こんにちは!理系就活情報局です。

理系に進むか文系に進むか・・・どちらか道を選ぶか迷う際に耳にするのが「理系学生は就職に強い」という言葉。
それは一体、本当のことなのか?理系学生のどんな部分が就職に強いのか?と、この言葉だけでは気になる事がたくさん出てきます。
今回の記事ではそんな気になる事を解説していきます!


気になる実際の就職率

「就職に強い」と言われている理系学生
この気になる言葉の真実を確かめるには、就職希望者に占める就職者の割合を示す「就職率」を確認しましょう!

学部別就職率

大学通信onlineによると、理系文系を含めた学部系統別平均実就職率は以下のようになっています。

【学部系統別平均実就職率(%)】

学部2020年2019年2018年
理工系92.492.492.3
農学系91.692.491.7
薬学系85.087.686.0
看護・保健・医療系92.992.692.7
家政・生活・栄養系93.593.793.7
国際系87.387.787.6
文・人文・外国語系86.987.186.3

(参考:大学通信online

理系の就職率は高い!

先ほどの表を見ると、理工系、農学系、看護・保健・医療系の就職率は安定して高いことがわかります。
また、家政・生活・栄養系の就職率が高いのは、管理栄養士や教員免許などの資格を取得している学生が多いためであると考えられます。
文系の代表として国際系や文・人文・外国語系も表にまとめましたが、やはり文系と比べても理系の就職率は高いということが具体的な数字から理解することができます。

薬学部は国家試験がポイント!

一方で、上記の表で気になるのが2020年の就職率が85.0%の薬学部。
薬学部はその名前から考えても就職先が既に決まっているように思えますが、一体なぜ理系の中でも就職率が少し低く見えるのでしょうか?
それは・・・薬学部の就職先がほぼ決まっているからこそなのです。
薬学部の就職先と言ったら薬剤師を思い浮かべる人がほとんどでしょう。
医療機関や調剤薬局、ドラッグストアなど働く場所は様々でも薬剤師として薬学を学んできた理系出身者が働いています。
薬剤師と軽く言っても、そう簡単にはなれません。
6年制の薬学部を卒業または卒業見込みになるとやっと国家試験に受験できる資格が得られ、そこから大本命の試験に挑戦するのです。
当たり前のことですが、国家試験はレベルが高く、誰でも合格するわけではありません。
惜しくも国家試験に落ちてしまった人は薬剤師として働くことは、例え医療機関以外だったとしても法律上難しくなります。
就職を希望している薬学部の全員が国家試験に合格するというわけではないため、就職率も周りの理系学部と比べると低く見えるということです。

しかし、薬学部の就職先が薬剤師として活躍出来る場所に限られているわけではありません!
近年では、製薬会社や医療品会社などのMR(メディカル・リプレゼンタティブ)として活躍している人も多くいます!
薬剤師の資格がなくても活躍できる場所はまだまだあるので、視野を広くして就活を勧めていきましょう!

なぜ理系の就職率は高い?

「理系は就職に強い」について、ここまで就職率という情報を元に紐解いてきました。
数字がわかると信憑性も高まりますね!
では、なぜ理系の就職率は基本的にどの学部も高いのでしょうか?
理系学生の特徴から見ていきましょう!

専門的な知識や技術を持っている

1つ目は、理系学生の最大の特徴である専門的な知識や技術の習得があげられます。
特に卓越した知識や技術を持っていない文系学生は、幅広い業界や職種において募集がかけられています。
言い方を変えると”オールマイティ”ですね!

一方で、大学または大学院で専門的な知識や技術を学んだ理系学生は、企業よりかけられている募集が文系学生と比べ、少し異なります。


例えば、


▼技術部:機械系、電気系、電子系、通信系
▼システム管理部:IT系、通信系、情報系

などのように部署ごと募集がかかっている学部が指定されていることがあります。
この部署へは指定されている学部以外の学生が入ることはなかなか厳しいでしょう。
理系学生は募集の段階から狭き門になっている部署にも申し込むことができるのです!
もちろん文理問わず募集している企業はたくさんありますので、そこにも応募することは可能です。

ここで「自分の専攻はニッチだから募集自体が少ないかも・・・」と不安に思う人もいるかもしれません。
しかし、そのように考えて諦めてしまうのはもったいないです!
自分の専攻や学んできたことが思いもよらぬ業界、業種で必要とされているというパターンは多数あります!


数字に強い


2つ目は数字に強い点があげられます。
受験の科目で数学などを勉強してきたり、と理系学生は文系学生と比べ、数字に触れる機会が多いです。
そのため数字に強い人、日常的に数字を扱う人が多くいます。
なぜ数字に強いと就職に強いのかと言うと、ビジネスでは数字がつきものだからです。
日々の売上やKPIと呼ばれる組織・個人の目標を達成するための業績評価指数など毎日数字を意識して仕事を進めます。
例えばマーケティングを行う部署の場合、顧客の数や有効数、そこから見込める売り上げ・・・など様々な業務で数字を扱います。
これはマーケティングを行う部署だけに限った話ではなく、営業から総務まで全ての部署に当てはまることです!


