26卒とは、新年度から3年生になる学生です。3年生になって、就活も本格的に始まります。
理系学生は3年生になると、学業も大学生活も忙しくなるため、就活は計画的に進めなくてはなりません。
特に、26卒就活生は、2022年6月にインターンシップのルールが変更されたことから、従来以上にインターンの重要性が増しています。就活で遅れを取らないように、スケジュール全体を把握した上で、さっそくインターンの情報収集を始めましょう。
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26卒の就活スケジュールを把握する
023年4月に内閣官房から「インターンシップを活用した就職・採用活動日程ルールの見直しについて」という通達が出され、26卒の就活ルールはその通達に基づいて進みます。最初に、26卒生から適用される就活スケジュールについて、詳しく説明します。
26卒から就活スケジュールは一部変化する
「インターンシップを活用した就職・採用活動日程ルールの見直しについて」によると、26卒からの変更点は採用開始時に「例外」が設けられた点です。
- ・採用の広報活動の開始時期は「卒業年度に入る直前の3月1日から」(従来と同じ)
- ・採用活動の開始時期も「卒業年度の6月1日から」(従来と同じ)
- ・例外として、「専門活用型インターンシップ」に参加した学生は、インターンシップ後であれば6月以前の選考も可能」
26卒からの変更としては、「専門活用型のインターンシップ」(※くわしくは後述)に参加した就活生を対象に、3月1日以降、企業によっては選考を始めることが考えられます。
26卒就活スケジュールの流れ
26卒が押さえておきたい就活スケジュールの流れは次の通りです。
3年の4月ごろからインターンの情報公開およびエントリー受付が開始されます。その後、夏から冬にかけて26卒対象のインターンシップが随時実施されます。
翌2025年3月1日、企業の採用情報が公開され、採用選考が開始されるのは6月1日から、という流れです。
ただし、専門活用型インターンシップに参加した学生に対しては、企業は「専門人材」として、インターンシップ終了後から採用選考を始めることができます。採用を決めた学生に対しては、3/1から内定を出すことができます。
「三省合意」改正後の26卒インターンシップ
2022年6月、文部科学省、厚生労働省、経済産業省は、合同で「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」を発表しました(三省合意)。これは、インターンシップを新しく定義しなおし、推進方策を取りまとめたもので、先述の「専門活用型インターンシップ」もここで新しく登場したインターンシップの形式です。ここでは三省合意の内容と、その影響について説明します。
25卒から変わったインターンシップ
この三省合意によって、インターンシップは「学生のキャリア形成支援活動」と位置づけられ、4つに分類されることになりました。
従来の1dayインターンシップは公式には「インターンシップ」とは呼ばれなくなります。ただし、企業によっては従来型の1日で行われるタイプのものを「インターンシップ」と呼ぶ可能性があるので、注意が必要です。
専門活用型インターンシップとは?
