こんにちは、理系就活情報局です。
新卒学生が就活をする際、欠かせないのが筆記試験対策です。企業によってどんな筆記試験を学生に課し、合格ラインをどれくらいに設定しているのかは全くちがいます。
特に、ITエンジニアを志望している学生にとっては、避けて通れない試験の1つと言えるでしょう。
最もメジャーなSPIとは違い、ITエンジニアの適性を測定するための様々な仕掛けが用意されている試験です。
この記事では、CABの試験概要や特徴、対策などについて徹底的に解説します。
これからITエンジニアを志望する予定の理系学生は、ぜひ参考にしてください。
CABとはどんな試験なのか
玉手箱を提供する 日本SHL社が開発した試験
日本SHL社が開発した試験で、同社は他にも玉手箱など複数の筆記試験を企業に提供しています。
それぞれのニーズに合った筆記試験を提供しており、CABも一定の職種に合わせた内容の試験として人事担当者の間では定評のある試験です。
プログラマーやSEなどITエンジニアの適性を測る試験
CABは、主にプログラマーやシステムエンジニアなどのITエンジニアの適性を測るための試験です。
そのため、IT企業はもちろんのこと、それ以外の企業でもIT職だけこの試験を課しているケースも珍しくありません。ITエンジニアを目指す場合は避けて通れない試験だと言えるでしょう。
ただし、プログラミングなどの適性がない場合は、どんなに優秀な学生でも高得点を取れない試験でもあります。適性があっても、対策なしでは問題の傾向や難易度から選考通過が難しいとも言われています。
問題の難易度は他の筆記試験と比べると高い
問題の難易度は、他の筆記試験と比較して高いと言われています。
もちろん、問題を解く学生の印象もあるので一概には言えませんが、他の筆記試験と違う出題傾向や視点もあり、難しいのは間違いないようです。
ただし、まったく解けないという試験ではありませんので、事前にしっかりと対策をしておけば問題なく解くことができるでしょう。
合格ラインは企業により違うが6割以上が1つのラインとされる
合格ラインは企業によって違いますが、おおむね6割以上が1つの目安だとされています。ただし、企業によっては合格ラインがもっと高い可能性もあります。気を抜かず、しっかりと問題を解くようにしましょう。
CABの特徴は?
マークシート形式・Web形式の2つがある
マークシート形式と、Web形式の2つが存在します。どちらを課すかは企業によって違いますが、どちらも難易度が高いことに違いはありません。
「暗算」「法則性」「命令表」「暗号」「性格検査」の5項目で構成される
試験構成は、「暗算」「法則性」「命令表」「暗号」「性格検査」の5項目です。それぞれの問題数と解答時間は次の通りとなっています。
・計数理解テスト(四則逆算)…50問(9分)
・直観的推理テスト(法則性)… 30問(12分)
・プログラミング言語テスト(命令表)…36問(15分)
・構造理解テスト(暗号)…30問(16分)
・性格適性検査…68問(30分)
出題される問題は4つの非言語問題と性格適性検査で構成され、他の適性検査には「言語問題」が出題されますが、Web-CABでは言語問題は出されません。
プログラミングに必要な能力に特化した試験だと言えるでしょう。
論理的思考力や情報処理の早さ・正確さを特に測っている
CABでは、ITエンジニアに必要となる論理的思考や情報処理の早さと正確さを重視する試験となっており、解答傾向からもこれらの能力が可視化されるようになっています。
プログラマーやシステムエンジニアなどITエンジニアを募集する企業での導入が多い
プログラマーやシステムエンジニアなどに必要な能力を重視して測る試験のため、必然的にIT業界などで多く導入されています。
そのため、IT企業を目指す場合は対策しておくことが大切です。
メーカーなどのシステム担当者の場合は、他の筆記試験が課されるケースもあります。
問題数が多い
制限時間に対して問題数が多く設定されています。
無理に全問正解することを目指すのではなく、1問ずつ確実に正答を積み重ねて、点数を上げていくイメージで取り組むことが求められます。
全問解けることが評価につながるのではなく、正答数と一定のスピードが評価されると心得ておくと安心です。
制限時間がとても短い
制限時間も、問題数に対して非常に短くなっており、性格適性検査を除き、全てに解答するのは非常に困難です。
