新卒就活生に人気のコンサル業界だからこそ、志望動機の書き方ひとつまで工夫したいところです。コンサル業界における志望動機の基本的な書き方はもちろんNG例も参考に、自分なりの志望動機の書き方を確立していきましょう。

本記事では、コンサル業界への入社を目指す新卒就活生の皆さんに向けて、志望動機の書き方のポイントとNG例を解説します。

▼あなたに合った企業の情報が届く▼
TECH OFFERで優良オファーを受け取る

コンサルティング業界とは

コンサルティング業界とは

まずはコンサルティング業界とはどんな業界なのか。業界の概要や今後の動向を解説します。

コンサルティング業界の概要

コンサルティング業界が行っているのは、クライアントの課題に向き合い、課題解決を通して業務改善や業績向上、共通のミッション達成を目指すお仕事です。現場で相談されるクライアントの課題は企業や所属部署によっても異なり、大手~個人店向けまで対象事業者の規模も幅広く存在します。

国内で言えば、野村・三菱総合研究所の2社が代表的な企業として有名です。外資であればベイカレント・コンサルティング社やリンクアンドモチベーション社などがあげられます。各企業によって扱う課題が異なるため、志望動機を定型でつくらず個々の企業に向けた内容にする必要があります。業界・企業をしっかりと研究し、アピールにつながる志望動機を作成しましょう。

世界の売上シェア

世界各国のコンサル業界シェアを見ると、1位がアメリカ・2位がドイツという状況です。2位のドイツが1~2兆程度の規模なのに対して、1位のアメリカは6〜10兆程度と非常に大きな市場規模を獲得しています。市場規模の違いは文化やコンサルの浸透度の違いだと考えられ、日本でもコンサルを活用する会社はまだまだ少ない段階です。コンサル活用の文化や対応範囲が広がれば、今後国内でもコンサルの活用は増えて行く可能性があります。

コンサル業界の今後

コンサル業界は2012年以降、どんどん市場規模を拡大し業績を上げている状況です。きっかけとなったのはグローバル化に伴う事業変革や、ITを始めとしたデジタル化のニーズが高まったことです。IDCJapanが発表した2022年5月の市場予測によれば、2026年には8,732億円にまで市場拡大を見込んでいます。コンサルの種類や事業内容にもよりますが、今後活躍の場は今まで以上に広がると予想できるでしょう。

コンサル業界の種類

コンサル業界の種類

コンサル業界は分野によって細かい分類がありますので、それぞれの特徴を掴んでおくことが重要です。志望動機を書くうえでのアピールポイントも変わるため、分野ごとの概要を理解しておきましょう。

総合系コンサル

総合系コンサルは、異なる専門性を複数掛け合わせて課題解決を図ることが大きな特徴です。たとえば労務×ITなどのような形で、既存の課題にさまざまな角度からメスを入れます。クライアントへの多様な貢献が可能ですが、幅広い事業があるため、入社の際は個別にHPなどで確認しておきましょう。

戦略系コンサル

戦略系コンサルは、クライアントの経営戦略を中心とした課題に向きあう業務を中心に行います。経営や事業の基本戦略はもちろん、新規事業や新規プロジェクトの提案なども行いながら、企業の利益最大化を担う役割です。

戦略系コンサルでいえばマッキンゼーなどが有名です。対象となる業種や企業規模がそれぞれの企業で異なるため、事業内容をしっかりと確認しておきましょう。

シンクタンク系コンサル

シンクタンク系コンサルは、必要な分野の専門家などを集めて、課題を深く分析することを強みとする分野です。国内では、NTTデータ経営研究所や三菱UFJリサーチ&コンサルティングのように大手企業のグループであることも多いです。行政や国などの課題解決を任されることがあることも、大きな特徴となっています。

IT系コンサル

IT系コンサルは、企業のIT化をサポートするコンサルです。企業の業務をIT化することで効率化を図り、機能向上を通して事業を成長に導きます。国内企業ではアクセンチュアや日本アイビーエムなどが、IT系コンサルの代表的な企業です。

ハンズオン系コンサル

ハンズオン系コンサルの「ハンズオン」とは「手を触れる」という意味です。実際に経営へ介入して組織を動かし事業再生や事業成長を目指します。現場に入り込んで組織に関与するため、経営の視点のほか、マネジメント能力も必要とされる非常にやりがいのある分野です。

中小企業向けコンサル

中小企業向けコンサルは、日本の約9割ともいわれる中小企業をサポートする役割を担うコンサル業です。規模は小さいものの経営に深く入り込めることが特徴で、社員教育やセミナーなど多くの企業向けへの知識の共有なども行います。国内では船井総合研究所などが有名で、陰から国内経済を支える喜びを感じられる分野です。

コンサル業界の職種

コンサル業界の職種

次に、コンサル業界における職種ごとの特徴を解説します。

パートナー

パートナーは「ディレクター」「プリンシパル」とも呼ばれる、コンサル組織を代表する役割を担います。会社の顔として案件を獲得する力だけでなく、社員を引っ張るマネジメント力も必要とされるポジションです。

