こんにちは。理系就活情報局です。

エントリーシート(ES)による選考を無事通過すれば、次はいよいよ一次面接です。

個別面談やグループディスカッションなど、一次面接の形式は企業によってさまざまですが、理系就活においても「集団面接」が行われることがあります。

そのため、集団面接での流れやマナーも含めて把握することで、しっかりと事前対策しておくことが大切です。

この記事では、理系就活における集団面接事情と、実際に集団面接に臨む際の心構えについて解説していきます。

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理系就活における集団面接(グループ面接)

理系就活における集団面接(グループ面接)

理系就活では集団面接の機会は少ない

前提として、理系就活において集団面接を実施する企業はあまり多くありません。一般的な理系企業の選考は、以下のような流れです。

1.履歴書+エントリーシート(ES)による書類選考

2.筆記試験(Webテストの場合も)

3.一次面接(採用担当者や部門のトップなど)

4.二次面接(代表・役員面接)

※企業によっては三次面接まで実施することもあります。

理系就活における集団面接では、2と3の選考の間に実施される場合があります。

実施頻度が少ないため、対策にはそれほど力を入れる必要はありませんが、基本的なポイントは押さえておきましょう。

理系企業が集団面接を実施するケース

理系企業が集団面接を実施するケースとして、主に2つのパターンが想定されます。

1.人気企業で応募者多数の場合

2.インターンシップ選考での面接

1は、人気企業において、応募者数が想定よりも多かった場合の足切りとして実施されるケースです。履歴書の写真では分からない、候補者の雰囲気やキャラクターを見る目的もあります。

2は、インターンシップ参加者を選考する場合に実施されるケースです。

理系の就活においてインターンシップを取り入れる企業は増えており、応募者も年々増加傾向にあります。人気のある企業が実施するインターンシップの場合、参加者数の制限から集団面接が実施されることがあります。

集団面接の基本的な流れ

集団面接の基本的な流れは、以下となります。

1.入室

2.自己紹介

3.志望動機・自己PR

4.面接官からの質問

5.応募者からの質問

6.退室

集団面接も、流れ自体は個人面接と大きく変わることはありません。

集団面接と個人面接はどう違う?

集団面接と個人面接はどう違う?

集団面接と個人面接の違いは、主に3つに分けられます。

1.グループ単位で行うため、一人当たりのアピール時間が短い

集団面接の場合、1時間ほど時間が取られていますが実際に自分がアピールできる時間は短いと理解しておきましょう。

同時に、「面接官はほかの理系就活生にも話を聞きたい」ことを忘れないようにしてください。

集団面接では1人の理系就活生が喋り続けると、当然ほかの理系就活生の発言時間が減ってしまいます。たとえ悪意が無くとも、「ほかの就活生への配慮に欠ける」と評価をされてしまうかもしれません。

