こんにちは。理系就活情報局です。
面接では、採用担当者から自己PRや志望動機・長所や短所といった定番の質問から、自分を何かに例えると?という質問まで様々なことを聞かれます。
その中で、答えを準備しておかないと厳しいのが「自分を色に例えると?」などの何かに例えた場合の回答です。
「どういう意図で質問されているのか知りたい」
「どんな回答を用意しておけばいいのか教えてほしい」
と思っている理系学生に向けて、今回は「自分を色に例えると?」と聞かれる意図や回答例を解説します。
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はじめに:なぜ「自分を色に例えると?」と聞かれるのか
そもそも、企業側はなぜ「自分を色に例えると?」といった質問を学生にするのでしょうか。主な意図は、次の通りです。
客観的に自分を捉えられているか判断したいから
自己PRや志望動機など、定番の質問以外のことをあえて質問して、学生自身が客観的に自分を分析し、捉えられているかを見極めるため質問しています。
自己PRや志望動機は、時間をかけて準備している学生が多い質問ですが、敢えて違う角度から質問して学生の回答を聞こうとしているのです。
臨機応変に答えられるか判断したいから
「自分を色に例えると?」といった類の質問は、必ずと言っていいほど出る志望動機や自己PRと比較して、聞かれる頻度が少ない質問です。
急に経路の違った質問を学生に投げかけ、臨機応変に対応できるかどうかを判断している可能性があります。
学生の素顔を引き出したいから
学生は、頻出質問となる志望動機や自分の長所・短所、自己PRなどはあらかじめ準備していて、回答を丸暗記しているケースも珍しくありません。
しかし、既に準備していること話す姿からは、企業側も学生の人柄や個性を推し量ることが難しく、合否判定しづらい現実があるのです。
そこで、頻出質問以外のことを聞いたり、アイスブレイクなどで学生の素顔を引き出し、等身大の学生の姿を評価したいと考えています。
自社との相性を判断したいから
想定外の質問から学生の素顔や個性を引き出し、自社と相性がいいかどうかを冷静に見極めようとしています。回答の内容のよしあしではなく、回答する姿や話しぶりなどから相性を判断しているケースが考えられるでしょう。
「自分を色に例えると?」の答え方で理系学生からよく出る質問
「自分を色に例えると?」と言う質問に対する答えを考える際、どう答えたらいいのか理系学生からよくある質問をまとめました。
研究テーマに合った色を選ぶべきですか?
研究テーマに合った色を選ぶ必要はありません。
この質問の意図は、学生の個性や価値観、自己理解を深めているかを測ることです。
研究テーマはあなたの能力の一側面を示すものですが、必ずしもあなた全体を表すものではないため、研究テーマに縛られる必要はありません。
まず、研究テーマに縛られてしまうと、あなたの多様な側面が伝わりにくくなります。また、 固定観念にとらわれ、創造的な回答が難しくなる可能性があります。
何より研究テーマに関連する色を選ぶことは、面接官によってはやや画一的で面白みに欠ける印象を与えるかもしれません。
複数の色で表現したい場合、どうすれば良いですか?
複数の色で表現する際には、それぞれの色に具体的な理由付けをすることが重要です。単に好きな色を並べるのではなく、自分の強みや特徴、経験と結びつけて説明することで、面接官にあなたの理解を深めてもらうことができます。
ただし、5色も6色もと、多すぎる色を選ぶと、何をアピールしたいのか伝わりにくくなるため、2色または多くても3色にとどめましょう。
H3好きな色と、自分を表す色は違う場合、どう答えればいいですか?
好きな色と自分を表す色が異なる場合でも、問題ありません。面接官が求めているのは、あなたが選んだ色に込めた意味や、その色があなたを表す理由です。
好きな色があなたの性格や性質・個性をあらわるかどうかは別問題のため、面接のために自分を表すと思う色を考え、その理由をしっかり述べられるよう準備しましょう。
使わない方がいい色はありますか?
