理系学生といえば、研究で得た知識や経験が将来の就職につながりやすい点が強みといわれています。

身近な方の中でも、研究の延長線上にある職業で就職を決めた方もいるのではないでしょうか。

一方で同じ理系学生でも、就活に苦しんでいる方もいるでしょう。

就活に苦しんでいる方をみると、理系学生は就活に強いといわれている点に疑問を覚えた方もいるかもしれません。

今回は就職率やランキングなどのデータを基に、就活における理系学生の強さを解説します。

就活に臨むにあたって、不安を感じている理系学生はぜひ参考にしてみてください。

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理系学生が企業から重宝される理由

理系学生が企業から重宝される理由

理系学生が企業から重宝される理由は、論理的思考力・問題解決能力の高さにあります。理系の学問分野は数学・科学の基礎知識を土台とし、実験・データの分析を通して新たな発見・理論の構築を目指します。上記のプロセスでは仮説を立て、検証を重ねながら合理的な結論を導く作業が必要です。企業が直面する課題も、データに基づいた論理的アプローチで解決するプロセスが重要視されています。

理系の学生は課題に対して分析力を発揮し、複雑な問題を構造化する力にも長けています。新しい技術・理論への柔軟な対応力も備えており、テクノロジーが高度化する中で理系学生の資質は企業にとって極めて魅力的です。

加えて、理系の学生は実験・研究を通して、失敗を恐れず挑戦し続ける姿勢を身に付けています。新しいアイデアを生み出し、ものづくりに情熱を傾ける彼らの姿勢はイノベーションを生み出す原動力です。理系学生が持つ能力・姿勢は企業の発展に大きく寄与するため、就活の場で高く評価される傾向にあります。

理系就活は楽?理系学生の就活の特徴

理系就活は楽?理系学生の就活の特徴

理系学生の就活の特徴として、以下の2点が挙げられます。

  • ・自由応募・推薦応募の2種類が利用できる
  • ・卒業年度の夏場までには内定を決める学生が多い

文系学生と大きく異なる点もあるため、理系就活の特徴を把握してスムーズに進めましょう。

自由応募・推薦応募の2種類が利用できる

理系学生の就活では一般的な自由応募に加え、推薦応募の選択肢があります。推薦応募とは、大学・教授から企業に推薦状が出されて選考の機会が与えられる制度です。

すぐれた研究・学業成績を持つ学生が対象となり、自由応募と比較して短い工程で終わる点が特徴です。大学・教授からの推薦をもって選考を受けるため、内定率は自由応募と比べて高い傾向にあります。推薦応募を利用できる点は、理系就活の大きなメリットです。

卒業年度の夏場までには内定を決める学生が多い

理系学生の場合、卒業年度の夏ごろまでに内定を決める学生が多いです。卒業研究がピークを迎える前の5月〜6月にかけて就活を本格化させることが、理由として考えられます。

理系学生は卒業研究が単位の取得条件となっているケースが多く、研究に比重を置いてしまうと就活に費やせる時間が制限されがちです。早期の内定を得ることで、研究に専念できるメリットがあります。

理系が就職に強いとされる3つの理由

理系が就職に強いとされる3つの理由

SNSの情報や周囲の就活状況から、何となく理系は就職に強いという印象を抱いている方もいるでしょう。

本章では理系が就職に強いとされる理由を3つ紹介します。

就職率が高い

文部科学省の「令和4年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(令和5年2月1日現在)」によれば、文系の就職内定率が90.5%であるのに対し、理系の就職内定率は92.8%です。

数値としては僅差ですが、文系が前年同期比1.4ポイント上昇しているのに対し、理系が0.5ポイント上昇していることを加味すれば、理系の就職率が安定して高いことがわかります。

