オムロンの就職難易度・採用大学・年収を徹底解説！理系が活躍できる企業研究まとめ

理系就活生の皆さんの中には、自分が大学・大学院時代に身につけた知識やスキルを活かした仕事に就きたいと考えている人も多いでしょう。今回は、理系学生の専門性を活かしてキャリアを築ける企業、オムロン株式会社（以下オムロン）に焦点を当て、さまざまな角度から徹底解説します。

オムロンは、制御機器・ヘルスケア・社会インフラなど幅広い分野でグローバル展開を行っている企業です。本記事では、同社の業務内容・社風・働き方・選考突破のポイントまでを網羅し、対策方法を詳しく紹介します。

オムロン株式会社はどんな会社？

以下は、オムロン株式会社の概要を整理したものです。

創業日	1933年5月（「立石電機製作所」創業）
設立	1948年5月19日（株式会社化）
代表者（社長・CEO）	代表取締役社長CEO：辻永順太
本拠点	京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町600-8530
売上高（連結）	約8,018億円（2025年度3月期）
従業員数（グループ）	約26,614人（2025年5月末時点・グループ）
平均年齢	44.5歳（2025年3月31日現在）
平均勤続年数	約15.2年（2025年3月31日現在）

オムロンの事業概要

オムロンは、複数のセグメント（事業分野）を軸に、BtoB（企業間取引）・BtoC（消費者向け）両面で事業展開しています。主なセグメントとその内容、代表製品を以下に整理します。

セグメント名	概要	代表製品・サービス	BtoB／BtoC
制御機器事業	主に製造現場のオートメーション機器、センサー、産業用カメラ、検査装置、ロボット等を手掛ける	プログラマブルコントローラ（PLC）、産業用センサ、モーション制御機器、産業用カメラなど	主にBtoB
ヘルスケア事業	健康・医療分野で、家庭用・医療用機器・遠隔モニタリングサービスなどを展開	電子血圧計、体温計、活動量計、遠隔患者モニタリングシステムなど	BtoC／BtoBのハイブリッド
社会システム事業	駅改札システム、自動改札機、交通信号制御、公共インフラ向けソリューション等	自動改札機、交通システム、入退室セキュリティシステムなど	主にBtoB
電子部品事業	電子部品・モジュール製造。センサや接続部品など	リレー、スイッチ、モジュール、電子部品	主にBtoB
データソリューション事業	最近強化されているデータ活用／サービス化領域。IoT／AIソリューションなど	データ分析サービス、遠隔診療プラットフォームなど	BtoB

このように、オムロンは5つの事業を持つことで複数の市場・収益軸を確保している点が特徴です。特に、理系学生として「機械・電気・情報・生命科学」などの知識・専攻が活かせるフィールドが多く、キャリアの選択肢として魅力的です。

オムロンの強み

理系就活生が押さえておきたい、オムロンの技術的・事業的な強みを3点挙げ、それぞれが成長にどう寄与しているかを解説します。

1.「Sensing＆Control＋Think」技術を軸にした製品群オムロンのコア技術を端的に表現する3つの言葉が、Sensing、Control、Thinkです。センサーによるセンシング、制御機器によるコントロール、AIによるThinkを組み合わせ、連携させる技術体系を持っています。の技術優位性により、製造現場の自動化、ヘルスケア機器、社会インフラの機器・サービス化といった幅広い分野にわたって独自の強みがあります。

2.多様なセグメント・グローバル展開による市場分散力
上述のように5つの事業セグメントを持つことで、製造業景気変動・医療・社会インフラ・データサービスという異なる市場に接点を持っています。多軸型モデルは企業としての安定性を高めており、入社後に一つの事業だけでなく、他分野へ横展開・キャリアチェンジできる可能性があります。

3.働き手にとっての定着実績・長期雇用傾向
オムロンの平均勤続年数は15.2年です。令和5年賃金構造基本統計調査によると、日本企業の平均勤続年数は12.4年です。日本企業の平均を上回る同社の水準は、社員が長期にわたり働き続けられる環境が整っている事実を示しています。特に注目すべきは新人定着率の高さで、全国平均の68.0%に対してオムロンは90.0%です。新入社員にとって、働きやすい企業であることがわかります。

