企業は新製品を市場に出す前に、かならず現状分析を行います。製品の売りは何か、競合他社の製品と比較して、どんな点が優れているかを把握していなければ、「この製品を買ってください」とアピールできないからです。

自己分析も、製品分析とまったく同じです。自分とはどんな人間で、自分の売りは何で、どんなところが優れているかを自分自身が理解しなければ、企業の採用担当者に対して「自分を採用してください」とアピールできません。

しかし、製品なら客観的に分析できますが、自分自身の内面は、製品を見るようには分析できないもの。だからこそ、客観的な尺度が必要です。

現在では、自己分析の助けになるサイトはたくさんあります。本記事では、自分の売りや強みをうまく表現するのに役立つサイトを紹介します。

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自己分析 サイトを活用するメリット

自己分析 サイトを活用するメリット

自己分析サイトを活用することで得られる4点のメリットを整理しておきましょう。

客観的な評価軸が得られる

自己分析サイトは、質問に答えることで就活生が自身の特性や能力、興味・関心に自然に気づけるようになっています。また、回答を振り返ることで、自分自身を客観的に評価する軸を身につけることが手助けをします。

自分が適合する業界を知ることができる

自己分析サイトは、多くの就活生のデータベースをふまえ、回答した就活生の性格や価値観、スキルセットをもとに、どのような組織や業界に適合するのかを評価する手助けができるようになっています。自分目線では気が付かなかった分野を含めて今後のキャリアを考えられるようになり、自分自身の本当の志向性に合致する組織や業界を見つけられる点がメリットです。

自分の強みを知ることができる

キャリアセンターなど対面の場では、恥ずかしさや自己防衛の意識、「自分を良く見せたい」「〇〇だと思われたい」の感情が先に立ち、ありのままの自分を開示できない場合があります。しかし、自己分析サイトでは、周囲に気兼ねすることなく、ありのままの自分の気持ちを表現できます。その結果、思い込みを排した本当の強みに気づける可能性が高いのです。

自己成長のきっかけになる

自己分析サイトは、就活生が自身の強みや改善点を見つける手助けをするだけではありません。自己成長のためのアドバイスや具体的なアクションプランを提供する場合もあります。自己分析サイトで得た気づきとアドバイスを、実践に移すことが大切です。

自己分析のやり方を詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

自己分析サイトの活用法

自己分析サイトの活用法

具体的な自己分析サイトの活用法を押さえておきましょう。

分析結果を評価する

分析結果はそのまま受け取るのではなく、自分に適合しているかどうかを確認しましょう。「自分ではうまく言語化できず、モヤモヤしていたことを言語化してもらった」と感じるなら、その自己分析サイトは自分に合っていると判断できます。

しかし、「どう考えてもこの結果には納得がいかない」という場合、質問を正確に読み取れず、条件反射的に回答している可能性があります。もう一度、じっくり読み、自分自身を振り返りながら回答してみて、それでも納得がいかない場合は、別のサイトを利用しましょう。

「強み」「弱み」を裏付ける具体例を振り返る

自己分析サイトでは、その人を表すキーワードとなるような言葉が表示されます。

例えば「強み」として「好奇心旺盛でフットワークが軽い」という言葉が上がってきたとします。また、「弱み」として、「飽きっぽい」という言葉がでてきました。

そこで、自分の過去を振り返り、そのキーワードに当てはまるような、具体的な経験をいくつも思い起こしてみましょう。

「小学生の時、こんなことがあった」「中学生ではこんなことをしていた」…などのように、小さなころから現在までを振り返り、裏付けになるようなエピソードを、できるだけたくさん書き出していきましょう。

「好奇心旺盛でフットワークが軽い」ことでうまくいった経験、反対に失敗した経験。「好奇心旺盛でフットワークが軽い」ことが、「飽きっぽさ」として表れてしまった経験。「飽きっぽい」自分が、「好奇心旺盛でフットワークが軽い」ことを活かして、何かを成し遂げた経験。付箋のように短く書けるものにどんどん書いていきます。