専門性が就職に直結しやすい

理系の就職率の高さには、理系学生の最大の特徴である専門的な知識や技術が就職に直結しやすいことが影響しています。

専門的な知識や技術を学んだ理系学生の場合、企業の募集が専門性に限定されている場合があります。

例えば、

▼技術部:機械系、電気系、電子系、通信系

▼システム管理部:IT系、通信系、情報系

などのように、募集する部門において学部が指定されています。

このように、理系就活生は募集の段階から専門性別に振り分けられることも珍しくなく、自分の学んだことを発揮しやすく、将来へのルートを思い浮かべやすいという特長があります。

理系の素養が幅広い業界で活かせる

理系の就職率の高さには、理系の素養が専門分野を問わず幅広く活かせることも影響しています。

たとえば、理系就活生は数字に強い傾向にあります。

単に数学ができるだけでなく、数字に基づいたデータを分析するスキルを身につけている理系就活生は、理系の素養を幅広いビジネスで活かせるでしょう。

企業では、日々の売上やKPIと呼ばれる組織・個人の目標を達成するための業績評価指数など、毎日数字にもとづいてさまざまな仕事を進めます。

また、理系就活生には、普段行っている勉強や研究で培った論理的な思考や逆算思考という武器があります。

論理的な思考は、ビジネスにおいて信頼性のおける発言や、行動のもととなります。

逆算思考は、売上やKPIを扱う上で重要なスキルであり、仕事の効率性や生産性に良い影響を与えることができます。

ビジネスで活かせる思考を学生の時から備えている理系学生は、企業にとって魅力的な人材です。

就職先を検討する時には、専門性を活かせる道とは別に、理系としての素養を活かせる道があることを念頭においてみましょう。

【ランキング】理系が就職に強い理由をデータから解説

【ランキング】理系が就職に強い理由をデータから解説

理系学生が就職に強い理由を解説してきましたが、本章ではデータを基に理系学生が就職に強い理由を解説します。

客観的なデータがあると、理系学生が就職に強いという話にもより納得感が増すでしょう。

有名企業への就職に強い大学

順位大学名400社実就職率(%)
1一橋大学50.8
2東京工業大学41.8
3慶應義塾大学40.4
4東京理科大学39.3
5九州工業大学37.1
6電気通信大学36.8
7名古屋工業大学35.1
8大阪大学34.8
9国際教養大学33.3
10名古屋大学32.7

参照:東洋経済オンライン「「有名企業への就職に強い大学」トップ200校

東洋経済オンライン「「有名企業への就職に強い大学」トップ200校」によれば、2022年度の有名企業400社に限定した平均実就職率で見た時に、文系学部を持つ総合大学で実就職率が減少したという結果が出ています。

反対に、実就職率が上がっている大学には、3位の豊田工業大学(前年比+1.7)、5位東京理科大学(前年比+0.8)、6位九州工業大学(前年比+4.1)、7位電気通信大学(前年比+1.2)など、理系大学が並びます。

10位までのランキングに占める工科系大学の多さから見ても、理系が就職に有利なことが分かります。

平均年収が高い業種

順位業種分類平均年収(全体)
1金融454万円
2メーカー453万円
3総合商社446万円
4IT/通信436万円
5建設/プラント/不動産421万円
6インターネット/広告/メディア412万円
7専門商社411万円
8メディカル400万円
9サービス366万円
10小売/外食351万円

参照:doda「業種分類別の平均年収ランキング

doda「業種分類別の平均年収ランキング」によれば、10の業種分類別の平均年収ランキング1位は「金融」で454万円です。平均年収が前年比で最も増えたのは「総合商社」で、12万円プラスの結果となります。

また、前年からランクがアップしたのは、8位から6位に順位を上げた「インターネット/広告/メディア」です。

この10種の業種のうち、上位にランクインしている金融・メーカー・総合商社・IT/通信

・建設/プラント/不動産は、理系就活生に人気の業界です。

理系の就活は、就職率が高いだけでなく、就職後の年収面でも有利だと言えるでしょう。

理系就活の基本的な進め方

理系就活の基本的な進め方

理系学生は就活に強いですが、適切に取り組まなければ、強さが生かせません。

本章では理系就活の基本的な進め方を4つのSTEPに分けて解説します。

STEP1:自己分析・業界研究などの就活準備

就活を進めるにあたって、まず必要なのが自己分析です。

改めて自身を振り返り、以下のポイントを確認するようにしましょう。

  • ・どのような仕事に就きたいのか
  • ・どのような場合にはモチベーションが高まるのか
  • ・どのような働き方がしたのか
  • ・どのようなキャリアを歩みたいのか

