こんにちは。理系就活情報局です。
インターンシップに参加した企業から、一般選考よりも先に選考が受けられる「早期選考」へ案内されることがあります。
企業にとっても優秀な学生を採用するために声を掛けますが、学生にとっても早期に内定を得られるチャンスとなります。
「インターンシップで、企業から早期選考に呼ばれるにはどうしたらいいの?」
「そもそも、早期選考を受けることでどんなメリットがあるのかわからない」
「早期選考はどんなものなのか?どうしたら参加できるのか」と考えている理系就活生に向けて、今回は早期選考を受けるメリットや声を掛けられる学生の特徴について解説します!
これからインターンシップに参加して、早期選考に進みたい理系就活生の方はぜひ参考にしてください。
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インターンの早期選考とは
新卒就活は、年々早まってきています。
その中で、インターンシップの重要性は高まる一方です。
ここでは、企業の早期選考について説明します。
一般選考よりも先に選考の案内をされる
基本的に、経団連に所属している企業は就活の選考開始について「説明会などの採用広報活動を3月1日以降解禁」(2024年度卒の場合)とルールを決めています。
ただし、経団連に所属していない外資系企業・ベンチャー企業などはこのルールに縛られないので、それ以前から採用活動を行うケースが増えています。
優秀な学生を確保するため、経団連に所属している企業もインターンシップを開催し、入社してほしいと思った学生に個別に声を掛けて、採用広報活動解禁前に選考へ案内するケースが近年増えているのです。
一般選考よりも先行した案内をし、優秀な学生を囲い込みたいという思惑を持っています。
通常より早い段階で内定が出る
経団連に所属している企業の場合、一般選考は決められたルールに則って行われるので4回生、または院2回生の始めに面接を受けるスケジュールです。
しかし、理系学生の場合は卒論の準備で忙しい時期と重なります。
早期選考は、これより早い日程で選考が行われるので3回生の終わりまたは院1回生の終わりに内定がすでに出ることも珍しくありません。
選考ルートが一般選考と違うことが多い
早期選考は、一般選考と選考ルートが違うことが多いです。
一般選考の場合、エントリーシートなどの応募書類提出、説明会の参加と筆記試験、その後グループディスカッションや面接が数回というルートが大半です。
早期選考では、インターンシップの段階で学生からの応募書類を受け取り、選考して実際にインターンで本人を確認していることから、面接回数が少なくなったり、筆記試験が免除されたりすることが多くなります。
中には、採用担当者や若手先輩社員との面談や座談会を何度か繰り返して、最終面接というケースもあり、企業によって早期選考ルートの中身は違います。
インターンの早期選考を受けるメリット
では、インターンの早期選考を受けると、どんなメリットがあるのでしょうか。
いくつかメリットについて解説します。
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一般選考に比べて一部選考が免除されることが多い
インターンを経て早期選考を受けると、選考ルートが一部免除されるケースが大半です。
企業にもよりますが、面接回数の軽減・グループディスカッションなどを受けなくていいなど、一般選考に比べて選考期間が短く、簡略化されるのです。
企業にとっても、学生にとっても負担が少なくなります。
早期に内定を得られるため学業に集中できる
早期選考は、一般選考解禁前に行われます。
例えば、3回生または院1回生で夏のインターンシップに参加した場合、秋・または冬に早期選考が行われます。
一般選考より先に内定を得られるので、実験や卒論作成などの学業に時間を割け、ゆとりを持って学業に臨めるのです。
学生にとっても、早期に内定を得ることで精神的な余裕を持つことができます。
一般選考と比べ競争率が低めの場合が多い
早期選考は、一般選考と比べて内定獲得の競争率が低めとなるケースが多くなります。
人気企業・大企業は一般選考でエントリーだけで多い時は数万件殺到し、その中から書類選考・筆記試験を突破するだけでもかなりの労力が必要です。
その点、早期選考はインターンシップ選考を突破し、実際に参加した学生の中から優秀な学生に声を掛けています。
声を掛けられた学生全てが早期選考を受けるわけではなく、この時点で一般選考よりかなり人数が絞られています。
選考日程も一般選考よりゆとりがあるため、学生の都合をより考慮してくれるケースが多いことも特徴です
就活本番に向けて経験を積むことができる
一般選考より先に選考が行われるので、面接などの場数を踏んで就活本番に生かせます。
就活本番で受けたい企業がある場合、面接の雰囲気や質問された内容を基に本番に向けてブラッシュアップできるのです。
精神的にも、経験しているのと未経験では全く違います。
インターンの早期選考を受けるデメリット
インターンの早期選考を受けることは、一見いいことばかりのように思えますが、デメリットも存在します。
ここでは、デメリットについて説明します。
内定を承諾したら後から辞退しづらい場合がある
インターンの早期選考は、企業がより早い段階で優秀な学生を確保するために行うものです。
内定を出した学生に対し、内定辞退ができないよう迫ったり、就活を終了するように言ったりすることがあります。