オムロンの福利厚生

就活生にとって気になるオムロンの福利厚生・制度を紹介します。

1.住宅手当／社宅・寮制度
オムロンには「寮・社宅制度（借上社宅又は保有社宅）」「住宅手当・通勤手当」等の制度があります。

2.自己啓発・資格支援制度
「資格取得奨励金制度」「自己啓発支援制度」「高額外部学習講座受講支援金」など、社員の学び直し・スキルアップを支援する制度が用意されています。

3.フレックス／リモート制度・時間単位有給等
年次有給休暇は「半日単位・時間単位取得も可」とされており、働き方の柔軟性が取り入れられています。

4.長期休暇・特別休暇制度
年間休日数は125日（2024年度実績）です。土日祝休・長期休暇があるほか、特別休暇および節目休暇制度も用意されています。

上記の制度から、「専門性を活かして長く働きたい」「プライベートと両立したい」という理系学生の志向にもマッチする環境が整っていることがうかがえます。

オムロンの社風・働きがい

オムロンの社風を理系就活生に理解してもらうため、働きがいや雰囲気に関して以下のような特徴があります。

・若手でも「やってみたい」を後押しする文化
採用情報ページの社員インタビューでは、以下のような声があります。

「経験年数の浅い若手でも、社員の『やってみたい』という思いを大事にし、実現させてくれるのはオムロンならではの温かい社風のおかげと実感しています」

→理系学生として「研究や探究で培った自主的な姿勢」をアピールしやすい環境です。

以上から、オムロンは「技術提案・チャレンジをしたい理系人材」に向く風土が整っていると言えます。一方で、組織構造・制度の観点からは自分で働き方・キャリアを設計していく能動性が求められそうです。

オムロンのワークライフバランス

働き方・休暇・残業に関しても、理系就活生が安心して働ける環境かを見ておきましょう。

主な数値データ

・月平均所定外労働時間（2023年度）：18.8時間未満
・有給休暇の平均取得日数（2024年度実績）：20.5日　取得率87%
・年次有給休暇取得率（2024年度）：87%。

・育児休業取得率（2024年度）：女性98%、男性72%。

理系学生視点の留意点

・平均残業時間の少なさや、フレックスタイム制の採用、また、有給休暇や育児休業取得率の高さから、オムロンは日本でも有数のホワイト企業といえます。
・育児休業（女性98％・男性72％）という数字は、ライフイベントとキャリア継続を両立できる環境の一端を示しています。理系でライフステージを意識した就職を希望する学生には安心できる材料です。

オムロンは平均残業時間が月18.8時間未満、有給取得率87%、男性の育休取得率も72%と非常に高い水準を誇ります。データ上はホワイト企業と言え、ライフイベントとキャリアを両立しやすい環境が整っている企業です。

オムロンの就職難易度

オムロンの就職難易度は、、かなり難関であると言えます。理系人気の大手メーカー群の中では上位常連ではない年もある一方、応募者は多く、選考は実力勝負といえるでしょう。

・人気ランキングから見たオムロン

マイナビ・日経「2025年卒就職企業人気ランキング」では総合97位となっています。一定の知名度と人気がある企業です。

・入社難易度スコアから見たオムロン

東洋経済が毎年発表している『入社が難しい有名企業ランキング』によると、2025年のオムロンの順位は178位でした。難関ゾーンの企業と言えます。

・超有名企業と比較したオムロン

BtoB色が強いFA機器・電子部品・社会システムのため、トヨタ・ソニーのような大衆認知の超上位人気とは性質が異なる企業です。理系志望者内では、産業オートメーション×センシングを軸とした技術面での強みに魅力を感じる人が多くいます。

オムロンは東洋経済のランキングで178位、マイナビ・日経の人気ランキングで総合97位にランクインしています。オムロンの就職難易度は難関ゾーンの企業です。

BtoB事業が中心のため、トヨタやソニーのようなBtoCの超人気企業とは性質が異なります。しかし、技術力の高さから理系学生の応募は多く、選考は実力勝負となるでしょう。