就活において、自己分析から生み出された"自分像"は軸となる存在となります。

企業選びや志望動機は自己分析を軸にするため、自己分析は丁寧におこなうとよいでしょう。

自己分析と並行して、業界研究も必要な準備作業です。

以下のポイントを中心に業界研究を進めるとよいでしょう。

  • ・どのような仕事をしている会社が集まっている業界か
  • ・業界の成長率はどれくらいか
  • ・業界が縮小傾向なのか、拡大傾向なのか
  • ・業界を代表する企業はどこか

STEP2:インターンシップへ参加

自己分析や業界研究を通して、目星の業界や企業を見つけた場合にはインターンシップに参加しましょう。

インターンシップは企業や業界への理解が深まるため、後の就活に大いに役立ちます。

特に志望動機を作る際には、インターンシップで企業に携わった経験は志望動機の深掘りにつながります。

また2025年卒からはインターンシップの採用直結が解禁されるため、インターンシップへ参加がより重要になるのはいうまでもありません。

STEP3:企業研究

業界研究やインターンシップを通じて、進むべき業界・企業が定まったのであれば、選考に向けた企業研究を始めましょう。

企業研究の主な目的は志望動機づくりです。

企業研究は主に以下の内容をチェックして、志望動機につながる材料を探します。

  • ・企業の基本情報(本社地や代表取締役社長、創業年など)
  • ・事業内容
  • ・企業の動向(過去3年を含めた売上高や利益、ビジネスニュースに掲載された内容など)
  • ・業界内の企業との比較

STEP4:企業の選考へエントリー

企業への選考開始時期がきましたら、選考へのエントリーを開始しましょう。

複数の企業へエントリーをする場合には、スケジュール管理が重要になります。

ブッキングをしないことはもちろん、選考対策の時間を取ることも忘れないようにしましょう。

また企業の選考がスタートすると、実際に企業で働く方と会う機会もあります。

企業で働く方々の印象や話を、事前の企業研究とすり合わせて、より深い志望動機につなげると、さらに有利に選考を進められるでしょう。

理系就活はスカウトサービスで有利に進めよう

就活のスタイルは学生が企業へ応募する形以外にも、近年は様々な方法が登場しています。

中でも企業が学生へオファーを送るスカウトサービスは、思わぬ出会いや相性の良い企業と出会える可能性が高い方法として多く利用されています。

特徴を持ったスカウトサービスが多い中で、理系学生の就活におすすめなのが『TECH OFFER』です。

『TECH OFFER』は理系学生に特化したスカウトサービスであり、理系学生を採用したい企業が利用しているサービスでもあります。

『TECH OFFER』に登録した理系学生は平均20社からのスカウトを受け取っており、従来の就活スタイルにはない

企業との出会いが生まれる可能性があります。

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理系就活における3つの選択肢とスケジュール

理系就活における3つの選択肢とスケジュール

理系学生は専門性と素養の高さから、専門分野はもちろん、専門外や文系企業へ就職する選択肢もあります。

本章では就活において、理系学生が取り得る3つの選択肢を解説します。

また各々の選択肢を選ぶ際に参考となる就活スケジュールも併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。