内定を出す代わりに就活を終わるように迫る「オワハラ」については、社会問題にもなっていますが、良心的な企業であれば就活を終えるよう迫ることはありません。
万が一、こうした事態に遭遇したら、すぐに大学のキャリアセンターへ相談するなど信頼できる第三者へ報告しましょう。
他の業界や企業を知る機会が失われる恐れがある
早期選考で内定をもらい、就活を終了することに問題はありません。
しかし、一般選考も含めて就活をしていれば、また違った業界や企業を知るチャンスがあったかもしれません。
本当に一般選考を受けなくていいのか、しっかりと考えて就活を終えるようにしましょう。
就活準備が不十分で実力を発揮できないことがある
早期選考は一般選考に先駆けて行われるため、就活準備が不十分な状態で受けなければならない可能性もあります。
前もって準備していれば問題ありませんが、一般選考に合わせて対策を進めていると急に早期選考に呼ばれて慌てることがあります。
結果的に、準備不足で早期選考を受けることになり、実力を十分発揮できない場合もあるでしょう。
低学年から余裕を持って準備を進めておくことで、こうした事態を防ぐよう意識してください。
インターン早期選考に呼ばれるためにやっておきたい対策
インターンの早期選考は、いつ声がかかるかわかりません。
どんなことに気を付ければ、声がかかりやすくなるのかをまとめました。
インターン本番であいさつなど基本マナーや身なりを整えて好印象を残す
選考のメールのやりとりだけでなく、インターン本番でも積極的に笑顔であいさつしたり、時間を守ったり、基本的なマナーを身につけていることをアピールしましょう。
もちろん、スーツなどの着こなしも大切です。
清潔感があり、靴や鞄までしっかりとTPOにあった服装と対応ができることは社会人としての基本となります。
逆にできていなかった場合は悪目立ちしますので、気を付けてください。
筆記試験や書類作成対策・面接対策も並行して進めておく
インターンの選考でも、筆記試験や書類提出・面接があるケースが増えています。
その時に対策をしたと思いますが、早期選考に呼ばれることを想定してさらに練り込んでおくといいでしょう。
インターンシップで得た情報を基に、志望動機を考え直したり、自己PRを作り直したり、できることはたくさんあります。
インターン中に積極的に質問などを行い、印象を残す努力をする
インターンシップは、開催形式にもよりますが多くの学生が参加します。
多くの学生の中で印象を残すには、積極的にリーダーに名乗りをあげたり、質問をしたり目立つことも大切です。
ただし、目立ったらいいというわけでもないので、無理のない範囲でできることがあれば積極的にトライする姿勢を見せておきましょう。
インターンの早期選考に呼ばれなかったとしても不利にはならない
インターンの早期選考に呼ばれなかったからといって、悲観的になることはありません。
ここでは、その理由について説明します。
早期選考に呼ばれるのはごく一部
企業によって違いますが、早期選考の案内を出す学生はインターンシップ参加学生のごく一部です。
早期選考に呼ばれなかったとしても、他の学生より一足早く志望企業について情報を得られただけで充分優位に立てていると言えるでしょう。
一般選考で内定を得る人も多くいる
早期選考に呼ばれなかった学生にも、一般選考を受ける権利は平等にあります。
インターンシップで得た経験や情報を基に、志望動機や面接対策を入念に行って内定を勝ち取った人もたくさんいます。
企業側も、早期選考に呼ばなかった学生だからと不利に扱うことはないので安心してください。
同時に、キャリアセンターで志望企業に内定を得たOB・OGの記録などを調べておくことをおすすめします。
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まとめ
この記事では、「インターンの早期選考の詳細や受けるメリット、声を掛けてもらうためにできること」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・インターンの早期選考は、一般選考に先駆けて行われる選考
1.インターンの参加学生の中で、企業が特に採用したいと思った優秀な学生に声がかかりやすい。
2.早期に内定が出るため、企業・学生双方にとってメリットがある。
3. 選考フローは一般選考に比べて軽減・一部免除されている場合が多い。
・インターンの早期選考には、メリットとデメリットがある。
1. メリットは、一般選考よりも早く内定が出るため、学業に集中しやすく、一般選考を受ける場合でも余裕を持って臨むことができる。
2.デメリットは、内定を辞退しづらくなるケースがあったり、就活準備が十分でないまま受けて実力が発揮できなくなったりする可能性がある。また、就活を早期に終えることで、他の業界・企業を知る機会が失われる恐れがある。
・インターンで声を掛けてもらうためにできる対策
1. 身だしなみやあいさつなど、社会人としての基本マナーはしっかりと身につけておく。
2. 質問をしたり、積極的にリーダーを引き受けたり、できる範囲でアピールを心がける。
・インターンの早期選考が受けられなくても不利にはならない
1. 一般選考を受ける際、不利に扱われることはない。逆にインターンで得た経験や情報を基に、しっかり志望動機や面接対策をして内定を勝ち取った先輩もたくさんいるのであきらめない。
2. インターンの早期選考に呼ばれる学生は少数。呼ばれてもいいように就活準備は低学年から計画的に進めておく。