オムロンの採用大学・採用人数

京都に本社を置くオムロンは、関西圏（京都・大阪）や理工系上位校の比重が高いという特徴があります。ここではさらに詳しく見ていきましょう。

オムロンの採用大学ランキング・採用大学一覧

ダイヤモンド・オンラインによると、オムロンの2024年の採用大学ランキングは以下のようになっています。

【オムロン採用大学ランキング　2024年】

順位	大学	就職者数（人）
1	大阪大学	5
1	神戸大学	5
1	岡山大学	5
1	同志社大学	5
5	京都大学	4
5	徳島大学	4
7	大阪公立大学	3
7	立命館大学	3
9	東北大学	2
9	京都工芸繊維大学	2
9	九州大学	2
9	九州工業大学	2
9	早稲田大学	2
9	同志社女子大学	2

ダイヤモンド・オンライン：オムロン「採用大学ランキング」2024

オムロンの採用人数

オムロンの過去5年の採用人数は以下のようになっています。

新規採用者数（人）	2020年度	2021年度	2022年度	2023年度*	2024年度*
新卒採用人数	143	101	130	173	177
男性	107	77	92	126	123
女性	36	24	38	47	54

*注：2023年、2024年の数値はオムロンキリンテクノシステム株式会社､株式会社JMDCは含まれない

2021年から2024年にかけては、ポストコロナの健康・社会インフラ需要が追い風となり、79名の採用増になったと考えられます。

さらに、オムロンの大きな特徴として、定着率の高さがあります。過去3年間の新卒採用者数・離職者数・定着率を見ていきましょう。

【オムロンの過去3年間の新卒採用者数・離職者数・定着率】

	2022年度	2023年度	2024年度
新卒採用者数（人）	130	173	180
離職者数（人）	16	14	9
定着率（％）	87.7	91.9	95.0

オムロンの新卒採用人数は、2021年度の101名から2024年度の177名へと増加傾向です。理由は、ポストコロナの健康・社会インフラ需要が追い風となったためと考えられます。

特に注目すべきは、新卒定着率の高さです。2024年度は95.0%という高い水準を達成しており、入社後のミスマッチが少なく新入社員が働きやすい環境が整っていることがわかります。

オムロンが求める人物像・活かせるスキル

オムロンはどのような学生を求めているのでしょうか？ここでは、理系学生が活かせるスキルに焦点を当て、紹介します。

オムロンが求めているのは、社会的課題を解決する志を持ち、スペシャリティを磨き続ける人材です。選考では機械・電気・情報といった理系の専門知識だけでなく、チームで活かす協調性や変化・チャレンジを楽しむ姿勢が重視されます。

オムロンが求める人物像

オムロンは採用ページやグループ別採用サイトで、どのような人材を求めているかを明確に打ち出しています。

オムロンの採用情報からわかる求める人物像	自分自身の接点を見つけるポイント
社会的課題を解決する志	「自分の研究・専攻が社会のどんな課題と接点を持つか」を語れると強みになる
スペシャリティを磨き続ける人財	技術・知識の深堀、学部・修士・博士で培った専門性をどう業務に活かせるかを言語化する
チームを大切にし、リーダーシップを発揮できる人	理系学生として、研究やゼミ・チームプロジェクト等の協働＋役割を通じての実績を整理しておくのが有効
変化・チャレンジを楽しむマインド	製造・開発現場は変化が速いため、理系学生として環境変化に適応・学び続ける姿勢をアピール材料にできる

オムロンはものづくりだけでなく、制御・センサー・医療・インフラといった幅広い社会課題をビジネスと捉えており、理系学生にとっては専門性での接点を持ちやすい企業です。

ただし、単に専門の知識を備えているというだけではなく、以下のポイントをアピールできるようにしておきましょう。

• ・企業の一員として専門知識をどう活かすか
• ・知識やスキルを用いてどのように社会貢献するか
• ・企業の中で自分の専門性をどう発揮するか

エントリーシートや面接ではスキル／知識×チーム・社会貢献の両軸で準備することが有効です。

また、「成長を求める人には、若いうちから積極的にチャンスを与えるスタイルが、オムロンの特徴」と公式サイトに記載されています。そのため、早期からの活躍意志・成果意欲を示すエピソードが選考での武器になります。

