就活の進め方はさまざまありますが、自分に合う業界探しから始める方もいるでしょう。

自分に合う業界を見つけておけば、エントリーする企業を見つけやすくなります。

一方で、どのように自分に合う業界を探せばよいのか、悩む方は少なくありません。

業界の多さに困っている方におすすめなのが、業界一覧を使った業界研究です。

業界一覧で広く業界をみて、徐々に業界を絞り込んでいくとよいでしょう。

今回は、業界研究に役立つ業界一覧と各業界の特徴を解説します。

数ある業界から自分に合う業界を見つけられれば、就活が進めやすくなります。

業界探しから就活を始める方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

業界とは

業界とは

業界とは主に事業内容で分けられたグループを指しており、メーカーや商社、小売流通などが業界になります。

販売している商品が異なっても、事業内容が同じであれば同じ業界として分類されます。

たとえば化学製品と自動車の製造会社は異なるように見えますが、どちらもメーカーに分類されるため同じ業界です。

業種との違い

業種は、業界をさらに細かく分けたグループになります。

たとえば、メーカーは化学メーカー・自動車メーカー・医療品メーカーなどの業種に分類が可能です。

業種からは、各企業がおこなう事業内容を読み取れます。

業界研究の場合には業界から調べて、業種に絞り込んでいく流れがよいでしょう。

職種との違い

業種と混同しがちな職種は、業界・業種内での仕事の種類やポジションを指します。

たとえば、生産管理や品質管理、研究職が職種になります。

業界研究では、各職種がどのような仕事をしているのかを調べるとよいでしょう。

また同じ職種であったとしても、業界によって仕事内容が異なるケースがあります。

ミスマッチを起こさないためにも、業界研究時に各職種の仕事内容の確認が必要です。

業界一覧表

業界一覧表

業界研究の方法はさまざまありますが、業界一覧を使うと広い視野で業界が見渡せるため、おすすめです。

特に、どの業界へ進むのか決まっていない方は、どのような業界があるのか俯瞰的に眺めるためにもおすすめです。

また、受ける業界をある程度絞っている方も一度は全体的に業界を眺めることをおすすめします。

興味の惹かれる業界に出会えた場合は選択肢が広がるため、就活を安全に終えられる可能性が上がります。

業界は大きく8つに分けられる

世界には数多くの企業がありますが、基本的には以下8つのいずれかに分類されます。

  • ・メーカー:製品や製品の基となる部品・パーツを製造する業界
  • ・商社:メーカーや生産者をサポート・仲介業をおこなう業界
  • ・流通・小売:メーカーや問屋から仕入れた商品を消費者に販売する業界
  • ・金融:金融商品の販売や仲介をおこなう業界
  • ・サービス・インフラ:個人や企業に対するサービス提供や電気ガスなど提供する業界
  • ・広告・出版・マスコミ:媒体を通じて人々に情報を提供する業界
  • ・ソフトウェア・通信:アプリや通信サービス、情報処理サービスを提供する業界
  • ・官公庁・公社・団体:公的事業や公的サービスを提供する業界

各業界に含まれる業種まとめ

8つに分類された各業界に含まれる業種は、以下のとおりです。

  • ・メーカー: 食品や鉄鋼などの製品を製造する
  • ・商社: 分類されるのは、多くの製品を扱う総合商社か特定の製品を扱う専門商社のみ
  • ・流通・小売: 百貨店やスーパーなど私たちの生活に欠かせないライフライン的存在
  • ・金融:銀行や証券など日常生活からビジネスまで幅広く関わりを持つ存在
  • ・サービス・インフラ: 不動産や鉄道など私たちの生活に根差している存在
  • ・広告・出版・マスコミ: 放送局や新聞社など信頼性の高い情報を届けてくれる存在
  • ・ソフトウェア・通信: プロバイダーやキャリア会社など私たちの豊かな生活に支える存在
  • ・官公庁・公社・団体: 中央省庁や市役所など安心で豊かな生活を支える存在

