こんにちは。理系就活情報局です。

理系女子学生の中で、特に人気が高い業界が化粧品業界です。

華やかで、女性社員率も高いので産休・育休や子育て支援などの制度がしっかりしているとことも理由の一つでしょう。

しかし、化粧品業界の仕事は学生からのエントリーも多く、競争率も高いのが現実です。

「化粧品業界の仕事にはどんな職種があるのだろうか」

「できれば化粧品業界を第一志望にしたい。どんな対策をしたらいいのか」

「化粧品業界を志望している」と考えている理系就活生に向けて、今回は化粧品業界や化粧品に関係する職業に就く方法について解説します!

これから化粧品業界を受けようと考えている理系就活生は、ぜひ参考にしてください。

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化粧品業界とは

化粧品業界とは

化粧品メーカーと一口に言っても、「化粧品」には多くの種類があります。

化粧品と聞くと、肌の調子を整えるために使う「スキンケア化粧品」、肌や唇などを美しく見せるために使うファンデーションやアイメイク・口紅などを指す「メイクアップ化粧品」を思い浮かべるかもしれません。

しかし、他にも頭皮や髪を健康に保つために使うシャンプーやコンディショナーなどの「ヘアケア化粧品」、保湿や肌を健やかに保つボディークリームなどの体をケアする「ボディーケア化粧品」、香水といった「フレグランス化粧品」もあります。

化粧品メーカーは紙おむつや生理用品・入浴剤・歯磨き剤など取り扱っている場合も多く、こうした「トイレタリー用品」を手掛ける場合もあることが挙げられます。

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化粧品会社の規模による違い

化粧品会社の規模による違い

大手化粧品会社は研究開発から製造・マーケティング・販売まで一貫して行う

大手化粧品会社は、その規模やスケールを生かし、幅広い業務内容を行っています。代表的な業務として、以下が挙げられます。

  • ・製品開発と製造
  • ・研究開発
  • ・マーケティングと販売
  • ・小売店の化粧品カウンターやオンラインショップなどの販売チャネルの運営
  • ・顧客サービス
  • ・国際展開

他にも、文化活動への協賛や出資・SDGsへの取り組みなど、社会や環境に対する活動も重要な業務の一つとなっています。

日本発の化粧品メーカーで有名なのは、花王やコーセー・資生堂などです。

これらの業務を通じて、化粧品会社は美容製品を提供し、顧客の美容やスキンケアのニーズを満たすことを目指しています。

中小化粧品会社は一部分を専門に取り扱うことが多い

一方、中小化粧品会社は大手ほどの資金力がないため、自社ですべてを担うことが難しいのが現実です。

そのため、それぞれ得意な業務をメインに取り扱う会社が多いでしょう。

化粧品と聞いて思い浮かぶ「研究職」「製品開発」の仕事は、中小化粧品会社ではないことが一般的です。

これらの職種を目指す学生は、しっかりと化粧品会社の業務内容を確認しておくことをおすすめします。

化粧品会社の職種

化粧品会社の職種

研究開発

化粧品会社の研究開発職は、主に次の三つが挙げられます。

ただし、化粧品会社すべてに研究開発職があるわけではないので注意が必要です。

・基礎研究

化粧品を作る際、中に配合する有効成分や皮膚科学に基づいた研究が主な仕事です。

時には製薬会社や大学と共同で研究を行うこともあり、研究者として学会や雑誌で論文を発表したり、化粧品に効果があるのかを測定したりします。

・処方開発

基礎研究で集められたデータや結果を使って、新商品をどのように作るかを考え、開発する仕事です。

多くの原材料候補の中からどの材料を、どのくらい加え、どうやって製造するのかを試行錯誤して精度の高い化粧品を作ります。

製造方法や加工法など、よりよいものを作り出すために多くの検討を重ねることも珍しくありません。

・安全性研究

化粧品の安全性や原料の品質を維持するために、分析技術や試験のやり方に関わる研究を行います。

例えば、出来上がった化粧品が本当に人体に安全なのか、どのくらいの期間品質を落とさず使えるのかなど、ユーザー目線に立った研究が多くなります。

製造・品質管理

製造は、工場のラインなどで製品を作るのが主な仕事です。

品質管理は、製造した製品に問題がないか、基準通りのものができているかをチェックし、製品の品質を維持するための改良を提案します。

市場調査・マーケティング

ユーザーがどのようなものを求めているのか、どうしたら売れるのか調べ、方策を立案し、販売方法を計画するのが市場調査やマーケティングです。

ビッグデータやAIを使うことも増えており、統計学や心理学などを学んだ経験が生かせるかもしれません。

販売(店頭・ECサイトなど)