理系学生が活かせるスキルや専攻

理系学生が実際に「どの専攻・スキルでオムロンに貢献できるか」を整理しましょう。研究職・設計職・生産技術職などの職種別に、専攻別の活躍例を挙げます。

【専攻別活躍例】

職種	活かせる専攻例	オムロンでの活躍例
研究職／基礎開発	電気・電子・情報・機械・材料・化学・生命科学	センサー開発、MEMS技術、制御アルゴリズム開発、ヘルスケア機器の生体センシング研究など。理系学生が大学で培った研究テーマと近しい案件が多い。
設計開発職	機械／電気電子／情報系／制御系	製品設計・モーション制御・産業機器設計・組み込みソフト設計など。理系学生の設計演習・実験・ゼミでの成果が活かせる。
生産技術・プロセス改善職	機械工学／化学工学／材料工学／情報系	工場設備の自動化、品質改善、IoT／DXを活用した生産革新など。オムロンのFA機器・電子部品事業の強みとも直結する。
ソフトウェア／制御・システム系職	情報工学／制御工学／通信系／データサイエンス	IoT・AI・クラウドを活用した産業オートメーション、組込みソフト、制御システム、データ分析業務など。オムロンソフトウェア子会社の募集要項でも「プログラム設計だけでなく、ユーザ業務分析・折衝も含む」ことが求められている。
品質管理・メンテナンス・信頼性評価職	材料／物理／化学／機械／情報系	製品の信頼性試験、寿命評価、環境試験、品質データ分析など。理系の実験・データ処理・統計解析経験が活かせる。

理系学生として押さえておきたいスキル・ポイント

・専門技術＋応用力：単なる専攻知識（例：電気回路、材料特性）だけでなく、「この専攻知識をどう製品・社会課題に結びつけるか」を言語化できること

・データ／分析思考：オムロンでは「センシング＆コントロール＋Think」の技術軸があるため、データ・制御・判断の流れを理解していると強みになる

・チーム／コミュニケーション力：上の「求める人物像」からも明らかな通り、理系であっても技術だけではなく仲間との協働・提案・実行力が評価される。

・変化・チャレンジ志向：特にFA・ヘルスケア・社会インフラなどの成長領域に向けて事業拡張しているため、未知領域へ飛び込む意欲・適応力を持つとマッチしやすい。

・グローバル視点・多分野融合：オムロンは国内外・産業横断で展開しているため、専攻を活かしつつ、他領域との掛け合わせを志向できる学生は有利になる。

オムロンでは機械・電気電子・情報・化学・生命科学まで、理系の幅広い専攻が活かせるフィールドがあります。ただし、選考では専門知識だけでなく「技術をどう社会課題の解決に応用するか」の視点が重要です。また、チームでの協働力や未知の領域にも挑戦するチャレンジ精神、専攻を掛け合わせる融合的な視点も高く評価されるポイントです。

オムロンの年収・初任給

オムロンの平均年収は874万円（2024年3月期）と、国内トップクラスの水準です。初任給も修士卒で300,000円、学部卒で270,000円（2025年4月実績）と、全国平均を大幅に上回っており、専門性が報われる給与体系と言えます。

オムロンの平均年収

オムロンが公開している第87期有価証券報告書によると、2024年3月期の平均年収は874万円（平均年齢45歳）とされています。

国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」を元に、年収の高い上位7業種と平均年収と比較してみましょう。

【業種・日本人全体の平均年収】

業種	平均年収
電気・ガス・熱供給・水道業	775万円
金融業、保険業	652万円
情報通信業	649万円
学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業	551万円
建設業	548万円
複合サービス事業	535万円
製造業	533万円
給与所得者全体の平均年収	460万円

