はじめまして、理系就活情報局です!

就職活動で企業に応募する際の方法として、主に「自由応募」と「推薦応募」の二種類があります。
そのうちの「推薦応募」は学生時代に研究を頑張ってきた理系学生の特権とも言えます。
今回は「推薦応募」について深掘りしていきます!

推薦応募とは

推薦応募とはどのようなものなのでしょうか。
推薦応募とは、推薦求人というものに学校や教授などが書いた推薦状を添えて応募するものです。
推薦状があるということは、その学生は学校や教授が優秀だと認めている、いわば「お墨付き」の学生ということです。
そのため推薦応募は企業側にとって、専門知識を持っている優秀な学生を採用できる手段と言えます。

理系の特権と言えるわけ

まず前提として、理系学生は文系の学生に比べて授業や研究で忙しいです。
特に就活が本格的に始まっている4年生の春は、ゼミや研究室に配属されることで研究がますます忙しくなる人も多いはずです。
推薦応募では、文系には無いこれらの活動を頑張ったことで推薦状をもらえます。
さらに、研究内容に対して企業側がターゲットを絞って枠を設けている場合もあります。
そのため理系学生の特権と言えます。

学校推薦とは

推薦応募には二種類あり、その一つはを「学校推薦」といいます。
学校推薦とは、大学が専門的な知識を持つ学生を企業側に推薦するものです。大学と企業の間の信頼関係によって成り立っているものになります。
管理しているのが大学なので、情報を得たい場合は大学のキャリアセンターや就職課、担当の教授に聞いてみるといいでしょう。
選考が始まるのは学部生3年・院生1年の2〜3月ごろですが、年明け前に始まるところもあるようです。

教授推薦とは

 二種類の推薦応募のうち、もう一つを「教授推薦」といいます。
教授推薦とは、教授が研究室の学生を推薦するものです。大学が持っている枠を研究室に割り振るものや、教授個人が持っている企業とのコネクションを活用して推薦するものがあります。
企業は各研究室にいる学生の専門性や知識をターゲットにしています。
選考スケジュールについては公表されていない場合が多く、教授に直接聞いてみる必要があります。

推薦のメリット

では、なぜ推薦応募を活用すると良いのでしょうか。
3点まとめてみました。

メリット①

メリットの1つ目は「合格率の高さ」です。

大学や学部学科、研究室によって差があるものの、自由応募よりも合格率は高くなっています。

メリット②

メリットの2つ目は「就活にかける時間が短くて済む」ことです。

推薦応募は、選考過程をいくつか突破した状態からスタートできます。
対策が必要なWEBテストや書類選考が免除されるので負担が軽くなり、その時間を研究に費やすことができます。
ただ、書類については提出を求められることはあるので注意が必要です。

メリット③

メリットの3つ目は「専門性を生かせる職につきやすい」ことです。

就職後の配属先が大学や大学院で身につけた専門性を活かせる部門になることが多いです。
推薦応募の場合、研究開発職や技術職につきやすいようです。

推薦応募の注意点

ここまで推薦応募の良い点を多く述べてきましたが、当然ながら注意点もあります。
特に注意が必要な2点をあげてみました。

注意点①

注意点1つ目は「内定をもらった場合に辞退が難しい」ことです。

推薦応募の選考は第一志望である前提で進められます。
また、大学や教授と企業間の信頼関係で成り立っている仕組みなので、仮に内定辞退者が出てしまった場合、その関係には悪影響が出てしまい、次の年から推薦枠が無くなってしまう可能性があります。
基本的には推薦応募で内定が出たら入社するつもりで応募しましょう。

注意点②

注意点の2つ目は「自由応募の選考時期が早まっていること」です。

推薦応募に関係ないじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、実は非常に関係があります。
推薦応募は合格率が高いものの100%ではありません。
選考途中で落ちてしまい自由応募に切り変えようとした時に、最近では多くの企業で募集が終わってしまっていることがあります。
その為、保険として自由応募を併行して進めておくこと安心かもしれません。

落ちないための対策法

先ほども述べましたが、推薦応募は合格率が高いものの100%受かるわけではありません。
では、合格に近づくにはどうすればよいでしょうか。
主な対策を3つあげてみました。

対策法①

対策1つ目は「面接対策をする」です。

面接では話す力や意欲、適性、社会人としての能力を見られます。
面接の対策を怠ると、これらの評価が低くなってしまうので対策は必須です。大学のキャリアセンターや就活サービスを活用すると、練習だけでなくアドバイスももらえるのでおすすめです!

対策法②

対策2つ目は「自身の研究内容の把握」です。
面接の対策に近いものですが、自分が行ってきた研究について詳しく話せるようになっておく必要があります。
研究内容だけでなく、大変だった点や困難を乗り越えた経験談なども引き出しの一つとして持っておくと良いでしょう。

対策法③

対策3つ目は「成績を上げること」です。

大学内で成績のボーダーを設けていたり、人気がある募集では選抜や選考があります。応募するにはそこを突破しなくてはなりません。
また、推薦応募では大学や教授の「お墨付き」をもらうので、成績が悪いと推薦状を書いてもらえない可能性もあります。
日頃から授業を真面目に取り組み、高い成績を取ることで、選考を突破しやすくなります。

これだけは知っておきたいポイント(まとめ)

・推薦応募には「学校推薦」と「教授推薦」の2種類ある。
・合格率が高い上に就活の負担も軽く、就職後は専門性を活かせる!!
・内定辞退が難しさ、自由応募との併用の難しさなどには注意が必要。
・面接対策をして内定獲得を手繰り寄せよう!