今回、新しく導入された「専門活用型インターンシップ」とは、従来の中期〜長期インターンシップをイメージすると理解しやすいでしょう。
2週間以上の期間を取って行われるインターンシップで、対象者は学部生では3、4年生、修士1年、2年です。就業体験としては、次の2点が定められています。
- ・インターンシップ期間の半分以上を職場での就業体験に充てる
- ・職場の社員が学生を指導し、インターンシップ終了後にフィードバックを行う
もう1点、専門活用型インターンシップの特徴として、企業はインターンシップ期間中の評価を採用に活用することができるという点です。採用に直結するインターンシップといえます。
企業はインターンシップ重視へ
近年、企業はインターンシップを重視する傾向にあります。企業から見れば、インターンシップは次のようなメリットがあります。
- ・自社や自社業務について、学生の深い理解が得られる
- ・自社に合う専門性や意欲のある学生をインターン活動を通じて見つけることができる
25卒生に対して行った2023年のインターンシップの段階では、三省合意の改正を受けて大きな変更はありませんでしたが、今後、採用に直結するようにプログラム内容を変更する企業も増えていくでしょう。
26卒の就活全体について詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてください。
26卒インターンシップのスケジュール
26卒インターンシップはいつから準備を始めたら良いのでしょうか?4月からのやるべきことを紹介します。
2024年3月~6月(準備)
【この時期にやるべきこと】
- ・インターン情報の収集
- ・説明会への参加
- ・業界研究・企業研究
- ・自己分析
- ・夏インターン面接
インターンシップの準備を始める時期です。特に外資系やITベンチャーなどはインターンの募集時期が早いため、積極的に情報収集を行いましょう。
説明会に関しては、自分の志望する業界を意識しつつも、仕事について、まだ知識のないこの段階では、あえて業界を絞り込まず、幅広く参加しましょう。
情報収集しながら、適職を見つけるための自己分析を開始します。
6月下旬から夏インターンの面接が始まります。多くの企業は、学生の夏季休暇にあわせてこの時期にインターンを開催します。特に、汎用的能力活用型・専門活用型インターンシップは、三省合意でも長期休暇に実施することが推奨されているため、採用直結型のインターンシップを志望する人は、準備をしっかり行ってください。
2024年7月~9月(夏インターン)
【この時期にやるべきこと】
- ・夏インターンに参加
- ・夏インターンの振り返り
- ・秋インターンの準備
- ・早期選考の準備
夏インターンに参加しましょう。多くの人にとっては初めての経験であるインターンは、想定外のことにとまどったり、期待通りではないこともあるかもしれません。しかし、うまくいかなかったことでも、インターン参加後は振り返りを行い、自分の課題を抽出し、次のインターンや本採用活動に活かしてください。
また、秋インターンはベンチャー企業や中小企業が中心ですが、大手の中にも開催する企業があります。開催する企業は少ないため、秋インターンの参加を希望する人は早めに情報収集を行いましょう。
また、インターン終了後に早期選考を行う企業もあります。インターンで得た学びを活かし、志望動機をブラッシュアップして本選考に臨んでください。
2024年10月~11月(秋インターン・本選考)
【この時期にやるべきこと】
- ・秋インターンに参加
- ・秋インターンの振り返り
- ・冬インターンの準備
- ・早期選考の準備
多くの学生は、秋インターンの時期には、志望業界や志望企業がかなり絞り込まれているでしょう。企業の側も、秋インターンを採用に直結させている傾向があります。また、直接採用ではなくても。選考プロセスの一部が免除されている場合もあるため、この時期のインターンはより本選考に近いものとして、意欲的に参加しましょう。
また、冬インターンの募集が開始される時期でもあります。冬インターンシップは大学の試験期間とも重なるため、冬インターンへの参加を希望する人は、スケジュール調整を早めに行ってください。
2024年12月~2025年2月(冬インターン)
【この時期にやるべきこと】
- ・冬インターンに参加
- ・冬インターンの振り返り
- ・早期選考の準備
冬インターンは試験期間中に開催されるため、スケジュール管理、時間管理をしっかりすることが重要です。遅刻や当日になっての早退はNG。「学生だから」という言い訳は通用しません。採用に直結しやすい冬インターンでは、企業の一員としての言動を意識しましょう。
インターンシップのスケジュールに関しては、次の記事も参考になります。
2025年3月~4月(就活情報解禁)
【この時期にやるべきこと】
- ・本選考の準備
インターン参加によって、実際に現場にいたからこそわかる経験を元に、自分の適性を見直し、志望動機のブラッシュアップを行いましょう。
26卒インターンシップ、早めに動き出そう
インターンシップのスケジュールを頭に入れたら、次は実際に情報収集を開始しましょう。ここでは情報収集方法について説明します。
インターンシップ先、どうやって探す?