比較として、情報通信業や製造業と比較すると、同社の水準は国内トップクラスまたはそれに近い位置にあります。

また、2023年3月に東洋経済が発表した｢平均年収が高い会社｣ランキング全国トップ500によるとオムロンは全国の企業の193位となっています。

以上のことからオムロンは理系・専門技術職が長期キャリアを築ける企業であり、高水準な給与待遇を実現している企業と言えます。

オムロンの初任給

オムロンの初任給は、平均の初任給より学部卒で4万5千円程度、修士卒で6万円程度高くなっています。以下に詳しくみていきましょう。

オムロンの新卒採用情報によると、2025年4月実績の基本給は以下の通りです。

学歴	初任給（月額）
博士了	337,300円
修士了	300,000円
学部卒	270,000円
高専卒	245,000円
短大卒	211,500円

オムロンの数値を日本全体の初任給と比較してみましょう。マイナビキャリアリサーチLabの調査によると、2026年卒の初任給の平均は、以下のようになっています。

学歴	初任給（月額）
学部卒	225,786円
大学院卒	236,501円

オムロンの場合、初任給段階で専攻による差が明確であるため、修士・博士進学を検討している学生はキャリア設計の材料にできます。

高水準の平均年収が示す通り、オムロンは「専門性が報われるキャリア」だとみなせます。年齢・役職による年収幅が大きいため、就職段階で「5年後・10年後にどういう領域で活躍していたいか」をイメージしておきましょう。

オムロンのインターンシップ情報

インターンシップは、本選考前に企業を深く理解し、技術・事業・社風に触れる大きなチャンスです。オムロンのインターンでは、理系学生として「ものづくり／制御／センサー／ヘルスケア」などがテーマになることが多く、参加しておくことで本選考でもアピール材料になります。

インターンシップで抑えておきたいポイント

オムロンのインターン参加を考える際、以下のポイントを押さえておきましょう。

・開催時期とインターンシップの内容
オムロンのインターンシップは、通常、夏季と冬季の2種類のパターンがあります。夏季インターンシップは、8月下旬〜9月中旬あたりの2週間で、就業型プログラムが実施される流れです。また、冬季は短期インターンシップで、11月〜12月に1日型体験プログラムとして実施されます。

・通年インターンシップを行う部署も
オムロン サイニックエックス（OSX）などのように、通年で通年（3か月以上の長期）インターンシップを募集している部署もあります。フルタイムもしくはパートタイムで勤務を行い、給与や福利厚生などの待遇も用意されている状況です。います。

長期インターンシップは通常のインターンシップとは内容・働き方も異なります。より実践的な長期インターンシップに興味のある人は、次の記事も参考にしてください。

インターンシップへのエントリー方法

【応募方法】
オムロンの新卒採用ページでマイページ登録・エントリーを行います。

【提出書類・選考フロー】
基本的にどの職種もエントリー時に学科・研究テーマ・インターンで学びたいことなどを問うエントリーシートの提出が求められます。

オムロンの選考フローは以下のようになっています。

1.エントリー
オムロンの新卒採用ページからエントリーします。

2.エントリーシート提出
エントリーシートは職種ごとに提出します（複数の職種に併願が可能です）。

3.Webテスト
Webテストは玉手箱形式です。試験時間は1時間、言語・計数・英語・性格診断のテストが行われ、グループ共通で受験は1回だけです。

4.面接
オンラインで、志望者1人に対して面接官1〜3人で行われます。結果は一般的に数日〜1週間程度で届きます。面接の回数は職種や事業部によって異なる場合があります。

【注意点】
・オムロンのインターンシップの倍率は、20〜30倍に上るといわれています。

・インターンシップ参加が本選考に有利かどうかは実際にはわかりません。同社は公式に「インターン参加の合否が本選考に影響することはございません」とFAQで回答しています。