業界・業種の一覧表

業界・業種をまとめた一覧表は以下のとおりです。

業界どのような業界か業種
メーカー製品や製品の基となる部品・パーツを製造する業界食品メーカー・素材メーカー化学メーカーなど
商社メーカーや生産者をサポート・仲介業をおこなう業界総合商社・専門商社
流通・小売メーカーや問屋から仕入れた商品を消費者に販売する業界スーパー・百貨店・コンビニなど
金融金融商品の販売や仲介をおこなう業界銀行・証券・生命保険など
サービス・インフラ個人や企業に対するサービス提供や電気ガスなど提供する業界不動産・鉄道・水道ガス・電力・飲食店など
広告・出版・マスコミ媒体を通じて人々に情報を提供する業界放送・新聞・出版など
ソフトウェア・通信アプリや通信サービス、情報処理サービスを提供する業界プロバイダーや携帯キャリア・システム開発など
官公庁・公社・団体公的事業や公的サービスを提供する業界中央省庁・役所など

各業界の特徴

各業界の特徴

各業界では事業内容をはじめ、ターゲットや業務のスピード感など、さまざま点に違いがあります。

各業界の違いを理解することは、業界研究をする上での第一歩です。

本章では、各業界の特徴を解説します。

メーカー

メーカーは、製品や製品の基となる部品・パーツを製造・販売する業界です。

製造した製品や部品、パーツを販売して、利益を得るビジネスモデルになります。

製品の独自性や品質がビジネスを支えているため、研究開発や品質管理などの職種が重要な業界です。

メーカーは、食品メーカーやスポーツメーカー、電子機器メーカーなどが代表的な業種です。

【代表的な企業例】トヨタ自動車、ソニーグループ、サントリーホールディングス など

ものづくりを基本としている業界のため、ものづくりが好きな方や協調性の高い方が向いている業界です。

【最新トレンド】近年はIoTやAIを活用したスマート工場化や、サプライチェーン全体のDXが急速に進んでおり、デジタル技術に強い人材の需要が高まっています。

【理系学生の活躍ポイント】理系学生にとっては、基礎研究や製品開発、設計、生産技術など、大学での専攻や実験で培った専門知識・プロセス思考を最も直接的に活かしやすい王道の業界です。

商社

商社は、メーカーや生産者から仕入れた商品を小売店への販売、メーカーの販路開拓などサポートをおこなう業界です。

メーカー・生産者と小売店をつないだ際の仲介手数料や商品売買による利ざやで、利益を得るビジネスモデルです。

近年では事業投資による収益も商社を支えるビジネスとして挙げられます。

商社は、特定の商品を扱う専門商社と幅広く商品を扱う総合商社に分かれます。

【代表的な企業例】三菱商事、伊藤忠商事、メディパルホールディングス(専門商社) など

さまざまな企業と関わることが多いため、協調性や行動力、チャレンジ精神がある方に向いている業界です。

【最新トレンド】従来の商取引に加え、AIなどのデジタル技術を用いた独自のビジネスモデル創出や事業投資先の価値向上に力を入れる企業が増加しています。

【理系学生の活躍ポイント】理系学生の場合、製品の技術的知見を活かした技術営業や、資源・インフラ開発におけるプロジェクトマネジメント、さらには全社的なDX推進のポジションにおいて、高い論理的思考力が重宝されています。

流通・小売

流通・小売は、メーカーや問屋から仕入れた商品を消費者に販売する業界です。

主に商、品の仕入れ価格と販売価格の差額(マージン)によって利益を得るビジネスモデルです。

ビジネスモデル上、大量の仕入れによる原価の低減と効率的な販売が利益確保のカギを握っています。

流通・小売は、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、専門店などに分類できます。

【代表的な企業例】セブン&アイ・ホールディングス、イオングループ、ファーストリテイリング など

人と頻繁に関わる仕事のため、コミュニケーション力や協調性が求められます。また、商品を売るためのアイデアを持つ方も向いている業界です。

【最新トレンド】実店舗とオンラインを融合したOMO施策やAIを活用した需要予測、セルフレジの導入など、店舗のデジタル化が業界全体の課題となっています。

【理系学生の活躍ポイント】近年は理系人材の採用枠も拡大しています。需要予測や顧客の購買データ分析を担うデータサイエンティスト、物流・サプライチェーンの最適化を図るエンジニア職として数理的なアプローチができる人材が求められています。

