就活面接では、自己紹介とともに自己PRを求められるケースがあります。
自己紹介と自己PRは非常に似た言葉であり、両者の違いがわからず面接でどう伝えるべきかわからない方も多いのではないでしょうか?
今回は自己紹介と自己PRの違いについて、ポイントや例文とともに紹介します。
自己紹介と自己PRの違いがわからず悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
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就活における自己紹介と自己PRの違いとは?
- ・自己紹介:自分の「経験・志向・趣味」などの事実を紹介する
- ・自己PR:自分の「経験・志向・趣味」を相手にあわせて自分の売り込みをする
自己紹介が自分の「経験・志向・趣味」を事実として紹介するのに対し、自己PRでは相手の基準にあわせて売り込みます。
売れる商品と売れない商品の違いを例に解説
自己紹介と自己PRの違いを、売れる商品と売れない商品の違いを例に解説します。
下記において2種類の商品を提示しており、それぞれ比較してみましょう。
上記では左側にある商品の方が売れるポイントが詰め込まれています。
右側は商品の成分や内容量・用法など機能面における事実しか記載されていません。
一方で左側は、商品機能を元に以下のメリットを消費者に対して訴求しています。
- ・〇〇技術により⚫️⚫️成分が肌への浸透を促進させる
- ・乾燥による肌荒れと湿疹がなくなった
- ・肌への伸びが良く気持ちいい
- ・1ヶ月内容量を気にせず使える
このように事実だけでなく、消費者が商品を使って得られるメリットを提示し売り込んでいます。
就活面接では自分を事実ベースで紹介することも大切です。
しかし同時に、自分がどう企業に役立つのか採用するメリットを企業に伝えられないと、内定獲得に至らないでしょう。
就活で内定を勝ち取るためには、自己紹介と自己PRの違いを理解し、面接で的確にアピールすることが重要です。
担当者が自己紹介でチェックしているポイント
自己紹介と自己PRの違いを面接の担当者目線でみると、より違いが明確にわかるでしょう。
面接の担当者が自己紹介でチェックしているのは、以下のポイントです。
- ・第一印象
- ・自己を簡潔に説明できる力
- ・コミュニケーション能力
特に第一印象はビジネスのうえでは欠かせない要素となるため、どの企業の担当者も重要視しています。
他にも要約する力やコミュニケーション能力など、ビジネスマンの基本部分を中心にチェックをしています。
担当者が自己PRでチェックしているポイント
面接の担当者が自己PRでチェックしているのは、以下のポイントです。
- ・自社で活躍できる強みなのか
- ・入社後に活躍できる人材なのか
担当者は、自己PRから自社で活躍できる人材なのかを中心にチェックをしています。
自己紹介がビジネス面における基本のチェックとするなら、自己PRはさらに一歩踏み込んだ部分を確認していると考えてよいでしょう。
面接における自己紹介と自己PRの違い
面接において、自己紹介は冒頭でおこなうケースが多いことから、挨拶を兼ねた自身の説明になります。
挨拶を含んでいる点から考えると、自己紹介に多くの時間を割かない方がよいでしょう。
一方で自己PRは選考の結果を左右するため、自身の強みや特徴を文字どおりアピールする必要があります。
自己PRに関しては掘り下げて話すため、しっかりと時間を割いて話しましょう。
自己紹介と自己PRにかけるべき時間配分は、次章で解説します。
ESにおける自己紹介と自己PRの違い
ESにおける自己紹介は、より端的に自身を説明するものになります。
出身大学や所属する研究室、趣味・特技などの事実を端的に記載するため、面接の自己紹介のようなオリジナリティはなくなります。
一方で自己PRは面接と同様に選考の結果を左右するため、しっかりとアピールポイントを記載しなければなりません。
ESにおける自己紹介は端的な事実だけを、自己PRは面接と同様に手厚くアピールするために書き込む必要があります。
自己紹介・自己PRはどのくらいの長さが最適?
