こんにちは。理系就活情報局です。

ガクチカは、理系就活生が最初につまずきやすいポイントです。

「自己分析や企業研究はできていても、自分のガクチカをまとめるのは苦手……」
「試しに書いてみたけど、本当にこんな内容でいいのか自信が持てない」

そんな悩みを持つ理系就活生に向けて、今回はガクチカで研究をアピールする方法を紹介します!

最後には例文も2つ紹介しています。
ガクチカに悩む理系就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください!

ガクチカって何? 

まず、「ガクチカとは何か」を理解しておきましょう。

ガクチカとは、「学生時代に頑張っていたこと」「学生時代に注力していたこと」です。

とはいえ、ただ頑張ったことを羅列するのではなく、きちんと構成を立てて情報を並べる必要があります。

特に文字数の指定がない場合、ガクチカはだいたい300〜400文字程度に収めましょう。
最後に付けている研究活動をアピールするガクチカの例文も、1本あたり400字程度で作成しました。

採用担当者のガクチカ評価基準

採用担当者がガクチカを聞く理由は、「自社に合う人材かどうか見極めるため」です。

採用担当者は、理系就活生が乗り越えた困難と結果のエピソードから、「理系就活生その人の人柄や考え方」、「仕事へのモチベーション」を推し量ります。

また、「学生時代の経験を就職後も活かせるポテンシャルがあるのか?」というのも評価基準の1つです。

選考を通過するには、採用担当者がどんなことを確認するためにガクチカを読むのかを把握するのが大切です。

関連記事:【理系就活生向け】ガクチカの書き方・探し方講座

ガクチカに研究活動を用いるメリット

ガクチカとは何かを再確認しました。

研究活動のエピソードをガクチカにする際は、「研究に熱中した理由」や「研究をするうえで困ったこと」、「困難を乗り越えた過程」を示しましょう。

その際、人との関わり方やチームで取り組んだことを伝えるのも有効です。研究の中で周囲の人とどのように関わっているかを綴れば、あなたの人間性をアピールできます。

次は、気になる「ガクチカに研究活動を用いるメリット」について確認していきましょう。

目標が明確でストーリーを立てやすい

ガクチカに研究活動を用いるメリットの1つ目は、研究活動はゴールが明確でストーリーを立てやすいことです。

理系就活生の研究活動には、論文や学会発表、卒業という明確な目標があります。

目標がしっかり定まっていることで、「私は◎◎◎学会で発表するために、◎◎◎◎といった困難にも負けず研究を繰り返した」といったストーリーラインが引きやすくなります。

研究科都度は「いったい何を目標として始めたのか」・「どんなプロセスを経たのか」が取り組みや学びに繋がりやすいことも、ガクチカに向いていると言えるでしょう。

志望動機に直結させられる

ガクチカに研究活動を用いるメリットの2つ目は、「志望動機に直結できる」ことです。

自分の専門性を発揮できる業界や職種を志望する理系就活生は、研究活動をガクチカに用いることをおすすめします。

ガクチカに研究活動を書くことで、「研究活動から得た経験と学びを活かして、専門分野である◎◎職に就きたい」と示せるのです。また、ガクチカで研究活動の目標や取り組みについて語ることで、志望動機に具体的な根拠を加えられます。

専門性を活かして働きたい理系就活生は、自分の研究活動をガクチカに用いて、自分が役立つ人材だとアピールしましょう!

ガクチカに研究活動を用いる時のポイント

ガクチカに研究活動を用いるとき、研究結果は然程重要ではありません。

たとえ思い描いていたような研究結果が出ていなくても、「その結果に至るまでにどのように工夫した」ことが書けるのであれば、ガクチカとして十分に通用します。

採用担当者は、ガクチカから成果を知りたいのではなく、あなたという一人の理系就活生を理解しようとしているのです。

以下では、ガクチカに研究活動を用いる時の2つのポイントについて解説します。

研究の実績だけでなくプロセスもガクチカに活かせる

ガクチカに研究活動を用いる時のポイント1つ目は、「実績だけでなくプロセスも活かせる」ことです。

素晴らしい実績があるに越したことはありませんが、ガクチカは研究成果よりも研究過程に比重を置きましょう。なぜなら、採用担当者は結果に結びつく過程を確認することで、あなたという理系就活生の人間性を見ているからです。

ガクチカで評価されるためには、「研究にどのくらい熱意を持って取り組んできたのか」を段階を踏んで書く必要があります。

「大切なのは実績よりもプロセスである」ことを念頭において、自分の経験とそこから得た学びを活かせることをアピールしましょう!