・ただし、実際には「インターン後早期選考案内」「ES免除ルート」などの優遇を受けたとの報告もあり、参加の準備を怠らないことが重要です。

過去のインターンシップ内容

インターンシップで「何をするのか」「どんな学びがあるのか」を具体的に把握しておきましょう。

【期間・形式】

・2週間（就業型）プログラム：8月下旬〜9月中旬に実施。場所は東京・京都・滋賀・岡山など複数拠点。

・1日または数日体験プログラム：11〜12月にWebまたは対面で実施。「制御機器事業営業体験イベント」など。

【事業別プログラム内容例】

インターンシップの内容は各事業部によって異なりますが、以下にこれまでに行われた内容を紹介します。

・制御機器事業：ロボットアプリケーション作成・検証など

・電子部品事業：ゲーミング用スイッチの構想検討など

・社会システム事業：プログラミング技術を活用したDX推進など

オムロンのインターンには夏の就業型（2週間）と冬の1日体験型があり、一部署では通年インターンも募集されています。倍率は20〜30倍に上ると言われるほど人気です。

プログラムは、ロボットアプリケーションの作成やスイッチの構想検討など理系の専門性を活かせる実践的な内容が中心です。公式には本選考に影響はないとされていますが、実際には早期選考の案内を受けたという報告もあります。企業理解を深め、自分の適性を見極めるためにも、ぜひインターンに参加しておきましょう。

オムロンのエントリー方法・選考フロー

同社の新卒採用における一般的な選考ステップを整理します。職種や年度によって若干変動がありますが、押さえておきたい典型的な流れは以下の通りです。

1.エントリー（Web／マイページ登録）
オムロンの新卒採用ページからエントリー。

2.エントリーシート（ES）／必要書類提出
専攻・研究内容・志望事業部・ガクチカなどを記載。

3.Webテスト／適性検査
形式として「玉手箱」「GAB」などが用いられており、言語・非言語・英語・性格検査が基本的なパターン。

4.面接（複数回）・技術面接（理系職）
1次面接（Webまたは対面）、2次面接（役員面接等）など。理系職の場合、研究テーマ・専門知識・技術提案なども質問される。

5.内々定（オファー）
最終面接終了後、合否および条件提示・入社意思確認を経て内々定へ。

オムロンの選考フローはエントリー・ES提出・Webテスト・複数回の面接・内々定のように、メーカーとしては標準的な流れです。Webテストは、玉手箱やGABなどの形式が用いられる傾向があります。

理系学生として特に注意すべきは、選考過程に技術面接が含まれる点です。研究テーマや専門知識について深掘りされるため、ガクチカだけでなく自分の専門性をどう活かしたいかを具体的に説明する準備が不可欠です。

オムロンの選考を通過するためのポイント

各ステップで理系学生が差をつけるための準備として重要なポイントを整理します。オムロンの選考を通過するためには、ES、Webテスト、面接の各段階でポイントを押さえた準備が不可欠です。ESでは研究と事業の関連性を示し 、面接では研究内容の深掘りや「なぜオムロンか」という志望動機が厳しく問われます。

オムロンへの志望動機を明確にする

オムロンを志望する際、志望動機構成として以下の3点を明確にしておくと効果的です。

1.なぜこの業界か→例：産業オートメーション、ヘルスケア、社会インフラのDX・自動化・センシングという成長領域

2.なぜオムロンか→例：「センシング＆コントロール＋Thinkの技術軸」「多セグメント展開」「理系が活躍できる環境」など

3.どう貢献するか→例：自分の研究を使って「製造現場の自動化」「ヘルスケア機器の精度改良」「社会インフラの最適制御」などに挑戦したい、と論理的につなげる

上記の3つを専攻・研究内容とリンクさせて、自己PRと合わせて提示できると強い志望動機になります。

オムロンのOB・OG訪問を行う

OB・OG訪問を戦略的に活用するために、あらかじめ質問を用意しておくと、せっかくの機会を無駄になりません。

質問例

• 「〇〇専攻の私は入社後、どのような職場・配属で働くことになる傾向がありますか？」
• 「研究・設計職として入社2〜3年目だと、どんなプロジェクトを担当していますか？」
• 「部署・事業部による働き方（残業・転勤・人材育成）や企業文化にはどのような違いがありますか？」
• 「理系出身で活かせたスキルや、学生時代にもっとこうすればよかったことはありますか？」

上記の生の声をもとに企業理解・配属希望・キャリア軌道の仮説が立てられ、面接時の説得力も上がります。

OB/OG訪問については、次の記事でも詳しく説明しています。

WEBテストやSPIの対策をする

オムロン株式会社の選考において、WEBテストやSPIの対策は徹底しておきましょう。SPIなどのWEBテストには独特の出題形式があり、試験への慣れが点数を大きく左右します。