金融

金融は、金融商品の販売や仲介をおこなう業界です。

金融商品の売上や仲介手数料で利益を得るビジネスモデルになります。

金融は銀行や証券会社、保険会社などに分類ができます。

【代表的な企業例】三菱UFJフィナンシャル・グループ、野村證券、日本生命保険 など

クライアントの資産を扱うため、正確に仕事ができる方やロジカルな思考力を持つ方、高い倫理観を持つ方が向いている業界です。

また扱う金額が大きく、経済へ与える影響も大きいため、専門の資格が求められることがあります。

【最新トレンド】IT技術と金融を掛け合わせたフィンテックの台頭により、キャッシュレス決済の普及やAIによる資産運用など、利便性を追求した新たなサービス展開が不可欠になっています。

【理系学生の活躍ポイント】理系特有の強みとして、高度な数理能力を駆使するクオンツやアクチュアリー、フィンテック領域のシステム開発を担うITエンジニアなど、専門職としてのニーズが非常に高い業界です。

サービス・インフラ

サービス・インフラは、個人や企業に対するサービスの提供や電気ガス水道のインフラなどを提供する業界です。

サービスやインフラを提供する対価として、利益を得るビジネスモデルです。

サービス・インフラはレストランや理容、水道、電気、ガスなどの業種に分けられます。

【代表的な企業例】東日本旅客鉄道(JR東日本)、東京電力ホールディングス、オリエンタルランド など

飲食店や理容などのサービス関連は、いかにして顧客満足度を高めるかがビジネスモデル上、常に求められる業種です。

水道・電気・ガスなどのインフラ関連は生活に欠かせないため、安定した需要が見込める業種です。

顧客満足度をいかにして上げるかが問われるため、現状を分析する力や柔軟な対応力、チャレンジ精神がある方が向いています。

【最新トレンド】インフラ領域では脱炭素社会に向けた再生可能エネルギーの推進、サービス領域では人手不足解消に向けた配膳ロボットや自動化システムの導入が活発化しています。

【理系学生の活躍ポイント】インフラ業界では電気・電子、機械、土木・建築などの理系知識が、巨大な設備の設計や保全業務に直結します。またサービス業界でも、予約管理システムの構築や顧客データの分析など、社内のIT・デジタル領域を牽引する人材として理系学生が歓迎されます。

広告・出版・マスコミ

広告・出版・マスコミは、媒体を通じて人々に情報を提供する業界です。

情報が掲載された書籍の売上や媒体への広告料で、利益を得るビジネスモデルです。

近年は情報の掲載先を従来の紙・TV・新聞などの媒体だけでなくWebメディアやSNSなどにも広げ、デジタル化に対応して利益を確保しています。

広告・出版・マスコミは、新聞やテレビ、出版社などに業種が分けられます。

【代表的な企業例】電通グループ、フジテレビジョン、集英社 など

多くの方に向けた情報を発信する業界のため、正確に仕事ができる方やトレンドを把握できる方、高い倫理観を持つ方が向いている業界です。

【最新トレンド】デジタルシフトが顕著であり、インターネット広告費がマスコミ四媒体を大きく上回る中、SNSやビッグデータを活用したデータドリブンなマーケティング手法の重要性が増しています。

【理系学生の活躍ポイント】文系のイメージが強い業界ですが、放送技術を支える通信エンジニアやWeb広告の効果測定・アルゴリズム解析を担うデータアナリストなど、デジタルマーケティング領域を中心に理系出身者が多数活躍しています。

ソフトウェア・通信

ソフトウェア・通信は、アプリや通信サービス、情報処理サービスを提供する業界です。

アプリや通信端末の利用料、情報処理サービスの対価で利益を得るビジネスモデルです。

昨今では、SaasやIaaSのようにビジネスモデルが多様化しています。

ソフトウェア・通信は、ソフトウェアやインターネット関連、通信といった業種が含まれます。

【代表的な企業例】NTTドコモ、ソフトバンクグループ、日本IBM など

成長性が高く、流行り廃りが多いため、自己研鑽できる方やトレンドを把握できる方が向いています。

【最新トレンド】生成AIの急速な普及やクラウド化の進展、セキュリティ対策の高度化など、常に最新技術のキャッチアップとサービスへの社会実装が求められる激動の市場環境です。