面接における自己紹介は1分以内でおこなうのが、要点をまとめて話す力をアピールできるため、理想的です。
自己紹介は挨拶を兼ねている点を考慮すると、長すぎてもよくありません。
対して、自己PRは3分以内でおこなうのがよいとされています。
時間をかけて自己PRをしたいところですが、長すぎるとかえってマイナスの印象を持たれます。
3分であれば、適切な時間配分といえるでしょう。
ただし面接では担当者が時間指定をする可能性があるため、指定がある場合には時間内に収まるように話しましょう。
自己紹介や自己PRのポイントと構成例
自己紹介や自己PRで気をつけるべき点を以下のポイントから解説します。
- ・自己紹介はプロフィールを正確に伝えられるようにする
- ・自己PRは自分の強みを中心に魅力を伝える
上記ポイントを意識し、的確な自己紹介と自己PRをできるようになりましょう。
自己紹介はプロフィールを正確に伝えられるようにする
自己紹介は自分の基本的なプロフィールを正確に伝えることが重要です。
自分の名前や出身校、専門分野や趣味・特技などを端的に伝えましょう。
自己紹介で良くある失敗が、「自己紹介が長くなりすぎてしまう」ことです。
特に自己紹介を求められているのに、自己PRで伝えるべき内容を話してしまうケースが該当します。
こうした失敗を防ぐには、自己紹介で伝える内容を事前に箇条書きにしておくことが重要です。
必要な内容だけをインプットすることで、自己紹介の内容を簡潔に伝えられるでしょう。
自己紹介には余計な内容を盛り込まず、自分のプロフィールを正確に伝えることを意識する必要があります。
自己紹介の構成例
自己紹介は以下の構成にすると、1分以内で漏れなく自身の説明がおこなえます。
- ・挨拶
- ・出身大学名・学部
- ・氏名
- ・本日の意気込みなど締めの言葉
第一印象は自己紹介で決まるため、しっかりと準備して臨むとよいでしょう。
自己PRは自己の強みを中心に伝える
自己PRでは自分の強みを中心に魅力を伝えるようにしましょう。
以下の流れを意識すれば、より相手に伝わりやすい自己PRができます。
- ・自分の強みが何かを結論から伝える
- ・自分の強みの根拠を示すべく、具体的なエピソード(行動、結果、結果から学んだこと)を伝える
- ・自分の強みを入社後にどう活かすか説明する
自分の強みが何かを最初に伝えることで、面接官が話の全貌を理解して自己PRを聞いてもらえます。
次に強みの根拠となるエピソードについて話しましょう。
エピソードは実際に行った行動や結果から学んだことなど、具体的な内容を伝えることで、説得力が増します。
最後に自分の強みを入社後にどう活かすか伝えることで、企業側に学生を採用するメリットを伝えましょう。
この流れを意識することで、面接官に自己PRを理解してもらい、入社後のイメージを持ってもらいやすくなります。
自己PRでは自分の強みをいかに説得力ある形で話せるかが鍵です。
自己PRの構成例
自己PRは以下の構成にすると、自身の強みや特徴をしっかりとアピールできるでしょう。
- ・自分の強みを端的に結論として話す
- ・強みの根拠となる行動やエピソードを伝える
- ・強みの具体的な成果や実績を伝える
- ・志望する企業・職種で強みがどう生かせるのかを伝える
自己紹介・自己PRの正しい伝え方
自己紹介や自己PRの内容も重要ですが、どのように伝えるかも良い印象を与えるために重要な要素です。
内容がいくら素晴らしくても、伝え方に問題がある場合には、正しく伝わらないでしょう。
自己紹介や自己PRを伝える際には、以下のポイントに注意して話すと、良い印象を与えられます。
- ・背筋を伸ばして、真っ直ぐ椅子に座る
- ・明るい表情
- ・大きな声でゆっくり分かりやすく話す
基本的なポイントではありますが、緊張する場面では顔がこわばるや声がうわずるなども珍しくありません。
模擬面接を繰り返して、良い印象を与えられるように訓練をしましょう。
自己紹介・自己PRの例
これまでの点を踏まえ、自己紹介・自己PRの例文を紹介します。
自己紹介や自己PRをどう文章化し伝えればいいかわからない方は、ぜひ参考にしてください。
自己紹介の例文
質問例:簡単に自己紹介をお願いします。
回答例:〇〇大学〇〇学部〇〇学科の山田太郎と申します。
大学では〇〇サークルに参加し、広報としてサークルの参加者を増やすべく活動し最終的に〇〇人までメンバーを増やすことに成功しました。
その結果大規模な大会に出場でき、◯位という成果を残せました。
この経験を御社で活かして活躍したいと考えています。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
※ポイントとしては、自己紹介後に行う自己PRにつながるよう、自己PRで触れたい内容を簡潔に紹介することです。
自己紹介で面接官に興味を持ってもらえれば、その後の自己PRもスムーズな形で話を聞いてもらえます。
自己PRの例文
質問例;自己PRをお願いします。
回答例:私の長所は物事を追求し努力できる点です。
大学で4年間剣道部に所属し、この長所に気づきました。
剣道は中学時代から続けており、県大会で入賞した経験があります。