自分の言葉で表現しなおす

たくさんのエピソードを洗い出すうち、その中からもっとも自分自身を体現しているエピソードが見つかるはずです。そのエピソードを抽出し、ひとつのストーリーにブラッシュアップします。

ストーリーができたら、そのストーリーにタイトルをつけてみましょう。例えば「ストレス耐性の強さは多趣味のおかげ」のように、キーワードを自分なりの言葉で表現しなおすことで、経験に裏打ちされた自己PRにすることができます。

自己PR作成は次の動画でわかりやすく説明されています。

参考:理系のための自己PR作成のコツ

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自己分析に役立つサイト11選

自己分析に役立つサイト11選

自己分析に役立つサイトを以下にまとめました。

Tech Offer LINE オープンチャット 

自己分析をこれから始める人や、始めたもののどのように活用したらいいのかわからない人にとって何よりも必要なのが、気軽に質問し、適切な回答がもらえる場です。Tech Offer LINE オープンチャットは、不安なことや分かりにくいことも匿名で質問ができる場です。内定者も参加しているため、現場の様子や実際の体験談も聞けます。

LINE オープンチャットは次の記事でくわしく説明しています。

【みんなで就活】LINEオープンチャットを紹介/23・24・25卒向け

Tech Offer ライフライン分析

ライフライン分析は、自己分析において自身の人生を1本のグラフに作成することで、自分にとっての重要な要素を評価する手法です。ライフライン分析を行うことで、自己成長や自己実現のきっかけになった要素を明確化できます。

理系就活における自己分析方法「ライフライン分析」他4選を徹底解説!ではライフライン分析の仕方をわかりやすく説明しています。 

Tech Offer 簡易性格診断 

Tech Offerに会員登録することで、簡易性格診断を受けられます。簡易性格診断の質問は2問ですが、自身の性格をプロフィールとして企業に伝えられます。

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エニアグラム分析  

自分自身の心理や行動特性を掘り下げて理解したいと考える人には、就活に限定されない心理分析サイトを参考にすると良いかもしれません。

エニアグラムは、人間を9つの基本的なパーソナリティタイプに分類し、それぞれのタイプに関連する特徴や行動パターンを説明します。それぞれのタイプによって行動に至る動機や価値観などが異なり、それに従って思考パターン、行動傾向が生まれます。自分のタイプを知ることで、自己分析の手がかりにできます。

簡易タイプ診断では、90問の簡易診断を無料で受けられます。

ビッグファイブ

ビッグファイブはアメリカの心理学者ゴールドバーグが提唱した性格分析のフレームワークです。ビッグファイブは性格をタイプ別に分類するのではなく、人間の性格を5つの基本的な要素(外向性、協調性、神経症的傾向、開放性、誠実性)に分類します。

ビッグファイブを自己分析に活用する際には、自分自身の性格特性を客観的に把握し、その特性が就活や将来のキャリアにどのように関連しているかを考えることが重要です。各要素の強みや改善すべき点を把握し、自己PRや志望動機に盛り込むことで、企業に対して自身の適性や価値をアピールすることができます。

例えば誠実性が他の4つと比較して高い特性を示していれば、タスク管理や綿密な計画性、細部への注意などがアピールポイントになります。合わせて協調性も高ければ、チームワークや他者へのサポートと合わせて組み立てることができるでしょう。

自己分析ツール  BIG5-BASICはこのビッグファイブ理論を元にした性格診断テストです。120の質問で自分の性格特性を診断してくれます。

ストレングスファインダー®

クリフトンストレングスファインダー®(ストレングスファインダーと略)はアメリカのギャラップ社が行っているオンラインの才能診断ツールです。アメリカでは就職や採用だけでなくビジネス現場でも使われています。

ストレングスファインダーは才能の元になる資質を、「分析思考」や「実行力」「共感性」など34種類に分類しています。才能は人に応じてさまざまな現れ方をしますが、自分の資質を知って意識的に伸ばしてやることで、才能を開花させられるという考え方です。

ストレングスファインダーは有料で、クリフトンストレングスファインダー®でテストを購入(上位資質5つを説明してくれる簡易版が3,000円)か、または『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版 ストレングス・ファインダー2.0』(2,420円)の本を購入して巻末のアクセスコードを入力することで、テストを受け、上位5つの資質を把握できます。