専門性を活かす道

理系就活の選択肢1つ目は、専門性を活かす道です。

理系就活生の多くは、自分の研究や専門性を就職後も活かしたいと思います。

就職活動をスタートする時は、大学で勉強している内容が実際の業務にどのように活かせるのかを知るところから始めましょう。

「自分の専門が活かせる道は明確だ」と思っていたとしても、理系の業界は密接です。自分の専門性と領域が重なり合う業界で就職することもできるでしょう。

また、理系就活生の場合、機械・電気・情報・建築・薬学などの技術職は、中でも専門性と就活が直結しやすいと言えます。

専門性を生かした就職をする場合、就活のスタートはインターンシップへの参加も考慮して、夏前からスタートしましょう。

インターンシップを通じて、業界や企業への理解を深め、本格的なエントリーに備えます。

また専門性を生かす場合、専門性を生かして、学校推薦を受けられるケースもあります。

学校推薦は卒業前年度の12月におこなわれるので、推薦を考えるのであれば、準備をしましょう。

専門分野外の道

理系就活の選択肢2つ目は、専門分野外の道です。

理系就活生には、自分が学んできた専門分野以外の業種に就く道もあります。

研究をしていたことで身についたデータ解析力をもとに、別分野で活躍する理系就活生も少なくありません。

理系就活生が持っている素養を活かせる道は、思っているよりも広く存在しています。

専門性が細分化している理系の場合、専門分野によっては、自分の研究が直結する業界や職種が少なく、募集自体が限られている場合があります。

その場合、自分の専門分野にこだわりすぎてしまうと、就活の選択肢はかなり狭くなってしまうでしょう。そうした危険も踏まえた上で、一度自分の専門分野以外での就職も検討してみることをおすすめします。

専門分野外に進むため、より一層業界や職種への理解を深める必要があります。

就活のスタートは夏のインターンシップとするため、自己分析や専門外に進む理由を整理するために、卒業前年度の4月からスタートしましょう。

より理解を深めるために、冬季のインターンシップに参加する方法もあります。

文系企業の道

理系就活の選択肢の3つ目は、文系企業への道です

専門分野外の道の中には、文系の就職先もあります。

銀行や保険会社などの金融関係や、コンサルティングは、理系が活躍できる業界です。

もし文系就職を目指す場合は、比較される対象に文系学生が加わることを念頭に置きましょう。

理系のみの募集よりも間口が狭くなる可能性が高いため、選考対策をしっかり行い、なぜ志望するのかを明確にしておく必要があります。

専門分野外に進むという点では、文系企業に進むケースと同じであるため、就活のスケジュールは専門分野外に進むケースと同じと考えてよいでしょう。

夏のインターンシップへの参加を一つの目途として捉えて、就活を進めることをおすすめします。

理系就活生の専門分野による就職先の違い

理系就活生の専門分野による就職先の違い

理系の専門分野によって、就職先が大きく異なります。自身の専攻した学問領域と関連の深い企業・業界を選ぶ傾向があるためです。理系就活生の専門分野による就職先の違いを、以下の2つの観点から解説します。

  • ・専攻別の主な就職先
  • ・学部卒・大学院卒の違い

専攻別の主な就職先

理系学部の中でも、専攻によって主な就職先が分かれます。専攻ごとの主な就職先をまとめると以下の通りです。

専攻主な就職先の事業分野
電気・電子・機械系自動車、電機メーカー、工作・建設機械、重機・造船、産業電子機器、電子部品、産業用ロボット、宇宙、原動機・タービン・汎用機
化学・生物・農学・数学・物理・情報系素材(繊維・石油・ゴムなど)、化学、電気・ガス、油脂・塗料、食品・飲料、種苗・飼料、バイオ関連、農業・林業・水産業
材料・エネルギー系素材(鉄鋼・非鉄金属)、家庭用品、電気・ガス
建築・土木系建築会社、建材メーカー、住宅メーカー、設計事務所

上記のように、理系就活生は自身の学んだ専門性を活かせる企業・職種を意識して就職先を選ぶ傾向があります。

学部卒・大学院卒の違い

理系就活生の就職先は、学部卒・大学院卒でも異なる面があります。学部卒の場合は、研究開発職はもちろん、技術職や生産・製造現場を含めた幅広い分野を選択肢として検討する学生が多いです。