専門外の人でも分かりやすくまとめる

ガクチカに研究活動を用いる時のポイント2つ目は、「専門外の人でも分かりやすくまとめる」ことです。

あなたが自分の専門外の領域には詳しくないように、採用担当者は必ずしもあなたの研究分野に詳しいとは限りません。

また、ガクチカは論文ではなく、「学生時代に力を入れた内容とプロセス」からあなたの魅力を浮かび上がらせるものです。

専門的な内容を書く場合は、その分野に取り立てて詳しくない人が読んでも意味が理解できる文章にしましょう。

自分の専攻については知っていることが当たり前の状態になっているので、専攻の異なる友人やキャリアセンターの人に一度目を通してもらうことをおすすめします。

研究活動をアピールするガクチカの書き方

これまで、「ガクチカって何?」から「ガクチカに研究活動を用いる時のポイント」まで解説してきました。

ガクチカのことがよく分からなくて苦手意識があった理系就活生の方も、再度ガクチカを書き出してみようと思ったのではないでしょうか。

最後に、「研究活動をアピールするガクチカの書き方」について、基本の構成と例文を用いて解説します。

基本の構成に当てはめてストーリーを作る

ガクチカを書くときは、基本の構成に沿ってストーリーを作りましょう。

ガクチカのフレームは、ごくシンプルです。

①結論→②動機→③目標と困難だったこと→④目標を達成するための取り組み→⑤結果→⑥学び

このフレームに当てはめて作成すれば、失敗や困難をどのように乗り越えたのかを具体的に書けるでしょう。

ストーリーラインが整うことで読む人の目にも内容がスムーズに届くため、エピソードが持つ説得力も増すメリットがあります。

研究活動をアピールするガクチカの例文①

私が学生時代に最も力を入れたことは、研究活動です。
私は入りたい研究室が明確だったため、学部1年の時から研究室に通いつめて勉強を重ねてきました。
学部3年に念願の研究室に配属されましたが、私の研究テーマは十分な先行研究がなかったため、実験を繰り返さねばなりませんでした。実験がうまくいかない時は、指導教官と仮説・検証を行い、参考文献を探しては研究室の仲間と意見交換を積極的に行いました。実験の結果を分析し、どこに問題があったのか洗い出す作業をひたすら行いました。途方に暮れそうになったこともありましたが、地道な研究の結果、ようやく着地点が見えてきています。
この経験から、私は知識を学び実践する努力を怠ることなく継続するという根気強さを学ぶことができました。このことは、私にとって大きな強みです。
就職御は、自ら課題を見つけて解決のための努力を惜しまない人材として貴社に貢献したいと考えています。

研究活動をアピールするガクチカの例文②

私は、自分の研究が社会に影響を与えるためには、いかにわかりやすく伝えられるかが大切だと考えます。
そこで、学会発表前には専門分野以外の人にも協力を仰ぎました。さらに、共同研究での会議や学会発表の際には、ひと目で内容が伝わりやすい資料作成や、平易なことばでの説明を心掛けています。資料を事前にしっかりと作り込み、発表の練習もくり返し行いました。少しでも分かりづらいと指摘された箇所は徹底的に改善し、耳慣れない専門用語も聞き取りやすいようしゃべるスピードにもこだわりました。
その結果、学会発表で2回連続受賞できました。スライドとの連携、言葉の使い方、そして正確な資料を作成する能力が身につきました。1度のみならず2度も結果に結びつけることができたのも、自信につながっています。
私はこの経験で、目の前の課題についてとことん向き合い考える力の重要性を学びました。

関連記事リンク:就活始めたての方必見!ガクチカ例文集

これだけは知っておきたいポイント(まとめ)

この記事では、「【理系就活】役立つ例文付き!ガクチカで研究をアピールする方法」について解説してきました。

重要なポイントをおさらいします。

・ガクチカって何?
 ①学生時代に力を入れたことで自分をアピールする
 ②採用担当者のガクチカ評価基準

・ガクチカに研究活動を用いるメリット
 ①目標が明確でストーリーを立てやすい
 ②志望動機に直結させられる

・秋のインターンシップの特徴
 ①ベンチャー企業が多め
 ②選考プロセスが夏よりも比較的簡略化する
 ③優秀な学生が多く集まる

・ガクチカに研究活動を用いる時のポイント
 ①研究の実績だけでなくプロセスもガクチカに活かせる
 ②専門外の人でも分かりやすくまとめる

・研究活動をアピールするガクチカの書き方
 ①基本の構成に当てはめてストーリーを作る
 ②研究活動をアピールするガクチカの例文①
 ③研究活動をアピールするガクチカの例文②

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