マネージャー

マネージャーはコンサルティングプロジェクト全体をマネジメントする職種です。「プロジェクトマネージャー」「シニアマネージャー」とも呼ばれます。

具体的な役割は、予算管理や業務進捗の管理、業務効率化や部下のサポートまでさまざまです。プロジェクトの成功を左右するポイントを担う、責任のあるポジションです。

コンサルタント

コンサルタントは、コンサルティングの実務を行う役割です。「シニアアナリスト」や「アソシエイト」とも呼ばれます。

直接クライアントの課題をヒアリングし、解決策の提案〜実行までを行います。関係を構築する人間力と安心感・説得力を与えるコミュニケーション能力が求められるポジションです。

アナリスト

アナリストは、コンサルタントやマネージャーをサポートする職種です。「アソシエイト」や「ジュニアアソシエイト」とも呼ばれます。

主に資料作成や情報分析などを行い、プロジェクトや業務の進行がしやすいよう支援するバックオフィス的な動きが中心です。多くの場合、コンサル会社に入社後はアナリストを担当し経験を積みます。そのため、コンサルタントの見習いのような見方もあります。

コンサル志望動機の書き方のポイント

コンサル志望動機の書き方のポイント

それでは、実際にコンサル業界の入社試験で利用できる志望動機の書き方を解説します。

結論となる志望動機から始める

まずは冒頭で、志望する動機や理由を明確に伝えます。本で言えばタイトルのような役割を果たすため、細かい説明は省いて要点だけ伝える方が印象残りやすいです。「私が入社を志望する理由は~という目標を達成したいためです」といったシンプルな形式で問題ないでしょう。

具体的なエピソードで裏づける

次に冒頭で伝えた志望動機を裏付ける、具体的なきっかけやエピソードを話します。コンサル業界や志望企業への入社はどんな経緯で、どんな心の流れがあったのかを伝えると説得力が増します。

入社後のビジョンを伝える

志望動機の締めは、入社後のビジョンを語り最後のアピールとしましょう。「入社したあかつきには、~したいと考えています」と強い行動する意思や想いを伝えて、意欲があること表現できます。自己PRしやすい部分であるため、企業の特徴や価値観を把握したうえでアピール内容を伝えましょう。

コンサル志望動機のNG例・OK例

コンサル志望動機のNG例・OK例

最後に、コンサル志望動機のNG例とOK例を確認しておきます。

NG例

私が入社を志望する理由は、学生時代の経験を通じて、課題解決や相手の成長につながることがしたいと考えたからです。

学生時代には、◯◯分野の研究室に所属し、◯◯分野の研究に携わりました。そのなかで3年から研究室のリーダーを任され、なかなか成果が出ないなかでも努力を続け、最終的に◯◯賞を受賞できたことが成功体験として残っています。

このような経験から、問題に向き合い課題を解決していく重要性や楽しさを感じられました。どんな時でも粘り強く成果に結びつけるのが、自分のモットーです。入社後もクライアントに向き合い、成果が出るまでサポートしていきたいと考えています。

【解説】

基本の構成に沿って作成されていますが、志望理由を裏付ける内容が具体的ではなく、志望理由を補足するものになっていないところがNGポイントです。この場合は研究室内での課題解決のエピソードなどを加えれば、より自然で伝わりやすい内容となるでしょう。

OK例

私が入社を志望する理由は、学生時代の経験を通じて、課題解決や相手の成長につながることがしたいと考えたからです。

学生時代には、◯◯分野の研究室に所属し、◯◯分野の研究に携わりました。そのなかで3年から研究室のリーダーを任され、チーム内での人間関係の課題や研究作業の効率化など、さまざまな問題に向き合い解決を心掛けました。解決までには苦労もありましたが、その結果、最終的には◯◯賞を受賞できたことが成功体験として残っています。

このような経験から、問題に向き合い課題を解決していく重要性や楽しさを感じることができました。どんな時でも粘り強く成果に結びつけるのが、自分のモットーです。入社後もクライアントに向き合い、成果が出るまでサポートしていきたいと考えています。

【解説】

NG例とは異なり、コンサルを志望する理由がわかる課題解決のエピソードが入り、説得力が増す印象があるはずです。志望動機を補足するエピソードが入ったことで入社後の展望がより生き、強い意思を表現できる内容となっています。

面接で実践してみることがおすすめ

志望動機を作成したら、実際の面接で伝える経験をしておくのも非常に重要です。面接を効率良く経験する方法としては、TECH OFFERを始めとした逆オファー型就活サイトの活用をおすすめします。TECH OFFERであれば、簡単なプロフィール登録のみで利用できます。

プロフィール登録と同時に、本面接やインターンなどへの企業オファーを受け取れるのがメリットです。、早めに登録しておくほど多くのオファーを受け取れます。志望企業や候補となる企業探しにも役立つサイトであるため、できるだけ早めにと応録しましょう。

▼あなたに合った企業の情報が届く▼
TECH OFFERで優良オファーを受け取る

まとめ

今回は、コンサル業界への入社を目指す新卒就活生の皆さんに向けて、志望動機の書き方のポイントとNG例を解説しました。コンサル業界の概要や志望動機の基本構成は、しっかりと理解できたでしょうか?人気のコンサル業界へ入社するために、志望動機から工夫をしていきましょう。