一方、大学院で修士号・博士号を取得した人は高度な専門知識・スキルを持つ研究者・開発者としての評価が高まります。大手企業の研究所・製薬会社の開発部門で活躍するケースが多いです。上記以外にも、大学・公的研究機関の研究職を志す人もいます。

専門分野以外で理系が活躍できる業種・職種

専門分野以外で理系が活躍できる業種・職種

理系出身者が専門分野外で活躍できる業種や職種は意外に多岐にわたります。理系の学生が身につけた論理的思考力・分析力・問題解決能力は、多くの職場で求められる資質だからです。具体的な専門分野外で活躍できる業種・業界の例として、以下が挙げられます。

  • 金融業界
  • コンサルティング業界

まずは、金融業界です。投資銀行・証券会社などでは、理系出身者の数理的能力を高く評価する傾向があります。ファイナンスの分野で複雑なデータ分析・モデル構築を行う職種に理系人材が活躍しています。

また、コンサルティング業界も理系出身者が活躍できる業界です。課題解決のためのロジカルな分析力・クリエイティブな発想力の両方が要求される分野です。戦略立案・プロジェクト管理・データ分析など幅広い業務に理系の素養を活かせます。

上記のように、理系出身者は専門知識以外にも汎用的な能力を身につけているため様々な分野で活躍の場を広げられます。業種・職種を限定せず、幅広い選択肢の中から自身の適性に合ったキャリアパスを見出しましょう。

理系就活を成功させるポイント

理系就活を成功させるポイント

理系就活を成功させるポイントとして、以下の3つが挙げられます。

  • ・専門分野にこだわりすぎない
  • ・OB・OGの話を聞く
  • ・スキマ時間を有効活用する

理系学生が就活をおこなう際は、上記のポイントを参考にしましょう。

専門分野にこだわりすぎない

まずは、自身の専攻分野にとらわれすぎないようにしましょう。確かに専門性を活かせる職種を選ぶメリットはありますが、応募できる企業が限られてくるため内定を獲得できる可能性が狭まってしまいます。実際、理系の能力は金融・コンサルティングなど専門外の分野でも高く評価されます。

就職活動においては、自分の強みを客観的に分析して幅広い選択肢から最適なキャリアを見つけていくのが大切です。専門知識だけでなく、論理的思考力・分析力・プレゼンテーション能力など汎用的な力の高さも理系ならではの強みです。専門分野に限らず、理系の素養が発揮できる職種を積極的に視野に入れましょう。

OB・OGの話を聞く

理系就活生にとって、先輩の体験談を聞くことは大変有益です。「どのような過程を経て就職先を決めたのか」「実際の業務はどのようなものか」「就活で失敗・成功したポイントは何か」といった生の声を聞けば、自身の就活の参考にできます。

大学の同窓会組織・企業が開催する説明会などを活用すれば、同じ理系出身の先輩方から具体的なアドバイスを得られます。様々な視点からの情報を収集し、自分なりの就活の軸を作っていくのが重要です。

スキマ時間を有効活用する

理系就活では、スキマ時間を活用しましょう。理系の学生は研究・実験・単位取得の課題などでスケジュールが非常にタイトです。よって、理系学生は就職活動に充てられる時間が限られるケースが多いです。

移動時間・空き時間の少しの時間でも、企業研究・エントリーシートの作成・模擬面接の練習などを行いましょう。就活に関する本・情報サイトにも常に目を通しておくのもおすすめです。

また、長期休暇期間を有効活用するのも大切です。夏休み・春休みなどは、集中して就活に専念できる絶好のチャンスです。インターンシップへの参加・実際の面接対策を行うなど戦略的なスケジュール管理が鍵となります。

理系就活でよくある質問6選

理系就活でよくある質問3選

新卒での就活は人生で1度しかなく、また将来に大きく関わるため、不安と共に様々な疑問も生まれてくるでしょう。

本章では理系就活をしていく上で、よくある質問6選について回答します。

ぜひ参考にしていただき、就活をスムーズに進めていただければと思います

理系学生はいつから就活を始めればよい?