店頭やオンラインショップでの販売・それらに付随する業務を行います。

店頭であれば、美容部員として接客も担当し、オンラインショップであれば発送業務や入金管理なども行うケースが多いでしょう。

特許・法務などの権利関係を扱う部署

化粧品を生み出すために、研究や開発部門では様々な手法を生み出したりすることがあります。

それらの権利を他社に勝手に使われることがないよう、申請を出したり、薬機法などの法律に抵触したりしないかを調べ、フォローする部署です。

権利関係は、一歩間違えると訴訟沙汰になることもあり、非常に重要な仕事だと言えます。

広報・宣伝

主に、製品を売り出すためのキャンペーンを行ったり、会社の公式情報として公表したりするなど、製品や会社をより多くの人に知ってもらうための方策を打ち出します。

事務職や営業・人事・経理などバックオフィス

主に、会社の間接部門・バックオフィスとして他部署がスムーズに仕事できるようサポートをしたり、様々な業務を行ったりします。

化粧品会社で研究開発職に就くには

化粧品会社で研究開発職に就くには

化粧品会社には3つの種類がある

化粧品会社には、3つの種類があります。

・化粧品製造販売会社

化粧品の製造と販売を行う企業です。

自社ブランドの化粧品を製造から販売まで、全ての行程を手掛けています。

・化粧品製造会社(化粧品OEM会社)

他社のブランド名で化粧品を製造する専門企業です。

他の企業が自社のブランド名で化粧品を販売する際、製造を委託することをOEMと呼びます。

・化粧品企画販売会社

化粧品の企画、開発、販売を行う企業です。

自社で製造する場合もあれば、OEM会社に製造を委託する場合もあります。

企画力やマーケティングに強い会社が多く見られます。

研究開発職が求められるのは化粧品製造販売会社・.化粧品製造会社

先ほど、化粧品会社には3つの種類があると説明しましたが、研究開発職が求められるのは化粧品製造販売会社と化粧品製造会社です。

化粧品企画販売会社は、主にマーケティングや企画に特化していて、自社で開発製造することはほとんどありません。

逆に化粧品製造販売会社と化粧品製造会社は、自社で研究開発を行って製造もおこなうので、製品を生み出すための研究開発職が必要とされるのです。

化粧品会社の研究開発職に必要な知識

化粧品会社の研究開発職に必要な知識

化粧品の研究職に就くためには、主に生物学、物理学、情報学、薬学、医学といった専攻の知識が必要とされます。

他にも統計学、法律(例えば薬機法や知的財産)、文献を読み解くための語学力など理系以外のさまざまな分野の知識や技術も必要とされるため、幅広く学び、社会人になっても継続して勉強する意欲が欠かせません。

その中でも、特に重要な知識を解説します。

・化学および化粧品成分の知識

化粧品の製造には化学的な知識が不可欠です。成分の相互作用や安全性、効果などを理解し、新しい成分の開発や既存成分の改良を行う能力が求められます。

・製品開発プロセスの理解

化粧品の製品開発には、原料の選定、配合、製造工程、安全性評価など様々な工程が含まれます。これらのプロセスを理解し、効果的に管理・運用する能力が重要です。

・法規制と安全性への理解

化粧品産業は厳格な法規制が存在します。化粧品の安全性や品質に関する法規制や基準を理解し、適切なプロトコルを確立し、製品の安全性を保つことが必要です。

学生時代に身につけておきたいスキルや資格

学生時代に身につけておきたいスキルや資格

知的財産管理技能検定

知的財産管理技能検定(Intellectual Property Management Skills Certification)は、知的財産(特許、商標、著作権など)の管理に関する技能を評価する試験・資格です。

この検定は、知的財産に関わる専門知識や実務的なスキルを持つ人材を認定するために行われ、企業・法律事務所・研究機関などで知的財産に関わる職種に有用な資格とされています。

TOEIC

TOEIC(Test of English for International Communication)は、英語コミュニケーション能力を測定する標準的なテストです。主にビジネス環境における英語コミュニケーション能力の評価を目的としています。

文系学生も英語力を証明するため、受験する学生も多い資格です。

化粧品会社でも外資系に行きたい場合は、できるだけいいスコアを取っておくことが必要になります。

データ分析検定

データ分析検定(英: Data Analysis Certification)は、データを収集・解釈し、有用な情報・知見を得る能力を評価する資格試験です。データ分析に関連するスキル・知識を持つことが求められる職種・分野での活躍を目指す人は特に取得しておくといいでしょう。

研究開発職やマーケティング職では、特にデータを分析し、統計解析するスキルが求められるため、持っているとアピールできます。

QC検定

QC検定(Quality Control Certification)は、品質管理に関連するスキルや知識を評価する資格試験です。

品質管理は製品やプロセスの品質を確保し、顧客満足度を高めるために非常に重要な役割を果たします。

品質管理や製造プロセスの改善に関わる職種を目指すうえで、取得しておきたい資格の一つです。

まとめ

以上、理系女子に人気が高い化粧品業界の概要や職種、就くために求められる専攻・スキルなどについて解説しました。

大事な点をおさらいします。

化粧品業界と言っても、スキンケア・メークアップ以外にもヘアケア・ボディケア・トイレタリーなども含まれ、幅広い商品を取り扱っている。

化粧品業界で研究開発職を置いているのは、化粧品製造販売会社・.化粧品製造会社の2種類、受ける会社を間違えると就活でミスマッチを起こすので注意する。

生物学・統計学・化学などの知識が求められるが、同時に特許・薬機法などの知識も持っておくといい。

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