また、理系学生は普段行っている勉強や研究において論理的な思考や逆算思考が求められます。
これらの思考もビジネスでは活かすことができます!
論理的な思考は筋が通っており、発言に対しても信頼性が高まります。
そして逆算思考は、先ほど触れた売上やKPIに関して重要な考えであり、この思考が身につくと仕事の効率性や生産性に良い影響を与えることができます。

このようなビジネスで活かせる思考を学生の時から既に意識している理系学生は企業にとって、とても優秀な人材に映ります。
ただし、それらの思考をビジネスで上手く活用できるかどうかは、入社後のやる気や姿勢によりますので、文理関係なく学ぶ姿勢を持ち続けることを頭に入れましょう!

メンタルが強い


最後は精神面の強さがあげられます。
理系学生がゼミや研究に勤しんでいることは誰しもがイメージできることだと思います。
しかし、理系出身ではない人がイメージする何倍も忙しい日々を理系学生は送っています。
思うような結果が出ない研究・・・
なかなかアイデアが思いつかない日々・・・
それでも迫る学会の発表日・・・
書かなければ卒業できない論文・・・
理系学生はこのように頭を抱えた経験が、誰しもあるのではないでしょうか?
また、研究だけではなく、アルバイトやプライベート、就活などやることはたくさんあります。
目まぐるしいほど多忙な生活を乗り越えた理系学生は、他の学生と比べ精神面の強さが頭一つ抜けていることでしょう。
就職をしてからも忙しい時期や想像と比べ上手くいかないことに対して精神的にきつくなることはあります。

その時に乗り越えられるか、耐えられるかどうかは精神面の強さが大きく関わってきます。
このような点から見ても理系学生は就職に強いと考えられます。

就活の仕組みにも強みが!


「理系学生がなぜ就職に強いのか」について理系学生の特徴から話をしてきましたが、就活の仕組みにも関係があります!
理系学生の就活は文系学生とは少し異なる点があることをご存じですか?
さらに理系就職の強みについて見ていきましょう!

学校推薦の仕組みがある

就活には2種類の方法があり、「自由応募」と「学校推薦」になります。
自由応募はその字の通り学生側が気になる企業に対し自由に応募できる方法です。
就活ナビサイトなどが当てはまります!
これは文理関係ない手法で、最もポピュラーと言われています。
もう一つの学校推薦は大学に寄せられた求人の中から企業を選び、推薦状などを提出した上で選考に進む方法です。
この方法は文系よりも理系でよく活用されます。
応募の時点で大学や教授の「お墨付き」を得ている状態なので、自由応募経由の人と比べると企業からの見え方は良い印象があると言えます。

ただし、学校推薦だからといって必ずしも内定を貰えるとは限りません。
やはり理系学生としての素養や日々の研究の成果は重要になります。
また、推薦を活用して就活をする場合は、推薦してくれた大学や教授への影響が大きく関わってきます。
例えば学校推薦経由でいただいた内定を辞退した場合、大学や教授と企業の関係性に悪影響が及ぶ可能性があります。

学校推薦を視野に入れて就活を行う人は、学校推薦の仕組みや企業と大学・教授との関係性なども理解した上で進めていくことをおすすめします。

OBOGの繋がりが強い


先ほど触れた学校推薦は大学や教授による推薦ですが、OBOG経由で就職を決めるパターンも理系学生はあります。
理由としては、理系学生の就職先が学部により、ある程度決まっているということがあげられます。
その道を進んでいったOBOGの具体的な体験談やアドバイスを聞き、自分の就活と重ね、就活を確実に始める人もいます。
それゆえ、卒業生の就職先を知っている理系学生は多いです!
ただでさえ、理系学生の就活は時間が限られているため、実際に自分と同じ環境にいたOBOGにすぐ相談できるような繋がりがあるのは精神的に安心できますね。
また、企業側もニッチな技術や知識を学んでいる学生を求めている場合、その技術や知識を持っている社員が卒業した研究室などをチェックしています。
このようにOBOGの繋がりが強い点も理系学生の就活の特徴の一つと言えます。

これだけは知っておきたいポイント(まとめ)


今回は【理系就活】理系は就職に強いってホント?について理系学生の強みから就活の仕組みについて解説してきました。


重要なポイントをおさらいします。


・理系の就職率は文系と比べて高い。

・資格所持に関する学部は就職率が高いが、薬学部は薬剤師国家試験の合格率などが関係し、理系の中では低い数字となっている。

・理系学生の就職が強い理由としては、専門的な知識や技術を持っていること、数字に強いこと、メンタルが強いことがあげられる。

・理系学生の特徴だけではなく理系ならではの就活の特徴も関係しており、学校推薦の仕組みがあることとOBOGの繋がりが強いことがあげられる。