焦らないようにしましょう。
他の筆記試験とは傾向が違う問題が多い
他の一般的な筆記試験と違い、ITエンジニアに求められる能力を重点的に図る試験のため出題される問題傾向はかなり違います。
一般的なSPIなどと比べ、最初は見慣れない問題が多くて戸惑う可能性があります。
各項目で後半に行くほど問題が難しくなる
各項目とも、最初はやや易しい問題から始まり、後半に行くにつれて問題の難易度が上がっていきます。そのため、確実に正答できる問題を積み上げ、点数につなげることが選考突破の鍵となるでしょう。
CABの対策はどうしたらいいのか
問題集を徹底的に解く
問題集を買い、徹底的に解いて問題形式や特徴に慣れておくことが重要です。
特に、他の試験と異なる特徴も多いCABは一発勝負で突破するのはよほどのことがない限り難しいでしょう。
必ず、一度は問題に目を通して出題傾向を掴んでおくことが大切です。
ネット上の例題を解く
ネット上にも、例題はいくつかあります。SPIほどは公開されていませんが、それらを解き、スムーズに解答できるようになっておくことが大切です。
問題形式などに慣れておくことが、実力発揮のポイントとなるでしょう。
志望企業で課される筆記試験は確認しておく
志望企業でどの筆記試験を課されるのか、大学のキャリアセンターで確認しておきましょう。先輩たちの記録が多く残っているため、筆記試験のみならず面接で聞かれた質問などが記録されており、参考にすることができます。
ケアレスミスをしないよう確実に問題を解けるようになる
制限時間が短い試験のため、焦るとケアレスミスをしやすくなります。試験の形式や問題傾向に慣れておけば、焦ることもなく落ち着いて解答できるでしょう。
確実に答えられる問題を増やし、点数を伸ばしていくことが大切です。
CABを受ける際の注意
時間配分に気を付ける
試験問題が制限時間に対して多いため、必ず時間配分に気を付けましょう。
解けない問題に時間をかけすぎると、残り時間が少なくなり点数が伸び悩む原因となります。
点数が伸び悩めば、選考突破も難しくなるため時間配分には慣れておきましょう。
苦手な問題に時間をかけすぎないようにする
苦手な問題に時間をかけすぎないようにしましょう。どうしても苦手な問題は出てくるものです。時間をかけすぎると、他の問題が解けなくなるため、飛ばすなどの判断も適宜入れていくようにしてください。
何度か問題を解けば、コツは掴めるはずです。必ず問題集で対策しておきましょう。
計算ミスに注意する
計算ミスは、落ち着いて解けば防げるものです。しかし、試験では緊張しやすく、焦ることもあるでしょう。焦りや緊張は、いつもできるはずの問題を間違える原因にもなりかねません。
確実に点数を取るためにも、計算ミスなどをすることがないように落ち着いて問題と向き合い、深呼吸してください。
一呼吸置くことで気持ちが落ち着き、問題と冷静に向き合うことができるはずです。
性格テストは嘘をつかない
性格テストは、自分をよく見せたくなりますが絶対に嘘をつかないでください。
解答された内容の信ぴょう性を測れる仕掛けがされているだけでなく、その後の面接などでも筆記試験で出た性格や志向についてブレがないか確認されます。
面接官は、採用のプロです。嘘はすぐに見抜かれると心得えて、正直に素直な解答をしてください。
解ける問題を確実に積み上げていく
CABは難しいと言われますが、解きやすい問題も混ざっています。冷静に問題を1文ずつ解き、得点を重ねていくことが選考突破のために欠かせません。
冷静に問題と向き合い、焦ることなく確実に解ける問題から解いていきましょう。
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理系学生にとって、研究室など学業と就活の両立はスケジューリングなどを含めとても多忙で難しい人が多いのが現実です。
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まとめ
以上、CABの特徴やどんな企業で課されるか、何を測っているのかなどを解説しました。ITエンジニアを目指している学生は、必ず一度は受ける試験で避けられないものとなります。
難易度が高い試験でも、問題集を徹底的に解き、対策していればそれなりの点数が取れる試験です。恐れず、しっかりと対策して筆記試験突破を狙いましょう。