【理系学生の活躍ポイント】情報工学の知識やプログラミングスキルを持つ理系学生はもちろんのこと、未経験でも理系特有の論理的思考力と仮説検証能力を活かし、システムエンジニアやネットワークエンジニア、AI開発者としてキャリアを築きやすい環境が整っています。

官公庁・公社・団体

官公庁・公社・団体は、公的事業の運営や公的サービスを提供する業界です。

国や地方自治体から配分された税金などで運営されており、営利目的ではなく公共の利益のために活動しています。

官公庁・公社・団体は、中央官庁や地方自治体の役所、特殊法人などに分かれます。

【代表的な組織例】経済産業省、各都道府県庁・市区町村役場、日本年金機構 など

コツコツと地道に仕事ができる方や社会に貢献したいという強い使命感を持つ方が向いている業界です。

【最新トレンド】行政手続きのオンライン化やペーパーレス化といった「行政DX」が国を挙げて推進されており、公的機関でも効率化を目指したIT化が急務となっています。

【理系学生の活躍ポイント】理系学生の進路として、土木・建築・電気・農学などの専門知識を活かしてインフラ整備や環境保護に携わる技術系公務員や国立研究所の研究員など、専門分野から国や地域を支えるやりがいのある選択肢があります。

自分に合う業界の見つけ方

自分に合う業界の見つけ方

業界研究・自己分析を行う

自分に合う業界を見つけるには、まず相手となる業界を知る必要があるため、業界研究が不可欠です。

業界のビジネスモデルや主要企業、成長性や課題、働き方などを調べて、業界に対する理解を深めましょう。

また、自分に合う業界を見つけるには、自身の価値観や強みへの理解を深める必要があるため、自己分析も欠かせません。

自分の強みや価値観、興味関心などを整理して、自分に合う環境を判断できるようにしましょう。

キャリアセンターなどに相談する

自分に合う業界を見つけるためには、多くの学生の就活相談に応じてきたキャリアセンターに相談するのも一つの方法です。

キャリアセンターに相談することで、改めて自分の価値観や興味関心が見つけられ、自分に合う業界が見つかるケースがあります。

また多くの学生を見てきたキャリアセンター側から、客観的なアドバイスを貰えるケースもあるでしょう。

第三者の意見を取り入れることで、視野を広げながら業界選びを進められます。

スカウト・オファー型サービスを使う

自分に合う業界を自分から探しに行く方法もありますが、企業に自分を探してもらう方法を併用すると、効率的に見つけやすくなります。

具体的にはスカウト・オファー型サービスの利用で、企業に自分を探してもらいましょう。

スカウト・オファー型サービスとは、学生の登録したプロフィールや経歴を基に企業が学生へ直接オファーを送るサービスです。

スカウト・オファー型サービスに登録すれば、自社に合う学生を探している企業のアンテナに引っ掛かるため、自分に合う業界の企業に出会える可能性が高まります。

スカウト・オファー型サービスは数多くありますが、理系学生におすすめなのが『TECH OFFER』です。

『TECH OFFER』は理系に特化したオファー型就活サービスです。

プロフィールを登録するだけで専攻や研究内容に興味を持つ企業からオファーが届くため、忙しい方でも効率的に就活を進められます。

会員登録は5分でおこなえるので、この機会に登録してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

今回は業界研究に役立つ業界一覧と各業界の特徴を解説しました。

今回解説した内容をまとめると以下のとおりです。

  • ・業界とは主に事業内容で分けられたグループ
  • ・業界一覧を使うと広い視野で業界研究ができる
  • ・事業内容の違いから各業界には特徴がある

各業界の特徴を把握するのは業界研究の第一歩です。

本記事では各業界の全体像を解説しました。研究や授業で忙しい理系学生の皆さんが、自分に合った業界を見つけて納得のいく就活ができるよう応援しています!