具体的な対策としては、市販されているSPIの対策本を最低でも3周は繰り返し解き、出題パターンを体に染み込ませましょう。特に、理系学生が対策を後回しにしがちな言語分野も、毎日少しずつでも触れておく必要があります。

対策不足で本来の実力を発揮できず、自身の研究成果や熱意を伝えるチャンスすら失ってしまうのは非常にもったいないです。早めに準備をスタートし、自信を持って本番に臨める状態を整えておきましょう。

オムロンの選考を突破するには、各ステップでの戦略的な準備が不可欠です。まず、エントリーシートでは、自分の研究テーマとオムロンの事業や技術を具体的に結びつけましょう。

Webテストは対策が必須で面接は通過率が低い難関レベルであり、研究内容の深掘りだけでは面接対策として不十分です。「なぜオムロンか」の志望動機や「入社後にどう貢献・成長したいか」を論理的に説明できるかが鍵となります。OB・OG訪問を活用して現場のリアルな情報を収集することも、説得力を高めるために非常に有効です。

オムロンに関するよくある質問

以下では、オムロンの就活に関するよくある疑問をQ&A形式で解説します。理系学生の有利性や配属先の決まり方、選考で重視されるポイント、ワークライフバランスの実態などをまとめました。

Q1.オムロンは理系に有利な企業ですか？

A.オムロンは制御機器・電子部品・ヘルスケア・社会システムなど、理系の専門知識を活かせる職種が非常に多い企業です。特に、機械・電気電子・情報・材料・化学などの専攻出身者が幅広く活躍しています。

Q2.オムロンでは配属先や勤務地は選べますか？

A.入社時点での希望は提出できますが、最終的な配属は会社側の事業ニーズ・適性により決定されます。ただし、オムロンは国内外に拠点を持つため、キャリアを通じて複数の事業・地域を経験できるチャンスがあります。

Q3.オムロンの選考で重視されるポイントは？

A.専門知識だけでなく、探究心・チャレンジ精神・協調性の3点が重視されます。研究やチーム活動で自分で課題を見つけ、周囲と協力して解決した経験を具体的に語れると高く評価されます。

Q4.オムロンの残業やワークライフバランスはどうなっていますか？

A.平均残業時間は月16時間前後、有給取得率は80％を超える年もあります。
フレックス・リモート勤務制度も導入されており、仕事と生活の両立がしやすい環境です。

Q5.オムロンでインターンシップに参加すると本選考に有利ですか？

A.公式には直接的な優遇はないとされていますが、実際にはインターン経由で早期選考案内を受ける例もあります。企業理解が深まり、志望動機が明確になる点で大きなメリットがあります。

Q6.オムロンではどのような学生が評価されやすいですか？

A.「自ら考え行動できる人」「社会課題に興味を持ち、技術で解決したい人」が評価されやすいです。面接では、研究テーマを単なる成果で終わらせず、「何を考え、どう成長したか」を語る姿勢が重要です。

まとめ

オムロン株式会社は、制御機器・電子部品・ヘルスケア・社会システム・データソリューションという5つの柱を持つ総合技術メーカーです。特に、製造業の自動化・医療機器・スマートインフラの分野で世界をリードしており、専門を活かしながら社会を支える実感が得られる企業です。

同社が求めるは、「自ら考え、挑戦し、協働できる人」で、探究心・チャレンジ精神・チームワークの3つを兼ね備えた人材を重視しています。選考では、研究内容をわかりやすく説明し、企業の技術・事業との接点を論理的に語れるかが最大のポイントです。Webテストや面接対策はもちろん、OB・OG訪問を通じて現場のリアルも把握しておくと魅力的な志望動機を形成できます。特に、技術職は技術面接で深掘りされた際の対応が重要です。

なお、オムロンのように理系学生を積極的に採用する企業は、オファー型プラットフォーム「TECH OFFER」にも多く登録しています。自分の専攻・研究テーマ・スキルを入力しておくだけで、企業側からオファーが届くため、効率的にチャンスを広げられます。

まだ登録していない就活生は、ぜひこの機会に無料登録してください。