一般論として、避けた方がいいとされる色はありません。
しかし、理系学生という立場から、面接官に違和感を与えてしまう可能性のある色や、伝えたいイメージと合わない色を選ぶことは避けるべきでしょう。
まず、派手すぎる色は伝え方や希望している業界・職種次第では避けた方がいいかもしれません。あまりにも派手な色は、理系学生の落ち着いたイメージと合わない可能性があります。真面目さや冷静さをアピールしたい場合は、少し控えめな色を選ぶ方が良いでしょう。
また、ベージュやグレーなど、あまり特徴のない色は、伝え方やエピソードがしっかりしていないと自分の個性や強みを表現しきれていないように思われるかもしれません。
ネガティブなイメージの色も避けた方がいい場合があります。
黒は厳粛さや神秘性を表しますが、暗い印象を与える可能性が考えられるでしょう。また、灰色はやる気のない、消極的な印象を与える場合もあります。
「自分を色に例えると?」という質問に絡めたい内容と注意したいこと
「自分を色に例えると?」と言う質問を受けた場合、単に「私は〇色が好きです」と言う答えだけでは、面接官に対するアピールとはなりません。
一緒に添えるエピソードや理由などでアピールしたい内容や注意点を解説します。
長所や強み
自分の長所や強みと色のイメージをかけ合わせましょう。
掛け合わせて伝えることで、自己理解や自己探索ができている・客観的に自分を俯瞰できているという印象を与えることができます。
志望動機
志望動機と掛け合わせるのもおすすめです。
ただし、くれぐれも志望企業の持つ印象とかけ離れた色にしたり、強引なこじつけをしないよう、自然に組み込んだりすることができるかがポイントになります。
入社後に貢献できること
入社後に貢献できることと組み合わせるのも大切です。
強みや長所とセットにしてアピールできると、より説得力が高まり、好印象となることが期待できます。
集団面接対策で複数の色を準備しておく
集団面接では、他の学生と回答が重なることも珍しくありません。
特に、一般的に好まれる色で答えようと思っている場合は答えが重なる確率も上がります。
可能なら、回答用に2~3つ用意しておくか、同じ色の回答となった場合でもアピールする内容を複数考えておくなど、対策しておくといざという時に焦らずに済みます。
長めの回答に備え具体的なエピソードや学んだこと
長めの回答を求められるケースもあります。
具体的なエピソードと学んだことをしっかり話せるようにした回答と、手短に答えるための回答、両方を用意しましょう。
一般的な色のイメージからかけ離れないようにする
色には、世間でイメージされる一般的な印象があります。その印象から大きく打かけ離れた回答をすると、アピールが難しくなる上に、内容がよほど良くない限りいい評価を得ることが難しくなる恐れがあることに注意しましょう。
あえてかけ離れた色のイメージで答える場合は具体性を持たせる
あえて世間一般のイメージとかけ離れた色のイメージで答える場合は、しっかりと理由やエピソードに具体性を持たせ、面接官が納得できるようなものにすることが求められます。
ただ、回答を作る難度も格段に上がるため、無理しなくていいのであれば、世間が持つイメージに合わせておくといいかもしれません。
色別で見る「自分を色に例えると?」への先輩のリアルな回答例
では、色別で「自分を色に例えると?」という質問に対し、先輩たちがどう回答したのか例文を紹介します。
青色で冷静沈着で論理的な思考をアピール
私は青色だと考えています。
理由は、実験データの分析や課題解決にあたっては、感情に左右されることなく、冷静に状況を判断し、論理的な思考で問題に取り組むことを心がけています。まるで澄み切った青空のように、客観的な視点で物事を捉え、最善の答えを導き出したいと考えています。
緑色で成長を続ける若葉のようなみずみずしさをアピール
私は緑色に例えられます。それは、自然の中で育まれた生命力にあふれ、どんな環境にも適応できる強さを象徴しているからです。変化の激しい社会においても、柔軟に対応し、どんな状況でも成長を続けたいと考えています。
赤色で情熱を持って仕事や研究に取り組む姿勢をアピール
私は赤色です。
研究活動においては、常に情熱を持って取り組んでいます。新しい発見をした時の高揚感や、課題を乗り越えた時の達成感は、私にとって大きなモチベーションになっています。
情熱を持って入社後は目標に向かって突き進む姿勢を大切にしていきたいです。
黄色で創造性豊かなアイデアを生み出せることをアピール
私は黄色に例えられます。それは、レモンのように爽やかで、創造性に富んだアイデアを生み出すことを意味しています。研究活動においても、常に新しい視点から物事を捉え、独創的なアイデアを生み出すことを心がけています。
茶色で自分の好きと落ち着きをアピール
私は茶色です。理由は2つあります。
1つは焼肉が大好きで、おいしそうに焼き上がった色の肉を見ると食欲がそそられやる気があがる反面、どっしりと落ち着いていると周囲から言われることが多いからです。もう1つは、自然に関する研究を行ってきた中で、土の中にいる微生物を見つけ、それらの果たす役割などを分析・解析することにやりがいと可能性を感じて来たからです。
入社後は、どっしりとした落ち着きで御社の事業を土台から支え、研究分野で得た知識を生かして貢献したいと考えています。
「自分を色に例えると?」以外の類似質問が来ることもある
面接では、「自分を○○に例えると?」という類似質問をされることも珍しくありません。
よくあるのが、動物・文房具・乗り物・味・天気・音楽などです。
これらの質問も、「自分を色に例えると?」と同様に学生の個性や強みなどを測るためにされる質問と考えて問題ありません。
しっかりと答えられるように準備しておきましょう。
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まとめ
以上、「自分を色に例えると?」と言う質問を面接で受けた際の対策方法や例文などを解説しました。
就活では、準備していること以外の質問をされることも多く、企業は様々な方法であなたの素顔を知ろうとします。
決して慌てることなく、落ち着いて答えられるよう今から準備しておきましょう。