しかし、大学に入ってからはなかなか試合で勝てず、自分の実力ではライバルたちに叶わないことを痛感しました。
そこで通常の練習に加えて、オフの日も自主的なトレーニングを行い、継続的に練習量を増やしました。
その結果、大学3年時の関東大会ではベスト4に入賞し、結果を出すことに成功しました。
御社で困難な業務に出会ったとしても、この長所を活かして前向きに行動し、結果を残せるよう努力します。
※先程紹介したように、「結論→具体的なエピソード→入社後に長所をどう活かすか」の順番で答えましょう。
自己PRを含めた自己紹介の例文
質問例;自己紹介を自分PRを含めた形式でお願いします。
回答例:〇〇大学〇〇学部〇〇学科の山田太郎と申します。
大学では中学時代から続けており、県大会で入賞した経験のある剣道部に4年間所属しました。
しかし、大学に入ってからはなかなか試合で勝てず、自分の実力ではライバルたちに叶わないことを痛感しました。
そこで通常の練習に加えて、オフの日も自主的なトレーニングを行い、継続的に練習量を増やす努力をしました。
その結果、大学3年時の関東大会ではベスト4に入賞し、結果を出すことに成功したことが大学でのいい思い出であり、成功体験になっています。
私の長所は物事を追求し努力できる点です。
御社で困難な業務に出会ったとしても、この長所を活かして前向きに行動することが自分の強みだと思います。
任せられた役割で結果を残せるよう、入社できた際には最大限努力したいと考えています。
※短い自己PRを含む自己紹介ですので、前段は自己紹介・後半は自己PRにわけて伝えています。
長い回答の場合は、前の2つのように結論から伝える方法がおすすめです。
一方で短い回答であれば失敗談から話しても問題はありません。
最終的に強みと熱意が伝わるよう構成をしましょう。
面接を通じて自己紹介・自己PRの両方を向上させる方法
自己紹介や自己PRを向上させるなら、実際の面接を経験することが近道です。
ここでは、自己紹介・自己PRを向上させる方法を解説します。
TECHOFFERへ自己紹介・自己PRを登録
面接までたどり着くためには直接応募の方法もありますが、理系学生であれば「TECHOFEER」を利用することが最も効率的です。
TECHOFEERは無料で使うことができる、逆オファー型サイトです。
就活生は専門分野や希望する業界・職種、自己PRなどを登録し、プロフィール上でアピールしておくことで企業からのオファーを受け取ることができます。
登録自体も数分で行えますので、まずは登録を行うことがファーストステップです。
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オファーが来たら企業・業界を研究する
登録者平均で約20件のオファーがありますので、オファーが届いたら企業研究を進めます。
ホームページなどを検索するだけでも、ある程度の情報を得ることはできるでしょう。
また、事業内容や組織構成を確認し、代表メッセージや求める人材の項目などから、自分自身が働きたい企業であるかを確認します。
聞いたことのない企業であっても、必ず企業研究してみることがおすすめです。
調べてみると自分にマッチする企業や働いてみたいと思える企業と出会えるのもTECHOFEERの魅力のひとつです。
オファーする企業は自分を求めてくれている企業ですので、しっかりと調べたうえで丁寧に返答を行いましょう。
面接にて自己紹介・自己PRを伝える
本面接やインターンへの参加意思があれば、実際に参加してみましょう。
今回お伝えしたコツをもとに、企業に合わせた形でまずは自己紹介や自己PRを準備します。
その自己紹介・自己PRを面接で伝え、面接官の反応をもとに修正・改善を行うことが大切です。
その工程を繰り返すことで、より良い自己紹介・自己PRを作ることができます。
また、TECHOFFER登録時にも自己PR文を記載することができますので、企業のオファー数などをみて改善を加えることも可能です。
自身にあった企業をみつけられるよう、早めに登録し積極的にアクションすることを心掛けましょう。
自己紹介・自己PRで注意すべきこと
自己紹介や自己PRを上手くできれば、選考は有利に進むでしょう。
一方で間違った方向に力を入れてしまうと、せっかくの自己紹介や自己PRもマイナスな影響を及ぼします。
具体的には、強すぎるアピールはかえって、担当者に良くない印象を与えてしまうケースです。
アピールをすることは重要ですが、過剰になると自慢に聞こえるため、良い印象にはなりません。
第三者の意見を取り入れながら、自身のアピールが過剰になっていないかを確認しつつ、しっかりとアピールできるようにしましょう。
まとめ
自己紹介と自己PRは言葉が似ているだけに、両者を混同してしまう就活生も多くいます。しかし意味合いは大きく違うため、注意が必要です。
自己紹介を求められている場面で自己PRの内容を話してしまうと、質問の意図を捉えられていないと思われ、マイナス評価となる可能性があります。
そのため自己紹介と自己PRの違いを理解し、的確にわかりやすく回答することが大切です。
今回の内容を参考に、自己紹介と自己PRを効果的に伝え、第一志望企業の内定を勝ち取りましょう。