就活をいつ始めなければならないルールはありませんが、卒業前年度の初めからスタートするとよいでしょう。

理由はいたってシンプルで、研究と両立するためです。

理系学生の就活における最大の問題は、研究と両立しなければならない点です。

理系就活はまとまった時間が取りにくいため、毎日少しずつ取り組むことをおすすめします。

また夏季のインターンシップへの参加を考えると、卒業前年度の初めから取り組むのは決して早すぎるスタートとはいえません。

理系学生の就活にTOEICなどの資格は役立つ?

理系学生の中には、資格の取得に力を入れた方もいるでしょう。

取得した資格が役立つのであれば、就活に役立てたいと考えるのは自然なことです。

結論からいいますと、就活において資格は決定的な要素にはなりませんが、アピールポイントにはなります。

例えば、TOEICで高得点を取っている学生とTOEICを受けたこともない学生が英語に関係する仕事に就きたいとします。

どちらの学生が英語の仕事に就きたいのか、意欲があるのかは火を見るよりも明らかでしょう。

資格があることで、意欲があることの言動が一致するため、大きなアピールになります。

弁護士や医師のように独占業務とつながる資格であれば話は違います。

一方で、一般的な資格であれば、就活の決定的な決め手にはならず、アピールポイントに有効となります。

理系学生の就活は何社受けるのが普通?

理系学生は就活で平均7~15社ほどにエントリーしています。

選考対策がしやすく、また落選した際に"持ち駒"が必要なことを考慮すると、平均値が妥当な数値といえるでしょう。

もちろん、平均より少ない、もしくは多くても問題はありません。

あくまで目安に過ぎませんが、エントリーする際には選考対策に取れる時間や現在の選考状況を鑑みて、エントリーするとよいでしょう。

理系学生は就活で平均何社落ちる?

全国求人情報会の調査によれば、理系学生のプレエントリー数は平均15.3社に対して内定獲得数は2.1社でした。よって、約13社に落ちていることがわかります。

ただし、何社落ちるかは希望業界・職種・エントリー数など、さまざまな要因で変わってきます。あくまで目安として上記の数字は考えておきましょう。

理系就活で専攻に関係ない企業・職種を受けても問題ない?

理系の学生でも、専攻外の企業・職種を志望するのは問題ありません。重要なのは、応募企業に対して適性・意欲を示せるかです。

たとえば電気・電子系を専攻していた学生でも、プログラミングに対する熱意・スキルがあればエンジニア職は十分狙えます。理系の基礎学力・論理的思考力があれば、職種の垣根を超えて活躍が可能です。

エントリーシート・面接では、専門外であっても事業分野に強い関心・熱意を持っていることをアピールしましょう。学びの経験・得た能力が活かせることを示せば、専攻外であっても内定を獲得できる確率は上がります。

理系院生の就活はいつから?

修士・博士課程に進学する理系の大学院生も、学部生同様に早期の就活を心掛ける必要があります。具体的には、以下の時期から就活を開始するのがおすすめです。

  • ・修士卒:修士1年目の春から
  • ・博士卒:博士1年目の夏〜秋

理系の修士卒の場合は、サマーインターンへ参加できるよう夏前の4〜6月頃に開始しましょう。博士卒の場合は2年目の3月頃に選考が終了しているケースが多いため、1年目の夏頃から就活を開始しておくのがおすすめです。

まとめ

理系の就活は、就職率の面でも年収の面でも有利に働きます。

しかし、ただ自分が理系であることに甘んじていては就職活動に失敗してしまいます。

自分がやりたいことや将来のビジョンを明確にして、進みたい選択肢を絞りましょう。

理系就活生は、自分で思っている以上の可能性を持っています。

自分らしい未来を切り開くために、就活を進めましょう!

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