配電盤について研究を行っています。
既に研究がされている分野である一方で、改良の余地が残されている分野です。
私は、配電盤を製造する企業を訪ねたり、同様の研究をする他大学と連絡を取ったりして、現在の性能的限界や別の試みを調べるようにしました。
最終的な結果として、配電盤への電力供給方法を改良して、電気効率がアップしました。
御社に入社後も目標達成に向けて、あらゆる方法を探りながら最後までやり遂げ、結果を出していきたいと思います。
電気工事士の自己PRの例文:体力をアピール
私の強みは、自分が決めた目標に立ち向かえる体力です。
目標に向かえる体力が養われたのは、部活動です。
私は大学のサッカー部でスタメンを確保できず、ベンチで過ごす毎日でした。
サイドバックのレギュラーを確保するには、ランニング能力の改善が欠かせないと分析して、練習前後の1時間を長距離と短距離のトレーニングを追加しました。
365日毎日トレーニングを積み重ねた結果、3年生のときにはレギュラーを掴めるようになりました。
またレギュラーの確保に加えて、チームのメンバーは私の努力を続ける姿勢を評価して、キャプテンに指名しました。
大学での経験から、御社でも組織や自身の掲げた目標のために努力を続け、御社の業績に貢献できる人材になりたいと考えております。
電気工事士を目指すならスカウトサービスの利用を
電気工事士を目指す場合、就活サイトからの応募が思いつきますが、スカウトサービスの利用も検討してみてはいかがでしょうか。
スカウトサービスとは、学生のプロフィールを基に企業が学生へオファーを送るサービスです。
昨今ではスカウトサービスでのみ新卒採用をおこなう企業も現れていることから、注目のサービスです。
数あるスカウトサービスの中でも、理系学生におすすめなのが『TECH OFFER』です。
『TECH OFFER』は理系学生に特化したサービスであり、電気工事士の募集する企業も『TECH OFFER』を利用しています。
会員登録にかかる時間はたったの5分ですので、ぜひこの機会に登録してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は電気工事士向けの自己PRの書き方と評価されるポイントを解説しました。
今回解説した内容をまとめると以下のとおりです。
- ・自己PRでは電気工事・機械に触れることが好きなことをアピールする
- ・地道に取り組める方を求める人物像に挙げている企業は多い
- ・入社後の活躍するイメージさせる部分にオリジナリティーが出る
電気工事士は手に職がつく仕事のため、将来性のある職種の一つです。
電気工事士を目指す方で、自己PRの作り方に不安のある方は、本記事を参考に作成していただければと思います。