インターンシップの探し方は、次の方法があります。
- ・業界で選ぶ
自分の学部や専攻から、志望する業界がおおまかに決まっている場合は、その業界を軸に探します。ただ、あまり早い段階から絞りすぎないようにしましょう。
- ・職種で選ぶ
研究職やデータアナリストなど、志望する職種が明確に決まっている人は、その職を軸に探します。職種の場合も業界と同様に絞りすぎず、関連する職種のインターンシップの情報も収集しましょう。
- ・企業で選ぶ
志望する企業や興味のある企業が決まっている人は、対象企業の募集情報に注意しましょう。有名企業はインターン参加希望者も多いため、志望動機や自己PRの準備を早めに行いましょう。
- ・インターンシッププログラムの内容で選ぶ
公開されたインターン情報には、プログラム内容も記載されています。プログラムの中には、仕事の体験や勉強になる内容もあるため、興味・関心のある人にとっては体験できるチャンスです。インターン情報は、プログラム内容もしっかりチェックしましょう。
- ・実施期間・場所で選ぶ
忙しい理系学生にとっては、参加しようにもなかなか時間や場所が取れないという人も少なくないでしょう。そんな人でも、「この時期なら参加できる」「大学に近いこの場所であれば参加できる」と、期間や場所を絞って探せば、条件の合うインターン先を見つけられます。
- ・推薦・紹介で選ぶ
研究室の推薦や、指導教官や先輩にインターンシップ先を紹介してもらう機会があれば、ぜひその機会を活かしましょう。
情報収集はどうする?
インターンシップの情報は、次のところで得ることができます。
- 1.大学のキャリアセンター
キャリアセンターではインターンを募集している企業の情報を入手することができます。キャリアセンターでは志望動機作成の指導や面接対策を行ってくれるところが多いので、キャリアセンターを積極的に活用しましょう。
- 2.企業サイト、SNS
企業サイトの採用ページやSNSではインターンシップ情報が公開されています。志望企業がある場合は、頻繁に訪問し、情報を見逃さないようにしましょう。
- 3.就職情報サイト
就活生の多くは就職情報サイトに登録し、アプリをダウンロードしているでしょう。検索が充実しており、希望する条件で探すことができます。反面、就活生のほとんどが就職情報サイトを利用しているため、応募倍率が非常に高くなる傾向があります。
インターンシップの情報収集は次の記事も参考になります。
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26卒インターンシップの準備には何が必要?
インターン活動を成功させるためには、次の3点の準備が必要です。さっそく準備に取り掛かりましょう。
インターンシップの目的を明確にする
インターンシップで何を獲得したいのかをはっきりさせましょう。
【例】
- ・志望企業で働く人を自分の目で見て、その企業で働くイメージを具体化する
- ・業務を詳しく知る
- ・その企業で自分が活躍できるかどうかのイメージを持つ
- ・さまざまな企業に参加して、自分に合う企業を探す
- ・企業の人に良い印象を与えて、採用の足がかりにする
参加を志望する企業を詳しく研究する
汎用的能力活用型・専門活用型インターンシップに参加する場合は、インターンシップを通じてその企業の一員として就業体験を積む機会が与えられます。
その機会を十分に活かすため、企業の理念や業務内容などを詳しくリサーチしましょう。入念なリサーチは、より多くの成果につながります。
インターンシップ選考対策を行う
インターンシップには、誰でも参加できるものもありますが、汎用的能力活用型・専門活用型インターンシップなど、選考が課せられるインターンシップもあります。志望動機や自己PR作成、面接対策など、本選考にも活かすことができるため、入念に準備に取り組みましょう。
26卒インターンシップ、早めに準備に取り掛かろう
本記事では26卒の就活スケジュールの変更と、三省合意によって改正された後のインターンについて紹介しました。あわせて26卒のこれからのインターン活動に向けたスケジュールを、時期別に紹介しました。
今後、インターンシップはますます採用における比重を高くすることが予想されます。それに伴い、採用直結型の汎用的能力活用型・専門活用型インターンシップに就活生が殺到し、インターン段階から狭き門になることが予測されます。
ぜひ早めの準備でインターン活動を成功させてください。
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