たくさんアピールしたい気持ちを抑えて、挨拶や発言を短くまとめるよう心がけましょう。

2.一緒に面接する理系就活生と比較されてしまう

集団面接では、同じ質問を投げかけられて、順番に一人ずつ答えていくことも多いです。

この場合、企業は同じ質問に対してどんな回答をするのかを比べることで、より優れた理系就活生を見極めようとしています。

比較されてしまうと思うと、同じ回答を避けなければと焦ったり、良いことを言わねばと気負ったりしてしまいがちです。

比較されていることを念頭に置きつつも、自分なりのアピールポイントをしっかり伝えるようにしましょう。

3.他の理系就活生の回答を聞ける

集団面接では、個人面接と違ってほかの理系就活生の回答を聞いて今後に活かせます。

たとえば、面接官から投げかけられた質問の意図が分からなかったとしても、ほかの理系就活生の回答を聞いて自分の考えを整理できます。

また、集団面接では、ほかの理系就活生の回答を聞く姿勢も評価ポイントにされていることに留意しましょう。自分の番ではないと気を抜かず、聞く姿勢を示すことも重要です。

集団面接が行われる理由・目的

集団面接が行われる理由・目的

集団面接を受ける前に、「なぜ企業が個人面接ではなく、集団面接をするのか?」を知っておきましょう。

企業が集団面接を行う理由の1つ目は、「応募人数が多く、足切りとして行っている」です。

書類選考や筆記試験では、一定の基準をクリアすれば全員合格できます。

その全員を最初から個人面接するのは企業の採用コストが高く、労力的な負担も大きくなってしまいます。

そのため、集団面接で一度に複数の学生を面接することで、効率的に見極めようとしているのです。

企業が集団面接を行う理由の2つ目は、「少人数ごとに分けた理系就活生に会社説明を兼ねて行っている」です。

個人面接まで採用工程を割けないが、理系就活生にしっかり自社の魅力を伝えたいという考えで、集団面接の形で会社説明を行っている企業もあります。

理系就活での集団面接で押さえるべきポイント

理系就活での集団面接で押さえるべきポイント

入退室時のマナー

集団面接の際は、入退室の所作や自己紹介にも気を配る必要があります。

強く扉をノックしたり、猫背で歩く姿はあまり印象が良くないものです。

最初から最後まで、入退室時も気を抜かないように注意しましょう。

一つひとつの動作を丁寧に行い、相手に失礼な振る舞いをしていないかを心掛けましょう。

また、ノックは大きすぎず、早すぎないことが基本です。ドアをゆっくり開けたら一礼し、座席の前まで姿勢よく歩き、立ったまま待機します。「座ってください」と面接官から声が掛かれば、ゆっくりと着席。そして面接のスタートです。

自己紹介は丁寧に

話が苦手な方も、自己紹介をする時は丁寧にゆっくりと、自信をもって話すことをおすすめします。

少々言葉に詰まったとしても、丁寧に話そうとする姿勢があれば、面接官に良い印象を与えられるでしょう。

この時は、ほかの理系就活生がいることを忘れず、長々と話しすぎないように注意しましょう。

時間配分が重要

集団面接へ参加する際に重要なのが、時間配分です。

集団面接では、長々と話してしまうと、自己中心的と見なされてしまい、良い評価を得られません。

面接官から「〇分程度で自己紹介をお願いします」のような時間指定があった場合、しっかりと指示に従ってください。特に時間を指定されなかった場合は、1分前後に収めると良いでしょう。

自己紹介や自己PRを簡潔にまとめて話すのは、慣れていなければ意外に難しいものです。集団面接に臨む際は、想定される質問への回答を事前に用意し、あらかじめスピーチの練習をしておくことをおすすめします。

集団面接で評価されているポイント

集団面接で評価されているポイント

個人面接と集団面接では、評価ポイントが異なります。

複数人で受ける面接のため、自分のことばかりに集中していては良い評価を得るのは難しくなります。

以下の3点を押さえて、集団面接で面接官に評価される理系就活生になりましょう!

1.周囲の就活生に配慮できているか

集団面接では、ほかの就活生を脅威に感じて強めに自己主張してしまうことがあると思います。

しかし、面接官は周囲への敵対心ではなく配慮を評価しています。

他者の回答を遮ったり、意見を否定したりという振る舞いは、かえって自分の印象を下げてしまいかねません。

挙手を求められた時には譲り合うなど、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。

また、自分が回答する時は端的に発言し、ほかの人の時間を奪うことがないよう気をつけてください。

2.聞く姿勢があるのか

集団面接では、自分が注目を集めているときだけきちんと振る舞っていては良い評価をもらえません。

ほかの就活生が発言している時も真剣に耳を傾け、頷いたり微笑んだりするなどして聞く姿勢があることをアピールしましょう。

3.ほかの就活生と比べて魅力的か

集団面接では、周囲に気を配りながらも自分をアピールすることを忘れてはいけません。

端的にまとめた発言ができても、自分の魅力が伝わらなくてはもったいないです。

周囲から頭一歩抜けて魅力的だと思ってもらえるためには、面接中の振る舞いで人柄を示したり、志望動機や逆質問などで熱意をしっかりアピールしたりする必要があります。

こんな時どうする?集団面接の疑問

こんな時どうする?集団面接の疑問

前の人と意見がかぶったら?