リクナビ診断

リクナビ診断は、就職情報サイトのリクナビで利用できる診断です。リクナビ2025に登録すれば、「5分で本格診断!自己分析ツール「リクナビ診断」。活用法やメリットも解説」から診断を受けられます。

100問ほどの問題に答えることを通して、自分が会社に求めるものなどが明確になり、自分に合った仕事や職種を紹介してもらえます。

適性診断MATCH plus

適性診断MATCH Plusは、就職情報サイトのマイナビに登録して利用できる診断です。162問の質問に答えることを通し、「特徴と強み・弱み」「社会人基礎力」「向いてる業界」「向いてる職種」「過去の結果との比較」を把握できます。全国平均との比較もあるため、他の就活生と自分を比較しながら自己分析を進められます。

適性診断AnalyzeU+

AnalyzeU+はOffer Boxの適性診断ツールです。251問の質問から社会人基礎力、次世代リーダー力など28の項目で詳しく分類されます。診断結果からワンポイントアドバイスが得られ、自己PRなどに利用できます。

Hakase Personal

Hakase Personalはオンライン自己分析に特化したサイトです。自己分析テストを受けるとAI診断によって「創造・直観タイプ」「創造・論理タイプ」「解決・直観タイプ」「解決・論理タイプ」の4タイプに分類され、さらに詳しいレポートが届き、エントリーシートや自己PR、さらには面接や入社前準備までフォローのレポートが届きます。

マンガでわかる「SWOT分析」

SWOT分析は会社や商品の強みと弱みを把握するためのマーケティングのフレームワークですが、自己分析においても有用です。特に、自分の心理を深く掘り下げるのが苦手な人にとっては、新しい視点が得られるでしょう。

SWOT分析は、Strengths(強み)、Weaknesses(弱み)、Opportunities(機会)、Threats(脅威)の4つの要素から分析を行うフレームワークです。自分自身の強み(弱み)を外部環境の機会(脅威)の中でいかに活用していくかを明確化できます。  

マンガでわかる「SWOT分析」は中小企業向けの経済産業省のサイトですが、強みや弱みの見つけ方がわかりやすく説明されています。1人で考えていると、自分の強みや弱みをどうしても心理的な観点から見がちです。しかし、自分の心の中をあれこれ考えるのではなく、「顧客(就活の場合は志望企業)」や「競合他社」、「社員(指導教官やクラスメイト)」の視点から見ることで、役に立つ発見もあるはずです。

視点を変えて「自分」という商品をSWOT分析によって、どのような戦略で売るかを考えることができるサイトを活用してください。

自己分析サイトを利用する際の注意点

自己分析サイトを利用する際の注意点

自己分析サイトを利用する上では次の注意点に気をつけてください。

過度な自己分析に陥らない  

自己分析サイトの質問に対する回答は、その時どきの心理状態が反映される傾向があります。繰り返しテストを行うと、その度に出てくる傾向や特性が異なり、次第に自分がわからなくなるかもしれません。

自分を見失い、自信がなくなることを避けるためにも、テストは繰り返さず、おおまかな傾向を把握するのに留めましょう。

身近な人の意見も参考にする

自分のことをよく知っている、信頼できる人に、話を聞いてみましょう。両親や中学時代の部活の先生、高校時代の進路指導の先生、またアルバイト先で仕事を教えてくれた先輩などに、自分の印象やエピソードなどを教えてもらいます。「自分はこのように周りから見られていたのか」という発見があるはずです。

自己分析サイトを活用し自己理解を深めよう

自己分析は就活において重要なステップです。自己分析サイトを活用することで、自分の知らない性格や行動の傾向を知ることができます。

エニアグラムやビッグファイブなどの性格診断サイトや就活サイトの自己分析ツールは、客観的な視点で自己分析をサポートしてくれます。

しかし、注意点として、結果を完全に鵜呑みにせず、自身の経験や他の手法と組み合わせることが大切です。自己分析サイトを有効に活用し、自己理解を深めながら、就活において自身の強みを最大限に活かしましょう。

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