集団面接で、前の人と意見がかぶってしまうのはよくあることです。

結論、意見がかぶっても問題ありません。

意見がかぶったときは、具体的な説明をする中で自分ならではの意見をしっかり伝えるようにしましょう。

詳しい説明で独自の意見を示せるのならば、「○○さんと同じ意見なのですが……」という前置きを入れなくても構いません。

自分の意見に自信をもって、焦らず回答しましょう。

集団面接で落ちるフラグは?

集団面接の場合、面接官の反応の差が明確にわかってしまいます。

ほかの理系就活生と比較したときに、以下のサインがあれば、落ちる可能性があります。

・自分の回答時間が短い。

・面接官がメモを取らない。

・逆質問を聞かれなかった。

・質問が定型的なものにとどまり、深掘りされない。

オンラインの集団面接で注意するべきことは?

オンラインの集団面接の場合は、以下のことに気をつけましょう。

・参加する前に、指定されたWeb面接ツールの使い方をしっかり把握しておく。

・ほかの参加者が話す時には、自分のマイクをオフにする

・印象が悪くならないよう、表情や動きを大きくする

公務員の集団面接は何が違う?

公務員の集団面接は、自治体によって形式が異なるため一括りに違いを言えません。

多くの応募者から効率的に次の選考に進む人材を見分けるため、集団面接を行っている点では共通しています。

自分が応募したい自治体の面接について調べるとともに、集団面接の基本を踏まえて準備をしましょう。

集団面接でよくある質問と回答例

集団面接でよくある質問と回答例

5年後の自分について教えてください

5年後の自分は、△△部でチームを引っ張るリーダーとして活躍できる存在でありたいと考えています。就職後は、まずは△△部の一員として現場で働き、業務のノウハウを身に付け、すぐに一人立ちできるよう努力を重ねます。一人前に成長した次のステップとしては、新人の育成やチームの運営に携わりたいと考えています。常に目の前の仕事に向き合い、チームのモチベーションを高めながら、課題の解決を目指す存在になりたいです。

最近気になったニュースは何ですか?

私が最近気になったニュースは、「ロシアによるウクライナ侵攻」です。

現在、インターネット上で、過去の映像や画像が、今回の侵攻を伝える映像・画像のように説明され、拡散されています。また、さまざまな立場からの意見が混在しており、自分がどのような視座でこの事態を受け止めるべきなのか、誰も正しく受け止め切れていない点が気になっています。

こうした状況の中で、改めてネットリテラシーを見直し、目の前の情報が信頼できるか判断する力を養う必要があると感じました。

そうした力は、御社に入社してからも役立つと考えます。正しい情報を見極めて物事を多角的にとらえながら取捨選択することで、冷静に業務に向き合って誠実に仕事に取り組んでいきたいと考えています。

自分の強みを教えてください

私の強みは、ボランティア活動で培ったコミュニケーション能力です。

通りすがりの方や普段は接しない方に積極的に声かけをおこなったり、自主的に人と関わったりした結果、初対面の人ともすぐに仲良くなり、協力できるようになりました。また、さまざまな生活背景や価値観を持っている人と接するうちに、年齢や見かけの印象などのわかりやすいレッテルではなく、一人ひとりの人間として向き合うことの大切さを学びました。御社においても、お客様一人ひとりのことを考えながら的確にニーズを把握し、円滑なコミュニケーション能力を活かして仕事に貢献していきたいと思います。

別の参加者の意見をどう思うのか教えてください

〇〇さんの意見はとても明快で、素晴らしいと感じました。

中でも、△△の課題を解決するために「世代間の差と異なるニーズを把握する」という意見にはとても共感しました。〇〇さんのように、ユーザー目線に立つことで新しい事業展開のチャンスやサービスの拡充のヒントが見つかるのだろうなと感じました。

私も〇〇さんの意見を参考に、入社後は△△に従事したいと思っております。

まとめ

これから集団面接を受ける理系就活生は、併せて「TECH OFFER」へ登録しておきましょう。

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集団面接で得た学びを活かしながら、自分の将来の選択肢を広げましょう!

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